『地下室のメロディー』 Mélodie en sous-sol (1963)

地下室のメロディ [DVD]

作品メモ

映画館の暗がりとワイドスクリーンがとても似合う映画。
これと『冒険者たち』は名画座でかかると「ぴあ」片手に好んで見にいきました。
映画館を出た時アラン・ドロンのようなクールな表情になっていたことは言うまでもありません(本人談)。
ほとんど半世紀前の映画ですが、カメラ、演技、音楽、どれをとっても不滅的クールさがたまりません。

出所してきたばかりなのにカジノの現金強奪を目論む老ギャング、シャルル(Charles)にジャン・ギャバン。
その仲間となるフランシス(Francis)にアラン・ドロン。
この二人の組み合わせは、他に『シシリアン』(1969)と『暗黒街のふたり』(1973)。

監督アンリ・ヴェルヌイユ、撮影ルイ・パージュ、音楽ミシェル・マーニュ。

こちらは着色版。う~ん、やっぱりモノクロの方が良い感じ(※15/12/3 動画差替)。

 
 
 

ロケ地

IMDbでは、

Cannes, Alpes-Maritimes, France
Sarcelles, Val-d’Oise, France

とそっけないです。
あとはいつもの通り画面とにらめっこでチェックしていきました。
このぐらいの映画になると情報があちこち落ちているかもしれませんが、答え合わせはしていませんので、例によって間違っていたとしてもごめんなさいです。

OP・駅前

シャルルが入っていったのはパリ北駅。
“GARE DU NORD”の標示はここで、今でも確認できます。

©2006 milou アルバム「パリの駅」から

※2012/12/19 追記
milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)
撮影は2006年とのことです。

降りた駅と団地

がんがん開発中のニュータウン。
留守の間にニューヨークみたいになってしまったとシャルルが嘆いたこの街は、標示とセリフで“SARCELLES”(サルセル)Wだとわかります。パリの北15kmほどのところ。

駅は、Gare de Garges – SarcellesW

シャルルがホームから上がってきて立ち止まるのは、ちょうどこのあたり。


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俯瞰ショット

シャルルが建物の角を回るところ。

この南側、東西に長く延びた建物の東側をとぼとぼ歩いていきます。

自宅

集合住宅エリアにある一戸建て。
調査中。

フランシスの家

観覧車が見える階段。
調査中ですが、これは突き止めるのは難しそう。

※2013/1/6追記
「難しそう」と書いてしまいましたが、コメント欄でmilouさんが見事に解明(いつもありがとうございます♪)。
モンマルトル地区の南、Boulevard de RochechouartWのここではないかとのことです。

階段の両側の建物や、通りの向こうの建物から見て、ここで正解と思われます。

映画館

L’AVENTURE EST A L’OUEST
“IMDb L’aventure est à l’Ouest (1953)”

引きのショットがないため、突き止めるのは難しそう。

※2013/1/6追記
こちらもコメント欄でmilouさんから詳細に情報寄せていただいています。
最初の映画館(Monmartre Cine)は、上記の場所からRochechouart通りを西へ行ったあたり、2軒目はその先の現La CigaleWではないかとのことです。
(番地や上映作品なども考証されていますので、コメント欄もぜひあわせてご覧ください)

カンヌ

最初の俯瞰カットはこんな感じ。

ビキニの美女

背景から見ておそらくインターコンチネンタルの前。

カジノとホテル

IMDbではずばりのロケ地が書いてありませんが、カンヌの海岸線をチェックしていって容易に見つけることができましたし、個人宅というわけでもありませんので、マップで特定しておきます。

フランシスが車を停めたのは、このあたり。


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背景の建物が目的のカジノという設定ですが、実際に”Palm Beach Casino”というカジノ。

  • http://www.casinolepalmbeach.com/

建物そのものは残っているようですが、屋上部分のつんつん尖った部分(犯行の時フランシスが掴まるところ)は無くなっています。
鮮烈な印象が残る桟橋がくっついたプールはここ↓のはずですが、だいぶ趣が違ってきているようです。

フランシスのクルマは、1959 Alfa Romeo Giulietta Spider。
その他登場するクルマについては、例によって驚異のサイトIMCDbをどうぞ。

ロケ地マップ

南フランスが舞台の映画

 
 
 

資料

更新履歴

  • 2016/04/02 「ロケ地マップ」追加
  • 2015/12/02 動画差替
  • 2014/04/22 milouさんの画像をPicasaウェブアルバムに切替。

『地下室のメロディー』 Mélodie en sous-sol (1963)” への4件のコメント

  1. ☆フランシスは家を出て2軒の映画館の前を通るが最初の映画館にMonmartre Cine という文字が見える。手元にある1974年のPariscope(長塚京三が留学中に出演した「Les Chinois a Paris」が表紙) を見るとMonmartre Cine は114 Bd.Rochechouart とあるが現Espace Orient が112番地、隣のライブハウスLa Boule Noireが118番地で飛んでいてよく分からない。
    いずれにしろ兄弟の家は坂の多いモンマルトル地区だと分かる。

    ☆カンヌでシャルルが泊まるMajestic は映画祭のメイン会場であるPalais の斜め向かいで今も存在するがフランシスが泊まるResidence Marly は現存しない。ただ映画でレシデンスはカジノ正面の右手のはずだがクロワゼットの右はすぐ海で映画のような大きな建物があったとは思えない。さらに窓から見た海の景色はすぐ防波堤(桟橋)だが先端の曲がりぐあいから見ると外(南)から3番目の桟橋らしくレシデンツがクロワゼットの東側なら納得できるが、やはり映画のような大きな建物は現存しない。

    ちなみに2000年のカンヌ映画祭に行ったが一般人は監督週間以外のプログラム(1日3本)しか見ることができず2週間の予定を1週間で切り上げた。1日3本では時間が余るのでバスで終点まで行ってみたが、まさにカジノの前が終点で折り返した。残念ながら写真は撮っていない。

    ☆カンヌに到着したとき(スクリーン・プロセスだが)ビキニを見る10秒ほど前にCartonの左隣に今もあるFestival というレストラン前を通る(つまり時間が掛かりすぎ?)。面白いことに映画では現在はあるレストランの後ろのビルがない。さらに僕が94年に撮った写真ではビルはあるが現在のビルとはまったく違うビル。意外とクロワゼットも建て替えが激しいらしい。

  2. (多分)フランシスの家が判明。
    家を出て階段のある道を降り右に曲がる。前の道はかなり広いので映画館のあるRochechouart だろうと北側を東に歩いてみると…
    104番地(Galaxy de Paris)と106番地(衣服店?)の間に似た階段があり金属の扉も付いている。

    また、さらに74年当時の映画館を調べるとMonmartre Cine のすぐ左の120番地 La Cigale も当時は映画館でカンフー映画(Operation Dragon)を上映している。映画が実時間通りとは限らないが家の場所も正解なら2軒目はここの可能性が非常に高い。とにかくピガールを中心とするRochechouart からClichy は映画館の密集する歓楽街だが吹替版が多く僕はあまり行かなかった。

  3. milouさん、年をまたいでしまってすみませんが、フランシスの家に続く階段と映画館、追記させていただきました。
    階段については周りの建物からみて完全に正解のようですね。
    映画館の方もまず間違いなさそうですが、考証の詰め方がさすがです 🙂

  4. フランシスがカンヌで滞在するResidence Marly は現存しない、と書いたが104 Bd. de la Croisette にMarly Privillege として今も存在しMapにも表示されている。ただし台詞のように“目の前がカジノ”ではなく1キロ近く手前、そして車を止めて右手を見る、つまり映画の流れでは建物はクロワゼットの海側になるが現実には反対車線なのでUターンが必要(実際に建物に入るときは反対車線に止まっている)になり、ますます目の前にカジノは見えない。
    また窓からの眺めでは遠くに山が見えているので北北西を見ていて、場所的にはホテルではなくカジノのあたりから撮られたと思われる。

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