『あの愛をふたたび』 Un homme qui me plaît (1969)

あの愛をふたたび

作品メモ

ひとつ前のエントリー『パリのめぐり逢い』と同じく、クロード・ルルーシュ監督+フランシス・レイ音楽のメロもの代表作。
映画本編も音楽もけっこう知られているかと思いますが、『パリのめぐり逢い』同様日本ではDVDが出ていません。
それなりにマーケットがあると思うのですが、なぜでしょうね? こちらも良い画質でのソフト化希望。

それぞれ家庭がありながら、一緒に仕事をしたことがきっかけで親しくなってしまった男女の物語。
アメリカ各地を舞台に、二人の揺れる心模様をおなじみの流麗なカメラがきめ細やかに捉えていきます。

主演2人は、アメリカの映画撮影現場で知りあったフランス人同士という設定。
作曲家アンリにジャン・ポール・ベルモンド。
女優フランソワに『パリのめぐり逢い』でも好演したアニー・ジラルド。

アンリのお相手パトリシアにファラ・フォーセット。これが劇映画デビュー。
俳優役でリチャード・ベースハート。カメオですが、ファラ・フォーセットより台詞が多いかも。

それからバーテンダーは、『パリのめぐり逢い』のホテルマン、つまり撮影監督ジャン・コロンではないでしょうか?
(IMDbのクレジットにはないので違うかも。詳しくは『パリのめぐり逢い』のエントリーをご覧ください)

英題”Love Is a Funny Thing”。

音楽

テーマ曲「恋の終わりのコンチェルト」もフランシス・レイの代表曲ですね。
こちら↓はそれを使ったアニー・ジラルド・チャンチャカチャン♪

 

このメロディ、テンポをアップすると『華麗なる賭け』(1968)の名曲「風のささやき」になるような気がします。 って同じことを5年前のエントリー『華麗なる賭け』でも書いていました……。

気を取り直して、こちら↓も良く聴く曲。同じようなカバー画像ですが別の動画です。

 
 

お気に召したらぜひ正規にご購入を♪

ロケ地

IMDbでは、

Las Vegas, Nevada, USA
Los Angeles, California, USA
Monument Valley, Utah, USA

と今回はアメリカ各地が舞台です。
この映画、ロケ地的にはあまりピンと来る(=調べてみたくなるような場面)が(昔も今も)なかったので、さらりと。

アンリの部屋

窓の外にコロッセオが見えます。この場面は米国外。
建物はコロッセオ北側のこのあたり。
ホテルではなく一般の集合住宅のようなので特定は避けますが、手すりや窓枠など今でも確認できます。
絶好のロケーションで、お高そうな物件。

監督とドライブ

背景の高層ビルが特徴的だったので場所がわかりました。
ロサンゼルス、Wilshire Blvdのこのあたり。
車は西向き、カメラは東向き。


大きな地図で見る

そのまま進めば『ミラクル・マイル』の交差点に出る大通り。
画面左側には『ミラクル・マイル』の黒い沼や博物館があるはず。

ラスヴェガスのホテル

軽飛行機に乗りに行くときのタクシーの背後に、いかにもタイアップ的なこちら↓のポスターがありました。

http://www.lasvegasmikey.com/dunes.htm

かつてあったDUNESW というホテル&カジノのようです。
現在同じ場所にBellagioWが建っているということで、マップではこちら。

上記サイトには1987年に日本の投資家が155ミリオンで買い取ったと書かれてあります。
いかにもバブリーな時代のエピソードですが、同時代の多くのエピソード同様投資は失敗に終わり、閉鎖・解体となったようです。  

そのど派手な最期(1993年)↓

 
 

映画とは全然関係ありませんが、上のブログ記事で名前が挙げられている日本の方は、もしや秋葉原で大きな家電店を経営されていた方でしょうか? 当時そんなこともされていたとは全く知りませんでした。
これからは、各フロアを大衆量販店が占め、てっぺんに某女子グループが劇場を構えているという時代の象徴的な(?)あのビルの前を通るたびに、『あの愛をふたたび』のメロディが脳裏を流れることになるかもしれません……。

遊覧飛行

ラスヴェガス近くのミード湖Wでしょうか?

西部劇

似たような施設はあちこちにあるのでしょうけど、背景の岩山がそっくりな画像がありましたので、おそらくアリゾナ州のOld Tucson StudiosW

たとえばこちらの画像はアクションシーンの最初のカットと山並みが全く同じ。

ドライブ

Monument Valley, Utah, USA

夜の街

ジャズが流れる夜の街。ニューオーリンズ?
となるとその後の橋はポンチャートレイン湖コーズウェイ(Lake Pontchartrain Causeway)Wとなりそうです。

ラストの空港

(ニース・)コート・ダジュール空港W

ロケ地マップ(13/6/14追記)


より大きな地図で クロード・ルルーシュ監督作品 を表示

資料

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フランシス・レイ


『あの愛をふたたび』 Un homme qui me plaît (1969)” への3件のコメント

  1. 待望の映画がアップされたのでとても嬉しいです。最高の女優アニー・ジラルド、流麗な映像、胸を締めつけるような音楽(フランシス・レイの最高傑作で、この音楽を聞くたびに涙が出ます。メロディーは日本人向けのセンチメンタリズムの極致)、印象的なストーリー。まさに大人のための大人の恋愛映画です。この映画に比べれば今の恋愛映画など子どもだましにすぎません。ロケ地はほとんどアメリカですが、やはりラストシーンの空港がこの映画では重要です。あのデッキはまだ残っているのでしょうか。(この場所についてもう少し詳しい説明が欲しかった)ラストのアニー・ジラルドの顔の表情、あきらめ?後悔?自虐?寂しさ? もうたまらない。こんな映画がもう一度見れたらいつ死んでもいい。
    音楽「恋の終わりのコンチェルト」の映像48秒目にアニー・ジラルドのhairが見えます。えぇ!なんで?あれほど憧れていた女優の大事なところがこんなに簡単に見れるなんて。

  2. 赤松幸吉さん、お久しぶりです。
    お話はシンプルですが、大人の恋愛がじっくり描かれていて、それプラス映像や音楽がきれいなので、いつまでも印象に残りますよね。ここはぜひDVDやBlu-rayを出してほしいと思います。
    ラストの空港ですが、デッキに関しては映像からはほとんど確認できませんでした。
    滑走路やその向こう側の海、光の方角など、現状の同空港と矛盾していないので、おそらく撮影場所はここだと推定しています。

    Youtubeの動画ですが、やっぱりそこに気づかれましたか(汗)。
    この映像集、知らない出演作も多くあったので、ヒマな時にじっくりどの映画なのか解析してみたい思いました。

  3. この映画を初めて見たとき、フランス人てぇ野郎はなんてしゃれた恋愛映画を作るのだろう、日本人が逆立ちをしてもこんな洗練された映画は作れないと脱帽したものだった。(これに匹敵できる邦画は、市川 崑「恋人」ぐらいだ)
    映画の中での映画の撮影シーンから始まる魅惑のファーストシーン(観客はみんなその手法に騙される)から甘く、せつなく、やるせないラストまで、大人の恋愛ゲームが続くのです。
    原題は「私が愛した男」で本当に平凡なタイトル、もっとロマンチックな題名がなかったのだろうか。その点、日本人の方が映画の題名をつけるのは、はるかにうまく繊細。その冠たるものは、わが「太陽がいっぱい」、この題名を考えたのは誰なのであろうか。是非、名乗り出て欲しい。
    ラストの空港は、やはりシナリオ通りのニースだ、これだけは絶対に信じたい。

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