『昼下りの情事』 Love in the Afternoon (1957)

昼下りの情事 (ニューマスター仕様) [DVD]

魅惑のワルツ♪

作品メモ

前のエントリー『パリで一緒に』に続けて、やはりパリで撮影されたオードリー・ヘップバーン主演の映画をもう1本。
「情事」なんて生々しくてヘップバーンに似合わないような気がしますが、原題はaffairではなくlove。中身はビリー・ワイルダーによるウェルメイドのコメディです。

私立探偵の娘アリアーヌにオードリー・ヘプバーン。
アリアーヌが恋するアメリカの大富豪フラナガンにゲイリー・クーパー。
アリアーヌの父親で探偵のクロードにモーリス・シュヴァリエ。

ヘップバーンの可憐さは特筆に値しますが、ぐっと年上の男性2人もきちんと描かれていて、比重が偏ることがありません。
このエントリーを書くために久々に見返してみましたが、古めかしいところはあまり気にならず今日の目で見ても十分楽しめる内容だと思います。
ただもう少し時間が短ければさらに良かったかも……。

監督・製作ビリー・ワイルダー。
脚本はビリー・ワイルダーとI・A・L・ダイアモンド。

WOWOWシネマで放送

来年(2012年)早々WOWOWシネマで放送予定。

1/4(水)午前8:45~
2/9(木)午前8:30 ~

HD版ぜひ録画しておきたいものです。
放送後気づいたことがあったら追記する予定。

音楽

いいところで流れるのが「魅惑のワルツ(Fascination)」W
この映画のオリジナルではなく1904年の作品。
これが楽団4人組の大活躍とともに繰り返し流れることで、やがては「人生ってこんなもんだね~」的な深い味わいさえもたらしてくれるようになります。
真の主役はこの曲と4人組なのかもしれません。

 

新聞王ケーン?

マドレーヌがチェロを弾きながら読むフラナガンの資料。
芸者さんにお風呂に入れてもらってご機嫌のゲーリー・クーパー。
見出しが、

新聞王ケーン死す
世界 FRANK FLANNAGAN 設者
大衆数萬裡にねむる!

この文章からもわかる通り、画像ソースは『市民ケーン』。
2行目はもともとは、

世界最大新聞チエイン建設者

で、日本語がわからないスタッフが、てきとーに真ん中めがけて”FRANK FLANNAGAN”をはめ込んだことになります。

ロケ地

IMDbでは、

Château de Vitry, Vitry-sur-Seine, Val-de-Marne, France
Opéra National de Paris Palais Garnier, 8 rue Scribe, Paris 9, Paris, France
Ritz Hotel, Paris, France
Rue Malebranche, Paris 5, Paris, France
Studios de Boulogne-Billancourt/SFP – 2 Rue de Silly, Boulogne-Billancourt, Hauts-de-Seine, France (studio)

OP

※12/5/16追記 OPの細かいショットの撮影場所については、コメント欄でmilouさんに情報いただいたのを受けて大幅追記しています(いつもありがとうございます♪)。
コメント欄もあわせてご覧ください。

散水車

この場所は調査中。

橋その1

背景に見えるのはポンヌフ。
カメラはその南側。

↑実際にはカメラはもう少し後ろ(南東側)。

橋その2

カメラが右に振れると写る橋はPont de la Concorde(コンコルド橋)。
カメラ位置は南西側、川が湾曲した部分の少し西側。

SVのカメラ位置↑は実際にはもう少し川べり。

橋その3

船上からの撮影。
背景に見えるのはPont des Invalides。
カメラ位置はその東側にあるPont Alexandre IIIのほぼ真下。今まさにくぐっているところ。

SVのカメラ位置↑が都合上Pont Alexandre IIIの上になっていますが、実際には水上のボート目線。

噴水

コンコルド広場の北側の噴水 Fontaine des Fleuves。

カメラは北向き。
画面奥に見えるのは、マドレーヌ寺院W

スクーター

スクーターで走るのは凱旋門の南、Av.d’Iena とRue Jean Giraodoux の角。

ツーリスト

ノートルダム寺院前。

子供

ヴォージュ広場。

※12/5/28追記

©milou アルバム「パリ」から

milouさんに画像提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

老人

Pont Notre Dame 北端の半円形のところ。
カメラ西向きで、奥に見えるのはコンシェルジュリーWの4つの塔。

※13/6/3追記
milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

©1993 milou アルバム「パリ」から

こちらの撮影は1993年。

©1977 milou アルバム「パリ」から

こちらは1977年。

セリフでも言っているように、ヴァンドーム広場W
Colonne VendômeW

監視していたのはリッツ。

住まい兼探偵事務所

モノローグで住所を言いますが、実在する通りの名。
IMDbのリストにもあります。

Rue Malebranche(マルブランシュ通り)W

 
 
 

この通りは当サイトのエントリーでは『ドリーマーズ』にも登場しています。
なお、名刺でのつづりは”RUE MALLEBRANCHE”でLが2つ。

ホテル

セリフにもあるように、リッツ。

©milou アルバム「パリ」から

女性陣が壁伝いに移動するのは、正面入口の上。

milouさんから画像提供していただきました。
撮影中のカップルが微笑ましいです。

劇場

「トリスタンとイゾルテ前奏曲」が演奏されているところ。
IMDbのリストにあるパリ・オペラ座。

Opéra National de Paris Palais Garnier, 8 rue Scribe, Paris 9, Paris, France

庭園

楽団をひきつれ、ボートをこぐ優雅なひととき。
IMDbのリストにあるこちらでしょうか?(未確認)

Château de Vitry, Vitry-sur-Seine, Val-de-Marne, France

IMDbのリストには駅名はありません。
ホームの形などから、おそらくリヨン駅Wかと思いますが、違っていたらごめんなさい。

この場面に関してもmilouさんからコメント欄で情報いただいていますので、どうぞご覧ください(milouさん、いつもありがとうございます♪)。

※12/5/28追記

©milou アルバム「パリの駅」から

ご参考までに、駅の外観。
画像提供はmilouさんです。

ロケ地マップ

オードリー・ヘプバーン出演作 パリのロケ地


より大きな地図で オードリー・ヘップバーン を表示

資料

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ヘップバーン出演作

更新履歴

  • 2015/11/20 ストリートビュー更新
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『昼下りの情事』 Love in the Afternoon (1957)” への2件のコメント

  1. まず橋づくし
    橋その1(左岸)は
    左岸側のポンヌフ南端のQuai des Grands Augustins の下
    つまり『オー!』面通しの対岸です。
    (ちなみに『オー!』で間違いを書いたので訂正しました)
    橋その2(右岸)は
    Pont de la Concorde の北端東下 Port de la Concorde
    橋その3(真ん中)は
    Pont des Invalides を立派なPont Alexandre III 方面から見たもの。

    次にキスの場面
    スクーターで走るのはAv.d’Iena とRue Jean Giraodoux の角。
    ツーリストはノートルダム寺院前
    子供はヴォージュ広場
    老人はPont Notre Dame 北端の半円形の場所、
    奥に見えるのはコンシエルジュリーの4つの塔

    ちなみに、ここでもヘップバーンが学校から電話をするとき
    Jeton をtelephone coin と言い、応答したら公衆電話機のボタンを押す
    2桁ダイヤルするが2回目の警察は17で正解。
    1回目は交換台だが番号は不明。

    最後の駅はリヨン駅、乗った列車はクリスティーでお馴染みの青列車
    前方の車両横にNICE行きTrain Bleu の文字が見える。
    (1つの列車でも長距離は途中で分割し車両によって行き先が違う場合がある)

    気になるのはIMDB リストの Chateau de Vitry
    映画の大半が室内(セット)なのでボートのシーンで間違いないだろうが
    それらしき大きさの湖が見つからない。そもそもVitry-sur-Seine に
    Chateau が存在しない。書いてあるフランス語Wiki によると
    1708年に建造されたが1912年には取り壊されている。
    rue de chateau という短い通りもあるにはあるが…

    ちなみにタイトルバックのシェードを下ろす場面ですが、言うまでもなく
    パリ=エッフェル塔のイメージだけでリッツホテルとは無関係ですが。
    シェードを9割下ろすというのは『サイコ』のトップシーン同様
    “昼下がりの情事”の暗喩(サイコは金曜午後2:43分)

  2. milouさん、いつもコメントありがとうございます。
    OPの細かいショットは全部チェックしている気力がなく放置状態でした。
    ありがたくまるごと追記させていただきましたが、他にもお気づきの点がありましたらまたご指摘ください。

    Chateau de Vitryはおっしゃる通りChateauがないことに気づき、その時点で調べるのをあきらめました。こんなポピュラーな映画の名場面でもあるのに、ネットでこれといった情報が落ちていないのが不思議です。

    リヨン駅は正解だったようでホッとしています。ホームではなく列車をチェックすれば良かったのですね。なるほどなるほど。

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