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『冒険者カミカゼ』 (1981)

冒険者カミカゼ [DVD]

軍艦島でもストリートビュー

これをなくして当サイトは語れない?Googleストリートビューですが、とうとう軍艦島(長崎県・端島)Wまでデータ収録してくれました。

 
 
 

一般の人が入れないような場所もできる限り収録されているようで、しばらく島内を彷徨ってしまいました。
建物は想像以上に崩壊が進んでいて、自然の厳しさを改めて目の当たりにしたような気がします。

軍艦島と映画といえば、真っ先に思い浮かぶのが『純』(1980)。
江藤潤さん演じる主人公の故郷という設定で映画の後半に登場していましたが、無人の荒涼とした光景が江藤さんの心象とぴったりシンクロして、記憶に残ります。
もしかするとこの映画で初めて軍艦島なる場所を知ったのかもしれません。

なのでぜひ『純』を取り上げたかったのですが、当時名画座で見たきりでソフトも手元になく、他に覚えているのは朝加真由美さんの清楚な美しさ、中島ゆたかさんのクールな横顔、江波杏子さんの大胆さ……
いや、それだと女優さんしか見ていなかったことがバレてしまうので、他に何かなかったかと記憶を探りましたが、ひとつありました。
なぜか羽仁五郎さんが警察署長役か何かでカメオ出演して、
「おい若いの、権力をなめるなよ」
とかそんな台詞を(棒読みで)言ってましたね……。

それはともかく、『純』に関してはソフトを入手できたら手がけるとして、今回は軍艦島でロケしているもう一本の代表的な映画、『冒険者カミカゼ』を取り上げます。

……っとその前に、滅多に行けない場所のSVを小特集。

作品メモ

『純』の翌年公開のこの映画。
ざっくりご紹介するなら、東映テイストで換骨奪胎された『冒険者たち』でしょうか。
同じ『冒険者たち』の系譜でも、東宝の『黄金のパートナー』はデートに使えましたが、こっちは1人で見にいきました 😆

タイトルの「冒険者」は自分では長いこと「ぼうけんしゃ」と読んできました。
実際キネマ旬報データベースでは「ぼうけんしゃ」、IMDbでは”Bôkensha”となっています。

ところがWikipediaによると、

アドベンチャーとパンフレット・DVD双方に振り仮名が付いている

大きい画像貼り付けますので、ぜひご確認を。
(画像使用のためAmazonのアソシエイトを利用しています)

冒険者カミカゼ [DVD]

あ~、ホントだ。
「冒険者(ADVENTURER)」のフリガナが「アドベンチャー」って、細かい英語は気にしない体育会系のノリが素敵。
おまえと組んでよかったぜ!

こちらはDVDにも収録されている予告編。
ある意味本編よりも見どころ満載なので、本編見る気がない方もせめてこちらだけはご覧になってから、以下の記事お読みください。

 
 
(YouTubeではなぜか途中でモノクロになっていますが、DVD収録の予告編は全編カラーです)

キャスト

不正入試&裏金問題のあおりを喰って解雇された大学職員神風大介に「タフネス・ミドル」千葉真一。
同じく不正に合格したということで退学させられた学生星野明に、「ジャンピング・キッド」真田広之。
神風が複葉機を操縦していた時に知りあった騎手の卵金城ケイに秋吉久美子。

一応この3人が「冒険者たち」的トリオです。

その他……
神風大介の彼女で商売が思うようにいかず怪しい筋から大金を借りている立花みどりにあべ静江。
怪しい筋堂島興業のボス堂島有三に岡田英次。
神風の後輩でやはり解雇された海野九三に尾藤イサオ。

「挑戦す」な映画

「いま話題のアクション・ガイ2人が」「奇想天外な計画に ハード・アクションで挑戦す!」の「す」がクールだったので、タイトル探してみたらひとつありました♪

ロケ地

高架下

本編0:32頃。
神風と星野の一味が対決したところ。
京都市伏見区、京阪国道が京阪本線をまたぐ高架の下。

3人が足をブラブラさせていたところ

上記予告編3分20秒あたりから。
本編には登場しませんでしたが、本編含めてこの映画の中でいちばんスリリングなショットかも?

位置は軍艦島の西端近くのこのあたりで、カメラは西南西向き。 推定カメラ位置は海上で、高さはほぼ3人のいる高さですから、なんらかの船の艦橋部分から撮影しているものと思われます。


大きな地図で見る

2人が秋吉久美子さんをワッショイと持ち上げるのもほぼ同じ所。

繰り返しますが、これは本編には登場しない場面。
そもそも島に行く前に秋吉さん死んじゃってます。

オマケ。もしかして、そこで釣りしてるんですか~??

2人が駆ける屋上

爆発したビル

岡田英次さんが2人を見下ろしていたビルでもあります。


大きな地図で見る

今こんな撮影をしたら島全体の建物が崩れてしまうかもしれません……

資料

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