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『愛情物語』 The Eddy Duchin Story (1956)

愛情物語 [DVD]

作品メモ

NHK BS hi夜の映画枠。
今年はショパン生誕200年。10月17日は命日とあって、今週はショパンにちなんだ映画が特集されています。
『コンペティション』の前の晩(10月19日)は『愛情物語』でした。

原題は「エディ・デューチン物語」ということで、実在のピアニストを描いています。
有名な方なのでしょうか?
恥ずかしながら私にとっては、『五つの銅貨』のレッド・ニコルズ同様映画で知ったミュージシャンとなっています。

主演はタイロン・パワー。
最初の妻がキム・ノヴァク。オープニングで堂々と真っ先にクレジットされています。
チキータにヴィクトリア・ショウ。

監督ジョージ・シドニー。

これまでは地上波放送を小さなテレビで見ただけでした。
今回のハイビジョン放送、画質も良く映画全体の印象もぐっとアップしたような気がします。

“To Love Again”

原曲はショパンの「夜想曲第2番変ホ長調作品9の2」。
タイロン・パワーも熱演をみせますが、もちろん指パク(?)で、実際に弾いているのはカーメン・キャバレロ。

“Chopsticks”

出征中に現地の子供と一緒に弾く曲は「チョップスティックス」。
『コンペティション』の「ハート・アンド・ソウル」と並んでピアノ連弾お遊びの基本形。

あの場面、日本という設定なのでしょうか。

ロケ地

IMDbでは、

Central Park Casino, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA
Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA
Children’s Playground, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA
Heckscher Playground, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA
Manhattan, New York City, New York, USA
New York City, New York, USA
Tavern on the Green – Central Park at W. 67th Street, Central Park, Manhattan, New York City, New York, USA

セントラル・パーク・カジノ

撮影時にはもう存在していません。
外観はセントラル・パークのこちら。

Tavern on the Green

デート

セントラル・パークのロケ。
ベセスダ噴水 Bethesda Fountain (Wikipedia(英語) Bethesda Fountain)など。

自宅

セントラル・パークに面した超豪華な自宅。
背景などから外観の撮影場所がわかりました。
個人宅ではなかったのでご紹介。

Cooper-Hewitt, National Design Museum
2 East 91st Street, New York, NY 10128
http://www.cooperhewitt.org/

マップ↓

Wikipediaによると元々は鋼鉄王アンドリュー・カーネギーの邸宅で、1972年にカーネギー社がスミソニアンに寄贈したとのこと。

歩道橋&河畔の道

チキータがエディを追いかけるところ。
背景に見える橋はクイーンズボロ橋。
ということで川はイースト・リバー。
撮影場所は橋の北側のこのあたり。

病院の前という設定ですが、実際に背後にあるのは病院の建物。
歩道橋は造り替えられていますが、今もほどんど同じ場所にあります。

※付記
この歩道橋、『結婚しない女』の冒頭で登場していました。
 → 『結婚しない女』 An Unmarried Woman (1978)

息子と話す公園

ブランコや滑り台のあるところ。
セントラル・パークですが、背景の建物のアングルからみて、このあたりのようです。

Central Park SummerStage

マップ↓

現在のステージの裏側にある建物が映画にちらりと映っているものと同じようですし、野外音楽堂の背後が見えている位置関係などから、ここで間違いなさそうです。
二人のセリフが正しいとすると、カジノはかつてここにあったことになります。

資料

コメント

  1. ほりやん より:

    久々にBSのきれいな映像で観ましたが、実際に演奏しているかのようなタイロン・パワーの演技、見事ですね。吉永小百合も「父と娘の歌」でチャイコフスキーのピアノ協奏曲を本当に弾いているように見せてくれてますね。
    私もこの映画でエディ・デューチンという人を知りましたが、当時のあちらでは音楽業界の重鎮だったのでしょう、ウッシッシ。

    (Chopsticks)
    このシーンの前で、エディは上官から「ミンダナオ島に寄る」と言われていますので、少年とピアノを弾いたのはミンダナオ島ですね。ちなみに「刑事コロンボ・黒のエチュード」で、コロンボ警部がコンサート・ピアノを拝借して弾いていたのがチョップスティックでした。

  2. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、返信遅れてすみません。
    今順番に皆さまのコメントを追いかけているところです。

    ところで謝っといてなんですが、重鎮はひどすぎます。
    おもわずスマホを持った手が笑いで震えてしまいました。
    まだまだ伸びしろがあると思いますので、ぜひさらなる高みを目指してください。

    ミンダナオ島でしたか。これはおかげさまでスッキリです。ありがとうございました♪

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