『ニュールンベルグ裁判』 Judgment at Nuremberg (1961)

ニュールンベルグ裁判 [DVD]

作品メモ

ケーブルテレビのアカデミー賞特集枠にて久々に鑑賞。
3時間以上の長尺ものですが、長さをまったく感じさせない傑作。
有名な国際軍事裁判を忠実に再現したもの……ではなく、架空の人物と物語によって裁判を再構成し、人間の内面や裁判の意味を改めて問いかける内容となっています。
ここで裁かれるのは、かつて非人道的な判決を下した裁判官たち。
その責任を厳しく追及するアメリカ側検事に対し、ドイツ側の弁護士が雄弁に反論し、緊迫した法廷ドラマが繰り広げられます。

アメリカ人の裁判長ダン・ヘイウッドにスペンサー・トレイシー。
被告のアーネスト・ヤニングにバート・ランカスター。
ドイツ側の弁護人ハンス・ロルフェにマクシミリアン・シェル。
アメリカ人の検事、テッド・ローソン大佐にリチャード・ウィドマーク。
ベルトホルト夫人にマルレーネ・ディートリッヒ。
証人ランドルフ・ペーターソンにモンゴメリー・クリフト(最高の演技!)。
証人イレーネ・ホフマンにジュディ・ガーランド。
ヘイウッドの世話をするバイヤーズ大尉にウィリアム・シャトナー( 『宇宙大作戦』が始まる5年前)。

マクシミリアン・シェルがアカデミー賞の主演男優賞に輝いたのを始め、スペンサー・トレイシーが主演男優賞、モンゴメリー・クラフトが助演男優賞、ジュディ・ガーランドが助演女優賞にそれぞれノミネート。
出てくる人物、皆神がかり的な名演技を見せますが、個人的に胸に迫るのが、執事と家政婦の夫婦。
出番は短くとも、市井の人々の複雑な心理がくっきりと浮き彫りにされていました。

言語

弁護士はドイツ語。証人のドイツ人とはドイツ語で話し、英語のやりとりは通訳のヘッドフォンで聞くという設定ですが、次第に誰もが英語で話すようになります。
その切り替わりの処理は巧みで、違和感が残りません。
最後までリアルに通訳を介していたら、映画としてはかえってもたついてしまったことでしょう。

ロケ地

IMDbでは

Nuremberg, Bavaria, Germany
former Reichsparteitag area, Nuremberg, Bavaria, Germany

実際にニュルンベルクで撮影されています。
映画の内容からして、決して楽しくロケ地巡りというわけにはいきませんが、以下資料としてメモ書きを少々。

爆破される鉤十字

アニメーション↓
http://en.wikipedia.org/wiki/File:98-animate.gif

冒頭、爆破されるハーケンクロイツは、IMDbのこちらにあったもの

former Reichsparteitag area, Nuremberg, Bavaria, Germany (旧帝国党大会エリア)

最初の方でヘイウッドがやってきたのがここ。
並んだ柱はなくなっていますが、広場は今でも残っています。

211153746_d4d7d31811.jpg ツェッペリン広場

  マップ↓

裁判所

外観

ヘイウッド裁判長が出てくるところ

Nürnberg Schwurgerichtssaal 600 (International Military Tribunal, Courtroom 600) 600号陪審法廷
http://museums.nuremberg.de/courtroom600/index.html
http://www.arukikata.co.jp/news/staff_note/c188.html
http://www.panoramio.com/photo/8361368

教会

からくり時計の教会

5613958_b14fedccea.jpg フラウエン教会 Frauenkirche
http://www.frauenkirche-dresden.de/

市場での会話もこの教会の前。
今も市場のようです。

資料


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