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『ボルサリーノ』 Borsalino (1970)

ボルサリーノ デジタル・リマスター版 [DVD]

作品メモ

ひとつ前のエントリー『気狂いピエロ』のジャン=ポール・ベルモンドと、ふたつ前のエントリー『友よ静かに死ね』のアラン・ドロンという、フランスを代表するスターが競演したヒット作。

1930年代のマルセイユを舞台に、不思議な縁で友情をはぐくんだギャング同士が、荒っぽい手口でのし上がっていく姿を描きます。

冒頭「すべてフィクションです」的テロップが出ますが、いちおう実在のモデルがいるようでして、マルセイユの裏社会で鳴らしたこの二人。

こういうお顔のようですが、正直こわいっす。
ドロンとベルモンドの方がずっと良いです(当たり前?)

とはいえ、映画は最初から最後まで劇画的で作り物感満載。
観客はスター二人のアンサンブルを無責任に楽しめるような内容になっています。

ロック・シフレディにアラン・ドロン。
フランソワ・カペラにジャン=ポール・ベルモンド。
間にはさまるローラにカトリーヌ・ルーヴェル。

製作アラン・ドロン、監督ジャック・ドレーと、このあたり『フリック・ストーリー』『友よ静かに死ね』と同じ。
撮影ジャン・ジャック・タルベス、音楽クロード・ボラン。

ボルサリーノ 2 ニューマスター版 [DVD]

『ボルサリーノ2』は正統な続編。
本作のラストから話を引き継いでいますが、キャスティングに関しては『男たちの挽歌』みたいに図々しくも楽しい展開は見せませんでした 🙄

 
 

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ロケ地

IMDbでは、

Marseille, Bouches-du-Rhône, France
Paris, France

舞台はマルセイユ。
IMDbのリストにはパリも含まれていますが、確認できませんでした。

例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

L’ANGE BLEU

お礼参りにきたところ。
場所不明。

スーツ姿で店に入るアラン・ドロンはそのままダーバンのCMになりそうです。

階段

お姉さんたちがずらりと待機している狭い階段道。
粘ればわかるかもしれません。
たぶんお姉さんたちは実際にはいないと思いますが……

▼23/10/12 追記
コメント欄(2023年9月27日 08:51)でほりやんさんから情報を寄せていただきました。

19 Rue des Repenties, Marseille

アドリアンの店

不明。

トラム

0:20
2両編成のレトロなトラム。
すれ違うタイミングはばっちりで、全面的に協力を得ていたことがわかります。

場所は、日差しやカーブの具合などをもとに市内をウロウロして見つけました。
おそらくこちらの角。

現在のマルセイユのトラムはムチャクチャ格好いいです。

0:22
不明。

花屋

0:35

大きな階段が見えるので、駅前でしょうか?

でも周囲の様子がどうもしっくりきません。保留ということで。

歩道橋

1:41

ノノが狙われた歩道橋は、こちら↓ (カメラ南向き)。

襲撃

1:42
調査中

 
 

Genkiさんの訪問記

▼25/6/7 項目追記

現地を訪問されたGenkiさんが、画像を提供してくださいました。
Genkiさんは、これらの画像を含むロケ地探訪記を4travel.jpにアップされていますので、ぜひご覧ください。

中央駅前

0:35

ジャンポールベルモンドが花を買うシーンは、やはりマルセイユ中央駅で間違いないとのことです。
治安がよろしくないところで、じっくりとは撮影できなかったとのこと。
無事に帰るまでが遠足ですから、ともかくご無事で何よりでした 🙂

子どもたちとジグザグ階段

1:19

「階段」に続いて、子どもたちがわんさかぶら下がってきたところ。
Rue du Panierをやってきて、広場を横切りジグザグの階段を降りていきます。
背後にADRIENという店が見えますが、現在はなくなっているようです。

↓皆でゾロゾロと降りていく階段

↓ 同じ階段を通りの側から見た図。
手前の人物の後頭部あたりに、手すりが見えます。

参考までに、周辺の画像も提供していただきました。
1,2枚目は1ブロック南のところですね。

2人が立ち話をするシーン

1:27

Palais du PharoW

ロケ地マップ

南フランスが舞台の映画(マルセイユにズームアップしています)

 

資料

更新履歴

  • 2025/06/07 「Genkiさんの訪問記」項目追加
  • 2023/10/12 「階段」追記
  • 2017/01/26 新規アップ

コメント

  1. ほりやん より:

    最近BSで放送していましたが、今回は「ザ・シネマ」で録画した分をチェック。
    キャプテン、「しけエレ」のBD消えましたか、あれはキツイですね。長いこと観てもらえなかったBD君がゴネて、「ぼく、去りーの」と言ってドロンしてしまったのでしょうか。

    (階段)
    階段は二回出てきますが、二度目にドロンたちが降りて来た時、壁にプレートが映り、その表示が「RUE DES REPE***」と読み取れるので、マルセイユの通り名一覧で調べると、「RUE DES REPENTIES」が見つかりました。

    https://www.netvendeur.com/prix/ville/marseille/#R

    映画の階段は、

    19 Rue des Repenties, Marseille

    だと思います。北側の建物がなくなっているので、映画と同じようには見えませんが、階段を昇りきったところに見える黄色い建物が映画のに似ています。

  2. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、コメントありがとうございます。
    ようやく確認できました。
    確かに2回め(1:16頃)左端にプレートが見えますね。気づかなかった……
    DVDなので文字があまりクリアでないですが、そのように書かれているように見えます。
    実際SVでも、見上げるカットはもちろん、5分頃の上から見下ろすアングルでも奥の建物が現在と同じように見えますので、ここでお見事正解ですね~ 😀

    いやほんと、BDRの経年問題、ショックのあまり、他の昔のディスクもドロンしているのではないかと思うとこわくてどれも開けないでいます……

  3. 匿名 より:

    「冒険者たち」でもコメントさせて頂きましたが、念願のフランスロケ地巡りロードトリップに行ってきました。
    「ボルサリーノ」ではマルセイユです。
    ロケ地がマルセイユでも治安が良くないエリアでしたので、満足いくロケ地巡りが出来なかったのが心残りです。
    画像アップありがとうございます。

  4. genki より:

    失礼しました。
    上記コメントはgenki です。

  5. 居ながらシネマ より:

    genkiさん、こちらでもコメントありがとうございます。
    ともかくご無事で何よりでした(汗)
    最近見た「ロー&ディスオーダー マルセイユ犯罪捜査班」でも、パリからマルセイユに左遷されてしまった刑事が現地の荒っぽさになじめない様子が笑いのネタになっていましたが、自国内でもそういったイメージなのでしょうね。

    「ジグザグ階段」や「2人が立ち話をするシーン」はチェックしていませんでしたので、参考になりました。
    「冒険者たち」もそうですが、新しい地図情報は、後ほど「ロケ地マップ」の方に追加していくことにします。

    では、どうもありがとうございました。
    次のご旅行もどうぞお気をつけて。ぜひ楽しんできてください。

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