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『君がいた夏』 Stealing Home (1988)

君がいた夏 [DVD]

作品メモ

フジテレビの月9で『君といた夏』というドラマがありましたが、全然別物。もちろんこちらが先です。

甘く切ない青春回顧もの。
テイストは『おもいでの夏』に似ていますが、『ポーキーズ』まではいってません 😉
主人公がもう少し年配なら『黄昏流星群』の1エピソードになりそうな感じですね。

最初に見たのは劇場ではなくテレビの深夜枠だったような。
その時間にひとり静かに見るにはうってつけの映画で、後ほどDVDも買ってしまいました。

全編通してデビッド・フォスター節が冴えまくっています。
ラブ・テーマなどは自ら歌って盛り上げたりして。
映画音楽はそれほど多く手がけていませんが、『セント・エルモス・ファイアー』と並んで印象に残るお仕事ぶりですね。
→ YouTube ‘And When She Danced David Foster’での検索結果
(あっと、『君といた夏』も岩代太郎さんの音楽は素敵でした) 

それにしてもジョディ・フォスター演じる彼女は、あんなにポジティブでアクティブなキャラだったのに、なぜそんなことになったのでしょう。
いや、それより彼女は何歳という設定だったのでしょうか。
ポニー・テールとかしてますが、ジョディ・フォスターが演じるにはけっこうぎりぎりだったような気がします。
ピニャコラーダの場面では、二の腕が気になってしまいました。
でもあの時にふとみせた寂しげな表情が、いろいろ物語っているのでしょうね。
 

ロケ地

IMDbでは、

Camden, New Jersey, USA
Chestnut Hill Academy – 500 W. Willow Grove Avenue, Philadelphia, Pennsylvania, USA
Island Beach State Park, Berkeley Township, Ocean County, New Jersey, USA
Margate, New Jersey, USA
Philadelphia, Pennsylvania, USA
San Bernardino, California, USA
Springfield Township, Montgomery County, Pennsylvania, USA
Trenton, New Jersey, USA

最初と最後に登場する野球場

英語版Wikipediaに情報がありました。

Fiscalini Field in San Bernardino, CA. ということですぐに場所は判明。ここだけ西海岸で撮影されたようです。

冒頭ビリーがバスで川を渡るときに見える鉄橋

TRENTON MAKES THE WORLD TAKES と書かれてあるのが印象的。

ビリーの高校時代

高校時代は主にChestnut Hillで撮影されています。上から見る限り緑が多い郊外という感じです。
学内の場面は、こちらの学校でロケされています。

Chestnut Hill Academy
http://www.chestnuthillacademy.org/

上がホームスチールを決めた野球場、左下に隣接した校舎(赤い建物)の出入り口でスカウトに声を掛けられます。
右下に伸びるテニスコート沿いの道は父親の運転する車で通るところ。
映画の中では列車に乗った先にあるという設定ですが、実は野球場とすぐ隣合わせですね。

“CARLTON”や”St.Martins”といった駅は架空の名前ですが、背景の雰囲気などからしておそらくこのあたりの駅を使っていると思われます。

海辺の別荘

IMDbに’Island Beach State Park’とあるのがこれ。
Google Earthでうろうろして見つけました。

思い出の桟橋

kimigaitanatsu03.jpg

映画の中でAtlantic Cityとありましたので、Google Earthでそのあたりの海岸線をずるずるスクロールさせていたらなんとか発見できました。

▼21/9/18 追記

夜中に忍び込んだ球場

▼21/9/18 項目追加

1:20
ビリーとアランが夜中に忍び込んだ球場。

コメント欄(2021年9月16日 21:15)でKonishi, Gakuさんから情報を寄せていただきました。
場所はフィラデルフィアのこちら。

ベテランズ・スタジアム(Veterans Stadium)

2003年閉場、2004年爆破解体。
Google Earthの時間スライダーで2003年12月以前に遡ると、往年の姿を見ることができます。
現在は隣に建設されたシチズンズ・バンク・パークの駐車場になっているようですね。

Bob’s Diner

再会したビリーとアランが食事をするレストラン。背景に墓地が見えるのが特徴的。
実在します。

Ridge Avenue in Roxborough

ロケ地マップ

※17/1/9追加
フィラデルフィアで撮影された映画のロケ地マップ

資料

更新履歴

  • 2021/09/18 「夜中に忍び込んだ球場」項目追加
  • 2017/01/09 「ロケ地マップ」追加 カテゴリーに「フィラデルフィア」追加

コメント

  1. Ryo より:

    この映画が好きでDVDを良く見ます。
    物語りもさることながら、作品に出てくる“sea smoke”という場所が非常に気になっていました。自分なりにネットで探して見たのですがなかなか見つからず、こちらのサイトに出会ったときはとても感動しました。ありがとうございます。
    いつか、このロケ地を訪れるたいと思っています。

    これからも、いろいろなロケ地の紹介、よろしくお願いします。

  2. inagara より:

    Ryoさん、コメントありがとうございます。
    参考にしていただけて、とてもうれしいです♪
    これはサイトを始めた頃に書いたエントリーで、映画自体も好きということもありますが、あの海辺の家と桟橋をウェブマップでうまく見つけられて喜び勇んで書いた記憶があります。

    ”sea smoke”はやはり架空の地名でしょうかね。
    別荘も桟橋も具体的なロケ地情報が全然なくて、IMDbのリストをもとにウェブマップを大ざっぱに開き、あとはひたすらスクロールさせて見つけることができたのだと思います。
    それ以後も似たようなことを続けてすっかりマニアックなサイトになってしまっていますが、余暇で気楽にやっていますので、また何かありましたらぜひコメントお寄せください。

    ではどうもありがとうございました。

  3. tawaratouta mana より:

    以前からこの映画が気になっていました。昨晩地名などをdvdをポーズにして記憶に留めておきました。Seasmokeは、実際にある土地なのですね。墓地が背景にあるレストランも、diving horseの絵の前で二人が話した場所も、実存するのだと知り大いに感銘を受けています。特に海辺の別荘がある海岸が見たことがない素晴らしい浜辺なので、実際に行ってみたいと思います。ありがとうございました。

  4. inagara より:

    tawaratouta manaさん、いらっしゃいませ。
    コメントありがとうございました。
    海辺の家や桟橋は、ロケ地的にはやはりこの映画のいちばんのポイントでしょうか。
    もし現地にいらっしゃるのでしたら、海辺の家が私有地かどうかまでは調べていませんので、事前にチェックされることをお奨めします。

    その他の場所では、高校のあたりも緑豊かでとても良さげなところでしたね。
    フィラデルフィアが舞台のドラマ『コールドケース』で、「チェスナットヒル」という地名は、「ちょっとハイソな郊外の住宅地」といったニュアンスで使われていました。実際そういうところなのでしょうね。

  5. シナモン より:

    はじめまして。

    私もこの映画、公開後から数年経った90年代初頭にビデオで観て以来、未だに自分の中では1番好きな映画です。

    デビットフォスターの音楽とアメリカ東海岸の風景がマッチしていて雰囲気が素敵ですよね。

    いつかロケ地を実際に見てみたい(特に海辺の家と桟橋)と思いながら未だに行けてません。

    ロケが行われた的確な位置がわからないまま、漠然と行きたいと思っていましたが、こちらのサイトに辿り着き、ぜひ参考にさせていただきたいと思います。

    グーグルアースでロケ地を見るだけで感動が蘇ります。

    貴重な情報、ありがとうございました。

  6. 居ながらシネマ より:

    シナモンさん、コメントありがとうございます。
    この映画やはりあの景色とデビッド・フォスターの音楽抜きには語れませんよね。
    お話もちょっとセンチメンタルやノスタルジーに傾いているところも、また印象深く、本文でも書きましたが、深夜ひとりで見ていてかなりはまってしまいました。
    もう10年以上前の記事ですね。
    ウェブマップであの桟橋を見つけられたときはかなり嬉しかったですが、まさかこんなにサイトを続けていようとは思ってもいませんでした。
    マニアックな変なサイトですが、また機会がありましたらぜひお立ち寄りください。

  7. Konishi, Gaku より:

    この映画が公開された2年後の1990年。この映画の主な舞台フィラデルフィアから南西500km程のヴァージニア州の田舎町に駐在員として赴任しました。ひとりアパートで英語の勉強とばかり映画を毎晩見まくる日々。そしてたまたまやってたこの映画と出会いました。野球モノ、青春モノ、恋愛モノの映画が好きだった当時の自分。この映画はすぐに私のお気に入りになりました。当時はDVDも無くLDはあったが、映画chのCinemaxでこの映画をビデオに録画していたから何回と無く視た。多分在米2年で50回は視たと思う。

    このサイトの作者さんと同じくロケ地、特にSeasmokeには私も行ってみたかった。無理すれば車で日帰り出来るところにあると踏んでいたが、当時はネットはおろか携帯も無い時代。Google Mapとストリートビューがあればロケ地を見つけて行くことも出来たのかなあ。

    ロケ地で唯一行ったのはフィラデルフィア フィリーズのヴェテランズスタジアム。ビリーとアップが深夜に忍び込んでナイトゲームをした場所。1990年にブレイクしたダイクストラ外野手が4割を打とうかと騒がれた時期にPhillies vs Metsをこの今は無き球場で観戦したのがいい思い出。

    この映画を見るとあの頃のワクワクとドキドキと寂しさがない交ぜになった気持ちを思い出します。このサイトを立ち上げてくれてありがとうございます。

  8. 居ながらシネマ より:

    Konishi, Gakuさん、コメントありがとうございました。返信遅れまして申し訳ありません。

    在米中にこの映画と巡り合ったというのが良いですね。在米2年間で50回とは凄い……でも納得してしまいます。
    私も大のお気に入りで、拙サイトのだいぶ初期の頃に記事を書きました。
    マップで桟橋や海の家を見つけた時は、かなり嬉しかったのを覚えています。そのあたりの成功体験?のおかげで、今でもサイトを続けていられるようなものです。久々に記事を読み返して、初心に戻ったような気がしました 🙂

    それからスタジアムについてありがとうございます。さっそく記事に追記させていただきました。
    YouTubeで爆破解体の動画を見てみましたが、なんだか『ニュー・シネマ・パラダイス』の映画館解体を思い出してしまいました。
    実際にいらっしゃったことがあるというのが、羨ましいです。

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