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『ゲッタウェイ』 The Getaway (1972)

ゲッタウェイ デジタル・リマスター版 [DVD]

作品メモ

スティーブ・マックィーン没後20年企画として、NHK BS で出演作が集中放送。

11/2 『栄光のル・マン』
11/3 『華麗なる賭け』
11/4 『ゲッタウェイ』
11/7 『大脱走』
11/8 『突撃隊』、『ブリット』
11/9 『シンシナティ・キッド』、『パピヨン』
11/10 『砲艦サンパブロ』、『タワーリング・インフェルノ』
11/11 『トム・ホーン』

ハイビジョンでは初めて見るものがあったので、何本か録画。
『華麗なる賭け』『タワーリング・インフェルノ』はすでにエントリーたてているので、他の何本かを調べてみました。
まずは11/4放映の『ゲッタウェイ』。
マックィーンをひたすらカッコ良く見せるための映画ですが、それ故に娯楽度数や痛快度数は極めて高く、ショットガンはもちろんピストルさえ見たことも触ったこともない日本人男子でも、見終わった後にマックィーンになりきってクールな表情で映画館を出る、そんな魅力に満ちています。

監督はもちろんサム・ペキンパー。
『ジュニア・ボナー』に引き続きマックィーンとの組み合わせ。
Wikipediaによると編集権はマックィーンにあったそうで、きっと監督のメートルも上がり続けていたことでしょうけど、興行的には前作と違って大ヒット。

原作ジム・トンプソン。
脚本ははじめ原作者自ら書きましたが、マックィーンが気に入らず当時駆け出しのウォルター・ヒルが担当。
撮影ルシアン・バラード。

出演は、主演の強すぎるドク・マッコイにスティーヴ・マックイーン。
妻キャロルにアリ・マッグロー。
当時パラマウントのプロデューサー、ロバート・エヴァンズと結婚していましたが、この映画の後マックィーンを選ぶこととなります。

仕事を命じた有力者ベニヨンにベン・ジョンソン。
“The Accountant”(会計士)とクレジットされるその弟にジョン・ブリソン。
一度顔を見たら忘れられない不死身のルディにアル・レッティエリ。
受難の獣医クリントンにジャック・ドッドソン。
何を考えているのかわからないその妻フランにサリー・ストラザーズ。

音楽

音楽は常連ジェリー・フィールディングが書いていたのにマックィーンの要望でクインシー・ジョーンズに。

ボツになった曲はCDになっています。
Getaway: The Unused Score

クルマと銃

例によってこちらのサイトをどうぞ。

ネタばれメモ

良く言われる2人が逃げ切れない勧善懲悪バージョンって、ホントにあるんですよね??

ロケ地

IMDbでは、

El Paso, Texas, USA
Fabens, Texas, USA (Town where shotgun is taken and cop car is shot)
Huntsville, Texas, USA
New Braunfels, Texas, USA (Veterinarian’s office)
San Antonio, Texas, USA
San Marcos, Texas, USA

と、テキサス州での撮影です。
The Worldwide Guide to Movie Locationsの書籍版には項目がありますが、情報としてはそれほど突っ込んだことは書かれていません。
ほとんど資料が無い状態で、画面とにらめっこで探していきました。

刑務所

おそらくこちらだと思います。
Huntsville, Texas Wの町外れにあるホンモノの刑務所。

マックィーンの周囲にいるのは実際の受刑者。
仮釈放の審査会での偉い人もホンモノ。
鹿さんたちも、たぶんエキストラではないでしょう。

水に飛び込むところ

San Marcos W のこちら。

この町は銀行強盗の場面でも登場しています。
設定上同じ町というのは不自然なので、あくまで撮影の都合上ということでしょう。

船に乗るところ

ベニヨンとの待ち合わせ。

San Antonio W のリバーウォーク。
http://www.thesanantonioriverwalk.com/

銀行

設定では、ビーコンシティ Beacon Cityという名前の町で、銀行は First Bank of Beacon City という名前。
撮影は前述のSan Marcos W
銀行として使われたのは、町の中央にある裁判所の北西側の建物。

この場所では近年こういうお店が営業していたようですが、すでに閉店。
ウェブサイトだけ残っています。

Newton Gang’s Getaway
100 West Hopkins Street, San Marcos, Texas 78666
http://www.newtongangsgetaway.com/

建物の歴史については、About Usに書かれてあります。
画像はたとえば、

ドクたちが望遠鏡で覗いている部屋は、アングルから考えて裁判所の2階か3階のようです。

子供たちが横断するところ

銀行の前の W. Hopkins St.を西へ1ブロック行ったこちら。

ルディにやられたジャクソンの死体がころがっていたのは、向かって左斜め前のTEXACOの建物の前。
この建物は今はもう使われていないようです。

爆発

そのままW.Hopkins St.を数ブロック進んだところ。
爆発したのは南側の路肩。
俯瞰ショットはこの位置でカメラは南向き。

クルマから降りてキャロルに怒るところ

アリ・マックグロウをひっぱたくのはマックィーンのアドリブ。
場所を探すのはちょっと難しいでしょうか。

リバーウォークの町San Antonioの駅、San Antonio StationW

駅舎と周辺は1998年に複合施設としてリニューアルされています。
http://www.sunset-station.com/

映画に登場した駅舎(待合室やカクテルラウンジのあるところ)は、イベントスペースのようなホールに変わっていますが、画像を見る限り面影はちゃんと残っているようです。

http://www.sunset-station.com/venues/thedepot/tour.html

こうやって画像を見ていると、不安そうにベンチに腰掛けたアリ・マックグロウが浮かんできそう。

ワゴンを停めた屋上

キャロルを駅に残して、ドクがクルマを乗り捨てに行った立体駐車場。
設定としては駅のそばになくてはなりませんが、目の前に建設中の特徴ある形の建物が見えます。
もしかして、エルパソのホテルから見えたあの建物??

……ということでこの場面、撮影は実はエルパソ。
すでに列車の目的地に着いてしまっているのでした。

エルパソのホテル

Laughlin とはっきり名前が出ています。
設定通りエルパソにありましたが、撮影後まもなく取り壊されています。
映画の中の位置関係から、おそらくこのあたりにあったものと思われます。

ショットガンを入手

ショットガンを入手してパトカーにぶっ放した町は、Fabens W

ドクたちのクルマが右折してきたのはここ。

クルマを停めたのは、右折してすぐのこのあたり。

物影でショットガンを準備した建物はなくなって空き地になっています。

エルパソのホテル

銃撃戦で机の下に逃げ込んだフロントのおやじ。
お尻のポケットに、”SEX and the OVER-FIFTIES”が。

ホテルの裏&建設中の建物

背後に見える建設中の建物が特徴ある形で気になります。

Chavez Theatre W

この場面だけではなく、ホテルのフロントの場面でも窓越しに映っていますし、前述の駐車場の屋上からも見えていました。

トラックが飛び出したところ

国境検問所

これは自信なし。あくまで参考と言うことで。

ロケ地マップ

資料

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