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『コンペティション』 The Competition (1980)

Competition [VHS] [Import]  

People alone may go very fast
But maybe not so far.

作品メモ

NHK BSハイビジョンのラインナップに『コンペティション』が。
10月20日(水) 午後10:00~午前0:07

日米ともにDVDが出ていないので、放送自体うれしいところ。ましてハイビジョン放送ときたら録画必至。
うれしさ余ってフライング気味にエントリー立ててみました(放映後にロケ地情報を追記しています)。
例によってネタばれがあるかもしれませんので、本編をご覧になった方だけどうぞ。

competition01.jpg 切り抜いておいた当時の新聞広告。

愛と、喝采のあいだに揺れ動く若い心
サンフランシスコの国際ピアノ・コンペティション。 それは一流アーチストへの門であった。青春のすべてをただひたすら一生が決まるその日のために賭けてきたポールと美しいハイディ。
優勝を争うふたりがもし恋におちたら――そのとき、あなたに
愛、すてられますか 栄冠、ゆずれますか

ほんと、このまんまの内容です……

ポール・ディートリックは30に手が届きかけていて、ピアニストとして認められるには崖っぷち状態。両親のためにもなんとしても優勝しなくてはならないという設定です。演じるのはリチャード・ドレイファス。
一方のハイディ・スクーノバは若くて可能性もたっぷり。演じるのはエイミー・アーヴィング。『キャリー』で注目され、『フューリー』で主演。『ふたりだけの微笑』を経て、この『コンペティション』あたりが若手女優として輝いていた時期でした。私生活ではこの後1985年にスピルバーグ監督と結婚しています。

その他、ハイジの先生グレタ・ヴァンデマンにリー・レミック。
指揮者アンドリュー・アースキンにサム・ワナメーカー。

監督はジョエル・オリアンスキー Joel Oliansky。原案、脚本も兼ねています。TV畑の人で劇場用映画はこれ1本。
撮影リチャード・クライン。

音楽はラロ・シフリン。
テーマ曲はランディ・クロフォードが歌っていました。
アカデミー賞のBest Music, Original Song部門にノミネートされています。

サビの部分の歌詞がとても良いので、ちょっと引用。

People alone may go very fast
But maybe not so far
Playing along is still solitaire
Remember
People alone may reach for a love
But only half as well
People alone may seem satisfied
How can they tell?

「ハート・アンド・ソウル」

二人が練習中ヴァリエーションと称して弾き始めたのは、「ハート・アンド・ソウル」(Heart and Soul)。
作曲はホーギー・カーマイケル。

 

オリジナルはこう↑ですが、ピアノ連弾の基本形としても定着。
『コンペティション』の他にも映画にしばしば登場します。
リストはこちら↓

『ビッグ』、『スチュアート・リトル』、『スーパーマン・リターンズ』等。
前夜同じ枠で『愛情物語』が放送されましたが、こちらにはピアノ連弾お遊びのもうひとつの基本形「チョップスティックス」が登場していました。

※12/11/6追記
最近iPad miniのCMでも使われていました。 → YouTube “ipad mini cm” 検索結果

決勝での演奏曲

演奏者 出身 演奏曲
マーク・ランドー カナダ リスト「ピアノ協奏曲第1番変ホ長調」
ポール・ディートリック シカゴ ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調<皇帝>」
タチアナ・バラーノヴァ ソ連 ブラームス「ピアノ協奏曲第1番ニ短調」
マイクル・ハンフリーズ イタリア ショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」
ハイジ・ジェーン・スクーノバ マサチューセッツ モーツァルト「ピアノ協奏曲第26番ニ長調」
プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番ハ長調」
ジェラルモ・ディサルヴォ ニューヨーク サン・サーンス「ピアノ協奏曲第2番ト短調」

ロケ地

IMDbでは

California Academy of Sciences, Golden Gate Park, San Francisco, California, USA
Pier 39, San Francisco, California, USA
San Francisco, California, USA

モーテル

ポールが滞在したところ。

コンペティション会場

IMDbのリストにあるこちらですが、2004年に解体され現在は新しい建物になっています。

California Academy of Sciences
Golden Gate Park, San Francisco, California, USA
http://www.calacademy.org/

当時の建物はこちら。

http://en.wikipedia.org/wiki/File:California_Academy_of_Sciences2003.JPG

ポールが到着したとき背景に映っていた野外音楽堂(Spreckels Temple of Music)は今でもあるようです。

ホテル

ロビーでグレタがハイディを待っていたところ。

Intercontinental Mark Hopkins San Francisco
999 California St, San Francisco, California 94108
http://www.intercontinentalmarkhopkins.com/

道路を横切るときに背景に映る教会は、

グレース大聖堂

坂道

リナルディの別邸に向かう車が上ってくる坂。

夜の港

二人が口げんかする場面。
車を停めたのはフィッシャーマンズ・ワーフ(Wikipedia )のこのあたり。

IMDbには”Pier 39”とありますが、厳密にはちょっとずれているような気もします。

資料

コメント

  1. ほかけぶね より:

    VHSはありましたけどね!

  2. 居ながらシネマ より:

    ほかけぶねさん、コメントありがとうございます。
    VHSたしか近所のレンタル屋さんにもあったような……
    今Amazonみたら、DVDも今年出たみたいですね!
    https://www.amazon.co.jp/dp/B088BY7FQ5

  3. かんぼ より:

    当時、この映画が好きで、サントラ盤を買いました。もちろんLPです。
    ランディクロフォードのテーマ曲も素敵です。
    久しぶりに引っ張り出して聞いてみようかな。

  4. 居ながらシネマ より:

    かんぼさん、コメントありがとうございます。
    この映画の音楽、良いですよね。
    私も当時サントラLP買いました。だいぶ前に処分してしまいましたが、とっておいてももうプレーヤーがないので聴けませんね…
    プログラム(表紙が同じエビ茶色のデザイン)の方は今でもとっていて、記事で紹介した当時の切り抜きはそれにはさんでおいたものです。
    記事を書くときに何十年ぶりかで開いてスキャンしましたが、記事を書いてからさらに10年以上経つので、開けてみると煙となって消えそうで怖いです。
    切り抜きより自分の方がですが 😉

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