『シャレード』 Charade (1963)

シャレード デジタル・リマスター版 [Blu-ray] シャレード (1963) [DVD]

作品メモ

このところずっとオードリー・ヘップバーン主演作を見てきましたが、いっそ年内その勢いでいってしまおうかと計画中。

今まで見てきたのは、『パリの恋人』『いつも2人で』『華麗なる相続人』『暗くなるまで待って』『おしゃれ泥棒』『ティファニーで朝食を』

『戦争と平和』は来年たしかBSでソ連版を放送するので、それとセットで見てみることに。
『ローマの休日』はいろいろなサイトでチェックされているでしょうから省略。
残りのうちロケ地的に面白そうなのは『麗しのサブリナ』、『昼下りの情事』、『シャレード』 、『パリで一緒に』ぐらいでしょうか。これならあと2日、年内達成できるかも。

この『シャレード』は子供の頃からテレビで何度も楽しませてもらいました。
最初に観たときはストーリーにドキドキ、おしゃれな雰囲気にワクワク、結末にびっくりで、学校で友人たちと夢中になって話し合ったものです。
面白かった吹き替え洋画のチャンピオン的存在で、結末がわかった後でも何度でも楽しめる娯楽映画の理想のような作品。

シャレード(2002) [DVD] この後『アラベスク』という同工異曲的作品も生まれましたし、2002年にはジョナサン・デミ監督によるリメイク(原題”The Truth About Charlie”、日本ではDVDスルーで邦題『シャレード』)も作られています。 1)ファラ・フォーセット=メジャース主演の『シャレード’79』(1978)は邦題便乗映画で中身は無関係。

お金を出して買ったのは、そのリメイク版『シャレード』のアメリカ盤DVD(米Amazonでの案内)。
両面仕様になっていて、裏側にオリジナル版も全編収録されていました。
とてもお得だと思ったのですが、日本語版Wikipediaによると今ではパプリックドメインとなっているため、そういったDVDが発売できたとのことです。
というわけで63年版『シャレード』に関しては、何種類も出ている格安DVDやYouTubeなどにアップされている各種映像はすべて合法となるようですが、やはり少しでも良い画質で見たいもの。きちんとした製品やHD放送での鑑賞をお奨めします。

ヒロイン、レジー・ランバートにオードリー・ヘプバーン。撮影は『パリで一緒に』の直後。
彼女に近づいてきた謎の男ピーター・ジョシュアにケーリー・グラント。『昼下りの情事』のオファーがあったときオードリーとの歳の差を理由に受けなかったそうですが、この作品はOKだったのでしょうか。大ざっぱに計算して2人の歳の差は25歳。
なおIMDbのトリビアによると、この役名はスタンリー・ドーネン監督の2人の息子ピーターとジョシュアからとったとのこと。
アメリカ大使館の男バーソロミューにウォルター・マッソー。
パリ警察のグランピエール警部にジャック・マラン。
夫の仲間だったテックスにジェームズ・コバーン。
同じくスコビーにジョージ・ケネディ。
同じくギデオンにネッド・グラス。

監督・製作スタンリー・ドーネン。
撮影チャールズ・ラング・Jr。
音楽ヘンリー・マンシーニ。
その華麗なテーマ曲に乗って鮮やかな色彩が展開するタイトルバックは、007シリーズのモーリス・ビンダー。

 

地下鉄

レトロなメトロがとても印象的。
Sprague-Thomsonという型らしいです。

赤い車両は一等車のようですね。

※2012/02/07追記
車両に関してコメント欄でmilouさんから情報寄せていただいています(ありがとうございました♪)。
やはり赤い車両は一等車で、そのためケーリー・グラントは車両の移動ができなかったとのこと。

©1977 milou

※2012/05/24追記
これはその赤い車両。
画像提供はmilouさん(いつもありがとうございます♪)。

(※13/8/3追記 画像ソース差し替えました)

©1977 milou

※13/8/3 追記
milouさんから参考画像を追加提供していただきました。
撮影は同じ1977年で新しいタイプの黄色い一等車とのことです。

©1977 milou

こちらは古いタイプの二等車で駅はBarbès – Rochechouart。

切手

※15/5/17項目追加

ネタばれ&余談につき折りたたんでいます。映画をご覧になってからクリックしてください(項目名ですでにネタばれですけど……)

ロケ地

IMDbでは

24 Rue Censier, Paris, France (※15/4/30追加)
Alps, Haute-Savoie, France
American Embassy – 2 Avenue Gabriel, Paris 8, Paris, France
Bâtiments et toits du, 26 rue de Berri, Paris 8, Paris, France
Carré Marigny stamp outdoor market, Paris 8, Paris, France
Centre Gardens, Palais-Royal, Paris 1, Paris, France
Comédie-Français, 2 Rue de Richelieu, Paris 1, Paris, France
EURESCO – 7 Place Fontenoy, Paris 7, Paris, France
Halles de Paris, Paris 1, Paris, France
Hôtel Saint-Jacques, 35 rue des Ecoles, Paris 5, Paris, France (※15/4/30削除)
Le Cochon à l’oreille Restaurant – 15 rue Montmartre, Paris 1, Paris, France
Megève, Haute-Savoie, France
Métro Palais-Royal, Paris 1, Paris, France
Métro Varenne, Paris 7, Paris, France (as Métro St-Jacques) (※15/4/30追加)
Métro St-Jacques, Place Saint-Jacques, Paris 14, Paris, France(※15/4/30削除)
Palais-Royal, Paris 1, Paris, France
Paris, France
Port de la Tournelle, Paris 5, Paris, France
Stage 28, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA(※15/4/30追加)
Studios de Boulogne-Billancourt/SFP – 2 rue de Silly, Boulogne-Billancourt, Hauts-de-Seine, France (studio)
Théâtre de Guignol, Jardin des Champs-Elysées, Paris 8, Paris, France
Théâtre du Palais-Royal – 38 rue Montpensier, Paris 1, Paris, France

(※15/4/30 コメント欄でmilouさんから情報寄せていただきました。IMDbのリストが一部更新されていたので、こちらも更新しています)

とかなり具体的。
さらに、The Worldwide Guide to Movie Locationsのウェブ版では、書籍版よりずっと詳しい内容で記載があります。

http://www.movie-locations.com/movies/c/charade.html

もうほとんど付け加えるところはなさそうですが、ざっと物語の順番に従って見ていきますと……

スキー場

IMDbのリストにあるAlpsでしょうか?

この場面だけでなく後でも大活躍する男の子は Tom Chelimsky。
その妹Kathyはスタンリー・ドーネン監督の『いつも2人で』に出演。
2人とも映画出演はそれだけ(IMDbより)。

※2012/02/25追記
その後Google Earthで地形から探していき、だいたいの場所がわかったのでさらに詳しくみていったところ、なんとWikimapiaで既に『シャレード』のロケ地として記録されていることがわかりました。
わかっていたらわざわざ調べなかったのに……。

確かにここですね。
食事をしていた場所はわかりませんが、プールはまだそのままあるようです。

パリの住まい

空っぽになった自宅で呆然とするところ。
車がやってくる邸宅は、Worldwide Guideの記事に明記されています。

8区、モンソー公園(Parc Monceau)の東側、セルヌスキ美術館(Musée Cernuschi)Wの左隣。
車がやってきたのは東側から。
個人宅かもしれませんのでもし現地に行っても決して中を覗いたりしてはいけませんが、このへんは超高級住宅街でしょうから、雰囲気に気圧されて怪しい行動はハナから出来ないかも。

まったくの余談ですが、となりの美術館はかつては富豪の自宅で、没後市に寄贈。日本などアジア諸国の収集品を展示しているとのこと。どれだけお金持ちだったのだか下世話な興味はともかく、周囲の雰囲気はとても良さげなので、いつかは訪れてみたいところです。

人形劇

後でも登場する人形劇の劇場。
シャンゼリゼ通り、ほぼ中央北側にある公園のこちら。

Théâtre de Guignol, Jardin des Champs-Elysées, Paris 8, Paris, France

なんと今でも同じところで絶讃上演中。
http://www.theatreguignol.fr/

この公園は同時期に撮影された『パリで一緒に』でも登場。人形劇も写っています。
また3年後に『おしゃれ泥棒』で、ヘップバーンとP・オトゥールが歩いていてブーメランのアイデアを得るところでもあります。

ホテル入口

向かいにタクシー乗り場があるところ。
タクシーを使ってピーターをまく場面や、翌日ピーターの後をつけようと出てくる場面等で登場。
“HOTEL SAINT JACQUES”と実在のホテル名が示されていますが、ホンモノではなく別の建物を擬装。

この場所はWorldwide Guideの記事がなければ到底判明しませんでした。

※2012/02/07追記
ホテルの入口の撮影場所につきまして、milouさんからコメント欄等でいろいろ情報が寄せていただいています(ありがとうございます♪)。
このあたり入口がいくつかありますが、撮影に使われたのはHotel Maximの入口から2つ右側のもの。
ここはホテルのものではなく、アパルトマンの入口のようです。
となりますと、地下鉄のSait-Jacques駅もなく、Hotel Sait-Jacquesもないのになぜこのホテル名をわざわざ使ったのか、という疑問が残ります。
ただし、現在アパルトマンの建物が当時ホテルであった可能性も否定できないとのこと。
(追記ここまで)

参考までに、ホンモノのHôtel Saint-Jacques はこちら↓
35 rue des Ecoles, Paris 5, Paris, France
http://www.hotel-saintjacques.com/

オフィシャルブログを読むと、こちらで何シーンか撮影されているとのことです。

※2012/02/07追記
またまたmilouさんからの情報ですが(ありがとうございます♪)、Hôtel Saint-Jacquesにエレベーター付き螺旋階段はないとのこと(コメント欄ご覧ください)。
となるとやはり Saint-Jacquesをロケ地というには少々無理があるような……。

©milou アルバム「パリ」から

※2012/07/04 追記
milouさんから画像を追加提供していただきました。
右端に写っているのが、実際のHôtel Saint-Jacques。

※14/7/27追記

©2002 milou アルバム「ホテル」から

もう一枚提供していただきました。こちらも参考画像となります。
背景はパンテオン。
撮影は2002年10月とのことです。

※15/4/30追記
コメント欄でmilouさんから情報寄せていただきました。
IMDbのリストからこちらのホテル(Hôtel Saint-Jacques, 35 rue des Ecoles)が削除されていました。

※15/5/24追記
ホテルについて、milouさんからコメント欄で引き続き情報寄せていただいています。
部屋の並びのgoofs(2015年5月6日19:39)や、脚本との比較(2015年5月5日22:28、2015年5月12日09:16)など面白い内容ばかりですので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。

最近コメントを20件単位でページ送りするようにサイトの仕様を変えましたので、単純なページ内検索では探せない可能性も出てきました。コメント欄で「← 古いコメント」というガイダンスが出ている場合は、お手数ですが以前のコメントを順に遡ってご覧ください。

夜の市場

ジョシュアをまいた後バーソロミューと話しながら歩くところ。

レ・アール(Les Halles de Paris)W
Paris 1, Paris, France

70年代以降ごっそり再開発されたため、撮影場所を特定するのは難しそうです。

※2012/02/07追記
「難しそう」と書いてしまいましたが、milouさんからいくつかご指摘いただきました(ありがとうございます♪)。
そこでもう一度画面とにらめっこしてみたところ、バーソロミューと歩く場面の背後に写っている建物がサントゥスタシュ教会(Église Saint-Eustache)Wの西側に現存していることがわかりました。

Rue CoquillereとRue de Jourが交わるところ、Au Pied De Cochonが入っている建物です。
2人が歩いていたのはこの建物の南側、その後再開発されて現在は道路でなくなったエリアと思われます。

©1977 milou アルバム「パリ」から

※13/8/3追記
milouさんから画像を提供していただきました。
1977年7月、再開発中のレ・アールとのことで、貴重な1枚ですね♩

尾行

ピーターがレジーの尾行に気づいたのか、くるっと振り返る場面。
上記ホテル入口から Rue Censierを南西に少し進んだところ。ホテルと同じブロック。


大きな地図で見る

レジーがあわてて近くのテーブルにつき、相席の観光客が萌えてしまうのも同じ場所。
カフェのようですが、今はイタリア料理店となっている模様。

※15/5/24追記
コメント欄でmilouさんから情報寄せていただきました(2015年5月13日 01:31)。
この後ピーターが飛び乗るバスですが、車体横の表示は«38 Gare de l’Est – Grands Boulevards -Chatelet – Palais de Justice – St.Michel»。
38番はGare de l’Est とPorte d’Orleans を結ぶ路線とのことですが、ほぼ一直線でBoul.St.Michel を通って北上しMonge の方へは寄らないとのことです。
脚本ではホテルの最初の設定がSt.Michel 近くだったため(コメント欄2015年5月12日09:16参照)、撮影用に38番のバスを用意していたのではないか、とmilouさんは推理されています。
これは普通では気づかないさすがのチェックポイントでした♪

AMERICAN EXPRESS

ピーターが手紙を受け取りに来たところ。
オペラ座の西側。

この場面、屋上に出ると夜になっているのがちょっと不思議。

※15/5/7追記
上述時間の件は勘違いで、ピーターが「ダイル」として電話口に向う時のショットで時計が5時10分を指していました。最初から夕方の出来事だったわけですね。
ただコメント欄でmilouさんが情報寄せてくださいましたが、レジーは最初に”Good morning”と言っています……

さらにmilouさんから面白いご指摘が。
このあとハーマンがぶら下がることになるAMEXの壁面が、35,6分頃にピーターが移動したホテルの外壁と同じでした(多少意匠は変えていますが……)。
どちらもセット撮影かと思われますが、こういう発見は思わずニヤニヤしてしまいますね。

セーヌ川のほとり

アイスクリームを買うのは、ドゥーブル橋(Pont au Double)の南側。
川向こうはノートルダム大聖堂。

この場面で『巴里のアメリカ人』の話が出てきますが、あちらはハリウッドのスタジオで収録されたもの。
ジーン・ケリーはこの場所には来ていません。

©milou アルバム「パリ」から

※12/5/24追記
milouさんからこの場所の画像提供していただきました。コメント欄もあわせてご覧ください。
(いつもありがとうございます♪)

ユネスコ

E.U.R.E.S.C.O.
7 Place Fontenoy, Paris 7, Paris, France

※15/5/7追記
IMDbのリストにあるように、建物はパリのユネスコのビルだと思っていましたが、外観が少し違うような気もしてきました。調査中。

切手の青空市

上記人形劇場のある公園の北側の一画で、今でも実際に開かれています。


より大きな地図で オードリー・ヘップバーン を表示

テックスがタクシーに飛び乗るところ

真相に気づいたテックスが、あわててタクシーをつかまえるところ。
公園の北端の外側、人形劇場のすぐ近く。

地下鉄の表示

ホテルの入口から、今度は向かって右手に行ったところ。
2人ともその先を右方向に降りているようですが、実際には階段はありません。

St.JACQUESという駅はパリのメトロに実在しますが、全然別の場所。

地下鉄の駅

IMDbには2つの駅名が記載されていますが、どちらも撮影は違うような……

設定では乗った駅が”St-Jacques”、降りた駅が”Palais-Royal”となります。

でも映像をよ~く見ていたら、どちらも同じプラットフォームでした♪
これはある程度想像できたことですが(手がかかる撮影をいちいち別の駅でセッティングするはずがない)、今回判明できて満足。
パブリックドメインということで、いつもより基準をゆるめてキャプチャー画像をつけてみます。

シャレード・乗った駅 これが乗ったホーム。
下の画像と比べてみると、不自然なくらい大きな駅名で”SORTIE(出口)”といった表示を隠してしているのがわかります。
左のベンチも擬装でしょう。

シャレード・降りた駅 こちらが降りたホーム。

かんじんの駅名はただいま調査中。
ホームといいますか線路の構成がとても特徴あるので、しらみつぶしでいけるかも。

※2012/08/16追記
コメント欄でmilouさんから情報寄せていただいていますが、どうやらPalais-Royal駅(現”Palais Royal – Musée du Louvre”)である可能性が高そうです(ホームは1号線)。

※15/4/30追記
コメント欄でmilouさんから情報提供していただきました。
IMDbのリストで、Métro Varenneの名前が (as Métro St-Jacques) として追加されていました。

Varenne (Paris Métro)W

※15/5/24追記
milouさんの調査ではやはりPalais-Royalではないかとのことです(2015年5月11日 11:09のコメント参照)。

地下鉄出口

地上に出てくるところは正真正銘パレロワイヤル駅の階段。

Métro Palais-Royal, Paris 1, Paris, France

回廊

パレ・ロワイヤル (Palais-Royal)W

劇場

コメディ・フランセーズ (Comédie-Français)W

アメリカ大使館

ホンモノです。良き時代です。

American Embassy – 2 Avenue Gabriel, Paris 8, Paris, France

この場面、海兵隊の声は、IMDbのトリビアによると、脚本を書いたピーター・ストーンが吹き替えたとのこと。
また最初に大使館に来たときエレベーターで一緒になった二人組のひとり(右側→左側)は、IMDbのトリビアによると、ピーター・ストーン本人で声はスタンリー・ドーネン監督がアテたのこと。

ロケ地マップ

オードリー・ヘプバーン出演作 パリのロケ地


より大きな地図で オードリー・ヘップバーン を表示

資料

関連記事

ヘップバーン出演作

更新履歴

  • 2015/05/24 「ホテル入口」「尾行」「地下鉄の駅」追記
  • 2015/05/17 「切手」項目追加
  • 2015/05/07 「AMERICAN EXPRESS」「ユネスコ」追記
  • 2015/04/30 「ロケ地」IMDbのリストを更新。「ホテル入口」「地下鉄の駅」追記。
  • 2014/07/27 「ホテル入口」でmilouさんの画像を1枚追加
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1. ファラ・フォーセット=メジャース主演の『シャレード’79』(1978)は邦題便乗映画で中身は無関係。

『シャレード』 Charade (1963)” への36件のコメント

  1. 初めまして。なかなか面白い企画ですね。

    ホテルの件ですが現在のホテルのHPにも『シャレード』のロケに使われた、なんてありますが僕はまったく信じていません。パリには1974年から20回以上、それとは知らず90年代に3,4回で全10泊ほどしている定宿に近いホテルですが前の道路は広大でまったく違い、いくら時代が違うとはいえホテル内部も違い、いわゆる古いヨーロッパ式の螺旋階段付きエレベーターなんて設置できる構造ではないからです。

    僕は恐らくSt.Jacques 駅近くに実在したであろう同名の別ホテルだと推測していました。Hotel Maxime の旧名がHotel St.Jacques の可能性もある。少なくとも表の観光局の表示では Hotel de Tourisme 1962 の1つ星とあり撮影時実在したと思われる。ストリートビューと映画の場面を重ねてみると、現在でも風景など余り変わっていませんね。
    そして“尾行”にある写真の場面をよく見ると何と左のカフェにCafe “Le Censier”(現Le Cafe Parisien) とあり、それに気づいていれば容易に特定できたかもと残念です。 また道路の幅から見てタクシー乗り場は映画の設定上だと思われますが、ここも別ホテル前の可能性もあります。なぜなら突き当たり道路までせいぜいビルは1つで近すぎるからです(現在のホテル・マキシムでは3つほど建物がある)

    次に乗ったメトロ駅ですが地上の入口や車窓から見える駅名表示からみて撮影されたのは 実際のSt.Jacques 駅だと思われますが不可解な問題が残ります。
    改札を入ると行き先(終点)がNeuillyとVincennes とあるがSt.Jacques は6号線でEtoile と Nation を結ぶ線なのでまったく違う。行き先表示であれば1号線でChateau de Vincennes とPont de Neuilly が終点です(当時はデファンスまで伸びていなかった)。当然、降りたPalais Royal は1号線ですが上がってきた階段に行き先 Vincennes とあるのでエトワール方面から来たことになります。

    それにしてもこういうパリの映像を見ると懐かしいです。赤い車両の1等車ですが大昔は1~3等までありました。そのため車両間の通り抜けは出来なかったのです。まだ切符切り(ouvreuse)のおばさんがいて構内はパンチされた丸いクズでいっぱいでした。

  2. milou様
    コメントありがとうございます。
    70年代から何度も現地にいらっしゃっている方に見ていただいて、大変恐縮&汗顔の至りです。
    「居ながら」とか言ってますが、やっぱり現地に行きたいです……
    もともとWordpressの勉強を兼ねて始めたサイトですが、映画好きという趣味が高じてこんな形で今まで続けてきました。よろしかったら今後も時々お立ち寄りいただければ幸いです。
    ホテルと地下鉄駅の撮影場所は『シャレード』の2大ミステリーといいますか、極めようとするとけっこう奥が深いのでとても興味深いところですね。
    ご指摘いただいた情報をもとに、もう一度本編をチェックしてみたいと思います。
    何かわかりましたら、こちらでまた書かせていただきますね。

  3. 同じ橋、同じ船なのに…

    アイスクリームを食べるPont au Double の場面
    書いてあるSVを見ると赤い橋。
    しかし映画では緑色。

    たまたま僕が2002年に撮った写真がSVとほぼ同じ位置だった。
    そして橋は緑。つまりそれ以後に塗り替えたわけだ…
    さらに面白いことに係留してある黄色いテントの船の位置が
    橋に近づいている。
    この手の船は、いわゆる移動する船ではなく係留したままの
    水上バーやレストランでジャズのライブとかをやる店が多い。
    この船はSix-Huit

    http://www.cityvox.fr/bars-et-cafes_paris/bateau-six-huit_103101879/Profil-Lieu

  4. milouさん、画像送付ありがとうございました。
    さっそくアップさせていただきました。
    こうやって定点観測できると面白いですね♪

  5. 地下鉄駅が判明??
    先日のBS放送を録画しておいた、より鮮明な画面で地下鉄について見直しました。
    考えてみればおかしな話だが、設定ではレジーナはバーソロミュー氏とPalais Royale
    で会うために6号線のSt.Jaques 駅に入り(矛盾するが)1号線のNeuilly 方面(西)行き
    に乗りPalais Royale で降りた(はず)。

    しかし降りたホームは Vincennes 方面(東)行きで理屈に合わない。
    しかもアメリカ大使館に電話をしたあと外には出ず、なぜか再び降りたホームに向かう。
    ということは再びVincennes 方面に向かうつもりだったことになる。
    しかしピーターに見つかり外に出たら、ちゃんとPalais Royale に着いている。

    無関係の6号線以外にも東西の関係が滅茶苦茶だが、実は…
    降りたホームの階段を上がった所に青い路線表(つまり乗ってきた電車の行き先)が
    書かれていて Direction Vincennes とあり下に、その駅からの全駅名が出ている。
    一番下が終点のChateau de Vincennes そして一番上が Louvre-Rivoli なので
    間違いなく降りた駅は1つ西の Palais Royale で正解。
    そして同じ駅がSt.Jaques 駅の偽装でもあるので、つまりはPalais Royale から西に
    向かい(画面には出ない)どこかで降りて戻って来るのを撮影したので東行きで
    論理的につじつまが合うことになる。つまりすべてがPalais Royale 駅だった。
    当時のホームの映像が見つかればいいのだが…

  6. 『ブルース・ブラザース』でいただいたコメントに返信していたら、こちらでも動きが(笑)。
    これはすごい発見かも。とても気になっていたのですよ、この駅。
    今すぐチェックしたいところですが現在時間がまったくなく、全ては週明けですね~。
    あと残された未発見の大物物件となると、『シベールの日曜日』の教会くらいでしょうか。

  7. やはりパレ・ロワイヤル駅と考えるのが自然のようですね。
    ただいろいろ探してみましたが、まだ当時の画像が見つかっていません。
    改装前の駅なんてかっこうの被写体と思われますが、このあたりフランスの撮り鉄っちゃんたちの奮起を促したいものです。

  8. ホテルと地下鉄の“2大ミステリー”に関連して…

    まず撮影された Hôtel St.Jacques (玄関)がエコール通りの現同名ホテルでないことは100%間違いないがimdb を見ると記事記載時と違いトップに 24 Rue Censier が追加されている。
    まさかこのサイトを見て追加したわけではないだろうが (いくつかのサイトで28番地のHotel Maxim ではなく正解の24番地が記載されている) そしてエコール通りの Hôtel St.Jacques は削除されている。ホテルのホームページはどうするんだろう…

    さて、現在の Hôtel St.Jacques の名称は (あくまで推測だが) Rue de St.Jacques に近いからで特に根拠はないだろう (カルチエ・ラタンには St.Jacques を付けた店も多い)。
    一方 メトロの St.Jacques 駅近くにあった巨大ホテル Paris Marriott Rive Gauche は昔の名前が
    PLM St.Jacques (79年のツアーで泊まった
    ) で、こちらは Boulevard Saint-Jacques に面しているからだろう。ちなみにフランスWiki によると73年にメルヴィルがホテルのレストランで死亡している。

    さすがに映画に出てくる Hôtel St.Jacques についての情報はなく根拠は分からないが当時のホテル名がSt.Jacques だったことは9割以上の確率で間違いない。だからこそ映画で最寄りの駅名を (実際の St.Jacques 駅とは離れているのに) St.Jacques に偽装したのだろう。どうせなら1号線の駅にして欲しかった(??)

    次に imdb 初め多くのサイトでメトロの構内を Varrenne 駅としているが、13号線のこの駅は乗換駅ではないのでホームは1つだけで駅が改装されたとしてもアイランド式ではないので “絶対に” この駅ではないはず。
    乗った St-Jacques と降りた Palais-Royal が同じ駅である限り、すでに書いたように Palais-Royal 駅以外ありえないだろう。

    ちなみに、どうやら僕が初めてコメントしたのが、この映画らしく3年も前なんですね…

  9. 間違い訂正。昔の僕のコメントを見なおすと切符切りを ouvreuse と書いているが、これは映画館などのモギリのことで切符切りは穴開け人 poinçonneur(se) です。
    いつから自動改札になったか調べていないが、一斉に切り替えたのではないので僕がパリに行きだした頃は切符は磁気化されていても poinçonneur(se) がパンチを入れる手動の駅もあり、実は1枚の切符を不正に複数回使ったりもできた。
    次のサイトの写真には poinçonneurse が座っています
    http://stellamaris.blog.lemonde.fr/2010/01/

    それからVarrenne をアイランド式ホームではないと書いたのは 記載のList of stations of the Paris Métro の写真からだが駅で画像検索するとロダンの彫刻などがあるアイランド式のホームの写真も多数あるので不可解。いずれにしろ映画のホームとは形は違うが…

  10. Hôtel St.Jacques の螺旋階段。
    Rue Censier にあった古いホテルの写真は見つけられないが、現 Hôtel St.Jacques に泊まった人のブログ (やはりシャレードのロケ地と書いているが) に螺旋階段の写真があった。もちろん中にエレベーターはないし、設置できるほどの広さもない。
    僕が最後に泊まったのは2002年だが記憶違いでなければエレベーターは入口真正面のフロントの右手で4人ぐらいしか乗れない小さなものだったはず。そして1人の時は屋根裏とかの最安の部屋なので階段は使わず螺旋階段があったかどうかの記憶すらないが、あとから設置したエレベーターを階段の中に設置するのは無理だったのだろう。
    http://www.davidandcarol.com/2003_day01.htm

    ちなみにpoinçonneurse が座っている写真で黄色ドレスの夫人が右手を伸ばしているが、改札ではなく手の下に見えるのがゴミ箱で使用済み切符を捨てる。
    パリのメトロは入場時は改札があるが出るときは一部を除き何もない。自動もしくは手動の扉が開いて外に出る (この時逆に入って無賃乗車をする輩もいる)。
    写真で分かるように階段の左側は出口なので何もないが、右側は入口でケーリー・グラントが入れなかったように電車がホームに入ってくると板 (portillon) が閉められ駆け込み乗車ができない仕組み。

    構内で有効な切符を持っていないと問答無用で無賃乗車とみなされ罰金を取られるので出口までは切符を持つ規則になっていて出るときゴミ箱に捨てるわけです。
    従って抜き打ちの検札の多くは車内ではなく構内で行われる。

  11. milouさん、この“2大ミステリー”追究すればするほど面白いですね。
    IMDbのリストは旧作でも随時更新されるのですね。拙記事でも更新しましたが、たしかにHôtel St.JacquesとSt.Jacques駅が消えていて、Varrenne 駅が追加されていますね。(他にStage 28, Universal Studios)

    ホテルの方はこうなるとHôtel St.Jacquesという名前を出さなくてはならない理由がわからなくなります。

    駅についてはわざわざ (as Métro St-Jacques) としているぐらいですからVarenneで正解かもしれませんが、あとは当時の画像が欲しいところですね。

    最初にコメントいただいたのがこの『シャレード』なのですね。爾来コメントや多くの画像など、本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い致します。

  12. ホームの構造やトンネルの大きさ形状など映画に近いので、ホーム部分はVarenneが正解でしょうかね~。
    となると窓口や通路部分も同駅で、外に出てくる部分だけがPalais-Royalとなるのでしょうか。
    当時の画像があれば簡単にわかりそうですが、ずばりの画像がみあたりません。
    メトロが登場する他の映画では「スリ」の窓口がおそらく「シャレード」と同じだと思うのですが、ホームがちゃんと写っているわけではなく照合できませんでした

    ミステリーといえば、 E.U.R.E.S.C.O.のビルをよく見たら、ユネスコのビルにちょっと似てますけど階数やデザイン(3面のどれとも)が違うような気がしてきました。奥が深い映画です 🙄

  13. 二大ミステリー続き2
    まずHôtel St.Jacques が24 Rue Censier であることは間違いない。しかしピーターがバルコニーを飛び越える場面は別の建物だろう。まずレジーナの部屋はエレベーターでも分かるが日本式5階の42号室、左の43号室には男女のカップル、44号室が男たちの誰か(41号室がテックスからピーターに)。ピーターは42から43、44と飛び移る。現在の建物前面は比較的新しいので改装されたかもしれないが4,5階にバルコニーはないし、昔あったとしてもバルコニーを3つ飛び越すほどの建物の巾がない(バルコニーは2メートル以上で間は1.5メートルぐらい?)。imdb には建物と屋根として26 rue de Berri が出ているが新しく建て替えられ参考にならない。それにしてもハーマンは、あの腕で飛び越せるとは思えないが逆に引っかけやすいから楽かも…

    屋根と言えばAMEXの格闘だが、これもおかしい。まず実に明確なのにimdb のりストにAMEX が載っていない。まさか内部が別だとは思わないが表は映らないのでRue Scribe のAMEX だと断定できない。さらに屋上に出るときエレベーターの6(7階)を押す。しかしAMEX のビルは天井の高いホールを2階分と数えても5階までしかない。普通エレベーターは屋根裏部屋の1つ下までしかない。映画でも降りてから少なくとも3つの階段を上って屋根に出る。しかも屋上での格闘の場面。AMEX のネオンが正面だとすればPORTO ANTONATO のネオンはオペラ座になりありえないうえ正面にもすぐ建物があるのでネオンは(常識的には正面だが)西のRue Auber 側しかないが PORTO と正面のビルは直角なので、やはりありえないし前は広場でもない。ハーマンがぶら下がっている壁面で決定的にAMEX以外のビルだと分かる。なお中庭側とすれば角度は合うが下を車が走るので違う。そうそう、急に夜になるわけではなく来たのが5時頃で営業時間が終わるまで眠って(?)待ったので7時過ぎぐらいかも…

    ちなみに映画で郵便物などの受け取りをやっているが現在は知らないが昔のAMEX は車売りますとかの掲示板があってアメリカ人の情報交換の場でも会った。いまでは死語(?)のトラベラーズ・チェックも手数料なしで現金化できたので昔は僕も何度か利用した。内部は覚えていないがホールはあんな感じだったかもしれない。

  14. この記事を書いたころはまだWorldwide Guideも参考にしていたので、IMDbとあわせて結構鵜呑みにしているところがありますね。やはりきちんと自分で調べなくては。

    飛び移った窓は確かに別の建物ですね。追究となると、スタント可能なスタジオのオープンセットかもしれませんのでほぼ無理かも知れまんが。
    アメックスがIMDbのリストにないこと、はじめて気づきました(笑) なぜでしょうね?? これだけはっきり社名を出しているのですから、タイアップではないとは思えませんが。
    窓の向こうに少しだけ見える景色が、オペラ座の特徴的なスロープの手摺ですし、右手のウィンドウ越しに見える横断歩道の角度も合っているので、場所としてはこちらかと思っています。
    映画に登場していた入口は交差点に面しているとがった部分(の中央)で、カメラはほぼ東向でしょうか。
    あとは入口からちょっと中を覗いて、左側に螺旋階段があるのが確認できれば良いのですが
    屋上もたしかに壁面が違うので、セット撮影なども組み合わせた別の場所でしょうか。それにしてもあれはぶら下がったり銃を構えたりするだけでなく火花まで出して存在感たっぷり、そういう描写もこの映画は巧みですよね。、
    時間に関しては、時計が5時を指していましたね。朝から尾行していたのかと思い込んでいました。2時間ぐらいなら大丈夫でしょうね(誰が何に??)

  15. 二大ミステリー続き3
    ホテルの壁面はセットの可能性が高い。しかも面白いことにAMEX の壁面と同じと考えていい。もちろんAMEXのほうにバルコニーはないし最上階のヒサシ(?)もない。しかし上から3つめの壁面や窓の扉はまったく同じに見える。AMEX では常識的には考えられない窓の横にフタのように盛り上がった部分とか少し変化を付けているが…
    そうそうAMEX に到着したのは5時10分だがレジーは電話で Good Morning と言う。脚本ミスでしょうね。

    脚本と言えば、ネットで英語の脚本をDLした。ト書きも入った詳細なものだが当然映画との不一致もある。例えば教会での葬儀の場面でギデオンのクシャミは6回(実際は5回)とある。またテックスは鏡を死体の鼻にあて死んでることを確認するが脚本には書かれていないがハーマンがピンを刺して確認するのは書かれている。ナイトクラブでバーソロミューに電話を掛けるとき(画面では分からないが)ジュトンを入れボタンを押し忘れ片通話になることも書かれている。タクシーのトリックの時ピーターは言葉が通じずポケットの辞書見て、追えと言うがSuivre el Taxi と仏西混ぜるが映画にはない。そのあとレジーはタクシーでレアルに行く。

    ところでピーターは“清潔でユネスコに近い安ホテル”を探したはずなのに、ちょっと場所が変。もしかしたら最初から仲間の分も含め予約を入れていたかも。脚本ではホテル名はないが場所は Rue Saint-André des Arts (サン・ミッシェル)で部屋は飛び降りるには高い3階。確かにバルコニーから道路を見下ろしたショットは3階ぐらいに見える。

  16. ホテルとアメックスの壁面が同じってこれは面白いですね。今確認しました。よく気づかれましたね 🙂
    「少し変化をつけている」のがまた楽しいですね。
    今出先なので戻ったら本文にも反映させていただきます。(どこへ行こうと『シャレード』その他を一緒に持ち歩いているという……)

  17. 二大ミステリー4。
    ホテルの構造(41~46号室)が面白い。ホテル内部もセットのような気がしてきたが、何度も細かく見るとimdb のGoofs 的な矛盾に気がつく。

    フロアの構造はハーマンの予備の爪のあった46号室から子供が飛び出したとき明確になる。エレベーターから見て左手が(見えない昇り階段前の46号室。廊下は奥に逆“く”の字形でエレベーター右手すぐがレジーの42号室。(見えない)41号室は右手下り階段前で42号室との間の壁には(多分)電気のSWがある。そして右手奥に43~45号室が並ぶ。ちなみにフランスでは古いアパルトマンや安ホテルの階段、廊下の照明は消えているのが普通でSWだけに明かりがあり場所が分かり自分で点ける。そして1分ほどで自動的に消える。従って屋根裏部屋まで階段で上れば途中で何度も真っ暗になったりする。

    初めてホテルに入ってエレベーターを降りた33分頃。エレベーター前には2段の段差があり上の41号室前にはベンチのようにスツールがあり上には白い掲示がある。会話は切れ目なく連続するがカット変わりで一瞬のうちにSW左の42号室の前に移動するが次のカットでは再び壁下部が斜め、つまり階段横の41号室前に戻る。ピーターを呼ぶときスツールが見えピーターは下からくる。つまり最初はピーターの部屋は下の階で鍵を貰うテックスが41、ハーマンが46なので44号室はギデオンになる。

    男たちは部屋を調べに46号室を出て右に行くが右手は昇り階段で部屋はない。見つけたと飛び出した子供は46号室を出て左に行き廊下を奥に走る。その時テックスとギデオンは41号室からピーターは44号室から出てくる。42号室で死んでいるハーマンは出てこないが聞かれたピーターは(知ってるはずないのに?)僕の部屋(41)だと言う。本来なら男たちはレジーの42号室から調べるはずだが…

    さて、24番地の建物はまっすぐな通りに面し、入口は建物の真ん中。2階以上の窓は左右に2つずつあるが中の2つは間隔が狭い。つまり窓1つが1室だとすれば非常に狭い部屋4つしかなく、せいぜい42~45だけで41や46の余地はないし映画ではエレベーターは玄関から入ってまっすぐの突き当たりだと考えられるので43と44の間になり部屋が道路に面していれば“く”の字型の廊下もエレベーターも位置的にありえない。エレベーターが入口正面でないとしても映画のような配置にはなり得ない。
    結局玄関だけが実際の撮影現場でエレベーターを含む建物内は別の場所かセットだろう。

    ちなみに僕が泊まるホテルは基本的に1つ星だが、この映画の各部屋は1つ星にしては広く立派すぎ現在の4つの窓に1部屋ずつではありえない。少なくとも42号室は広すぎる。ただし星の数はエレベーターやバスタブ・電話・TVなどが何部屋あるかなどの設備で決まるのでホテルは1つ星でも部屋によっては3つ星クラスがあっても不思議ではない。

  18. ああ、また勘違い。テックスとギデオンは42号室を探し42号室から出てくる。つまりハーマンが死んでいたのは41号室で正解。

  19. 二大ミステリーもいよいよ大詰め(??)でメトロの解析だが、その前にHôtel St.Jacques が当時その名前で現実にあったとすれば最寄り駅をSt.Jacques と偽装しても不思議ではないが、そうでなければ以下のような矛盾を生じ意図が分からない。

    最初チェックしたときは走る車内からわずかに見える壁面の駅名もSt.Jacques らしいので間違いないと思った(少なくともVarennes でも Palais Royal でもない)。しかし St.Jacques 駅は僕も79年に何度も利用したのに記憶がほとんどなかったが非常に特殊な駅で高架ではないのに屋根のないオープンの数少ない駅でまったく違う。
    ちなみに6号線は『男性・女性』でよく分かるが高架部分が非常に多くエッフェル塔の側も通るし乗ってるだけで観光になるお勧め路線。
    Sortie の表示を無駄で異様な駅名で覆い隠した意図も分からない。なぜならパリの住民ならSt.Jacques 駅を知らなくても、ホームのあんな場所に駅名表示があり得ないことは100% 分かり笑ってしまうほどバカげた偽装だし、それこそこんな物好きなサイトでもない限り、そのままでも乗車と下車が同じ駅だなんて気づかないだろう。

    さて画面で駅の構造を見ると、まず地上から降りたところに切符売場があり隣にKIOSQUEがある。さらに降りると改札がありpoinçonneur が座っているが偽装かもしれない。なぜなら反対側がチェーンでふさがれ一方通行になってしまい外に出れない(??)。そして Direction Vincennes とDirection Neuilly 2つのホームに分かれるところでレジーは奥(Neuilly)のホームに降りる。追ってきたピーターはまず手前のVincennes 方面に降りホームの向こうは壁である。レジーのいるホームはアイランド式で両側がホームになっている。つまり少なくとも3本の線路がある。
    Wiki 英語版にはホームの構成や地上の出入り口の住所まで書かれているが、このようなホーム構成の駅は非常に少なく Varenne はまさに3本の線路があり合致する(だから写真によってIsland 式だったり違ったりする)。従ってVarenne で決まり、と言いたいがそうはいかない(!?)。

    まず先に書いた車窓から見える駅名表示などコマ送りでも読めないほどなのに、偽装するほど手をかけるなら、最初に書いた行き先表示は1号線のもので6号線のSt.Jacques など存在しないのだから、明確に見えすぎる行き先表示を偽装しないとは考えられない。つまり少なくとも、この部分は実物で Palais-Royale しかありえない。実際にも降りた駅でホーム中程の階段での追いかけ時には壁面の駅はPalais-Royale になっている。ただし少なくとも現在のPalais-Royale 駅は1号線も7号線も一般的なSide Platform で線路は2本しかない。

    さてVarenne でないと書いた理由は…
    最初に駅名で覆い隠された部分にはSortie の上にCorrespondance の表示がある。つまり乗り換え表示で複数の路線が乗り入れる駅である。ところが13号線のVarenne 駅は乗換駅ではないので、この表示まで偽装でない限りVarenne ではありえないことになる。
    以前書いたように構内の行き先表示が本物であれば乗車駅も降車駅もPalais-Royale 駅しか考えられないのだがホーム構成が合わない…
    Island とSide 両方並ぶ駅は非常に珍しく少なくとも1号線は全部調べたが該当せず全部で駅は400近くあるので…
    またメトロのデータベースを作っているがVarenne 駅は昔は14号線で76年に13号線になった。

  20. milouさん、いよいよ大詰めですね 🙂
    いやほんと、物好きなサイトとしてはこれぜひ極めたいポイントです。
    ホテル内部は全部セットのような気もしてきましたが、確かに壁面同様goof的興味はつきませんね。

    メトロは最初に「あれ?」と思ったのがその大きな駅名標示で、あまりにも不自然なのでかえって気づいてしまいました。

    あとは線路の構成が特殊だったので、そこからわかるだろうと1号線から順番にチェックし始めたのですが、確か5号線あたりでアホらしくなってギブアップ。13号線まで粘れば良かったですね 😉

    線路構成やトンネルの形状などはVarenne 駅でOKのように思えましたが、乗り換え標示という新たな問題が??
    窓から見える駅名含めて(←これ全然気づきませんでした)もう少し自分でもチェックしてみます。

    それにしても最近新しいGoogle Mapsに強制的に変えられてしまいましたが、昔のマップの方がずっと作業しやすかったですね……

  21. 確かにユネスコの建物は少し違うように見えるが、そもそも E.U.R.E.S.C.O を検索してもユネスコは1件もヒットせずストラスブールの European Research Conferences (European Science Foundation) が出てくるのみ。Wiki でユネスコを調べるとUNESCO は英語だが本部がパリでフランス語でもUNESCO が一般的表示で別名(?)としてONU (Organisation des Nations unies) があるぐらいなので何のためにE.U.R.E.S.C.O として偽装(?)しているのか分からない。ちなみに脚本では
    EXT. UNESCO BUILDING — ESTABLISHING — DAY
    The ultra-modern glass and concrete structure behind the
    Ecole Militaire
    とあり場所も実際のユネスコ本部と合っている。
    関係ないがレジーはユネスコの仏英同時通訳が仕事なのにCIA という“単語”を知らないなんて考えられないですね…

  22. メトロは考えすぎかもしれない。つまり(矛盾だらけの) St.Jacques 駅にする(した)ため出来の悪い(?)表の駅名とホームだけ偽装して行き先表示の部分にまで頭が回らなかっただけかも…

  23. E.U.R.E.S.C.O.ですが、シナリオではUNESCOなのですね。
    ユネスコのままではまずいかもということで、名前をもじったのかと思っていましたが、写っている建物は確かに ultra-modern glass and concrete structure っぽいですけど本物のユネスコのビルとは違うような……
    建物まで違うとなると、ホテルと同様登場させた意味がわからなくなりますね。

    でもユネスコのサイトでは、映画に登場したユネスコとしてこの映画がしっかり挙げられています。いわば公認という……

    http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=30598&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

  24. メトロ結論。多くの画像を調べたが乗り降りとも、やはりPalais-Royal が正解だろう。
    まず映画では行き先表示が偽装でない限りレジーはPalais-Royal の西行き Neuilly(Deffense) アイランド式ホームに降りてくる。また電車を降りたとき分かるようにホーム中程にも階段がある。構内を逃げるときにも分かるように地上への出口も複数ある大きな駅である。現Palais-Royal も少なくとも3つの地上入口が画像検索やSVで確認できる。

    一方Varenne 駅は地上入口はたった1個所しかない。駅の画像を見てもSortie はロダンの“考える人”正面だけで背面(Chatillon方面)にはない。もちろん乗換駅ではないのでCorrespondance 表示もないし場所がアンヴァリッド周辺で賑やかな場所ではない。すでに書いたが駅に偽装だと思われるKIOSQUEや電話BOXがあったとも思えない。

    さてPalais-Royal のホーム構成だが、確かにいわゆるアイランド式ホームはないが実は1号線と7号線は恐らく並列に並んでいて真ん中に壁があるため島には見えないが互いに行き来できる複数のアーチ型通路で繋がっているので広い意味で島になっている。映画では偶然か意図的か7号線への通路は見えないしホームの巾も狭いので当時の線路構成が分からない限り決定的ではないが、いずれにしろ1989年のPalais Royal – Musée du Louvre 改名でルーヴルと繋がったときに大改造されたのだろう。

    ちなみに映画で降りたときNeuilly 方面突き当たりに出口はないのに突き当たりにSortie の表示があるようだ

    現在の1号線のホーム出口は西側Deffense 方面 のみだが7号線では南行き(島ではないホーム)Villejuif 方面に一個所、北行きLa courneuve 方面には昇り階段と下り階段もある、かなり複雑な構成。それは現在Palais-Royal やLouvre と直接繋がるため(多分)多くの通路が設置されているからだろう。

    複数のサイトでVarenne 駅をあげているが imdb でも新規追加されたように、エコール通りのホテル同様、どこかからの誤情報で最近広まったと考えられる。

  25. 脚本ではホテルはPlace Saint-André des Arts (Rueは書き間違い) なので最寄り駅は4号線のサン・ミッシェルで

    EXT. PLACE ST. MICHEL — NIGHT
    As REGGIE comes to the corner. She stops, sees the Métro
    station (“St. Michel”) and rushes to it, scampering down the
    stairs. ADAM is behind her.
    とあり、さらに
    INT. MÉTRO PASSAGEWAY — NIGHT
    REGGIE stops and pauses for a moment at a sign indicating
    two different directions, an arrow for each.
    “DIRECTION: Pte D’ORLÉANS Pte DE CLIGNANCOURT——-”
    Choosing “Clignancourt,” she runs off. CAMERA PANS SHARPLY,

    と正確に方向表示を確かめ北行きのホームに向かう指定がある。Chatelet で1号線に乗り換えが必要だが、それは書かれていない。
    ホテルの撮影場所が変わったので、いくらなんでも駅を有名すぎる St.Michel にはできず名前も近い(??)St.Jacques にしたのかもしれないが、そうだとするとホテル名も偽装ですね

  26. やっぱりPalais-Royal ですか 😮
    昔のホームの画像が一枚でもあればバッチリなのですが、なかなか見つからないですね。
    あとは映画のスチルとか、他の昔の映画で同駅が写っていないかどうかなど……
    そういえば『地下鉄のザジ』ならと思って久々に見返したら、あれは「地下鉄に乗れないザジ」でほとんど登場しない話でした 😀

    画面とにらめっこ作戦も継続中ですが、ひとつ気づいたのが、レジーが降りてくる階段の左端と、ピーターが降りてくる階段の右端にケーブルがうにょうにょ延びていて、もしかすると撮影機材用の電源を地上から引いているのかなと思ったりしました。

  27. この映画は非常にうまく作られていて楽しめるが、おかしな所も色々ある。興ざめかもしれないが、そういうツッコミも好きなもので…

    細かいことから言えば、すでに書いたCIA(台詞の1回目は“航空会社じゃないわね”2回目は“CIO”と言い間違える)。

    ピーターは何のためにAMEX に行くのか分からないがホテル近くのRue Censier とRue Monge の角から38番のバスに飛び乗る。車体横にはGare de l’Est – Grands Boulevards -Chatelet – Palais de Justice – St.Michel と表示がある。38番は確かにGare de l’Est とPorte d’Orleans を結ぶ路線なのだが見事に(?)ほぼ一直線でBoul.St.Michel を通って北上し残念ながらMonge のほうに来てくれない。恐らくホテルの最初の設定がSt.Michel 近くだったから撮影用に38番のバスを用意していたのだろう。

    ギデオンがエレベーターで殺されたあとピーターとレジーはギデオンの部屋44号室の前で聴取される。ところが尋問が終わると警部も2人も右に曲がってエレベーター方面に行く。これまた変ですね。41~45 のどの部屋でもエレベーター方面なら左でなければおかしい。つまり部屋番号はともかく右に行くためには廊下の両側に部屋があることになる。セットでないとすれば、やはり大きなホテルだと考えられる。

    AMEX屋上で背中を切られたピーターは“レジーの部屋”で手当てをしてもらうが新しいシャツに着替え浴室から出てくる。すでにレジーの部屋に新しいシャツを置くほどの関係??(脚本では大きなバスタオルを巻いて出てくる)

    偽バーソロミューは自宅と事務所の(直通)電話番号をレジーに教える。自宅はともかく事務所に電話されたら(直通じゃなく交換だったが)すぐバレるでしょ。

    大きな疑問もたくさんある。
    警察での話(当然事実)によると死んだ夫チャールズは家具など一切を競売で処分し“現金”で25万ドル受け取り南米に行こうとしたが殺され列車内で金は見つからなかった。
    バーソロミューの話(当然事実とは限らない)ではOSSの5人、チャールズ、テックス、ギデオン、ハーマンそしてダイルが25万ドル相当の金塊を着服し埋めたがドイツ軍に見つかりハーマンは右手を失いダイルは腹部を撃たれ死亡した(実際は助かり収容所に入れられた)。
    戦後になって恐らくテックス、ギデオン、ハーマンが掘り出しに行ったが金塊は消えていて姿を消したチャールズが盗んだと判断し20年ほど探していた。

    ここまではいいのだが、チャールズが金塊を盗んだとすれば競売の金と合わせ50万ドル持っていることになる。3枚の切手の合計は見事に25万ドル相当だから倍の50万ドル払ったことになる(それはあり得る)。あるいは一応スイス人だしスイス銀行に入れたのかも。

    ただレジーへの手紙に歯医者の予約を変更したなんて書いたと言うことは、実際にポストに投函する予定になり当然25万ドルの切手を貼っても届かないし仮に届けば金はレジーのものになってしまう。というか幻の切手を封筒に“糊で”貼っちゃダメでしょ。
    そもそも切手はどこで手に入れたんだろ。まさか切手市じゃないはずだし裏社会でしょうか。だいたい封筒にあんな変な切手が貼ってあれば切手の価値を知らなくても警察でも男たちでも“何か変だな”ともっと早く気づくでしょうに。

    もう1つ大きな疑問。
    ハーマンはレジーの部屋を襲ったあとの電話でピーターのことをダイルだと言いダイイング・メッセージもDYLE と書く。金塊を隠した5人の仲間なのに別人だと気づかないわけがない。それこそダイルの弟だと偽って仲間に入ったのか、 そしてギデオンは夜中の3時半に電話で起こされロビーに降りる。当然電話は本物のダイルからだが、一体誰だと思って起きたのだろう。テックスや偽ダイル(ピーター)なら声で分かるはずだから、これも変。

  28. milouさん、こうしてみるとツッコミどころ満載ですね。
    そういうツッコミをする気にもならない映画に比べて、やはり娯楽映画として見ていて本当に面白いですし、最初に観た10代前半の時と同じように楽しめるのがまたすごいです。こちらの精神年齢が進んでいないだけかもしれませんが。
    駅やバスは週末ゆっくりチェックさせていただきますが、アイデアとしていちばん面白くて、でも同時に疑問も抱いてしまうのが切手で、ご指摘のようにあれこれツッコミたくなりますね。
    あまり切手には興味が無くて調べませんでしたが、そもそもこの3枚は実在するもので、コレクターや切手商ならビビビっとくるものなのか、消印を押してしまったら価値は半減なのか、いろいろ気になります。

  29. 保安がからんでいるからでしょうか、ホントに画像がないですね。特に昔のものは。

    『サムライ』が結構メトロのシーンがあるのでもしやと思いましたが、重なるところはありませんでした。(最後7号線でPalais-Royalの2つ手前で降りてしまいました)

    『スリ』も再チェックしましたが、切符売り場だけでなく、線路が分岐する様子や、トンネルの中の様子などもやはり『シャレード』と似て見えます。
    駅名標示が1ショットだけ写っていますが、横からのアングルで画質も悪いためつぶれてしまっています。でも最後はEでその前に同じ文字が並んでいるので、文字数からいってもVARENNEっぽいです。

    でも『シャレード』が同駅だとなるとご指摘のようにCORRESPONDANCEがおかしいことになりますよね。
    逆方向に乗り換えるのでは、CORRESPONDANCEとは言わないですよね(汗)……
    そういえば、『スリ』ですと自動扉ではなく、駅員がついていました。数年違いですが、少しずつ自動化が進んでいたようです。やはり映画を並べて比べてみると面白いですね。

    現場百遍?『シャレード』に戻ってしつこく画面とにらめっこしました。
    ホームの中ほどにある狭い階段は、見れば見るほどなんだか不自然。
    降車専用か乗換専用なのかもしれませんが、登っていった先は乗車と降車にはっきり分かれていますから、別の階段ですよね。
    この場所(電話ボックスなどがある)は、最初に降りていった階段と同じで擬装しているのかと思いましたが、造りが少し違うので別の場所のようです。ここから先出口が手前と向こうに複数あるようですから、これはPalais-Royal駅でしょうか。
    となると最初に降りていく場面は、Palais-Royalの(あるとして)別の階段か、あるいは別の駅となります。

  30. また発見(??)。トップシーンで列車は左側通行、チャールズは進行方向右側から落とされ、土手を転がって死体の顔のアップになる。
    不可能ではないとしても普通に突き落としたぐらいでは土手まで届かず反対車線の線路上に落ちるはず。
    ちなみに2012年NHK-BS 放送分の字幕では、この列車をボルドー鉄道としている。全くの誤訳とは言わないが単に旧国鉄(SNCF)のパリ、ボルドー間の列車というだけでボルドー鉄道なんて存在しないが、どうでもいい話。

    この映画の(ロケ地的)最大のミステリーは、なぜメトロの出発点を St.Jacques にしたのかと言うことだが、やはり深い意味はなくホテルをSt.Jacques にしたから何となく(?)ぐらいしか考えられないが、書いたようにSt.Jacques 駅は道路より下だが、いわゆる地下ではなくオープンスペースの駅であり1号線でもなく偽装する駅に選ぶにはあまりにも無理があり不可解な選択。

    しつこくもメトロ駅のミステリーを再検討してみたが、まずは関係ない変なことから。切符売場から売店の前に柵がある。常識的にはこの場所に柵はありえない。柵があるのは乗車と降車客を一方通行で分けるためであり。これでは売店は乗車客しか利用出来なくなる。つまりこの柵はピーターをもたつかせるためにだけ設置したと思われる。レジーは前の男を追い抜いて切符を買うがピーターは同じ男に阻まれる。しかもよく見るとピーターは切符を買ってはいない…

    さて、(6号線の)St.Jacques から乗るとき改札を入ってすぐのカットでホームに降りる階段が左手に見え1号線のVincennes と読める(VARENNE と見えたと言うのは『スリ』の話?それともこの場面?)。再びカットがレジーに変わると2つのホームに分かれる行く先表示はVincennes とNeuilly であり先のショットから数メートル進んでいてレジーは Palais-RoyalのあるNeuilly 方面に向かうが突き当たりの広告はPIKAR 左壁面にはParis** というポスターがありレジーはホームに降りる階段に達していたのだが再びカットが変わると別の広告(NICOLAS?)のある通路を走っていて奥には改札のBOXが見えているが当然ピーターの姿は見えない。

    つまり駅構内も複数の駅(Varenne が含まれても構わないがVarenne だと認められる個所はない)あるいは同一駅の複数の場所で撮影されていてレジーの降りたホームが先に見えたNeuilly 方面と同じとは言い切れない。階段左手の斜め広告はFlash Sur Les Cadeaux ** と書かれた青いポスターが見え降りたホームの反対側(Vincennes 方面)にはGEVEOR という黄色い広告があり、その右には S.Jacques の文字下部がわずかに見える。
    ピーターがホームに降りた時はbon plaisir と書かれた広告右手にS.Jacques の文字下部がはっきり見える。ピーターは反対方面へ向かうが、この時の壁面広告は緑色のConfiture であり、またまた構内の別の場所に違いない。

    再びピーターが現れるのは先のNICOLAS のある通路で要するに単純に階段を上り“コ”の字に反対側のホームに行くだけにしては通路が複雑で編集のせいだとしても時間も掛かりすぎている(逆に言えば乗換駅でなく出口が1つだけの単純なVarenne ではない証拠ともいえる?)。
    レジーが電車に乗り込んだ窓の外には先の黄色いGEVEOR の左にもS.Jacques の文字が見える。座る直前にも S. が読み取れピーターが乗り込むときにも、はっきりJacques が確認出来る。ちなみに Saint Jacques をSt.Jacques と略記はするがS.Jacques と書くことは多分ないはず(St.は男性 Ste.は女性なのでS.では性別不明)。
    つまりあくまでも設定では乗車駅はSt.Jacques なのでホームの駅名表示はすべてS.Jacques に偽装している。

    しかし電車は右側通行で進行方向左側に座ったレジーの背景、つまりピーターが最初に降りてきた壁面までの距離から見るとピーターが進行方向右側でレジーを探す窓の外の壁面までが近すぎ対向線路はないだろうし明らかに遠いアイランド式の反対壁面でもない。しかもカットが変わりピーターの背後からのショットでは進行方向が逆なのに左の窓の壁面もすぐ近くで電車の左右両方が壁面になり、これも違う場所での撮影を繋いでいる。恐らく以前書いたように実際にはPalais-Royal から乗りPalais-Royalに戻ってくる撮影を混ぜて編集したのだろう。

    そして問題のホーム中央の階段。確かに言われてみればメトロのホームの真ん中にあのような階段があるのは極めて不自然で乗車駅と降車駅が違うように見せるために設置したと考えていい。少なくともピーターが階段を上る下からのショットと上がってくる極めて普通の階段とはまったく別物なので鉄の階段を上って、さらに別の階段を上ることになってしまう。

    そしてこの場面の行き先表示板で、この駅がPalais-Royalで2人は西のNeuilly 方面から(戻って)来たことが分かる。この時見える広告類も以前の場面と違うので貼り替えたのでなければ構内の複数の場所で撮影したことになる。言うまでもないが2つの電話BOXも偽装なのでバックの広告類は剥がしたらしく壁に見えるの白い額縁(?)が不揃いなのも愛嬌。

  31. 訂正。St.Jacques の “t” は上部に小さく書かれていますね。Sortie の覆い以外は下部とか部分的にしか見えないので、うっかり…

  32. 念のためメトロに注目して『スリ』と『サムライ』を見ました。
    いろいろ面白いことがあったが、まず両方とも切符売り場の前に柵はあった。ただし目的は切符を買う人を1列に並ばせるためなので当然切符売り場の前だけ。『サムライ』では84分頃ジェフはTélégraph 駅のKiosqueで新聞を買ったあと切符を買う。当然売店は切符売り場とは離れていて柵なんてない(『シャレード』の売店の場所は一見して不自然)。

    また『サムライ』では『勝手にしやがれ』とまったく同じ方法を使いタクシーを Rue Lord ByronとRue Balzac の交差点あたりで降りてミシェルとは違いビルのエレベーターで上に行き上で繋がっているらしい別のビルのエレベーターで降りるとシャンゼリゼのノルマンディ劇場の横に出てくる。どうやら犯罪者(警察)には有名な抜け道のようだ。

    さて『サムライ』違いますよ。ジェフは目の前のメトロ1号線ジョルジュ・サンク駅からVincennes 方面に向かい、まさに“Palais-Royal”で降りホームにある例のアーチ型通路を通り7号線のほうに抜けて地上に出る。
    『サムライ』は67年で『シャレード』の63年に近いし。結局ミステリーは解決できないがホームの場面と走る車内は Palais-Royal “ ではない”と断言できそうな気がする(もちろんVarenne でもない)。
    というのは映画のホームはアイランド+サイドで線路は3本(または4本)だが、一般的にアイランド式のホームは終点の駅が多い(例えば7号線の終点 Mairie d’Ivry やPorte dIvry も映画と同じホーム構成で線路は3本ある)。なぜなら途中駅は当然ながら通過するだけなので基本的に線路は平行な2本だけでいい。しかし終点では反対車線(右側通行)に移らないと発車できない。そのためどこかでポイント切替する必要がある(交差が見える場所とは限らない)。まさにシャレードの駅はポイント切替が可能な線路になっている。いずれにしろ構内の撮影は1つの駅だとは決めつけられないが Palais Royal を使っていることだけは確実だと思われる。

    そうそう映画では『ディーバ』同様に乗った次の駅で降りる。つまり当然ピーター(ザトペック)は次の駅で車両を移ってくるから逃げるためには降りざるをえない。つまりレジーが乗った駅はSt.Jacques ではなくTuileries になりますね…

  33. milouさん、『サムライ』にPalais-Royalが?? と最初の方から見返したら、前半にもメトロが登場しているんですね。全然記憶にありませんでした。最後の方の長い尾行のシーンが印象深くて、もっと正確に言えばまかれてしまう女性がとても印象に残っていて、メトロもそれで覚えていました。
    『勝手にしやがれ』と同じやり方というのもホントにそうで、ここらへん比べてみると面白いですね。
    昔の写真を探すのはもうあきらめて、映画で他にないかもう少し探してみます。

    『シャレード』の真ん中の階段はセットですか。ケーリー・グラントが駆け上がるとき、握った手すりが揺れるんですよね。ヘップバーンではびくともしませんけど 🙂
    ポイント切替はなるほどですね。また週末にでもゆっくり見返して、本文に反映させていただきます。

  34. inagaraさん、お久しぶりです。

    オードリーのロケ地を確認する際は、必ずこちらを覗かせていただいております。
    こうして何度も新しい情報で更新されているのも嬉しいですね!

    「いつも2人で」の不明のホテル、僕も探してみましたけど、やっぱりわかりません。
    きっとあるんでしょうけど…。

    「シャレード」のエレベーターが中央にある階段のホテル、ロケ地はどこなんでしょうね。
    もしかしたら単なるセットなのかもしれませんが、「パリで一緒に」にも同じ構造のホテルが登場。
    もしかしてロケは同じホテルってこともあるのでしょうか?
    それとも同じブローニュの森のスタジオにこういうセットがあるとか…。

    「パリで一緒に」、ウィリアム・ホールデンが最初に登場するホテルの屋上的なシーンは本当にロケですよね。その後はセットに変わりますけど…。
    ここはツアーコンダクターの方に、ホテル・ラファエルのものだと伺いました。本当かどうかわかりませんが…。

    「いつも2人で」のホテル、「シャレード」のホーム、完全にわかるといいですね!

    今後もこちらでロケ地検索で何度もお世話になると思います。よろしくお願いします。m(_ _;)m

  35. みつおさん、ご無沙汰です。
    いつもご覧いただいているとのことで、ありがとうございます。

    <『パリで一緒に』でウィリアム・ホールデンが最初に登場するホテルの屋上>は、マップや画像でチェックする限り、ご指摘のホテル・ラファエルで間違いなさそうですね。
    後ほど記事やマップに追記させていただきます。情報ありがとうございました♪

    エレベーターは謎ですね。
    『シャレード』と『パリで一緒に』では確かに似ていますが、よく見るとちょっと違っているようにも見えます。これは今後も要調査ということで。
    『パリで一緒に』でヘップバーンが入っていくホテルの外観部分も、同様に調査を続けることにしましょう 🙂

    ホテルといえば『いつも2人で』のホテルはぜひ見つけたいですね。
    あれだけはっきり写っているので、これは粘ればなんとかなるかもしれません。

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