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『ミッション:8ミニッツ』 Source Code (2011)

ミッション:8ミニッツ [Blu-ray]

作品メモ

ひとつ前のエントリー『地球に落ちて来た男』に続いて『月に囚われた男』……と行きたいところでしたが、ロケ地が全くないので(笑)、ダンカン・ジョーンズ監督2作目のこちらを取り上げます。
『地球に落ちて来た男』はSFとしてはどうよ?といった内容でしたが、デヴィッド・ボウイの息子でもある同監督が手がけたこの2本は、どちらもプロパーなSF映画とはっきり言い切れるSFマインドに満ちた傑作でした。

お話は、電車で寄りかかっていてついウトウト、膝かっくん全身びっくんでハッと目覚めた男の話(嘘)。
未見の方はぜひ予備知識や先入観なしでご覧ください。

メインのお話を手際良く見せる一方、SFファンならニヤリとするようなネタから胸キュンな描写までうまくからめていく手腕はなかなかのもの。
主演のジェイク・ギレンホールや鍵を握る女性2人ミシェル・モナハンとヴェラ・ファーミガもキャラクターの魅力がたっぷり。
厳密に言えばSF考証的に無理があるかもしれませんが、これだけ楽しませてくれれば十分で、「たいへん良くできました」のハンコをぺたんと押しても良いと思います。

原題の「ソースコード」は、「プログラムのソースコード」という一般的な意味あいではなく、この映画に登場するシステムの名前。
前作『月に囚われた男』も原題が”Moon”とシンプルすぎて、配給会社も邦題に苦労したことと思います。

ネタばれ的メモ

ネタばれ的メモにつき折りたたんでいます。クリックすると開きます。

時間くりかえしもの、あるいはバーチャルものとしてタイトルを連想するなら、『13F』、『バタフライ・エフェクト』、『インセプション』、『リバース』、『メメント』等々。
ギレンホールの父親との関係は『遠い空の向こうに』を彷彿させますし、『ジョニーは戦場へ行った』、『デビルマン』あたりも連想することが可能。
なによりこの設定、なんだかデジャブがあると思ったら『デジャヴ』と『恋はデジャ・ヴ』でした。 🙂

ロケ地

IMDbでは、

USA
Illinois, USA
Blue Island, Illinois, USA (Western Avenue Bridge over Calumet Sag Channel aerial shots)
Chicago, Illinois, USA
Cloud Gate, Millenium Park, Downtown, Chicago, Illinois, USA (closing scene)
IIT Campus, Chicago, Illinois, USA (Explosion, aerial shot)
Cité du Cinéma, Montréal, Québec, Canada (studio)

シカゴに到着間近の列車ということで、ロケ地的には明確……と思いきや、多くのショットがVFXの産物です。
このエントリーでは、気になった箇所だけチェックしてみました。

途中駅

設定では「グレンブルック(Glenbrook)駅」。
少なくともシカゴ近くにこの駅名はなさそう。
撮影も実際のどこかの駅ではなく、プラットフォームだけセットを作り、列車や遠くに見えるシカゴの街並みなどをVFXで追加していったようです。

交差する鉄橋

シカゴに近づく列車が、川を渡るところ。

爆発

真横から撮ったショットで、背景に見える赤い建物はイリノイ工科大学のこちらW

 
 

ところが、シカゴの街を含めた北向き俯瞰ショット(上記Trailerの1分9秒頃)を見ると奇妙なことが。
線路の右側には確かにこの建物を確認できその目の前で爆発しているように見えますが、線路や道路構成から照合すると、爆発したのは実際にはもう1ブロック北側のこちらです。

つまり上記の建物を俯瞰ショットではVFXで1ブロック北に移動させていたことになります。

ラスト

ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックすると開きます。

ラストは、伏線で描かれていたシカゴのこちら。

Cloud Gate, Millenium ParkW


大きな地図で見る

あ? 映画同様ストリートビューのカメラが写っていないかも??! 🙄

資料

コメント

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