『自転車泥棒』 Ladri di biciclette (1948)

自転車泥棒 Blu-ray

作品メモ

『無防備都市』『戦火のかなた』と続けてきましたが、ネオレアリズモの名作をもう一本。
盗まれた自転車を探し回る親子を通して、戦後イタリアの苦しい世相を描きます。

製作監督ヴィットリオ・デ・シーカ、脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ、音楽アレッサンドロ・チコニーニ、撮影カルロ・モンテュオリ。

出演俳優はデ・シーカ監督の前作『靴みがき』同様素人さんを起用していますが、親子3人ともこれ1本だけでなくその後も俳優として出演作が続いていたようです。
息子ブルーノ君を演じたエンツォ・スタヨーラ(Enzo Staiola)さんは、1939年11月生まれですから、撮影時は8歳。
映画俳優としての主な活動は20代までですが、今もお元気の様子で何よりです。

Interview with Enzo Staiola from Triworld Cinema on Vimeo.

これ↑で知りましたが、『裸足の伯爵夫人』にも出ていたようですね。 
こちら↓は『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』から。

 
 
 

ロケ地

IMDbでは、

Citta Valmelaina, Via Salaria, Rome, Lazio, Italy
Piazza Vittoria, Rome, Lazio, Italy
Porta Pia Piazza, Porta Pia, Montesacro, Rome, Lazio, Italy
Porta Pia, Montesacro, Rome, Lazio, Italy
Porta Pinciana, Rome, Lazio, Italy
Porta Portese, Rome, Lazio, Italy
Rome, Lazio, Italy
Trastevere, Rome, Lazio, Italy
Via Salaria, Rome, Lazio, Italy
Montesacro, Rome, Lazio, Italy
S.A.F.A. Studios, Rome, Lazio, Italy

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

街頭ロケが多いですが、建物の多くが今日も残っているため、思ったより多くの場所が判明しました。

住んでいる町

Citta Valmelaina, Via Salaria, Rome, Lazio, Italy

ローマの北側の郊外のようですね。
仕事にありついたのは、こちらの建物。

Google Earthで1943年12月に遡ると、周りに何もないところにこの団地群がぽつんと建っています。

その後曲がった角は、仕事にありついたところから北に向ったこちら。

妻と合流して、そのまま西へ進み、南へ折れたところが住まいのある棟。

出勤

子供を降ろしたのはこちらの橋のたもと。
朝の場面は判りづらいですが、帰り道で橋が横から写るので、特定できます。

その後、銅像のそばを走り抜けますが、こちら。

Porta Pia PiazzaW, Porta Pia, Montesacro, Rome, Lazio, Italy

By Daniel
via flickr
(CC BY-2.0)

帰りはここでトラムの行列に並ぶことになります。

修行

コツを教わっていたのは、IMDbのリストにあるこちらの門のそば。

Porta Pinciana(ピンチャーナ門)W, Rome, Lazio, Italy

Photo from Wikimedia Commons
(public domain)

門は映画と現在で若干外観が違っていますが(通り道がひとつ増えている)、昔の画像では映画と同じ状態を確認できます。

  • http://www.romasparita.eu/foto-roma-sparita/35086/porta-pinciana-7

自転車泥棒

クライテリオン盤はさすがの画質。

 
 
 

現場はここ↓

犯人は坂の下(南向き)へ逃走します。
追いかけた父親が大通りへ飛び出す寸前↓

映画(上掲クライテリオン盤予告編1分目)では入口が3つ並んでいますが、現在は中央がウィンドウとなっているようです。
ここはひとつ前のエントリー『戦火のかなた』の第3話で夜のお店として登場していて、中央の扉(上に”MOKA ABDUL”とある)から、人々が出入りしていました。
『自転車泥棒』で白昼のこの場面がなかったら、場所を突き止めることができなかったかもしれません。

飛び出してきたのはここ↓

トンネル内部↓

実はこのトンネルのおかげで場所がわかり、逆に辿って父親のコースもわかりました。

帰り道

0:23
息子と歩く川沿いの道

中古市場

Piazza Vittoria(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場)W, Rome, Lazio, Italy

最初に南側の角のこちら↓からやってきて

次のカットで、まっすぐ進みこちら↓の奥手へ行きかけて左へターン。

こちら↓へやってきます。

トラックでやってきたところ

セリフの通りこちら。

Porta PorteseW, Rome, Lazio, Italy

By Lalupa
via Wikimedia Commons
(public domain)

老人を探して

懸命に探していたのは、こちらの街角。

立ちション現場など全カットの場所を特定できますが、おそらく普通の住宅地と思われますので、マップで示すのはこの程度にしておきます。

老人に話しかけた橋

0:44

Ponte PalatinoW

教会

老人を追って入っていったところ。
調査中。

教会を出て

0:54
教会を出た父親の目に入ったのがこちらの橋で、北側からの眺め。

Ponte Duca d’AostaW

By Lalupa
via Wikimedia Commons
(public domain)

父親が降りていく川縁はこのあたり。

行く手に見えるのは、Ponte MilvioW

振り返って、先ほどの橋の下をくぐります。

階段を上って橋のたもとで合流。よかったよかった。

By Wolfbark
via Wikimedia Commons
(CC BY-SA-3.0)

親子で話す川縁

0:58
ひと休みして話すところ。
位置はこのあたり。先ほどの橋より3,4km離れています。

父親の後ろに見えるのが、Ponte Regina Margherita。
息子の後ろに見えるのが、Ponte CavourW

レストラン

調査中。
HD映像でチェックすれば、ドアの向こうの景色から判明するかもしれません。

占い師

1:04
調査中。

犯人と出くわした路地

犯人と出くわした路地は調査中。

その後犯人が逃げ込んで一騒ぎとなる街角は、老人が言った住所のこちら。

なすすべもなく表の通りへ出ていくのはこちらの角。

その後無言で歩き続けるのはこちらで、右手の建物の角を曲がって大通りへ出ます。

横断&階段

大通りを横断するところは、上記の場所から2,3km離れたこちら。
スタジアム(次の項目)近くで、Y字路に角の丸い特徴的な建物があるところという手掛かりで判明。

スタジアム

スタディオ・ナツィオナーレPNFW

1953年に閉鎖、57年に解体。
現在はスタジオ・フラミニオとなっています。

Photo from Wikimedia Commons
(public domain)

手前(南側)が、映画で写された部分。

Photo from Wikimedia Commons
(public domain)

反対側(北側)から。

自転車泥棒

盗んだところ↓

つかまったのは、スタジアムの正面が見えるこのあたりでしょうか?

ラストシーン

同じ通りのこちら。カメラ南向き。

左手奥に見える建物が昔から気になっていましたが、こちら。

Sant’Andrea in Via FlaminiaW

By Croberto68
via Wikimedia Commons
(public domain)

『エヴァの匂い』で、エヴァの住まいから見下ろせる町並はこのあたりのもの。

ロケ地マップ

 
 
 

資料

更新履歴

  • 2016/01/20 新規アップ

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