『鏡の国の戦争』 The Looking Glass War (1969)

鏡の国の戦争 [DVD]

作品メモ

ひとつ前のエントリー『寒い国から帰ったスパイ』同様、ジョン・ル・カレ原作のスパイもの。
『寒い~』に続く作品で(4作目)、映画化は『寒い~』と『死者にかかってきた電話』に続く3本目となります。

やはりイギリスの諜報機関が東ドイツにスパイを送り込む話ですが、こちらはイギリスに密入国したポーランド人の青年をスパイに仕立て上げ、東側に配備されたという新型ミサイルの情報を得ようという作戦。
いくらスパイ教育を集中的にほどこされたといっても結局は素人、いざ作戦が始まると思わぬ事態の連続でたちまち先行きに暗雲が垂れ込めます。
所詮バレたらそれまで、切り捨て御免の弱い立場。見終わった後「市民権を得られるから」と引き受けた若者のくったくのない笑顔がふと思い起こされ、深いため息をつくことになります。
一方で『寒い~』に比べるとシビアな諜報戦争という面からは物足りないところもあり、むしろ青春映画を見るような気持ちでいた方がしっくりくるかもしれません。

スパイに仕立てられたポーランド人の若者レイザー(Leiser)にクリストファー・ジョーンズ。
作戦を遂行する諜報部長ルクレック(LeClerc)にラルフ・リチャードソン。
その部下ホールデン(Haldane)にポール・ロジャース。
同じくエイヴリー(Avery)にアンソニー・ホプキンス。劇映画デビューが68年なので、まだ初々しいです。
レイザーの恋人にスーザン・ジョージ。『わらの犬』(71)『おませなツインキー』(70)より以前でこれまた初々しいことこの上なし。
レイザーが東ドイツで出会った女性(The_Girl)にスウェーデンの美女ピア・デゲルマルク。『みじかくも美しく燃え』に続く作品で、数少ない出演作の1本となっています。

監督・脚色フランク・R・ピアソン。監督第1作で、2本目は『スター誕生』(76)。
撮影オースティン・デンプスター、音楽ウォリー・ストット。

ロケ地

IMDbでは、

London, England, UK

カルクシュタットはアルファベットでは Kalkstadtですが、架空の地名でしょうか?
残念ながら、この映画に関してはほとんどロケ地は特定できませんでした。

海辺の街

桟橋の見える海辺。
レイザーが訓練を受けている部屋があるという設定。

Eastbourne PierW


大きな地図で見る

※2014/08/03追記

By Steve Slater via Flickr
(CC BY 2.0)

2014年7月30日、火災により桟橋の上の建物が一棟全焼してしまいました。
参考までに、数十km西にある『素晴らしき戦争』の桟橋も焼失しています。

資料

更新履歴

  • 2014/08/03 「海辺の街」追記
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