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『つぐない』 Atonement (2007)

つぐない [DVD]

作品メモ

『プライドと偏見』でイギリス古典文学を見事に映像化したジョー・ライト監督が、ふたたびキーラ・ナイトレイを迎えて送る文芸ドラマ。

贖罪 下巻 (2) (新潮文庫 マ 28-4) 贖罪〈上〉 (新潮文庫) こちらの原作もかなり評価が高い作品のようです。
(イアン・マキューアン『贖罪』)
残念ながらまだ読んだことがありません。
かなり分量がありそうですが、映画を観る限り、はしょっていたり説明不足を感じたりするところはありませんでした。
シナリオが良く練られていて、原作をうまく消化しているのでしょう。

あいかわらず映像のセンスは素晴らしく、繊細な表現によって物語がていねいに、また格調高く積み上げられていきます。
見終わった後の満足感や余韻も前作に比肩するものがありました。

ライト監督の映画を観ると、おそらく多くの人がアンソニー・ミンゲラ監督の作品を連想することと思います。
ミンゲラ監督は残念ながら今年まだまだこれからというときに亡くなってしまいましたが、奇しくもこの映画にとある役で出演しています。
なにかこの映画を通じてライト監督にバトンタッチが行われたような気がしてしまい、これからますます目が離せなくなりました。

キャスティングでは、ヴァネッサ・レッドグレーヴという大物が名前を連ねていますが、どこで登場するのかは見てのお楽しみ。
さすがの貫禄で、見事にびしっと映画を締めてくれました。

ロケ地

IMDbでは

Aldwych Underground Station, Aldwych, Holborn, London, England, UK (interiors)
Black Park, Iver Heath, Buckinghamshire, England, UK
Bloomsbury, London, England, UK
Coates, Cambridgeshire, England, UK
Dover, Kent, England, UK
Grimsby Docks, Grimsby, Lincolnshire, England, UK (Dunkirk – street scenes)
Grimsby, Lincolnshire, England, UK
London, England, UK
Nene Washes Nature Reserve, Peterborough, Cambridgeshire, England, UK (for late 1930s rural France)
Northumberland, England, UK
Ouse Washes Nature Reserve, Cambridgeshire, England, UK (for late 1930s rural France)
Redcar, Redcar and Cleveland, England, UK (invasion of Dunkirk)
Seven Sisters, East Sussex, England, UK
Shepperton Studios, Shepperton, Surrey, England, UK (studio)
St. John’s, Smith Square, Westminster, London, England, UK (Lola’s wedding)
Stokesay Court, Onibury, Shropshire, England, UK (Tallis home)
University College London, Bloomsbury, London, England, UK (exteriors)
Westminster, London, England, UK

と多くリストアップされていますが、興味はやはりあのお屋敷でしょうか。

タリス家の邸宅

前半の主な舞台となるお屋敷。

2562410014_04edb7a5f0.jpg Stokesay Court (ストークセイ・コート) Onibury, Shropshire, England, UK
http://www.stokesaycourt.com/

画像はflickr.comから。

マップはこちら↓

何カ所にもロケ地を分散するつもりはなかったから、その何軒かある屋敷の中から僕らは1軒を選び、そこで5週間をスタッフ・キャストで一緒に過ごしたんだ。同じ家、同じ庭。そこに全てがある。自由に動き回る感覚が身についたし、お互いをとてもよく知ることが出来てチームが団結したんだ。 [1] eiga.com ジョー・ライト監督インタビュー

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海岸

ラストにも登場する海岸

49136288_1e7982b499.jpg Seven Sisters, East Sussex, England, UK

画像はflickr.comから。

コテージはwebマップでは確認できませんでした。

ダンケルク

長回しが話題のこの場面。
映画史に残ると言っても過言ではない出来映えでした。

Redcar, Redcar and Cleveland, England, UK (invasion of Dunkirk)

この映画のVFXはイギリスのDouble Negative社。
同社のサイトでのこの映画の案内↓
http://www.dneg.com/projects/atonement_78.html

全体で200カットのVFXを手がけているとのこと。
中でも5分27秒に及ぶこのダンケルクの場面がやはりチャレンジングだったそうです。

ローラの結婚式

St. John’s, Smith Square
Westminster, London, England, UK
http://www.sjss.org.uk/

ブライオニーは北側から歩いていきます。

資料

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