『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』 Nadie hablará de nosotras cuando hayamos muerto (1995)

死んでしまったら私のことなんか誰も話さない【日本語吹替版】 [VHS]

貧しき者よ、
それは国を取り戻さねばならぬ王子たち

作品メモ

このところ下書きのまま放っておいたエントリーを手直ししてアップしていますが、こちらも同様。

香港ノワールにありがちな長い邦題ですが、スペイン語原題の直訳。
メキシコで怖い組織から重要なファイルを持ち逃げしてマドリードに戻ってきた女性を描くハードボイルドな映画です。
ケーブルテレビで言えばFOX Movieあたり、レンタルショップで言えば初期東映Vシネマコーナーのようなノリでしょうか。
痛そうなアクションシーンがてんこ盛りで、いかにもそれっぽい作りですが、こんな↓謎めいたテキストも出てきて、意味深な雰囲気を漂わせたりしてくれます。

Los pobres son principes que tienen que reconquistar su reino.
貧しき者よ、それは国を取り戻さねばならぬ王子たち

0:31頃、手がかりとなる写真の裏に書かれたものですが1)和訳は日本語吹き替えからの文字起こし、なんでしょね、これ。
きっと出典があるのかと思いますが、不明。
他にも最後の試験問題はオスカー・ワイルドの引用と、何気に凝っています。

ヒロインはヴィクトリア・アブリル。
彼女を追ってメキシコからやってきた組織の男にフェデリコ・ルッピ。
彼女の姑にピラル・バルデム。ハビエル・バルデムの母親ですが、似てますね 🙂
この二人が実に良いキャラで、物語にぐっと奥行きと面白みをもたらしています。

監督脚本アウグスティン・ディアス・ヤネス。
その後『ウェルカム!ヘブン』(2001)と『4人の女』(2008)でヴィクトリア・アブリルと組んでいますが、特に『4人の女』は役名も「グロリア」で、続編といっていいほどシンクロした内容となっています。

『死んでしまったら……』は、日本ではおそらくDVD発売はなし。
手持ちが日本語吹替え版VHSなので、それこそFOX Movieあたりで放送してくれると嬉しいかも。

 
 
 

Google Earth VR

ロケ地探索の最新兵器

ヒロインの住まいのあたりが地形的に特徴的なのに、わかりそうでわからなかったため、昨年あたりから導入しているハイテク兵器? Google Earth VRを使って探索しました。

ご存じない方のためにざっくり説明しますと、VR版Google Earthです(そのまんまやないの)。
『ブレインストーム』のような3DVRゴーグルをかぶり、Google Earthの世界へ没入する仕組みで、箱庭と言いますかジオラマといいますか、その中にすっぽり入り込んだような感覚を得られます。
さらに、ストリートビューが使えるところではす~っと溶け込むように地表に降り立ち、全天球画像に完全に包まれた状態でSVを体験できます。

ハタから見ると大きなゴーグルを装着し、両手にコントローラーを持ってうれしそうにあたりを見回している変な人ですが、当の本人の没入感はかなりのもの。こればかりは体験してみないとおわかりいただけないかと……。
こちら↓でGoogleのデモ動画を見ると、ある程度参考になるかもしれません。

https://vr.google.com/earth/

体験するためには高速なPCとヘッドセットというそれなりの環境が必要となります。
上のページでは、HTC ViveとOculus Riftが対象となっているようですが、私の環境ではWindows MRのヘッドセットで十分利用できています。
Steamに登録が必要ですが(ゲームをやる人でこれに登録していない人はいないはず……)、機材さえあればあとは無料。

Dell ヘッドマウントディスプレイ Dell Visor with Controllers VRP100/Windows MR/VR/AR ヘッドセット自体は各社から出ていますが、Windows MRだと5万円前途といったところでしょうか。
MRはMixed Realityの略。

普通のモニターを見るより明らかに疲れるので、ロケ地チェックなどこうまでしてやることではありませんが、VR自体が面白いのでついつい仮想世界に長居することに。
もはや病膏肓であります。

おまけの話

Google Earth VRを使ってしばし楽しんだ後、最後に必ず訪れる場所があります。
なんてことはない、自宅の前なのですが。

そこで上記のようにストリートビューモードに切り替えると、我が家の前に立っているような没入感に包まれるわけですが、そのバルコニーの角に、一匹の猫の姿が。
昨年お空に行ってしまった我が家の猫様です。
毎日そこに出ていたわけでもなく、居てもせいぜい数十分ぐらいのはずなのに、Google SVの車が撮影しながら通り過ぎた時にたまたまその場にいて、ちゃっかり収まってしまったという盲亀の浮木的奇跡なのでした。

VR空間の中で見上げると、彼女はまだそこに居ます。
何も語らず、ぴくとも動きませんが、確かにそこに居るという不思議な実感。
写真や動画を見て思い出すのとは別の、現実とも夢ともつかない奇妙な存在感があり、つい呼びかけたくなったります。
相手は1枚の静止画像でしかないのに……

VRやARは、これからさらなる進化を続け、おそらくわずか10年20年のスパンでも劇的な変貌を遂げるはず。
今のレベルですらこんな不思議な感覚を得られるのですから、将来どうなってしまうのやら。
自分もいつかはあちらの世界に行くのでしょうけど、VRにデータが残っていれば誰かにこんなふうに見たり感じたりしてもらえることがあるかしらん??
……などなど、VRの世界にいる猫様の画像から、いろいろなことを考えてしまいました。

死んでしまったら私のことなんか誰も話さない?
ちゃんと話してるよ、こうして。

ロケ地

IMDbではこれだけ。

Madrid, Spain
Mexico

大半はマドリードで撮影されているようです。

例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

メキシコ

メキシコのパートは実際にメキシコで撮影されているみたいですが、詳細不明。

闘牛場

0:15

ラス・ベンタス闘牛場W

これまでのエントリーでは、『闘牛に賭ける男』『さらば夏の光』で登場。

アパート

0:15 1:01 1:15 1:31
ヒロインと家族が住むところ。
緑の小山のようなものがそばにある郊外風の団地で、周囲からは小高いところにあるようです。

各シーンで日差しがはっきりしていて方角が見極めやすかったこと、さらに地形が特徴的だったことがあり、前述のようにGoogle Earth VRでマドリード市内を移動して見つけることができました。

Cerro del Tío PíoW

By Jose A.
via Wikimedia commons
(CC BY-2.0)

BAR RAMIROはこちら↓

1:15頃、神父と話したところ。この会話の場面はとても良かったですね 🙂

1:31
バス乗り場

ブティック

0:26
不明

夜の橋

0:48
リバースしたところ。
下は川ではなくハイウェイ。クルマは良い迷惑です。

地下道

0:57
不明。

募集

1:02
セクハラ会社の場所も不明。

資料

更新履歴

  • 2018/11/21 新規アップ

References   [ + ]

1. 和訳は日本語吹き替えからの文字起こし

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