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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 Edge of Tomorrow (2014)

オール・ユー・ニード・イズ・キル [Blu-ray]

作品メモ

ギタイが出てくる『ゴースト・イン・ザ・シェル』、アモス・ギタイ監督の『撤退』に続けて、もひとつギタイもの。

この映画に出てくる<ギタイ>は地球を侵略するエイリアン。原作や日本語字幕では<ギタイ>と表現されていますが、英語のセリフでは”Mimics”です。
『マトリックス』のセンチネルと『スターシップ・トゥルーパーズ』のバグズが合わさったような外観で、地中から飛び出してはウニョウニョと触手を伸ばして素早く動き回る実にいやらしい奴らとなっております。
各国は協力して防衛軍を組織、『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいにパワードスーツで身を固めた歩兵がわらわらと戦地に赴き白兵戦となりますが、そんな最前線に放り込まれた軟弱な広報担当のアメリカ人将校がトム・クルーズ演じる主人公。
その日は人類の運命を決する大事な作戦でしたが、どうも罠にはまったようで防衛軍は劣勢。
主人公も戦場をウロウロしたあげく、命運尽きて一匹のギタイと差し違えることになりますが、その相手は他とはちょっと異なる種類。顔つきがより凶悪で青い液体のようなものをまきちらします。それを浴びた主人公、気がついたら前の日に戻っているではありませんか。
翌日起きることを知っている彼は懸命に周囲に訴えますが、もちろん信じてもらえるわけもなく、再び前線へ……
以後<死んで戻る死んで戻る>の果てしない繰り返しの中で、かつて同じような能力を持っていた女性兵士と知り合い、ふたりで人類の勝利のために戦っていく……そんなお話です。

リピートものとかタイムループものといわれるジャンルとなるかと思いますが、アクションゲームではむしろおなじみの設定。
いわゆる死にゲー、覚えゲーってやつですね。

雑魚キャラをやっつけてポイントを稼いでいるうちに自然にLevelが上がって攻撃力や防御力がアップ、スキルも割り振られていつのまにか戦いが楽になる……ということではなく、自分自身が技を磨き敵の動きを学習して、要所要所で死なないようにひたすらパターンを覚えていく、そんな努力が必要となります。
記憶力や学習能力、さらに反射神経が勝負ということで、自分にはもう無理……
そういえば去年のSteamのセールで「ダークソウル3」を買ったものの、最初のボスキャラすら倒せずにすぐ返金してもらいました。

出演は……
ループを重ねる毎にたくましくなっていくウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)。
輝かしい戦歴を誇る「戦場の牝犬」リタ・ヴラタスキにエミリー・ブラント。
ウィリアムが放り込まれた部隊の上官ファレウ曹長にビル・パクストン。
防衛隊の指揮官ブリガム将軍にブレンダン・グリーソン。

原作は桜坂洋さんの『All You Need Is Kill』。

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

映画の方は原作のアイデアを生かしつつ、うまくアレンジを加えて、スターを配した大作映画としてとても楽しめる内容にできあがったように思います。
それにしてもよくもまあこの原作を見つけてくれたものだと、製作者のアンテナ感度に恐れ入りました。

監督ダグ・リーマン、音楽ラミン・ジャヴァディ。

 
 

ロケ地

IMDbでは、

Trafalgar Square, St James’s, London, England, UK
Leavesden Studios, Leavesden, Hertfordshire, England, UK
Barton Stacey, Hampshire, UK (army base)
Warner Bros. Studios, Leavesden, Hertfordshire, England, UK
Saunton Sands, Devon, England, UK (Beach invasion: second unit shots)
Elstree Studios, Borehamwood, Hertfordshire, England, UK
London Heathrow Airport, London Borough of Hillingdon, London, England, UK (outdoor filming)
England, UK
UK
Ministry of Defence – Horseguards Avenue, London, England, UK (exteriors: United Defence Force HQ)
Ray Street, Clerkenwell, London, England, UK (pub where Cage waits for London’s invasion)

設定ではロンドン、ドイツ、パリと地名が出てきます。
コテコテCGづくしの映画ですが、リアルの世界も結構収められているようです。

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

ヘリコプター

冒頭ウィリアムが降り立ったのはトラファルガー広場ですが、CGではなく実写とのこと。
すごい……

中央の階段の手前、2つの噴水のあいだに楕円が90度ずれて重なったようなマークがありますが、そこですね。
このマーク? 何か意味があるのでしょうか??

統合防衛軍本部

United Defense Force Headquarters

0:03
その後ウィリアムがやってきたところ。後半でも登場。
ホンモノのイギリス国防省(北側玄関)。

Ministry of Defence – Horseguards Avenue, London, England, UK (exteriors: United Defence Force HQ)

パブ

幾度となく戦地に赴いて何度も戦死しているはずのウィリアムが、皮肉にも戦かわないのかと客から非難されるところ。
個人的にとても好きな場面で、VFXづくしの映画の中程でロンドンのリアルの町並みとパブが登場することで、うまくリズムに変化をつけていたように思います。

撮影場所は、IMDbのリストのこちら↓

Ray Street, Clerkenwell, London, England, UK (pub where Cage waits for London’s invasion)

この↓お店ですね。

The Coach
https://thecoachclerkenwell.co.uk/

パブを飛び出して駆けてきたところ。
ビール飲んじゃったので、バイクに乗るわけにはいかなかったのでしょうか。それにしてはその前にノーヘルでバイクに乗っていますが……。

ウォータールー橋を北から南へ走ってきています。
パブからは2kmほどあります(汗)。

ダム

設定ではドイツのクルネラ・ダム(Curnera Dam)。
これは全部CGでしょうか。

資料

更新履歴

  • 2019/07/29 新規アップ

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