『フィラデルフィア・エクスペリメント』 The Philadelphia Experiment (1984)

フィラデルフィア・エクスペリメント〈デジタル・リマスター版〉 [DVD]

今年ドラマ化?

作品メモ

ひとつ前のエントリー『ファイナル・カウントダウン』からのつながり。
製作年度は数年違いますが、DVDを五十音順に並べれば隣同士の映画。
どちらも軍隊がらみで時間を飛び越えるSFもの。どちらも当時劇場にのこのこ見にいって微妙な気持ちで帰ってきたという、タイトルでもジャンルでも印象でも相関係数が高い映画。
脳内の引き出しでは2本はすっかりセットになってしまっています。

タイトルは、第二次大戦中に実際に行われたとされる都市伝説「フィラデルフィア実験」から。
詳しくはWikipediaなどでどうぞ。 → Wikipedia(日本語)フィラデルフィア計画

『ファイナル・カウントダウン』では超常現象によって原子力空母が40年前にタイムスリップしたのに対し、こちらは軍の秘密実験によって40年後にワープしてしまった2人の兵士の運命を描きます。
『ファイナル~』同様、時間もののSFのツボを押さえた箇所もちゃんとありますし、後半話が壮大になるにつれSF映画的にもディザスター映画的にも盛り上がるポイントはいくつかあったように思えますが、実際にはいろいろな点で力不足、なんだかわからないままにロマンスまで盛り込んで最後グズグズになってしまったのが惜しまれます。
VFXがこのぐらいなのはいたしかたないとして、あと少しSF考証を緻密に展開していればSF映画史上に名を残す作品になったかもしれません。まことにもったいない1本。

主演のデヴィッド・ハーデッグに当時『ストリート・オブ・ファイヤー』で人気爆裂のマイケル・パレ。このルックスであのかっこいい役なんですから、人気が出ないわけありません。
彼を助けるアリソン・ヘイズにナンシー・アレン。デ・パルマ監督と別れた直後ぐらいでしょうか。年齢的にもこのあたりが正念場だったと思いますが、覚悟を決めたのか開き直ったのかこの後ジャンル映画をひた走ることになります。
デヴィッドとともに未来に飛ばされるジム(ジミー)・パーカーにボビー・ディ・シッコ。

監督スチュワート・ラフィル。
製作総指揮ジョン・カーペンター。
IMDbのトリビアによると、会社側(AVCO Embassay Pictures)はジョン・カーペンターにメガホンをとらせたかったのに、『ニューヨーク1997』をまかせることになり、こちらは製作総指揮となったとのこと。

『フィラデルフィア・エクスペリメント2』(1993)は原題”Philadelphia Experiment II”で正統な続編ですが、カーペンターは無関係。

ビデオ化最速記録

IMDbのトリビアによると、8月公開で10月にはビデオ化。これは当時ビデオ化の最速記録だったとか。

最近ではニコラス・ケイジとニコール・キッドマンが共演したサスペンス映画”Trespass”が、あっという間にDVDになったのが話題になりました。
IMDbのトリビアを見ると、公開後わずか18日目でDVD発売となったそうな。もちろん最速記録更新。
それ以前の記録は2003年の”Justin to Kelly”で29日。

Box Office Mojoを見ると(1/25時点)、”Trepass”の米国内興行収入は$24,094……
ん? と目をごしごししてみましたが、やはり2万ドルちょっとです。
2人のギャラだけでどれだけ消えたことでしょう。
惨憺さに関係者の気持ちを思うと胸が痛みますが、ここまで来ると公開したと言うよりビデオスルーだったと見なした方が適切かも。

今年ドラマ化?

Syfyでドラマ化みたいです。
出演はニコラス・リーやマルコム・マクダウェル等。
なんとマイケル・パレの名前まで。

ロケ地

IMDbでは、

Charleston, South Carolina, USA
Denver, Colorado, USA
Salt Lake City, Utah, USA
Santa Paula, California, USA
Wendover, Utah, USA

で、ちょっと情報が大ざっぱ。画面とにらめっこする他なさそうです。
まあ少なくともフィラデルフィアでは撮影されていませんね 🙂

鉄橋

同じような形の橋が平行しているのが特徴的。
おかげで場所をつきとめられました。
IMDbのリストの一番上、サウスカロライナ州チャールストンWでクーパー川に架かっていたCooper River Bridges です。

フィラデルフィア・エクスペリメント 鉄橋 兵士たちが渡っているのは北側(右の画像の左側)の橋を東から西に向かって。
こちらは1929年に開通したJohn P. Grace Memorial BridgeW

となり(右の画像の右側)は、1966年に開通したSilas N. Pearman BridgeW

Photo from Wikipedia (pubic domain).

フィラデルフィア・エクスペリメント 鉄橋2 こちらは走行中の眺め。

 

2005年に新しく1本の橋が開通(Arthur Ravenel Jr. BridgeW)、古い橋は2本とも翌年にかけて解体されています。

解体直前は3本の橋が架かっていたことになりますが、Google Earthで2005年頃にさかのぼると当時の様子を確認することができます。

やってきた町

ジミーの妻パメラが見送りに来ていたところ。
調査中。

海軍基地

空母が停泊している埠頭。
川を西側に渡ったはずですが、この場面は橋の南東側のこちらで撮影。


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空母は退役したUSS YorktownW
Patriots Point Naval and Maritime MuseumWで係留されています。
スケールは違いますが、横須賀の三笠公園でロケするようなものでしょうか??

デイヴィッドとジムがさまようところ

設定ではネバダ州ですが、撮影はユタ州。

フィラデルフィア・エクスペリメント ビール瓶を拾うところ ビール瓶やコーラの缶を拾う場面の撮影は、グレート・ソルト湖Wの西側、Bonneville Salt FlatsWのあたり。

ガソリンスタンドとカフェ

アリソンのオートマチック車を奪うところ。
Chevronの看板。

おそらく上記の場所から西へ行ったところにある、WendoverW周辺と思われます。

ヘリコプターがやってきた基地

Wendoverにある空軍基地。
すでに閉鎖されていて、ヘリが着陸したところにある建物(管制塔)は博物館になっています。

Wendover Army Air FieldW
http://www.wendoverairbase.com/

この基地はかつてエノラゲイが訓練を行っていたところで、ウェブマップでもその格納庫”Enola Gay Hanger”を確認できます。
日本人としては複雑な気持ちになります。

Santa Paulaの駅

故郷にやってきたデヴィッドたち。
撮影は実際のカリフォルニア州サンタポーラ(Santa Paula)W
「変わっていない」駅と「樹齢100年以上の」木はこちら。


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父親の店

ガソリンスタンド(Texaco)。
調査中。
Santa Paulaをマップでうろうろしてみましたが、うまく見つけられませんでした。

資料


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