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『宇宙水爆戦』 This Island Earth (1955)

This Island Earth [VHS] [Import]

作品メモ

子供の頃テレビで見たSF映画の中でも印象に残る1本。

科学者のもとに謎の通信装置が送られてくる導入部から、やがては宇宙の彼方で恒星間の大戦争を目の当たりにする驚愕のスペクタクルまで、ドキドキわくわくの連続。
VFXのレベルは今日のSF映画とは比べるべくもありませんが、わくわく度数においては決して遜色ないのではないでしょうか。

50年代のSF映画を代表する1本だと思いますが、翌年の名作『禁断の惑星』、あるいはジョージ・パル制作の『地球最後の日』(1951)や『宇宙戦争』(1953)、さらにはロバート・ワイズ監督の『地球の静止する日』といった作品に見られる格調の高さのようなものはあまり感じられず、どこかB級、ことばを変えれば結構いかがわしい雰囲気が漂っているのがまたうれしい作品です。

いわば安手のパルプSF誌の表紙が実写で動いているようなもので、いわゆるBEM(Bug Eyed Moster)的モンスタちゃんが美女を襲うというお約束シーンもしっかりあります。

そんなマニアの心をくすぐるクラシックSF映画となるとマーケット的には十分成り立つと思うのですが、なぜか日本ではDVDが出ていません(2008年現在)。
アメリカでは一度DVD化された後しばらく入手できませんでしたが、2006年に再発売。こちらの盤は現在でも入手可能です(リージョンコード1)。
アメリカAmazonでの案内↓

http://www.amazon.com/This-Island-Earth-Jeff-Morrow/dp/B000FVQLKW/

宇宙水爆戦 メタルナミュータント 12インチ ミュータントくんは商品化されています。

監督ジョゼフ・M・ニューマン、製作ウィリアム・アランド、原作レイモンド・F・ジョーンズ。

出演は、エクセター(Exeter)がジェフ・モロー(Jeff Morrow)、ルース・アダムス(Ruth Adams)博士がフェイス・ドマーグ(Faith Domergue)、キャル・ミーチャム(Cal Meacham)博士がレックス・リーズン(Rex Reason)。

お役に立つ

いわゆるスペースオペラ的な映画には多かれ少なかれ影響を与えているかと思いますが、中でもいちばんお役に立ったのは、『宇宙戦艦ヤマト』(最初のTVシリーズ)ではないでしょうか。
遊星爆弾やガミラス星の描写など、既視感がたっぷりありました。

日本でもDVD登場(追記2011年11月)

宇宙水爆戦 -HDリマスター版- [DVD] 2011年11月2日にとうとう日本でもDVD登場です。

同時発売が、『マックィーンの絶対の危機』や『世紀の怪物タランチュラの襲撃』と狙いすました一撃。

ロケ地

IMDbでは記載がありません。
掲示板ではロケ地に関するスレッドがいくつかありまして、Dejaelさんという方の回答がとても詳しいです。

http://us.imdb.com/title/tt0047577/board/thread/644290
http://us.imdb.com/title/tt0047577/board/thread/70793270

以下の記述もはこれらのスレッドの情報を参考にしています。

空港

Van Nuys Airport in San Fernando Valley

ジェット機はロッキードT-33Aでエドワーズ空軍基地から借りたもの。

無人機で降り立つところ

ジョージア州という設定ですが、撮影はサン・フェルナンド・バレーの西、チャッツワースとサウザンドオークスの近くとのこと。

研究所

豪邸風の建物はユニバーサルスタジオの撮影用セット。
“Creature Walks Among Us” (1956年。日本未公開の半魚人映画)でも登場しているそうです。

資料

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