『シベールの日曜日』 Cybèle ou les dimanches de ville d’Avray (1962)

Les Dimanches de Ville d'Avray [VHS] [Import]

ヴィル・ダヴレイの日曜日

鑑賞メモ

順番は忘れましたが、劇場、テレビ、ビデオレンタル、レンタル落ちVHS購入と一通りの方法で観ました。
レンタルVHSは音声はフランス語で英語字幕がずっとつきまとっています。
その下に日本語字幕が出るので少しうざったいかも。
オープニングクレジットは英語でエンドクレジットはフランス語というわけわからない仕様です。

VHSの画質はそれなりでしかなくもう少し良い状態で観てみたい気もしますが、夢のようなもわ~っとしたモノクロの映像はむしろこのくらいの解像度の方が適しているのかもしれません。
(付記:2010年1月15日8:00~WOWOWで放映されたとのこと。やっぱりハイビジョンで見たかったかも orz…)
(12/5/22追記 スターチャンネルで12年5月に何度か放送。今回は録画に成功。ビットレートは低いですが、高解像度感はちゃんとありました。)

物語についてはあちこちに書かれているでしょうからパス。
まあ観ようによっては微妙な面を持っていますが、やはり記憶に残る1本には間違いないでしょう。

英題は”Sundays and Cybele”。
邦題もそうですが、その名前はあることをするまでは教えてくれないはずでは? 😉

そのシベール役にパトリシア・ゴッジ、ピエールがハーディ・クリューガー、マドレーヌがニコール・クールセル。
監督セルジュ・ブールギニョン、撮影アンリ・ドカエ、音楽モーリス・ジャール。

アカデミー賞最優秀外国語映画賞(1962年)。

ソフト状況(2013年8月現在)

シベールの日曜日 HDニューマスター版 [DVD] 各国盤DVDが出ていてじりじりしていましたが、ようやく日本でもDVD登場です(2010年6月26日発売予定)。
HDニューマスター版ということで、ふたりが街中を歩くロングショットがどこなのか、これでわかるとうれしいかも。

販売元、紀伊国屋書店での案内は → こちら

その他各国の状況↓

シベールの日曜日 ブルーレイ [Blu-ray] ※13/8/11追記
Blu-ray盤も2013年7月に出たみたいです。
今度は発売元がIMAGICA TVで、販売元が角川書店。

クライテリオン盤(17/5/28追加)

アメリカでは2014年にクライテリオン・コレクションでDVD、Blu-rayが登場。

https://www.criterion.com/films/27912-sundays-and-cybele

Blu-rayはさすがの高画質で装幀も雰囲気があり、監督や主演二人のインタビュー映像も収録されていて、ファンの方なら持っていて損はないかと思います。
リージョンコードはAで、日本のプレーヤーで再生可能。

 
 
 

仕様

  • 111分 2.35:1
  • 音声:フランス語(1ch リニアPCM)
  • 字幕:英語
  • 特典映像
    • セルジュ・ブールギニョン監督のインタビュー(26分28秒。2014年6月にパリの自宅で収録。英語、字幕なし)
    • パトリシア・ゴッジのインタビュー(11分17秒。2014年6月パリで収録。英語、字幕なし)
    • ハーディ・クリューガーのインタビュー(23分10秒。2014年パーカー・パーム・スプリングスで収録。英語、字幕なし)
    • “Le sourire” (1960) 同監督の短編ドキュメンタリー。カンヌ映画祭パルムドール受賞作。予告編と監督インタビュー付き。
  • 解説冊子(英文。主な中身は、クライテリオンのサイトで読める“Sundays and Cybèle: Innocent Love? By Ginette Vincendeau”と同じ)

ロケ地

原題は「ヴィル・ダヴレイの日曜日」。
その名の通り、パリ郊外のヴィル・ダヴレイ Ville d’Avray が舞台です。

IMDbではスタジオの記載しかありません。

Paris Studios Cinéma, Billancourt, Hauts-de-Seine, France (studio)

映画に登場する駅は

セーヴル-ヴィル・ダヴレイ駅 Gare de Sèvres – Ville-d’Avray

始まって15分ぐらいにピエールとマドレーヌが駅に向かうところは、右側(東側)のYの字になったところを北側から撮影しています。
マドレーヌがパリ行きの列車に乗るため渡る構内歩道橋は見えませんね……  

(※17/5/25 マップ更新)

 
 
 

まったくの余談ですが、今回ビデオを見返してみて、列車が左側通行なのに気づきました。
ヨーロッパは(イギリス以外は)クルマが右側通行なのだから列車も右だと思い込んでいましたが、調べてみるとフランスでは列車は左側通行なのだそうでして。
まったく知りませんでした。個人的にはtrivia度数高いです。

追記(2009年3月)

SVが利用できるようになったので、駅の反対側ですがちょっと見てみました(※15/12/3 SV調整)。

地下道ができたので歩道橋はいらなくなったようですね。
ついでに、このSVで北西の方を見たときに見える建物は、映画本編で線路の向こう側の建物として映っていたものだと思います。

追記(12/5/22)

milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

©1977 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

東側のホーム、カメラ南向き。
写真は1977年撮影とのことです。貴重な一枚。
映画に登場した構内陸橋はその後こんな風にリニューアルされているようですね。
現在はSVで見たようにこれすらも無くなっています。

©1977 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から
©2006 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

西側のホームと駅舎。
1:17頃、出勤する(フリをする)マドレーヌを見送る場面ではっきり写ります。

※13/8/11追記

©1994 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

ヴィル・ダヴレイ駅(94年7月)。
左端の△の建物が、上の方で「このSVで北西の方を見たときに見える建物は、映画本編で線路の向こう側の建物として映っていたもの」と書いた建物ですね。

©1977 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

その建物。
下はカフェ(77年7月)。

©1994 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

こんなに小さな街(94年7月)。

追記(13/10/29)

milouさんから画像を追加提供していただきました。

©1974 milou
アルバム「ヴィルダヴレイ」から

1974年3月、初めて行らした時のものとのことです。
撮影場所は上掲カフェの前。
この時点ですでに映画の陸橋とは変わってしまってますが、やはりとても貴重な写真ですね。

©1977 milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

1977年7月。陸橋の上からヴェルサイユ方面。

寄宿学校への道

映画冒頭、夜道を親子のあとに続くピエール。
彫像の前を通り過ぎる場面がありますが、Avenue Gambettaにあるこちら。

  • Google Maps(SV)
  • http://www.panoramio.com/photo/10775923
  • http://www.notrefamille.com/cartes-postales-photos/cartes-postales-photos-Monument-Gambetta-92410-VILLE-D-AVRAY-92-hauts-de-seine-360426-69831-detail.html

彫像は通りの名前にもなっている政治家レオン・ガンベッタ(Léon Gambetta, 1838-1882)
 → Wikipedia(英語) Léon Gambetta
すぐ右側にある自宅で亡くなっています。

父親が人に道を聞くのは、北側に登ったところの四つ角。

追記(12/5/22)
©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

これもmilouさんから画像提供していただきました。

ここはやはり夜に訪れてみたいですね。

寄宿学校

設定では聖マルグリット修道院 St. Marguerite。
門扉にも”INSTITUTION St MARGUERITE”と書かれているようです。
撮影場所は不明。

森と湖

映画の大事な舞台となる場所。
これはもうここでしょう。
フランソワーズが駆け下りる階段は北東の隅のあたりだと思います。
違ったらごめんなさい。

(※17/5/25 マップ更新)

  • Google Maps ↓


大きな地図で見る

 

セリフにもありますが、このあたりはコローがよく描いていました。
(画像は英語とフランス語Wikipediaより。パブリック・ドメイン)

追記(2009年3月)

このあたりもSVが見られるようになっていました。
例の階段はやはりここでした。

階段の下から見てみました。
このアングル、本編では映らずスチルでだけ見ることができます。
(フランソワーズが駆け下りていて、上の方にピエールがいる構図)

SVでふり返ると森と湖があり、そのまま湖のほとりを進んでいくことができます。

追記(12/5/22)

湖(沼? 池??)周辺もmilouさんから画像を提供していただきました。
(ありがとうございます♪)

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から
©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から
©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から
©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

レストラン(12/5/22追記)

友人の結婚祝いにみんなで会食するところ。
コメント欄でmilouさんがいろいろ情報寄せてくださっています。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

0:58頃、お店から出てくるのは、上記階段を下り右手の小径(Allée des Étangs)に入ってすぐのところ。
ちょうどこの画像の中央やや左側の出入り口からですね。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

この建物はホテル。

Les Étangs de Corot
55 rue de Versailles, 92410 Ville d’Avray
http://www.etangs-corot.com/

このホテル、サイトでPress kit読んだら、”Les Dimanches de Ville d’Avray”という部屋まであるみたいですね。

The Les Dimanches de Ville d’Avray room is named for the 1961 Serge Bourguignon film that swept Cannes and later won the Oscar for Best Foreign Language film, in 1963.

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

こちらはその右側の建物。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

Cafe des Artiste et des Pecheurs というカフェ&レストラン。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

※13/8/11追記

Le Café des Artistes et des Pêcheurs 併設の画廊。

教会

ここでしょうか。
映画に登場したものとは形が違うのですが……

……なのですが、昔の写真↓を見ても外観は現在とほとんど変わらず、映画とは違います。

また歩いてくる2人を捉えた長いショット(20分あたり)で、周囲の地形や道路の様子がやはりこことは違うようです。
引き続き調査中。

なお映画の最後の方で「セーブル通り22番」という台詞がありますが、この教会の北側の道がRue de Sèvresとなっています。  

追記(12/5/22)

こちらの教会もmilouさんから画像を提供していただきました。
(ありがとうございます♪)

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

映画とは違いますよね、う~む。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

風見鶏のアップ。
こっそり登って引っこ抜いてはいけません。

©milou
 アルバム「ヴィルダヴレイ」から

教会内部ですが、やはり映画とは違うようです。
つまり外観、内部ともにここではなかったという結論。

遊園地(13/12/1追記)

移動遊園地があったのは、先に見つけた次項目と同じく隣町のMarnes-la-Coquette(マルヌ・ラ・コケット)Wで、ほとんど同じ場所。

車でやってきて渋々降りたのは、この↓SVの位置のもう少し後ろぐらいでしょうか。

乱闘騒ぎから逃げ出したショットで左端になにやら像が見えますが、それはこちら。

映画では写っていませんでしたが、上にパスツールの胸像が載ってるようです(※15/12/3 SV調整)。
市のサイトへ行くと、トップがこの像となっています。

http://www.marnes-la-coquette.fr/

映画で写っていた像の向きから、クルマの遊技場は像の北東側にあったようです。

※17/5/19追記
1971~1972年にヴィルダヴレに住んでいらしたまきこさんから情報寄せていただきました(コメント欄2017年5月11日~参照)。
上で移動遊園地と書いちゃいましたが、常設かもしれないとのことです。
実際にここで回転木馬などで遊ばれていたとのことで、絵が浮かぶようですね♪

 

※17/5/24追記
まきこさんから画像を提供していただきました。

©1971 まきこ

その回転木馬の画像では?とのことです。
貴重な一枚ですね。

※17/5/25追記
まきこさんからもう一枚提供していただきました。

©1971 まきこ

お母様とのツーショットとのことです。
白い帽子がフランソワズみたいで可愛らしいですね 🙂

クルマが通行人と接触するところ

遊園地での乱闘の後(1:06頃)、自動車で移動中あやうく通行人にぶつかりそうになるのはここ(車は東向き)。

次に後部座席のピエールたちを捉えたカットで、背景に映っているのはすぐ近くのここ(車は西向き)。

場所はVille d’Avrayのお隣、Marnes-la-Coquette(マルヌ・ラ・コケット)。
Google Mapでうろうろしていて偶然見つけました(※15/12/3 SV調整)。
後方の映像で、はるか遠くに見えるゲートはParc de Saint-Claud。

参考画像(13/10/29追記。以後随時更新)

milouさんから随時提供していただいている画像です。
(いつもありがとうございます♪)

©2006 milou
アルバム「ヴィルダヴレイ」から

2006年1月。
Sèvres と Ville-d’Avray の境界(Sèvres 側)。

©1977 milou
アルバム「ヴィルダヴレイ」から

1977年7月。
恐らくParc De Lesser [59 Rue de Sèvres]。

©1974 milou
 アルバム「世界の猫」から

1974年3月。
「初めて行ったヴィル・ダヴレーのどこか」とのことです。
このアルバム「世界の猫」は猫好き必見♪
milouさんが撮られた世界各地の猫が集められています。 😀

調査中のメモ(12/5/22追記。以後随時更新)

スターチャンネルでのHD放送で画面を細かくチェックできたので、未解決部分のヒントになりそうなところをメモ。
解決したら順次本文に追記していくことにします。

メモ書きなので折りたたんでいます。クリックすると開きます。

ロケ地マップ


より大きな地図で シベールの日曜日 を表示

資料

更新履歴

  • 2017/05/28 「クライテリオン盤」項目追加
  • 2017/05/25 「遊園地」にまきこさんの画像を追記、マップを一部更新
  • 2017/05/24 「遊園地」にまきこさんの画像を追記
  • 2017/05/17 「遊園地」追記
  • 2017/05/13 リンク修正 「調査中のメモ」追記
  • 2016/10/10 各画像のリンクを旧Picasaウェブアルバムからアルバムアーカイブへ変更
  • 2015/12/03 各項目でSVを調整
  • 2013/12/01 遊園地の項目追加
  • 2013/11/08 参考画像に猫の画像追加
  • 2013/10/29 「駅」画像2点、「参考画像」2点追加
  • 2013/08/11 画像をpicasaウェブアルバムへのリンクに変更

『シベールの日曜日』 Cybèle ou les dimanches de ville d’Avray (1962)” への15件のコメント

  1. せめて教会が特定できてから…
    と思ったのだが非常に難易度が高いのでひとまず諦めて…
    紹介している教会にも似たような風見鶏はあるが言うまでもなく
    外部も内部も違う別の教会。

    実は当然(?)ヴィル・ダヴレイにも74年以来、少なくとも5回は行っている。
    幸い今でも僕の知る限るガイドブックやTVの番組でも紹介されていない。
    恐らく訪ねた数少ない日本人の99%は、あの沼が目的だろう。
    というか、ほかに観光地として見るべきものもないので、コローは別として、
    この映画のロケ地として以外に紹介する記事は書けないだろう。
    僕が何度も行くのは別にロケ地の細部を調査するためではなく
    パリから20分足らずと近いので気が向けば何となく立ち寄る、
    あるいは同行者がいた場合は必ず連れて行くから。

    初めて行った時は今と違い何の情報もなくVille d’Avray という地名だけを
    頼りに訪ねた。映画でも分かるが通りを歩いても沼は見えず意外と見つけにくい。
    それだけに、あの階段を降りて沼を見つけたときの感動は大きい
    (なぜかいつも途中で迷子になるが)。
    昔は街のほとんどが戸建てだったがパリの通勤圏なので最近は
    日本風(?)マンションも増え街自体の印象は少し変わったが
    沼はまったくと言っていいほど変わっていない。
    今なら映画を持ち歩くことも可能なので次回はゆっくり調査しよう。

    ただし映画だから当然現実の位置関係と矛盾するのは普通のことで、
    この作品にも多数あるが、まず最初に確認しておきたいのが駅の構造。
    駅舎は上り(?)つまりヴェルサイユRDからパリ・サンラザール行きの
    片側にしかなく逆方向は映画のようにパスレル(陸橋)を渡らなければならない。
    現在陸橋はなく駅舎の右手(ヴェルサイユ)側に地下通路があるが
    僕の写真で見ると少なくとも77年には陸橋が残っていた
    (ただしすでに映画とは形が違う)。

    最初親子が降り立つのは駅舎のあるホーム、つまりヴェルサイユ方面
    からやってきた。しかし帰りに父親が急いで飛び乗るのも同じホーム
    (列車に直角に走り込むし来た方向にSortiの矢印がある)。
    駅員に飛行機に乗ると言ったらしいからパリへ向かうことも有り得なくはないが
    荷物はないし言い訳の出まかせだろう。
    であれば普通は来た方向に帰るはずなのでおかしい。
    そもそも駅員と数分(?)も話す時間などないはずだし
    実は切符がない云々の駅員との会話自体がおかしい。というのは
    ヨーロッパの駅では普通のことだが改札を通らなくてもホームに入り、
    切符なしでも列車に乗ることもできる(高額の罰金を取られるが)。
    現在のSVでも確認できるが地下道を抜けた右にホームに出る階段がある。
    その階段の先、有料トイレと黄色いポストの間にも階段が見えるし、
    駅舎のすぐ左側もホーム直結(女性4人が入っていく)である。
    つまり父親と駅員の会話も、あくまで映画としての状況説明の台詞。

    (話を本線に戻して)親子は駅舎を出て右手のPatisserie(現La Farmacie des Jardies)
    からRue Riocreux を西に行く。
    カットが変わると不思議なことにガンベッタの像があるAv.Gambetta を
    反対方向になる南側からやってくる。Rue Riocreux から来たなら、
    すでに通ったはずのRue Riocreux との交差点で道を聞く。
    (もちろん現実に初めての街で夜なら道路名の銘板も見えにくいし
    迷子になって同じ場所をぐるぐる回ることは十分ありうるが)
    映画では学校はさらにGambetta を少し行った右手だが、
    該当する建物は見つからない。

    次に駅員は室内にいてピエールもいるのにシャッターが閉まる。
    駅員が1人とは限らないが誰が閉めたのか!?
    それに駅舎にシャッターはないが仮にあっても駅舎正面ではなく
    有り得ない位置なので単にアイリスアウト的な効果の映像だろう。

    マドレーヌが陸橋を渡る場面。
    「パリ方面は陸橋を渡れ」という標識が見え、少し上に「TE2」という
    標識も見える。僕の写真の陸橋にもTE2がみえる。
    恐らく2番線という意味だろうが普通番線はvoie、
    プラットホームはquai というのでTEが何の略か分からない
    (駅員が女性乗客の切符を見たときにもdeuxieme quaiと言っている)

    よく見つけてくれたMarnes-la-Coquette での人身事故未遂も
    急ブレーキを掛けた場所、バックは問題ないが前は教会のある
    役場前広場で前景の電器屋さんと一致しない。
    ちなみにこの Eglise Sainte-Eugenie de Marnes-la-Coquette も
    外観が少しだけ似ている教会。

    次にカフェやビストロだがピエールとフランソワーズが2人で入るレストラン、
    建物の外観は見せないが2人が走ってくるのをドア越しに捉えたカットは
    (先のシャッター同様)ドアの壁面のみを作ったもので店内はセットか全く別の場所。
    沼が見える位置のレストランは1軒あり(現在は2軒)友人たちと食事する店が
    それだが内部は映画のような店ではなく、これも別物。
    ただし外観は現在(74年にもあった)と似ていて店を出たあとの鉄の柵などは
    ほとんど同じでこのレストラン・ホテル Les Etangs de Corotに間違いない。
    現在はその手前にCafe des Artiste et des Pecheurs という画廊を兼ねた
    おしゃれなレストランがあり、ここでは2006年に食事をした。

    マドレーヌがベルナールに電話するビストロの番地を22 Rue de Sevre と言う。
    通りも番地も実在するがビストロがあったような雰囲気もなく仮定だが
    相変わらず実在する通りや番地を言わせるのが不思議と言えば不思議。
    1つ気になるのがこの時のパトロンの台詞。DVDの字幕では
    “泣く子も黙る”、NHKBS放送版では“警察と同じだ”で、それを聞いた客が
    大笑いするような台詞のはずだが、泣く子も黙る22は笑えても無意味だし
    警察は17だが2桁の特番は 12,13,14,15,17,18 のみで22はない。
    どうも vingt-deux comme toilette のように聞こえたが
    それならヴァン・ドゥーとバン・ドゥーシュ bain douche (風呂とシャワー)
    で音も近く笑いを誘うのも分かる。
    それにしてもベルナールが来るのに時間がかかるし自分の部屋で待つのが
    普通で場所も知らない店(名前すら言わず)を指定するのは不自然だと思うが。
    ちなみにこの時の料金も数字しか言わないがDVDでは95サンチーム、
    BSでは電話代込みで95フランと100倍も違う。
    新フラン切り替えが60年なので撮影時期ぐらいなら両方の言い方が
    混在したので、どちらも間違いとは言えないが。

    ついでながら
    > 邦題もそうですが、その名前はあることをするまでは教えてくれないはずでは?
    と邦題にシベールが付くことに不満の別のブログも見かけましたが
    映画のオリジナルのタイトルが「シベール、あるいはヴィル・ダヴレイの日曜日」
    Cybele: ou les Dimanches de Ville d’Avray
    なので仕方ないですね。
    ちなみにBS放送版はタイトル、クレジットのみ英語のスタンダードサイズで
    両端が切れています。

  2. milouさん、当然というかやっぱりというか、こちらも何度もいらっしゃってるようですね。 🙂
    今月スターチャンネルでHD放送されたので、急遽契約して録画しました。
    これを素材にいくつか追記しようと思っていたのですが、やっぱり教会がわからなかったのでアップをためらっていたところです。
    ちなみに、スターチャンネル版では「泣く子も黙る」と「95サンチーム」でした。

    いただいたコメントと画像もあわせて、明日にでももう少し追記してみますね。ありがとうございました。

  3. milouさん、とりいそぎ画像アップしました。
    おかげさまでだいぶ立派なページになってきました。ありがとうございます。

    フランス語原題も確かに本編のタイトルには”Cybele ou”が入っていますね。
    ポスターなどでは入っていないのもありますし、フランス語版Wikipediaも然り、IMDbは入っていない方をタイトルにして入っている方をAKA扱い……ということでエントリーの原題も「シベール」無しにしておいたのですが、やっぱり本編優先ということで変更しておきました。
    原題の表記がなぜこんなにブレちゃってるんでしょうね。

  4. 例によって映画に直接関係ないが書いてしまったから(?)“22”について補足。
    図書館で借りた「シャンソンのメロドラマ」という本を読んでいると
    映画『カサブランカ』でリック(ボギー)がルーレットでブルガリア人の夫に
    22を指示するのだが、22には上役や警察が近づいてきたときに発する
    “ヤバイ!”という間投詞の意味があるという。

    であれば警察という意味から“泣く子も黙る” や “警察と同じだ” と訳した
    理由は分かるが結局は意味不明でうまい訳とは思えない。

  5. この「22」と客の笑いの意味はネイティブに訊いてみたいですね。
    手持ちの(英語字幕付き)VHSでは、「22番 警察と同じさ」 “Twenty-two… same as the cops”
    となっていました。

    確かに『カサブランカ』も22でしたね。そういう意味もあったとは。

  6. 1971~1972年にここに住み、ロンス通りの小学校に通っていました。
    幼くて建物は覚えていませんが、映画の教会に毎日曜日に通い、聖書の一部と絵が描かれたカードをもらうのが楽しみでした。
    確かその脇にあった一室でデコラッション(図画工作)教室に通っていました。
    池は遊び場の1つでした。
    渡っていた駅の陸橋は多分、映画撮影された当時のものだったと思います。
    パタンと開ける駅から外へ出る扉、その脇にあった売店でよく買ってもらったオレンジの形のチョコ、道の片隅で冬に売られていた入り栗を包んだ新聞紙の温かさ……いろいろと懐かしいです。
    そんな時に日本人の子供が住んでいたなんて変でしょう?

  7. まきこさん、コメントありがとうございました。
    実際にお住まいになっていたとは、これはもうただただビックリの内容です。
    71~72年と言うことは撮影から10年ほどですので、駅などまだ映画と同じだったことでしょうね。
    コメントを拝見して、それこそふわっと当時の町の雰囲気に触れることができたような気がしています。
    オレンジの形のチョコ、おいしそう…… 🙂

    ロンス通りとお書きでしたのでマップで見たところ、ストリートビューが使えるところでしたが、きっとまきこさんが通われていた頃とはがらりと変わっているのでしょうね。

  8. 小学校は通りから見ると昔と全く変わっていません。
    登校後、入ってすぐの白い建物に集合してクラスごとに教室へ移動していました。
    https://www.google.com/maps/@48.82275,2.18923,122m/data=!3m1!1e3

    学校の隣(北西)は確かチューリップアパートメント(通称かも)で、クラスメイトが住んでいました。

    https://www.google.com/maps/@48.82865,2.17835,243m/data=!3m1!1e3
    画面中央アルポニ通りに南北に並ぶ2つの建物の北側の建物の最上階、通りから見て左側に住んでいました。
    各階2軒ずつです。
    通りを挟んだ右下は友達の家、下側の通りにはマロニエに交じって栗の木があって拾って食べましたよ。

    これだけ覚えているのに教会ははっきり覚えていません。
    ここに三角の緑地帯がありますよね。
    https://www.google.com/maps/@48.82719,2.18512,122m/data=!3m1!1e3

    この横を通って教会へ通っていたので、教会はここかな?
    https://www.google.com/maps/@48.82662,2.18952,243m/data=!3m1!1e3
    こんな立派な建物じゃなかったような。
    映画を見たのは大人になってからです。ここが映画の舞台だと帰国後に教えられていたのですが…。
    横の駐車場で日曜にマルシェが開かれていました。

    これを書いていて思い出しましたが、教会近くのスーパーにかっぱえびせんが売られていたことに小躍りして喜びました。
    学校帰りにスーパーで温かいバゲットを買って食べながら帰りました。
    歩行者信号が赤でも、いつもお巡りさんが車を止めて(青なのに)渡らせてくれました。
    駅に待機しているタクシーの助手席に大型犬が乗っていて、行き先を言わなくても家まで連れて行ってくれました。
    子供の足でも20分ぐらいの距離だったような。
    途中、全面に絵が描かれた車が止まっていて月1度絵は描きかえられていました。

    長々と失礼しました。

  9. まきこさん、とても貴重なコメントを再びお寄せいただきありがとうございました。
    学校のあたりは全然変わっていないのですね。
    町全体も、まきこさんがお住まいだった頃や映画の頃ともしかするとあまり変わらず、タイムカプセルのような保存状態になっているのかもしれませんね。
    さすがにワンちゃんが乗ったタクシーはもうないかもしれませんが……
    その中を日本人の小学生がトコトコ(失礼)歩いている姿を思い浮かべると、それだけで映画になりそうです。
    コメント拝見して、雰囲気にひたりたくなり、思わず映画本編も見返してしまいました 🙂

    教会ですが、このエントリーを最初に書いて以来苦節?9年、どこなのかが謎のままとなっています。
    このあたりで教会と言えばマップで示していただいたところがまっさきに(検索等で)出てくるのですが、どうも外観や内部が映画に登場したものとは違っているようです。

    > こんな立派な建物じゃなかったような

    とのことですが、映画で外観が写ったようなところでしたでしょうか。

    ご参考までに、今Youなんとかを検索したら、本編はたとえばこちら↓で高解像度で見られるようです。

    https://youtu.be/-6lEvmumQT4

    でも教会の場所はともかく、好きな映画で貴重なコメントをいただいて嬉しいです。管理人冥利に尽きる瞬間でした。ありがとうございます。

  10. 【教会についてのメモ書き】

    映画本編での教会がらみの描写は、「調査中のメモ」でメモしてありますが、こういった場面です。

    ・0:21頃、2人が歩いてくるのを(教会の尖塔から)俯瞰で捉えた長いワンカット。
    ・1;31頃、ツリーを担いでくるショットの背景(外観が写る唯一のショット)。
    ・1:42頃、風見鶏をはずす場面での俯瞰。
    ・1:43頃、パイプオルガンの前を横切るショット(内部)。

    モニター並べて目を皿のようにしてチェックしたところ、1:42の俯瞰は0:21の俯瞰と同じ場所であることが判明しています(同じお店が写っている)。
    また1:31の右手の建物が0:22頃の俯瞰から風見鶏への早いズームバックで一瞬写っていました。
    つまり外観がらみのこれら3つの場面はすべて同じ場所ということになります。

    あとはそれがどこかが判ればスッキリするわけですが、道路構成を描き出して地形を考慮しつつマップとあれこれ照合してもなかなか見つかりません。

    マップではなく製作資料にあたった方が早そうな気がしてきました。
    私はほぼギブアップ状態ですので 😥 何かご存じの方はぜひ情報お寄せください

  11. 度々失礼します。
    教会がこんな立派ではなかったような…というのは、ストリートビューで見る現在の外観と私の記憶にある外観の差です。
    映画のシーンにある教会内部の映像も、私が通った教会もこんなだったな思うものの教会内部ってどこも似ていますからね。規模的にはこんな感じでした。
    私はここが映画の舞台になった教会だと教えられたので、そうだと思い込んでいました。

    撮影の都合で一部は別の場所で撮影しているとかあるかもしれませんし、撮影用に一部舞台設定をし直しているかもしれませんし、この教会のHPにメルアドも出ているので問い合わせてみるとか。。。
    フランス観光局の人がもし親切だったら調べて回答してくださるかもしれません。
    調べ始めて9年にもなるなら大きく方法を変えないと突然舞い降りてくるのは期待できないような。
    もしまた町を訪問なさるのであれば教会に入って直接尋ねると多分解決するんじゃないかな??
    因みにセーヴル通り22には教会らしき建物はなさそうですよね。

  12. まきこさん、アドバイスありがとうございます。
    教会はいよいよとなったら問い合わせる他ないかもしれませんね。
    何年か後には時間がたっぷりある身分になれるので、その時は現地に行ってみるつもりですが。
    (似たようなものでは『シャレード』のメトロの駅が、十代でテレビで見て以来ずっと気になっていたのですが、拙サイトで5,6年前に記事を書いた時も解決せず、未だに時々調べています。そんなことを何年もやっている変なサイトです……)

    教会の項目で張ったリンク先に拠りますと、この教会は71年~93年に修復されたとのことです(今はリンク切れです)。
    まきこさんがいらした頃は修復前だったのでしょうね。
    痛んでいた状態でも、(昔の建物好きなので……)それはそれで見てみたかった気がします。

    教会や駅舎や跨線橋、さらに栗やチョコやかっぱえびせん(笑)等々、 小学生の時の記憶をいろいろとどめていらっしゃるのに驚きです。それがヴィル・ダヴレイというのがまたなんとも素敵なものがあります。

    自分は小学校の記憶がとんと抜け落ちてしまっていて情けない。
    脱脂粉乳の匂いをかげば、プルースト効果で思い出せるかもしれませんが……

  13. 書き忘れました。
    Country: France | Austria
    と書かれているのが少し気になりました。

  14. まきこさん、返信遅れてすみません。
    IMDbのFilming Locationsが示しているのはおそらく撮影スタジオで、「ロケ地」というのとは少し違っているかもしれません(室内の場面の撮影などでしょうか)
    この映画についてはこれしか記述がないのが残念ですね……
    Countryはおそらく製作国のことで、オーストリアの製作会社もお金を出すなり協力するなりしていたということでしょうか。この映画は一般的なイメージでは、どう見てもフランス映画ですが……

    久々に映画本編を見て、自分の書いたものも見返してみたら、また探索する気力がわいてきました。(時間を空けると良いみたいですね 🙂 )どうもありがとうございました。

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