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『ヴァージン・フライト』 The Theory of Flight (1998)

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作品メモ

街頭で騒ぎを起こしてしまったリチャード(ケネス・ブラナー)は、120時間の社会奉仕活動を命じられ、難病を抱え車椅子の生活を送るジェーン(ヘレナ・ボナム=カーター)の世話をするようになります。
一筋縄ではいかない皮肉屋の彼女に、世の中とうまく向き合えない問題中年男。
そんな2人ですが、次第に心を通わせていくようになります。
やがてジェーンはある願いを伝えるのですが……

といったお話で、一歩間違えばべたべたの難病ものとなってしまうところですが、イギリス映画らしい渋いひねりがほどよく効いていて、薄っぺらくならずにすんだような気がします。
主演の2人が元々うますぎる俳優さんなので、そのへんも安心して見ていられました。
ケネス・ブラナーはその後見た『裸足の1500マイル』では180度異なる冷徹な役柄だったのでびっくりしたものです。

ネタバレ的メモ

遊園地のブランコ

ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~(3) [DVD] 日本でもやはり車椅子の女性をヒロインにしたヒットドラマがありました。
ある回を見ていたら、遊園地でくるくる回るブランコに無理やり乗って結局泣き出してしまう場面が登場しました。
これってまるきり『ヴァージン・フライト』……

そういえばオープニングでコマ落としのような描写がありましたが、それも『ヴァージン~』に似たようなコマ落とし場面があったような……

きっとオマージュなんだろうなあ、とは思いますが、『ヴァージン~』ってそれほどメジャーな作品ではないでしょうから、果たして視聴者にオマージュであると伝わったかどうか。
せめてこの場でメモっておこうと思います。

デリケートな事柄

男たちの旅路 第4部-全集- [DVD] もうひとつ、やはり日本のドラマがらみで。

『ヴァージン~』は障害者の性というデリケートな事柄を扱っています。
このテーマを扱った作品で個人的に一番印象に残っているのが、山田太一さんのドラマ『男たちの旅路』です(第4部3話「車輪の一歩」)。
お話もよくできていたと思いますが、なによりその役を演じた斉藤洋介さんが素晴らしく、今でもテレビなどで斉藤さんを見かけるとこのドラマを思い出してしまいます。

もし『カムイ伝』が映画化されたら夢屋役間違いなしの斉藤さんですが、これからもぜひ頑張っていただきたいですね。

ロケ地

IMDbでの手がかりはこれだけ。

London, England, UK
Merthyr Tydfil, Merthyr, Wales, UK
Wales, UK

シティ  The City of London

映画冒頭リチャードがとある騒ぎを起こす場所。
ピンポイント的にはここ↓の上に乗っています。

王立証券取引所 The Royal Exchange
The City, London EC3V 3LL

  • Google Maps ↓ 

現在は商業施設として使われているようです。

ここは映画後半でも銀行として登場します。
すぐ隣にイングランド銀行(The Bank of England)がありますが、さすがに撮影には使わせてくれないでしょう 😉

Merthyr Tydfil, Merthyr, Wales, UK

映画の主な舞台はMerthyr Tydfilです。
……ってこれ何と読めば良いのでしょう?? 🙄

背景に写る地形や鉄塔などを手がかりに、ロケ地を探しました。
以下、個別にわかったところをメモしていきます。

2人で行く美術館

Cyfarthfa_Castle.jpg

Cyfarthfa Castle, Museum & Art Gallery
Brecon Road, Merthyr Tydfil, South Wales CF47 8RE
http://www.merthyr.gov.uk/museum

画像はWikipedia英語より(パブリックドメイン)

2つ屋根が連なったような赤い外壁の家。

  • Google Maps ↓

建物自体はもうありませんが、空撮をよく見ると基礎の跡が見えます。
映画同様、実際にもこのあたりはゴミだらけのようですね。

倉庫(格納庫)

家から南に400メートルほどのところ。
現在は建物はありません。

飛行機を飛ばした丘

さらに南に500メートルほどのところ。

資料

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