『サンタ・ビットリアの秘密』 The Secret of Santa Vittoria (1969)

サンタ・ビットリアの秘密[VHS]

What kind of people are you?

作品メモ

ひとつ前のエントリー『サンセバスチャンの攻防』の翌年の作品。
タイトルがごっちゃになりやすいやはりアンソニー・クイン主演作です。
こちらも昔テレビで何度か見た記憶がありますが、同様にソフト化はVHSのみでDVDは出ていません。

第二次大戦中のイタリアの小さな町で、ドイツ軍から特産品のワインを守るため、100万本以上の瓶を町のはずれの洞窟に隠すというお話ですが、どうやって実行するかはこの映画最大の見所で、まさに見てのお楽しみ♪
後半はいかに人々がシラを切るかののらりくらり作戦となり、映画の長さとあいまってややゆるゆるとなりますが、このお話で最後にダークでバッドなオチが来るわけないですから、安心して見ていられます。

アンソニー・クインは昼間から飲んだくれている町長ボンボリーニ役で、毎度おなじみ「ちょっと粗野かもしれないけど豪放磊落、人情味たっぷり」的キャラクターがここでも全開。熟成したワインのような極上の味わいをもたらしてくれます。
もともとメキシコ出身のアンソニー・クインにとって『サンセバスチャンの攻防』のキャラはそのまんまぴったりでしたが、この『サンタ・ビットリアの秘密』ではもはやイタリア人にしか見えません。

ボンボリーニが頭が上がらない妻ローザ役にアンナ・マーニャニ。劇場用映画としてはこのあと『フェリーニのローマ』(72)での本人出だけ。役柄のついた映画としてはこれが最後の出演作。
ドイツ軍将校フォン・プルムにハーディ・クリューガー。こういう映画ですと、どうしても損な役回りになってしまいますね……

The Secret of Santa Vittoria: A Novel 同題の原作があるみたいですが、おそらく邦訳なし。

サンタ・ヴィットリアの秘密 (1969年) (ワールド・ベストセラーズ) ※19/7/12追記
コメント欄で世四郎さんから、邦訳は出ているとの情報いただきました。
ロバート・クライトン 『サンタ・ヴィットリアの秘密』新庄哲夫訳(集英社1969年)
情報ありがとうございました♪

 

製作監督スタンリー・クレイマー、撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽アーネスト・ゴールド。
ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門受賞。

イタリアの町が舞台ですが、アメリカ映画ですので、みんな英語をしゃべります。

 
 
 

ロケ地

IMDbでは、

Anticoli Corrado, Rome, Lazio, Italy
Capranica, Viterbo, Lazio, Italy
Tivoli, Rome, Lazio, Italy (The Roman caves)
Cinecittà Studios, Cinecittà, Rome, Lazio, Italy (studio)

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

サンタ・ビットリア

主な舞台となる町は、IMDbのリストのこちらで撮影。

Anticoli Corrado (アンティーコリ・コッラード)W, Rome, Lazio, Italy

たとえば中心の広場は↓

でも、噴水には亀が乗っかっていませんね?!
その後とれちゃったのか、それとも映画のための擬装だったのでしょうか??
昔の画像を見ても乗っかっていませんから、あくまで映画のためのものだったのでしょうね 🙂

資料

更新履歴

  • 2019/07/12 「作品メモ」に原作邦訳情報追記
  • 2018/08/31 新規アップ

『サンタ・ビットリアの秘密』 The Secret of Santa Vittoria (1969)” への5件のコメント

  1. 邦訳は1969年にされていますよ
    集英社刊「サンタ・ヴィットリアの秘密」新庄哲夫訳
    430頁ありますが、この時代なのでわずか720円です

  2. 世四郎さん、邦訳情報ありがとうございました。映画は「ビ」ですが、邦訳は「ヴィ」ですね。1969年ということは、やはり映画公開がきっかけだったでしょうか。
    それより、拙サイトのこのページをご覧いただいたことの方がびっくりで、この映画のことなどもう誰も気にとめていないかと思っていました。

  3. ソフトについては日本版はVHSのみですが、アメリカではDVDもBlu-rayも出ていますね
    DVDはアメリカは日本とはリージョンが違うということで、日本仕様のプレーヤーでは視聴できないそうですが、Blu-rayはアメリカと日本はリージョンが同じということで視聴できるようです
    アメリカ版DVDはアメリカAmazon経由で購入できますが、輸入手数料などで2割増くらいになります
    Blu-rayは日本国内で販売しているサイトを見つけましたが、サイト名などをメモし忘れていたらどこかわからなくなりました

  4. 邦訳版について追記しますと、ワールド・ベストセラーズというシリーズが刊行されていまして、これは「現代の核心にせまる、新鮮で、衝撃的な、世界の問題作を集めたシリーズです。(全作品翻訳権取得・本邦初訳)」ということですね
    巻末の紹介文は「世界の話題のベストセラーを集めた ワールド・ベストセラーズ」とあり、刊行リストが掲載されています
    「星からの帰還」スタニスワフ・レム 吉上昭三訳
    「戦車の下の真実」コリン・チャップマン 新庄哲夫訳
    「トパーズ」レオン・ユーリス 井上一夫訳 近刊
    となっているので、「サンタ・ヴィットリアの秘密」はワールド・ベストセラーズシリーズの三冊目ということでしょうか
    訳者あとがきによれば、訳者の新庄哲夫氏は、作者のロバート・クライトン氏から「長いあいだ、いやになるような主人公と付き合わされて大変だったでしょう」と同情されたそうです

  5. 世四郎さん、追加情報ありがとうございます。
    ソフトは国内盤がなくても結構海外で出ていたりするので、どうしても手元に欲しい場合はそういったものも狙い目ですね。実はこのエントリーも、数年前に買った海外版DVDを見て書きました。
    翻訳本のそのラインナップも渋いですね。『星からの帰還』は翻訳者が同じですから、早川書房版は再販だったのですね。

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