『私立探偵ダーク・ジェントリー』 Dirk Gently’s Holistic Detective Agency (2016-2017)

Dirk Gently's Holistic Detective Agency (BD) [Blu-ray]

作品メモ

特に理由があったわけではありませんが、半年以上お休みしてしまいました。
またボチボチやっていきますので、よろしくお願い致します。

あいかわらず「居ながら」を極めていまして、もしかすると昨年劇場へ行ったのはクストリッツァ監督の新作だけだったかも??
でもロケ地は全然判らなかったのでエントリーは無し。
もはやレンタルすらほとんどしなくなり、主軸はやはりNetflixなどのネット配信。
休日は家から一歩も出ずに、タブレット片手にゴロゴロしています。

近年Netflixで見た作品の中でいちばんツボにきたのがこの『私立探偵ダーク・ジェントリー』。
一昨年に第1シーズン、昨年第2シーズンが配信され、あまりの面白さにメモとりながら何巡もしてしまいました。

https://www.netflix.com/title/80119426

原題は『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』。
「全体論的」(holistic)とは、物事すべてがつながっているというワケがわかったようなわからないような世界観で、主人公ダーク・ジェントリー自身から説明がなされますが、なにせ非常にエキセントリックでテンション高い彼がマシンガントークを繰り広げるため、理解するヒマなんぞありません。

どうせこの物語、何をどう書いてもネタバレになるので、詳しい説明や解説は省略。
ご覧になった方だけ以下へお進みください。

企画マックス・ランディス(ジョン・ランディスの子)。
製作BBC America。 同局で2016年10月22日から放映開始。米国以外ではNetflixが配信しています。
2017年10月14日第2シーズン放映開始。同局ではここまでで、第3シーズンが作られるかどうかはNetflix次第となっています。

 
 
 

原作と映像化

ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 (河出文庫) 原作は『銀河ヒッチハイク』のダグラス・アダムス。
一作目の”Dirk Gently’s Holistic Detective Agency”(1987)は昨年(2017年)翻訳本が出ましたが、Netflix版とはあまり関係なさそう。
(『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』河出文庫 2017年12月6日)

2作目”The Long Dark Tea-Time of the Soul”(1988)もおそらく無関係。

2010年にBBCでドラマシリーズ化されていますが、もしかするとこちらが原作と対応しているのかもしれません(未確認)。

Netflix版は舞台をアメリカに移し、ダークがイギリス人として登場。
ぶっとんだキャラたちと緻密な構成で、異色の、でもとても面白いドタバタSFコメディとなっていて、なるほどいかにもダグラス・アダムス関連物件ですね~、と納得の内容となっています。

登場人物(シーズン1)

ダーク・ジェントリー(Dirk Gently) / サミュエル・バーネット
物事はすべてつながっているという考えで事件を解決に導く「全体論的」探偵。「ダーク」はDarkではなくDirk。
トッド・ブロッツマン(Tod Brotzman) / イライジャ・ウッド
33歳のホテルのベルボーイ。経済的に大ピンチ。
アマンダ・ブロッツマン (AmandaMBrotzman)
トッドの妹。難病に悩まされていて、トッドが渡している薬代でなんとか生活できている。
ファラ・ブラック (Farah Black)
大富豪の警備担当。富豪の娘を守り切れず、トッドの上の部屋に閉じ込められている。
バート (Bart)
ダーク・ジェントリーを探している「全体論的」殺し屋。見境無く殺しまくっているようで、実はある法則が…… 
ケン (Ken)
悪者に命じられてハッキングしているところでバートと遭遇。そのまま旅をともにする。
マーティン (Martin)
パンクなグループ「ローディ・スリー(Rowdy 3)」のリーダー格。スリーといいながらメンバーは4人。他に、アジア系のヴォーゲル(Vogel)、アフリカ系のグリップス(Gripps)、ラテン系のクロス(Cross)。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
4人は、霊的なエネルギーを好んで吸い取るバンパイヤたち。ブラックウィング計画の初期に、インキュバス計画という名で研究対象となっていた。
ブラックウィング計画では超能力者ごとに計画名があり、ダーク・ジェントリーは「イカルス計画」と名付けられている。
リギンズ大佐 (Col. Scott Riggins)
CIAとおぼしき謎の政府組織の一員。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
超能力者たちを研究するブラック・ウィング計画の要職にあったが、数十人いた研究対象を逃がしてしまい、現在その捕捉に努めている。
ヒューゴー・フリードキン (Hugo Friedkin)
大佐の部下。理解力に極めて不足するところがあり、いつも大佐を失望させている。
ジマーフィールド (Zimmerfield)
リンダの事件を担当する失踪人捜索課の刑事。二人組の年上の方。セリフを繰り返すのがクセで、とぼけているのかぼけているのか不明。
エステベス (Estevez)
ジマーフィールドの同僚。
ウィードル (Weedle)
FBIの特別捜査官。トッドのアパートの隣に住む大家ドリアンを麻薬売買の疑いでマークしていた。
リンダ・スプリング (Lynda Spring)
富豪パトリック・スプリングの娘。行方不明となっている。
パトリック・スプリング (Patrick Spring)
大富豪。トッドが勤務するホテルのペントハウスで誰かと待ち合わせていたようだが……
エドガー・スプリング (Edgar Spring)
パトリックの父親。事業で財をなし、荒れ果てた館を手に入れてスプリング邸とした。
ザッカリア・ウェブ (Zackariah Webb)
スプリング邸の昔の所有者。発明家。
ゴードン・リマー (Gordon Rimmer)
メガネをかけたオヤジ。ラプンツェルというコーギーを飼っている。かつてのロックスター、ラックス・ドュジュールのファン?
ジェイク・レイニー
 カルトな集団のリーダー。
ラックス・ドュジュール (Lux Dujour)
80年代のロックの帝王。謎の失踪を遂げている。白い毛皮のコートがトレードマーク。

エピソード&ロケ地(シーズン1)

設定はシアトル市ですが、実際の撮影はカナダのバンクーバーとその近郊。
シアトルから200km弱と、案外近いです。
当サイトのエントリーで言えば、『ウェイワード・パインズ 出口のない街』Wayward Pines (2015– )も設定はシアトルで撮影はバンクーバーでした。

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

S1E1 「新たな地平」”Horizons”

IMDbでは

New Westminster Police Station – Columbia St, New Westminster, British Columbia, Canada Iona Park, Richmond, British Columbia, Canada

ホテル

大変なことが起きるトッドの勤務先。
設定では「ホテル・ペリマングランド (Perryman Grand)」。

E1冒頭、ペントハウスの破れた窓越しに見える景色は、バンクーバー市内のこちら↓のビル(Guiness Tower)の屋上、または最上階あたりから西向きで撮られたもの。

左手奥の高層ビルは合成ですが手前はそのまんま実写のように見えます。

その後刑事たちが乗り込んでくる場面でホテルの前が写りますが、そのショットでは今いち不明。
E5で正面が写り、ようやく判明しました(E5 0:13頃、中華料理店で大金を見せたバートとケイが泊まる場面)。

Perryman Grandはもちろん架空の名前で、外観はこちら。

Fairmont Hotel Vancouver
900 W Georgia St, Vancouver, BC V6C 2W6

E1で刑事たちがやってくるホテルの前もここですが、ペントハウスの眺めの位置とは若干離れています。

防波堤の先の施設

0:18頃、ケイがハッキングしているところ。
ここでのやりとりで、すっかりバートとケイのとりこになりました。

場所はIMDbのリストにあるこちら。

Iona Park, Richmond, British Columbia, Canada

設定では発電か送電関係の設備のようですが、実際はなんでしょうね??

マーケット

E1のラスト近く、ロトくじの番組が流れていたところ。
バンクーバー市内のこちら。

HASTY MARKET

S1E2「迷いの中で」”Lost & Found”

IMDbでは

Shaughnessy St, Port Coquitlam, British Columbia, Canada

0:30頃、人質の交換をしようとしたところ。
おそらくこちら↓

ダークたちの車が入っていったのは(=FBIがいたのは)、北側(右岸)。

S1E3「壁マニア」”Rogue Wall Enthusiasts”

警察署

0:14頃シアトル市警察署として外観が登場したのはIMDbのリスト(S1E1)のこちら↓

New Westminster Police Station – Columbia St, New Westminster, British Columbia, Canada

本物の警察署ですね。
東側、1ブロック先には『ヒューマン・ターゲット』の本拠地の建物、

S1E4「地下迷路」”Watkin”

S1E5「もっと強引に」”Very Erectus”

IMDbでは

Tomahawk Restaurant – 1550 Philip Ave, North Vancouver, British Columbia, Canada Bentall Centre Athletic Club – 1055 Dunsmuir St, Vancouver, British Columbia, Canada

救急車から降りて

0:02
救急車でやって来たケイとバートが降りたところ。

目の前の建物にASTORIAという袖看板が出ていますが、実在する名称。
上がホテルで1階がレストラン&バーのようです。

Astoria Hotel
769 E Hastings St, Vancouver, BC V6A 1R3

レストラン

0:05頃、トッドとダークが食事をした後ジープに乗り換えたところ。
IMDbのリストにあるこちら。

Tomahawk Restaurant – 1550 Philip Ave, North Vancouver, British Columbia, Canada

S1E6「全てを元通りに」 “Fix Everything”

IMDbでは

Stanley Park, Vancouver, British Columbia, Canada

動物園

0:15
E5でも動物園が登場しましたが(ゴードンを探しに刑事たちがやってきた場面)、こちらの方が周りがよく写っています。

IMDbのリストにあるこちらで、すでに閉鎖。

Stanley Park(スタンレーパーク)W, Vancouver, British Columbia, Canada

トッドとダークが隠れたのは、かつて北極熊さんの施設だったところのようです。

By Rob
via flickr (public domain)
(public domain)
バート登場

0:12 ダークが立ち上がり名乗りを上げたのはここ↓(車は西向き)

公園はマップでは”Portal Park”とあります。
E1の冒頭、ペントハウスの窓越しのショットを撮ったビルのすぐ西側。

ダークが逃げていくビルの谷間の広場は、南東へ1kmほどワープしたこちら↓

Woodwards BlockW

By Xicotencatl
via Wikimedia Commons
(CC BY-SA-4.0)

駆け上がったオブジェのような階段↓

ダークが追い詰められたところ↓

すぐ西側の交差点、ビクトリア・スクエアの前は、『コンティニアム』S1E1で銃撃戦が繰り広げられたところ。

ウォーターフロント

0:32
ゴードンと警察上長が話すところ。

Plaza of NationsW

S1E7「武器となる魂」”Weaponized Soul”

IMDbでは

New Westminster, British Columbia, Canada

桟橋

0:28
とある重要人物が装備を川に投げ捨てたところ。
調査中。

S1E8「ただの男が2人いただけ」”Two Sane Guys Doing Normal Things”

ロケ地マップ

バンクーバーで撮影された映画

 

資料

更新履歴

  • 2018/01/27 新規アップ

『私立探偵ダーク・ジェントリー』 Dirk Gently’s Holistic Detective Agency (2016-2017)” への4件のコメント

  1. ダークジェントリー大好きです。
    制作打ちきりとても残念です(´・c_・`)

  2. らぱんさん、コメントありがとうございます。
    『ダーク・ジェントリー』本当に面白いですよね
    でも結局打ち切り決定してしまったのですか?
    Netflix単独で第3シーズン作ってくれれば、と思っていたのですが orz
    もう1シーズン作って、いろんなお話を回収してくれると嬉しいです。

  3. このドラマは未見ですが、米国を舞台としていても、カナダでロケーションをしている映画って最近特に多くなっているように感じます。よっぽどカナダのほうが安い・・・のでなく米国が高いのかもですが、NYと称してトロントで撮影するというのは前からよくありましたが、「完全なるチェックメイト」という映画で、1950年代くらいのNYをモントリオールで撮影しているということを知ったときには驚きました。フランス語の都市がニューヨークを模しているというのにしびれてしまったわけです。「ブルックリン」でもやはりモントリオールで撮影されていますので、50年代頃のニューヨークに似た街としてのモントリオールという1つの流れがあるのかもですね。

    ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%88

    ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

    英国の映画やドラマも、英国という設定でアイルランドでロケしたりするのも、同じようなことかもしれません。突然思い出しましたが、貴サイトでも取り上げられている「ペーパー・チェイス」でも、トロントのホテルがロケで使われていましたね。トロントへはまだ行っていませんが、行った際はあのホテルに泊まるか行くかは絶対する所存です(笑)。

  4. Bill McCrearyさん、『ブルックリン』は見たことありませんが、『完全なるチェックメイト』がモントリオールというのは、言われなければ絶対わかりませんね 🙂
    よく見れば、擬装し忘れたフランス語の看板が写っていたりして。
    アメリカ映画がカナダでロケするのは仰るとおり費用の問題が大きいのでしょうね。
    すっかり忘れていましたが、『ペーパーチェイス』はトロントでしたか。
    ぜひレポートお願いします♪

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