作品メモ
ふたつ前のエントリー『サンセット物語』(65)と同じく、ナタリー・ウッド、ロバート・レッドフォードの主演映画。
この2人だったらハートマークがいっぱいのノーテンキなラブコメでも良いような気がしますが、なかなかビターな社会派メロとなっていて、すんなりとはウットリさせてくれません。
原題は雨ともニューオリンズとも無関係。
テネシー・ウィリアムズの戯曲が原作です。
「財産没収」という邦題で翻訳されています。
今から読むなら、早川演劇文庫6『テネシー・ウィリアムズ<1> しらみとり夫人/財産没収ほか』に収録(倉橋健氏訳)。
舞台はニューオリンズから遠く離れたミシシッピー州の田舎町ドッドスン(Dodson)で、時代は1930年代。
下宿屋の看板娘アルバにナタリー・ウッド。周囲の男たちにはモテモテですが、大きな町へ出て行くことを夢見ています。
町へぶらりとやってきた男オーウェンにロバート・レッドフォード。実は鉄道会社のリストラ担当です。
アルバの母ヘイゼルにケイト・レイド。リアルではナタリー・ウッドとわずか8歳差(IMDbのTrivia)。どうやら下宿屋は先が見えている様子で、なんとかアルバに金持ちの相手をあてがおうとしています。
鉄道会社勤務のJ.J.ニコルズにチャールズ・ブロンソン。
アルバの妹ウィリーにメアリー・バーダム。『アラバマ物語』のあの子ですね。出演作はわずか6本。
監督シドニー・ポラック。『いのちの紐』に続く劇場用映画2作目。
脚色フランシス・フォード・コッポラ、フレッド・コー、エディス・ソマー。
撮影ジェームズ・ウォン・ハウ、音楽ケニヨン・ホプキンス。
ロケ地
IMDbでは、
Bay St. Louis, Mississippi, USA
Louisiana, USA
New Orleans, Louisiana, USA
……とあまり詳しくありません。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
OP
手がかりは線路ぐらいで、難易度高すぎ。
下宿屋
STARR BOARDING HOUSEと看板が出ています。
Starrは一家の名前。セリフにもありますが、Rは2つです。
建物はセットでしょうか。
町中
0:36
長い鉄橋
おそらくこちら↓
Bay St. Louis, Mississippi, USA
石の橋
1:28頃、ニューオリンズにやってきたアルバがたたずんでいた橋。
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By Infrogmation of New Orleans via Wikimedia Commons (CC BY-SA-3.0) |
バーボン通り
アルバが立っていたのは、バーボン通り(Bourbon St.)とDumaine St.の交差点、南側の角。
50年前の映画とまったく変わりがない街頭です。
オーウェンが出てきたのはこのあたり。
噴水
再会した噴水。
フレンチクォーターのこちら↓
目の前に『愛のメモリー』で結婚式を挙げる予定だった教会がありますが、ギリギリ背景に入っていません。
St._Louis Cathedral (New Orleans)W
ロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2016/06/25 新規アップ