『小原庄助さん』 (1949)

小原庄助さん [DVD]

作品メモ

ひとつ前のエントリー『暁の追跡』の前年の日本映画。

とある村を舞台に、住人たちに小原庄助さんと呼ばれている旧家の旦那を描きます。
それなりの資産を有してはいるものの、人が良いのかお人好しなのか、頼まれればほいほいと持ち出して与えてしまい、朝湯朝酒が大好きという、絵に描いたような小原庄助さんぶり。
その主人が、すでにだいぶ傾いてきている家を最後加速させていかに身上をつぶしていったかが描かれます(汗)。

この映画、実は拙サイトの最後のエントリーにしようと思ってずっととっておいたものですが、世の中何が起きるかわかりませんし、これが最終エントリーになるなんてきっと神様にもわからないので、自分が元気なうちにとっととアップしてしまうことにしました。
まだまだサイトは続きますのでご安心を。

主役の大河内傳次郎さんと妻役の風見章子さん、役名マーガレット中田(洋裁の先生)で清川虹子さん、飯田蝶子さんあたりまでなら、お顔と名前が一致します。他に赤坂小梅さんが特別出演。
代々家に仕えてきた飯田蝶子さんの役名が「おせき婆」って、すでにこの頃でお婆さんでしたか。

監督清水宏、撮影鈴木博、音楽古関裕而。
古関裕而さんなど、生涯で何曲ぐらい書かれたのか、気になります。

ラストネタバレ

『モダン・タイムス』を彷彿とさせるステキなラストシーン。
エンドマークが「終」ではなく「始」と出るのがオサレです。
拙サイトの最後のエントリーはこれにしようと思っていたのも、これがあったから。

ただ、この映画だけかどうかいまいち不明(他でも見たような気がする……)。
洋画で”The End”のあとに”of the Beginning”と続けて出てきたのをぼんやり覚えていますが、これも中身やタイトルは忘却の彼方。

どなたかいずれかご存じの方、ぜひ教えてください。

ロケ地

例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

村は設定では、長楽喜村。

OP

村を一望のもとに見渡す(という設定のはずの)最初のショット。
背景の山並みが特徴的です。
テーマソングからすれば会津磐梯山かと思いきや、これは沼津市の徳倉山を東側から見た構図でした。

By Batholith
via Wikimedia commons
(CC BY-SA-2.0)

この画像は、映画のカメラ位置よりはずっと後方から望遠で撮影しているようです。

映画の具体的なカメラ位置は調査中。
推定した箇所をいくつかリストアップしておきます。

あるいはもう少し南寄りで、このあたりとか。

このショット、もう少し右側へパンすれば、山並みの右端の向こう側に最近のエントリー『億万長者』で木村功さんがダッシュしていった沼津市の中心地が写るはず。

場所については、数年前にどなたかのブログか本で「伊豆で撮影した」というのを見たことがあり、あとは地形から絞り込んでいきました。ふだん情報ソースは明記するようにしていますが、今うまく見つけられないので、この文章をもっての表記ということでご容赦ください。

屋敷

調査中。
今残っていたとしてもおそらくプライベートな物件でしょうから、記事にするのは難しいかもしれません。

グラウンド

学校だと思うのですが、背景の山並みなどから粘れば判るかも。

アパート

おりつ(老人の娘)がいるところ。
0:28頃地図が写りますが、さすがに小道具でしょうね。

大河内山荘庭園(参考)

ロケ地のネタがあまりないので、代わりにこちら。
京都市嵯峨にある大河内傳次郎さんの別荘だったところです。

大河内山荘W

ここは行ったことがありませんが、次回京都訪問の際には足を伸ばしてみたいですね。
敷地内は個人撮影のSVしかありませんが、外国の方が撮影し、映り込んでいるのも外国の方ばかりという、たっぷりインバウンドな京都です♪

資料

更新履歴

  • 2018/11/19 新規アップ

『小原庄助さん』 (1949)” への2件のコメント

  1. This is the last movie I expected to see in this site.

    この映画について知っている人は、よほどの日本映画通に違いありません。

    また、この映画を実際に見たことのある人も極めて少ないのではないでしょうか(少し前なら、you tubeで無料で鑑賞できたのですがね)。

    実に、ほのぼのとした爽やかな映画ですね。

    「♪朝寝朝酒朝湯が大好きで」のメロディーが全編リフレインされ、その響きがheart-warming なストーリーとともに映画を見終わった後にも頭の中に残ります。

    私も主なロケ地は会津磐梯山の山麓かと思っていましたが、沼津市付近でしたか。

    「伊豆で撮影した」という記事をどこかで読まれたと書いてありますが、これは充分可能性があることです(沼津も伊豆半島の入り口)。

    清水宏監督は伊豆の山々や街道が大のお気に入りで、「有りがたうさん」など多くの作品を伊豆ロケで撮っています。

    エンドマークが「終」ではなく「始」と出て、「ずっと終わらない物語」と仕掛けられています。

    エンドマークなしの映画(例えば「八月の濡れた砂」など)は時々ありますが、まさか終わりに「始」マークとは!

    これには嘘としか思えない「エンディング」でした(ただ、最初見たときはボーとして気がつきませんでしたが)

    「おかあさん」(1952年 成瀬巳喜男)ではもっと型破りな「終」マーク、映画の途中で画面に突然「終」マークと出てきます。

    さて、それは何故でしょう?

  2. 赤松さん、コメントありがとうございます。
    エンドマークネタは結構ありあそうですね。
    成瀬監督の『おかあさん』は見たことがありませんが、機会がありましたらぜひと思います。
    『小原庄助さん』のエンドマークについては、ん十年前にテレビで誰かが言っていたのを今でも覚えていました。
    実際に小原庄助さんみたいな人が身内にいたら困ったもんだと密かに思ってしまうかもしれませんね。
    でもぼーっとしたキャラと思っていたら最後近くで突然アクションシーンになってびっくり。たたきにたたきつけられた俳優さん、ホントに痛そうで動けない感じです。

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