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『ノッティングヒルの恋人』 Notting Hill (1999)

ノッティングヒルの恋人 [DVD]

作品メモ

年末ケーブルテレビで放映。片付けしながら時々見ていました。
お話がわかっていても何度でも楽しめる良くできた映画。
ラストのいいところでは手を休めてじっと見入ってしまいました。
難があるとしたら、ハリウッドの人気女優が町の本屋さんの旦那にあっさり一目惚れするのがちゃんと説明されていないような……。
でもこんなありえないことづくしのお話で、たったひとつしか気にならないのですから、やっぱりそれだけ良くできたお話。  

ノッティングヒルで旅行専門書店を営むウィリアム・タッカーにヒュー・グラント。
人気女優アナ・スコットにジュリア・ロバーツ。
ウィリアムのちょっと個性的な同居人スパイクにリス・エヴァンス。
昔からの友人マックスにティム・マッキナリー。
その妻ベラにジーナ・マッキー。
友人バーニーにヒュー・ボネヴィル。
妹ハニーにエマ・チャンバース。
書店の店員マーティンにジェームズ・ドレイファス。

製作総指揮と脚本リチャード・カーティス、製作ダンカン・ケンワーシー、撮影マイケル・コールター……とこのあたりは『フォー・ウェディング』と同じ。
監督ロジャー・ミッシェル、音楽トレヴァー・ジョーンズ。

allcinemaなどを見ると『フォー・ウェディング』はイギリス映画で『ノッティングヒル』はアメリカ映画。
資料によってはアメリカ・イギリス映画となっているところもあるので、とりあえずカテゴリーとしてはそのようにしました。

ネタばれ的メモ

出演者(ネタばれ、出演順)

ウィリアムとスパイクがビデオで見る白黒の映画。アナと共演している男性は最近あまり見る機会のないマシュー・モディーン。
クレジットされていませんが、この時映るビデオのパッケージにちゃんと名前が印刷されています。ちなみにビデオのタイトルは”GRAMERCY PARK”。

ウィリアムがなりゆきでインタビューした子役はミーシャ・バートン。同年『シックス・センス』にも可哀想な女の子役で出演。『The O.C.』で人気が出る数年前のこと。

戯画化したアメリカ人を演じて最高におかしかったのがアレック・ボールドウィン。クレジットなしのカメオ。

お見合いシリーズの最後に登場するのがエミリー・モティマー。役名がエンドクレジットでは”Perfect Girl”。
最初に劇場で見たときはもちろん名前は知りませんでした。その後徐々に認知度が上がってきて、今では気になる女優さんのひとり。
個人的にはジュリア・ロバーツよりこちらを選びます。

人マネが大好き日本人ビジネスマンは、Dennis Matsukiさん。

記者会見場でバーニーにキスされちゃう女性は、気になりますが不明。

着物のポップ

日本人と言えば、ウィリアムたちの家の玄関近くに置いてある着物姿の女性の立て看板。
最初に劇場で見たときからずっと気になっています。
いかにもフィルムメーカーの「お正月を撮そう ポン♪」的な雰囲気ですが、詳細不明。

シャガール

ヘンリー・ジェイムズ

ウィリアムが薦めた作家。
この映画がアメリカ人とイギリス人のお話なので、そういう点からもぴったり。
その後撮影現場でヘンリー・ジェイムズ原作の映画だと知るくだりは本当に良い場面で、最初に観たときかなり感動しました。

ベンチ

ベンチはその後寄贈されて、なぜかオーストラリア、パースの公園(Queens Gardens)にあるようです。

  • http://www.imdb.com/title/tt0125439/trivia?tr0616236
  • http://www.flickr.com/photos/jackiejet/3806638958/
  • http://www.flickr.com/photos/urbanphotographer/135936129/
  • http://www.flickr.com/photos/suavehouse113/2040080016/

※15/9/19追記
これでしょうか?

お役に立つ

どうみても翌年作られたこのドラマのお役には立っているでしょう。キャラクターの配置もそうですし、柵越えのエピソードもちゃんとお役に立っています。

柵越えのエピソードはこちらの韓国版リメイク(2003年)にも自動的に引き継がれています。

ロケ地

IMDbでは、

Coronet Cinema, Notting Hill Gate, Notting Hill, London, England, UK (William watches Anna’s sci-fi movie)
Ealing Studios, Ealing, London, England, UK
Kenwood House, Hampstead Heath, Hampstead, London, England, UK (Henry James filming)
London, England, UK
Nobu Restaurant, Metropolitan Hotel, 19 Old Park Lane, Mayfair, London, England, UK (Anna & William’s dinner date)
Notting Hill, London, England, UK
Portobello Road, Notting Hill, London, England, UK (Market scenes, exteriors)
Savoy Hotel, Strand, London, England, UK (final press conference)
Shepperton Studios, Shepperton, Surrey, England, UK
(interiors: William’s house, the Travel Bookshop and Tony’s Restaurant)
The Hempel Hotel, Craven Hill Gardens, Bayswater, London, England, UK
(Zen Garden, Anna & William’s wedding reception)
The Ritz, Piccadilly, London, England, UK (Anna’s London hotel) UCI Empire Cinema, Leicester Square, Soho, London, England, UK
(William and Anna attend her premiere at end of film)
Westbourne Park Road, Notting Hill, London, England, UK

実際にロンドン西部のノッティング・ヒル Wで撮影。
恥ずかしながらこの地名はこの映画で初めて知りました。
具体的にはポートベロー・ロード Portobello RoadW と言われる通りを中心にロケが行われています。

ロケ地情報については人気作だけあっていろいろなサイトで取り上げられています。
The Worldwide Guide to Movie Locationsでも書籍版とほぼ同等の内容をウェブでも見ることができます。

http://www.movie-locations.com/movies/n/nottinghill.html

プライベートな物件も含めてあっさり紹介してしまっているのでこれで必要十分かも。
以下自分なりにメモも兼ねてざっくりチェック。

OP

この”She”はシャルル・アズナヴールのオリジナル。
ラストに流れるのは、エルヴィス・コステロ。

※15/9/3追記
コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただきました。
ロンドンでプレミアと言えば、こちらとのこと。

Odeon Leicester SquareW

ウィリアム登場

ウィリアムが登場するのはこの交差点。
Portobello Roadを北へ向かって歩いています(※15/9/3 SV更新)。

 

※15/9/3追記
このあたりのカメラの動きは、milouさんのコメント(2015/08/29 22:19)が詳しいですのでぜひそちらをどうぞ。

タトゥー・スタジオ

直後に映るタトゥー・スタジオは1ブロック先のこちら。

Saints Tattoo and Body Piercing Studio
201 Portobello Road

ヘア・サロン

※15/9/3追記
コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただき、画像も提供していただきました。

ヘア・サロンBarberellaはこちら。

トニーのレストラン

外観はこちら(15/9/3位置修正しました)。

内部はスタジオ撮影。

※15/9/3追記
コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただきました。
セットだけでなく実際のお店での撮影と組み合わせているとのことです。

ウィリアムの住まい

青いドアの家。
個人宅のようですので、マップで特定するのは避けることにします。
と言っても現地に行けばすぐに見つかる物件でしょうし、ネットのあちこちではっきり示されてしまっていることと思いますが。
ここは実際に脚本のリチャード・カーティスの家だったところ。
撮影後に売却されています。

内部はスタジオ撮影。

※15/9/3追記
milouさんから画像を提供していただきました。

書店

設定では”THE TRAVEL BOOK CO.”。
外観はこちら(15/9/3 SV修正)。

SVでは”Gong”という店名になっています。
内部はスタジオ撮影。
こちらの書店がモデルとされています。

Travel Book Shop

※15/9/3追記
このエントリーを書いたときは”THE TRAVEL BOOKSHOP”でしたが(上掲SVは2008年6月のもの)、現在は”THE NOTTING HILL BOOKSHOP”となっています。

NHK BSの『世界ふれあい街歩き』(2014年11月11日初回放送)でも登場しました。
こちら↓の写真ギャラリーで画像を見ることができます。

http://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/archives/arukikata.html?fid=141111

milouさんから画像を提供していただきました。

撮影は1999年8月ですので、店名はまだ”THE TRAVEL BOOKSHOP”。

こちらは参考画像で、書店(外観)の方の右隣のお店。

ぶつかった街角

※15/9/3追記

milouさんから画像を提供していただきました。

ぶつかった角からこのくらいの距離をおくと……

通りの右側は……

左側は前掲の……

教会の塔

屋上の場面で背後に塔が映りますが、その教会。

※15/10/4追記
屋上と塔を俯瞰するとこういった感じ↓

アナの滞在するホテル

The Ritz
Piccadilly, London, England, UK

※13/1/31 追記

milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

マックスとベラの家

妹の誕生パーティーの時は暗くてよくわかりませんが、後の方でウィリアムが泊まった翌日は周囲がはっきり映るので場所がわかります。
これも個人宅でしょうから、マップでの特定は避けることにしますが、大ざっぱに書店から見て西側のリッチな地区。

ニューススタンド

※15/9/3追記
コメント欄でmilouさんから情報を提供していただきました。

1:04頃。 映画では黄色い画材・文具店のとなり。
Elgin Crescenにある現在ROCOCOという店。

共同の庭

ウィリアムとアナが夜遅く忍び込むところ。
これも同様に西側の地区。

映画館

2人で見るところ。
このショットだけだと、後の方で出てくる映画館と同じかどうかは判別できません。

レストラン

メトロポリタン・ホテルにあるこちら。

Nobu Restaurant
Metropolitan Hotel, 19 Old Park Lane, Mayfair, London, England, UK
http://www.metropolitan.london.como.bz/eat-and-drink/nobu
http://www.noburestaurants.com/london/

映画館

ひとりでアナの新作SF映画を見るところ。
外観は映りませんが、場所はこちら。

Coronet Cinema
103 Notting Hill Gate, Notting Hill, London, England, UK
http://www.coronet.org/

※15/8/28追記
milouさんから画像を提供していただきました。

撮影は1999年8月とのことです。

ご参考までに1ブロック東側のThe Gate Cinema

※15/9/3追記
コメント欄でmilouさんから情報を寄せていただきました(2015/08/30 23:19)。
その前に2人で見る映画館もCoronet Cinema。
2スクリーンで立派なCinema 1はバルコニー付きの399席、小さいCinema 2は6列6列だけの151席だったとのことですが、残念なことに昨年(2014年)6月12日に閉館したとのことです。

四季

♪ ビル・ウィザーズの「消えゆく太陽」

3つのショットをVFXでつなげています。
メイキングでも示されているように、最初のつなぎ目は白いクルマの前を通り過ぎるときにちょっと振り返った時。
2つ目は春に切り替わった後男性の背中が横切る時。

始まり

スタートはこのあたり。

終わり

このあたりでおしまい。

撮影現場

Kenwood HouseW
Hampstead Heath, Hampstead, London, England, UK
http://www.english-heritage.org.uk/daysout/properties/kenwood-house/

クルマ

※15/10/1項目追加
マックスのクルマで突撃する御一行様のルート。
コメント欄でmilouさんから寄せていただいた情報(2015年9月25日14:48)をもとに辿ってみます。
(最後に掲載したロケ地マップでは青い矢印を入れてみました)

スタート地点はもちろんトニーのレストラン↓。

急停車の直前、左折するところ(※15/10/4追記)↓

マックスがキレてクルマを停めたのはこちら↓のT字路。奥に見える塔は、屋上から見えていたものと同じ。

地上に出てきて合流するのはこのあたり↓。彼方に見える日の丸は日本大使館。

リッツ↓。

リッツの後、Theatre Royal Haymarketの先を左折↓

渋滞にハマったのは、アドミラルティ・アーチのトラファルガー広場側↓

その後カナダハウスの北側をナショナルギャラリー方面へ↓

サヴォイ到着↓

記者会見のホテル

リッツの粋なフロントマンが教えてくれた通り、サヴォイ・ホテル。

Savoy Hotel
Strand, London, England, UK
http://www.fairmont.com/savoy

結婚式

こちらのZen Gardenという庭園。

The Hempel Hotel
31-35 Craven Hill Gardens, London W2 3EA
http://thehempel.londonhotels.it/

プレミア会場

UCI Empire Cinema, Leicester Square, Soho, London, England, UK

※13/1/31 追記

milouさんから画像を提供していただきました。
(いつもありがとうございます♪)

1980年のPortobello Road(参考)

※15/9/5項目追加
milouさんから80年の画像を提供していただきました。
貴重だと思いますので、参考画像として紹介させていただきます。

画像はどちらも1980年12月とのことです。

ノッティングヒル・カーニバル(参考)

※15/9/3項目追加
参考画像となりますが、milouさんからノッティングヒルのカーニバルWの画像を提供していただきました。
まとめてアルバム「ノッティングヒル・カーニバル」としてギャラリーページにアップしています。

ロケ地マップ

資料

更新履歴

  • 2015/10/04 「教会の塔」「クルマ」追記
  • 2015/10/01 「クルマ」項目追加
  • 2015/09/19 「ベンチ」追記
  • 2015/09/05 「1980年のPortobello Road(参考)」追加
  • 2015/09/03 「OP」「ウィリアム登場」「ヘア・サロン」「トニーのレストラン」「書店」「ぶつかった角」「ニューススタンド」「映画館」「ノッティングヒル・カーニバル」追記
  • 2015/08/28 「映画館」画像追記、SV更新
  • 2014/06/09 milouさんの画像をPicasaウェブアルバムに切替

コメント

  1. milou より:

    なるほど、この映画については『アメリ』同様にロケ地巡礼の定番でウォーキング・ツアーまであるので主要な場所はネット上で簡単に見つかる。そこで、例によって(?)どうでもいい場所の確定に力を注ごうかと思う。

    この映画の舞台のほとんどはポートベロでポートベロと言えば昔からノミの市で有名。僕も初めてロンドンに行った80年に覗きに行ったが映画や今ほど賑やかではなかった。
    僕がこの映画を見たのは 99年7月2日のロンドン。そして8月末のノッティングヒル・カーニバルで Portobello Road あたりを撮影したビデオを見ると映画に登場した場所が見事にたくさん写っていた。

    さて、まずはタイトル・バックから
    ☆最初のアナ・スコットの映像の場所については、もちろん特定できる場所はないが雰囲気的に(撮影の都合上)すべてロンドンだと思う。ロンドンであれば確実に推定できるのはレッドカーペットのプレミア部分でロンドンでプレミアと言えばほとんどすべてが Odeon Leicester Square で行われ Wiki にも It hosts numerous European and world film premieres including the annual Royal Film Performance. とある。僕も何度か遭遇はしたが、執念はないので群衆の背中しか見たことがない。

    ☆アナの顔とオーバーラップ(OL)で歩き始めるのは記載どおりPortbello Rd.とElgin Cres.の交差点、現 Portbello Market [177、以下数字は番地] の前から北に歩く。交差点突き当たりに黄色い店が見えるが現在は何の店かよく分からないがTVなどが陳列してある真っ黒の Domusnova。
    ☆歩く左手北角のパブ The Duke Of Wellington [179] はブルーに変わっているが現在と同じ店。表にアーチがある映画館 Electric Cinema [191]の手前でカメラはOLして左に動くがバックには映画のポスターが見えElectric Cinema のイオニア式(??)柱のような模様が見えるので歩みに矛盾はない。
    ☆またOLするとTatoo Studio [201]、そしてヴァディムの『Barbarella』をもじったヘア・サロン Barberella がある。よく見るとガラスはなく何に映っているのか分からないが上部(MINICAB の右横)に向かいの店ではなく道路や街灯が写っていてT字路の突き当たりのはずである。ドア上の変わった飾りの店は見つからないが街灯の感じから89番地ぐらいの Scotish Cashmere とある店の赤いドアが疑わしい。ただ離れすぎているし多分違うだろう。
    ☆次の“ノミの市”説明のバックに見える青い店は現在と同じ Admiral Vernon Antique Market [139-149]で中には200近い店が入っているらしい。

    ☆次のOLでトニーの店 Tony Crown が映るが記載のSV(Highlife Supermarket? Taylor Taylor?)はおかしい。これはMovie Location Guide にもある 105 Golborne Rd.の現 Portfolio が正解。電話ボックスバックの建物上部の布団でも干したような白い壁もそのまま残っている。Bevington Rd.地下の公衆トイレに降りる階段のレールも見える。
    ☆なお店内はセットということだが大詰め近くに窓から見える建物はすべて本物だろう。例えば107分あたりCICUTTO(?)という白い店(現在は緑)の右は緑の建物だが現在角の青いPIZZAEASTも2軒左の階段のある建物もまったく同じ。車で走り出すあたりの風景も同じだしセット使用だとしても一部だけだろう。

    ☆家に帰る交差点直前左手の The Warwick Castle は店名が The Castle [225] に変わっている。

    ☆そして翌朝、仕事場の本屋に向かうが、なぜか記載の本屋のSVが全然違っている。本屋は角店だが左は袋小路になっていて反対側角の緑色の Antique ショップの看板には144番地の数字がはっきり見える。店の向かいは Harris’s Arcade [163]で様子は違うが店は変わっていない。“Gong”が見つからないと思ったら、なるほど2008年頃の店名なのでSVだけが間違い。ちなみに19分過ぎ店の前をダブルデッカーが通りアナの新作「Helix」の宣伝写真が描かれている。いかにも映画的な場面だが実は Portbello Rd. はバスが通る道ではない。

    ☆ぶつかったのは確かに現在の Coffee Republic の前でコーヒを買った店は左の現 The Hair Studio になるが、家からなら同じ通りで納得できるが店からでは2ブロックもあり遠すぎる(と言っても徒歩3分と出たが)。まあ指さして“家はすぐそこ”という設定だから仕方ないが…

    ここも家の中は100%セットだとしても玄関ドアを開けた時に向かいに見える店 Nu-Line は現在も同じだし家に向かうときは本物だが4本ある円柱はドアと同じ青で、すぐ右の小さめのドア(?)の上には何もない。しかしSVで一番古い2008年でも現在でも円柱は白で隣のドアには三角屋根が付けられている。恐らく撮影の1,2年後の僕のビデオでは映画と同じ。ただし右に何かの宣伝ポスターが2枚あるが恐らく映画用装飾だろう。

    ☆大詰めの109分あたり車でリッツに向かうとき左手に日の丸が見える。言うまでもなく日本大使館。手前に見えるユニオンジャックは Park Lane Hotel。

    ☆同じく112分頃、今度は右手にカナダの国旗が見える。これはCanada House (カナダ高等弁務官事務所)で正面に見えるのはNational Gallery と St Martin-in-the-Fields で Pall Mall を東に走っている。

  2. milou より:

    Barberella 判明。253番地の現 Portobello Photo Gallery で間違いない。
    まずヘアサロン入り口の扉は大きくないのに両開きで、店は地下にある。
    現 SVでは扉は閉まっているが画像検索すると、やはり店は地下で降りる手すりの見えるしゃしんがあった。
    次に映画で右の黄色壁の間に金具のようなものが2つ見え、右の薄緑の扉枠は10センチほど上で扉の上はガラスの天窓らしく扉自体は上部が小さめの四角である。
    SVでは白い扉だが形状は同一で扉の上はガラス、さらに2つの金具の下の1つがF(ilm)の横にかすかに見える。
    また少し左のおじさんが立っている開いた青い扉のとなりはCafe でガラス窓になっている。SVではやはりガラス窓の洋装店だが2008年に戻ると伯父さんの肩から頭のバックに見える扉のテント用金具などまったく同一である。

  3. milou より:

    ☆64分頃 Bella の家を出て歩く時、ニューススタンドの前を通る。画面では後ろは黄色いランドリー、手前も黄色い文具店である。
    現在と建物の外観は大きく変わってしまったが黄色いランドリーはタイトルバックで見えていたもの。つまりウィリアムは Elgin Cres.を西から来てKensington Park Rd.を渡る。従ってニューススタンドは12番地の rococo (Porter) という店でランドリーは黒いDomusnova だがアップにすると窓枠に映画と同じ大きな円形の模様を確認できる。右隣の扉には19番地の文字が見えるが映画では19にも23にも見えるが当然19なのだろう。

    ☆書き忘れていたがSFを見る Coronet Cinema だが画像検索すれば立派なバルコニー
    の模様ですぐ分かる。その前の2人で見る映画館も Coronet と考えていい。
    つまり劇場は2スクリーンで立派な Cinema 1 はバルコニー付きの399席、小さいCinema 2 は6列6列だけの151席で画像を見ると同じシートと考えられる。
    ただ残念なことに昨年の 6月12日に閉館した。ロンドンで最後の35ミリ上映館だったらしい。

  4. milou より:

    ☆ リッツに向かう途中、船頭が多すぎ急停車するのは屋上から見えていた教会と同じなので場所はStanley Gardens と Stanley Cres. の交差点から東方面を見たもの。トニーの店からリッツに行くルートをGoogle で調べると Ladbroke Rd.を南下Kensington Park Gardens で左折なので1本ルートを外れているが、まあ許容範囲。渋滞がなければ20分かからない。
    台詞にもあったが(パリと違い)後ろだけ違う同じ名前の住所が多すぎて間違いやすい。

  5. 居ながらシネマ より:

    milouさん、詳細情報と画像いつもありがとうございます。
    明日の夜にはたぶん復帰できると思いますので、本文に反映するのはもう少しお待ちください。

  6. milou より:

    ☆ウィリアムの家 Blue Door だが、ドアの上に建物はない。屋内がセットだとして確かに1階は台所だけで部屋はなく突き当たりはバックヤードで階段は左に回っている。つまり屋上は左側の現Posh Nails になる。しかしバックに教会が見える屋上場面から見ると教会のすぐ近くに見え(Posh Nails からは700メートルほど)周りの風景も一致しない(それにしてもMap だけでなく Earth も仕様が変わり役に立たない)。まだ場所は特定できていないがTVアンテナの方向から見て教会の北東ぐらいで方角は矛盾しないが、もっと近くのはず。

    ☆22分過ぎウィリアムがを訪ねてリッツに8番のバスで来る。8番の現在の路線はTottenham Court Road からイーストロンドンのBow Church に行く路線でリッツホテルのあるグリーン・パーク方面には来ない。しかし手元にある映画撮影頃の98年のBus Map を見ると始発はヴィクトリア駅で確かにリッツの前を通る。ヴィクトリア駅から北上しグリー・パーク(公園)のハイド・パーク・コーナーを右折してリッツの斜め前 Dover St.を左折し北のOxford St.に入り東に向かう。映画の行き先表示はBow ではなく Oxdford Circus になっているが(上部の黒い途中駅は読めない)これは外国ではあり得ることで同じ番号でも途中までしか行かないバスもあるし特に週末はメンテなどで運行しない区間も多い。ただ、ポートベロ方面からバスでリッツに乗り換えなしでは行けないが27番と9番を乗り継いで最短で18分ほど、チューブでも1回乗り換えの最短16分なので現実的には渋滞の多いバスでは行かないだろうが映画的にはバスを飛び降りる方が絵になるから恐らく撮影はせいぜいハイドパーク・コーナーからの1キロ足らずのどこかから乗ったのだろう。

    ☆2人で見に行った映画館だが、イタリアのサイトでIre-Land というおかしなブログがある(アイルランドではなくIrene さんのLand らしい)。ロケ地どころか映画にも関係のないブログなのに、なぜかこの映画の独立した項目がありロケ地が出ている。
    それによると上記映画館はCoronet ではなくBAFTA [195 Piccadilly] になっている。BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)は映画館ではないが2スクリーン(227、40席)持っている。しかし少なくとも現在の座席は立派なもので映画とは全然違うし227では大きすぎ40では小さすぎる。Coronet のシートは色も映画にそっくりだが横移動のカメラ時、少なくとも横に7席はありそうに見え6+6 だとすれば気にかかる。

    なお映画館としては昨年閉館したが現在はThe Print Room という劇場として今春(?)に再開。ホームページによると映画の上映も予定しているらしい。バックステージ・ツアーは無料らしいので機会があれば行ってみたい。

  7. 居ながらシネマ より:

    milouさん、見直してみましたが、おっしゃる通りで屋上は教会の塔のすぐ北側で、他の撮影地よりはだいぶ教会に近いですね(塔から見て真北70mほどのところ)。

  8. milou より:

    ☆屋上確定。
    ヒントだが20分にウィリアムの左手奥には白い三角屋根(?)があり両側には四角い煙突状のものが見える、同じように奥にも同じ建物の三角屋根が見え、さらに奥は少し背が高い茶色のレンガの建物。これは 281 Portobello Rd.の現Earl of Lonsdale 。奥の茶色のビル左端の樋は現在も同じ形で確認できる。ただ現在奥の三角屋根にも白い煙突があるが映画ではないのが気になるが…

    その次に少し前、19分43秒 スパイクが屋根から降りて座るバックにはアーチ型のガラス窓が並んだ建物が見えている。これはKensington Park Rd. との間の中庭側になり確認することはできないがBing Map などで上から見て Earl of Lonsdale の南西に蒲鉾板、あるいは平たいブロックのような形の屋根が見えブロックの穴に相当する部分が窓だと思われる。
    というわけで屋上は113番地の Antique Gallery という垂れ幕のあるW.Jones &Son 。ちなみに、またしても(?)80年の僕の写真に屋上のビルが写っている。
    SVで Earl of Lonsdale のWestbourne Glove の角から南西を見ると塔の上部が見え矛盾しない。

  9. milou より:

    交通違反常習者?
    ☆まず車でリッツに駆けつけるとき車は日本大使館の前を通りPiccadilly を東に向かい右折してホテルの正面がある Arlington St.に入るが、ここは右折禁止。ただし設定として緊急なので無理矢理一方通行の逆走で入り画面に進入禁止の標識も見せているので、まあよしとしよう(??)。

    ☆リッツを出ると車はすぐ円柱の並ぶ建物の前を通り過ぎる。これは18 Suffolk St.のThe Theatre Royal Haymarket で突然ワープはしているが Piccadilly Circus 経由で南下したなら方向としてはサヴォイに向かうので矛盾はない、と言いたいところだが、なぜか車はすぐ左折してしまう。突き当たりはノートル・ダム大学で、またしても一方通行を逆走して入っていく。しかし今度はほかの車も逆向きに駐車させているから当時と変わっていなければ進入禁止の標識も取り外したことになる。

    ☆次にカットが変わり渋滞に巻き込まれる場所は何とThe Mall のAdmiralty Arch(あとでバイバイと手を振るスパイクのバックにArchが見える)を抜けてすぐ左手のSpring Gardens 現ウガンダ大使館の横で車が動き出すと真正面にはトラファルガーのライオン越しにナショナル・ギャラリーが見えている。
    こうなると、どこから来てどこへ向かうのか分からなくなるが、まあロンドン市内は渋滞と一方通行で走りにくいから無駄なルートもあり得るだろう。
    しかも今度は珍しく法規を守って(?)左折してPall Mall に戻りCanada House の横を通ってトラファルガー広場に入りナショナル・ギャラリーの前を通ったはず。
    そして一気に(ストランドを東に行き)サヴォイの正面に入る。このとき車は右(東)から来て左折したようにも見えるが、ストランドを西から来たこの場所に左折禁止の標識はあるが右折禁止の標識はない。もし右折可なら問題ないが見た感じでは右折は難しいように思えるので、もしかしたらかなり先まで行ってシティのどこかでUターンだろうが例え禁止でもリッツ同様もはや無理でも右折すればいいのに(?)

  10. 居ながらシネマ より:

    milouさん、返信遅れてすみません。
    クルマのルート、どうもありがとうございます。これでスッキリですね。
    ロケ地マップで矢印も入れてみました。やはりマップでまとめて俯瞰できるとわかりやすいので、これからは大ネタでなくても各エントリーでロケ地マップをつけてみようと思います。

    ところで一週間ぶりぐらいに埋め込みGoogleマップを見てみましたが、また少しデザイン変わったようですね。
    さほど使いやすくなったとも思えませんが……

    Google先生があれこれ仕様を変えるのは仕方ないとして、それよりこうした「マイマップ」(自分で好きなようにピンを立てて公開するマップ)で、ストリートビューを使えるようにして欲しいものです(新しいマップになってから、全然使えなくなりました)

  11. milou より:

    クルマの走路が項目に追加されたので画面で未確定の場所をさらに調べてみて一個所だけロケ地マップの青線を延ばせる場所が見つかった。

    まず最初に、なぜかクルマを店の側ではない場所に駐めていたようでマップの青線どおりChesterton Rd を南から来て右折して Bevington Rd.に入り店の右側(左というべき?)で停まる。
    曲がる直前 Gentlemen 用地下トイレの柵越しに奥に見える白い Bargain Shop の店は現在 Portobello Rd. から2軒目右隣で110番地の青い看板の店の手前。車いすを載せる前にバックに見える2軒右のTHOBANI*は現在 Gorborn Pharmacy で両側の境界柱(?)上部の模様は現在も確認できる。店の前にある車止めの金属柱は今も同じだがトニーの店の前の柱は消えている。

    そして車はマップの青線のように Bevington Rd を東に向かうはずだが道幅も風景も一致しないので別の場서で突き当たりには変わった丸っぽい窓が3つ(?)見える。この場所はまだ見つけていないがカットが変わるとクルマは青いドアが2つ並ぶフラットの前で左折する。

    道はゆるい坂でロンドンにはこのように玄関前に円柱のある建物も多いが3本、つまりドアが2つ並ぶものは比較的少ない。
    この場所を探すためSVで近辺をあちこち歩き回って何とか見つかったが結果的には設定どおりで急停車する直前の場所だったので探し回る必要もなかった。場所は Ladbroke Gardens の12,13番地。ドアの細部はもちろん右側のドアの右、柱の横の樋の形も、左側のドアのさらに左のドア前の木の場所も一致する。

    ☆つまり車はLadbroke Gardens を東から来てStanley Cres を南下しStanley Gardens との三叉路で急停車する。

    なお正解でないのは明らかだが先の候補としてはArundel Gardens を東にKensington Park Rd までを考えた。ここなら無駄な動きではあるがGoogle先生の指示通り Ladbroke Grove を南下してきてArundel Gardens で左折、Kensington Park Rdを南下Ladbroke Gardens で右折すれば映画どおりの走路になりうる。

  12. milou より:

    大ヒント。
    車が走り出したとき隣に停車中の赤い車の上にラウンダバウトの交通標識が見えているので道の先はラウンダバウトになっている。

  13. 居ながらシネマ より:

    milouさん、クルマのコース追加しました。ありがとうございます。
    大ヒントの方はせっかくいただいたのに、まだわかりません。
    該当する交差点はそれほど数はなさそうなのですが……

  14. milou より:

    そうなんです。いわゆるセントラル・ロンドンではラウンダバウトは比較的少なく、しかもGoogle Map でドーナツ状に表示され探しやすく“大ヒント”だと興奮(?)したが、未だに見つけられない。結構限定できる要素(少し上り坂で右側の建物は連続せず左側には結構な緑がある) があるのだが……まあもう少し探してみます

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