『北国の帝王』 Emperor of the North Pole (1973)

北国の帝王 [DVD]

作品メモ

NHKBSのラインナップを見たら『北国の帝王』のタイトルがありました。
BShi 8月25日(水)午後3:00~5:02

何度も地上波で放映され、そのたびに見てきたようなおなじみの作品ですが、DVD化されたのはかなり後で2009年3月のこと。
ようやくこれでCMやカットなしで見られるようになりました。
今回はせっかくのハイビジョン放送なので、録画して手元に置いておこうと思っています。

舞台は大恐慌時代のオレゴン。
無賃乗車で各地を渡り歩くホーボー hoboと、ただ乗りを断じて許さない鬼車掌との対決を描きます。

監督ロバート・アルドリッチ。
タフで骨太、いかにもアルドリッチな映画。代表作の1本でしょう。
興行的にはいまひとつでしたが、翌年の『ロンゲスト・ヤード』で大ヒットを飛ばしています。

キャストは……
ホーボーたちのエース、A No.1(エース・ナンバー・ワン)にリー・マーヴィン。
ホーボーたちに恐れられる19号列車の鬼車掌シャックにアーネスト・ボーグナイン。
経験値や戦闘能力は低いくせに鼻っ柱だけは強いホーボーの若者シガレットにキース・キャラダイン。
他に、機関車の乗員としてチャールズ・タイナーとハリー・シーザー。
この2人は『ロンゲスト・ヤード』にも登場しています。

男しか出てこない映画?

あまりの男臭さに男性しか出てこない印象がありますが、乗客や町の人として女性が何人か登場します。

例えば、IMDbにはこういったリストがありますが……
http://www.imdb.com/keyword/all-male-cast/?title_type=feature
通行人なども含めて、厳密な意味で女性が全く登場しない映画となると、結構数が限られるような……

同じくアルドリッチ監督の『飛べ!フェニックス』はどうでしょう??
こちらも8月にNHK BS2で放映されるようですが……

8月31日(火)午前0:45~(30日深夜)

Blu-ray発売

※15/4/12項目追加

北国の帝王 [Blu-ray] 2015年4月22日発売予定。
日本限定初Blu-ray化とのことです♪

 

 
 
 

ロケ地

エンドクレジットの謝辞にもあるように、撮影はオレゴン州で、Oregon Pacific and Eastern Railroadの協力を得ています。

IMDbでは

Cottage Grove, Oregon, USA

Wikipedia(英語) Emperor of the North Pole では、

The film was shot in and around the city of Cottage Grove, Oregon along the right-of-way of the Oregon, Pacific and Eastern Railway (OP&E). Willis Kyle, President of the OP&E in 1972, allowed the film company unlimited access to make the film.[citation needed] Oregon, Pacific and Eastern’s rolling stock, including two steam locomotives (one of these being #19, a type 2-8-2 Mikado), appear in the film. Also featured in the film is the Dorena Reservoir, located about 10 miles east of Cottage Grove, and OP&E’s railyard in downtown Cottage Grove.

Oregon Pacific and Eastern RailroadはCottage Groveとその東のWildwoodを結んでいた18マイル(29km)の鉄道路線。
『北国の帝王』の他『スタンド・バイ・ミー』もここで撮影されました。 → 『スタンド・バイ・ミー』
既に廃線となり線路も撤去され、Row River National Recreation Trailというサイクリングやトレッキング向けの道路となっています。

鉄道に関しては、こういったサイトが参考になりました。

  • http://www.brian894x4.com/OPandErailroad.html
  • http://www.oregonpacificrr.com/
  • http://www.carrtracks.com/oropendx.htm

OP

煙を上げて力強く列車が走っているのはCottage Groveから東へ5km弱ほどのこのあたりです。

列車は南向き。
進行方向に見える家屋が決め手となりました。
上述のようにこの線路は現在は撤去され、Row River Trailというサイクリングやトレッキング向けの道路になっています。

  • http://www.cottagegrove.org/trail/htm/train.htm
  • http://www.americantrails.org/nationalrecreationtrails/blm/rowriver-or.html

なお、開始16分ぐらいでシャックが列車の屋根伝いに走る場面も、この場所です(背景の家屋が同じ)。

操車場

火が出た列車がやってきて騒ぎになるところ。
おそらく後述の駅と同じくCottage Groveの操車場かと思いますが、確証はありません。
(駅のやや南側、アングルを少し変えて北側から)

ホーボーを見つけるためにシャックが列車を停めたところ。
木造の高く長い橋で、山林から現れて進行方向左(西または南向き?)にゆったりと曲がっているのが特徴的。

Oregon Pacific and Eastern Railroad(= Row River Trail)沿いには該当する場所が見つからず、範囲をひろげて画像検索などで探してみました。
こちらではないかという場所が見つかりましたが、確証はありませんのであくまで参考資料と言うことで。

Cottage Groveから北へ200km余り離れたBuxtonというところにある橋で、正式名称はわかりませんが、”Buxton Trestle”で検索すると多くヒットします。

マップ↓

道路としてはこちら↓

Banks-Vernonia State Trail

Row River Trail同様かつて鉄道だったところで、線路を撤去してサイクリングやトレッキング用の道路にしています。

次の列車に飛び乗るところ

19号列車を追い抜くところ

2台の蒸気機関車が並ぶという、鉄っちゃん大喜びの構図。
場所はCottage Groveの東南10数キロのこちら。

やはり現在はRow River Trailとなっています。
背後の施設(の屋根)が今でも残っていて、決め手となりました。

駅舎に”SALEM”の表示があります。
オレゴン州州都のセーラムという設定でしょうか?
それにしては周りがちょっと寂しいですが……

撮影場所はCottage Grove、前述の操車場と同じ。
駅舎の背景に映っていた建物がBing Mapsの概観図でも確認できますので、この場所だと思います。

機関車が入ってくるカットでのカメラは南向き。
駅舎は撮影用に作ったセットではなく、実在のもの。
こちら↓のページの写真の列で下から4列目、右端がそれ。

http://www.brian894x4.com/OPandErailroad.html
(直リンクで http://www.brian894x4.com/images/JohnGoldieOPEe.jpg)

ここで可哀想な目にあう警官が、サイモン・オークランド。

浸水式

女性が気になりますが、IMDbによればおそらくDiane Dye (役名Girl in Water)。
残念ながら他にはほとんど出演作がありません。

赤い橋

エースがブレーキをかけたため列車が急停車したところ。
「セーラム駅」から東へ5km弱のこちら。

前述の通り今では線路ははずされ、Row River Trailという道になっています。
川縁で休むエースの背後に屋根付き橋が見えますがそれはこちら。

ラスト

シガレットが落ちた橋はおそらくこちら。

  • Google Maps(SV)


大きな地図で見る

前述のように今では線路が撤去されて、Row River Trailという道路になっています。
湖はDorena Reservoir。

周囲の景色や光の方向、列車の進み方などからして、ここだと思います。
最後のカットもこのアングルですね。

ロケ地マップ


より大きな地図で 北国の帝王 を表示

資料

更新履歴

  • 2015/04/12 「Blu-ray発売」項目追加

『北国の帝王』 Emperor of the North Pole (1973)” への4件のコメント

  1. ボーグナインおじさん、頑張って! 絶対にホーボー(浮浪者)なんかにただ乗りをさせちゃだめ。(無賃乗車をして良いのはジミーだけ。この謎が分かりますか。)車両の下に潜る奴なんか、あの長いチェーンのような、針金ような手製の武器で振り落として。
    この頃のアメリカ映画、特に列車ものは面白かったですね。ロケ地はオレゴン州だったのですね。ネバダかカリフォルニアぐらいと思っていました。
    「大陸横断超特急」も是非読みたいですね。

  2. 赤松さん、コメントありがとうございます。

    そもそもただ乗りがいけないんだ!
    それをつい忘れてしまうような展開ですよね。

    > 無賃乗車をして良いのはジミーだけ

    これわからなかったです。

    『大陸横断超特急』は昔名画座で楽しませてもらいました。
    記事もちょっと書いて下書きのまま放ってあるので、そのうちアップしますね。
    こちらの鉄道はカナダロケのようです。
    最後はセットですし、途中も似たような景色で結構難易度高かったような。
    『北国の帝王』も『大陸横断超特急』も、なかなかDVDが出なかったのが、今ならレンタルもされていますし、いつでも楽しめるのが嬉しいですね。

  3. 「無賃乗車をして良いのはジミーだけ」
    これは「エデンの東」のジェームス・ディーンが冒頭母親に会いに行くために、ただ乗りで列車に乗っていきます(私の記憶違いでなければ)。ジミーなら、何をしても許してあげたいですね。リー・マーヴィンなら銭を倍払え。お粗末な謎でした。

  4. なるほど、ジミーといったらジェームズ・ディーンでしたね。言われてみれば、無賃乗車していたような。
    ロケ地チェックもこのくらい昔の映画の方が面白そうですね。

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