作品メモ
Netflixで見ている作品を続けていますが、これもその一本。
日本ではこの(2015年)9月にDVD化されましたが、それが定額配信で見られるのはありがたいところです。
作り物の劇映画ではなくドキュメンタリーで、この手の作品をとりあげるのは当サイトで初めてかも。
時代は映画『E.T.』(1982)の頃に遡ります。
当時ゲーム機で隆盛を誇っていたアタリ社が、『E.T.』とタイアップしたゲームを発売したところ、クソゲーの烙印を押されて大失敗。
翌83年、大量に売れ残ったゲームカセットやゲーム機をニューメキシコ州の廃棄場に埋めて処分しますが、その話が今日まで半ば都市伝説化して伝えられていました。
それを検証し、実際に掘り返してみようという作業を中心に、当時の関係者たちの証言をまとめたのがこのドキュメンタリー。
日本語で得られる予備知識としては、こちら↓のWikipediaの記事がわかりやすいです。
今となっては日本ではアタリ社といってもピンと来る方は少ないかもしれません。
当時でもアメリカのゲーム機は周りでそれほど見かけず、国産のゲーム機も出ては消えの繰り返しでした。
一般家庭に入り込むのがゲーム機なのかパソコンなのか、さらにはどの規格が勝利するのか、どこにつけば泣きを見ずにすむのか、覇権をめぐる壮大なバトルロイヤルの序盤戦だったと言えます。
個人的には80年代の初頭は、ゲーム専用機ではなくAppleIIやPC-8001でゲームソフトを走らせて遊んでいた記憶があり、最初に買ったゲーム機がファミリーコンピューターでした。
ファミコンが出たのが1983年で、その時アメリカではゲームカセットが地中深く埋められ、後年アタリショックと呼ばれる深刻な事態が進行していたことになります。
浮き沈みや栄枯盛衰の象徴的な年であるわけですが、それから30年以上経ち、大半の規格はすでにこの世から消え、あの頃アタリと並んで良く名前を聞いたコモドールも(タンディ)ラジオシャックも、みなゲームオーバーとなってしまいました。
ロケ地
IMDbでは、
Alamogordo, New Mexico, USA (landfill site)
State University of New York at Stony Brook, Stony Brook, Long Island, New York, USA (office)
Sunnyvale, California, USA (former Atari headquarters)
Alamogordo, New Mexico, USA (Atari Landfill)
Austin, Texas, USA
Santa Fe, New Mexico, USA
Jean Cocteau Cinema – 418 Montezuma Avenue, Santa Fe, New Mexico, USA
例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
旧本社
アタリ社沈没の戦犯扱いまでされてしまったゲーム『E.T.』のプログラマーが30年ぶりで社屋を訪れたところ。
Sunnyvale, California, USA (former Atari headquarters)
旧アタリの社屋として普通紹介されるのはこちら↓の建物でしょうか。
ところが映画に登場したのはどう見てもこちら↑ではなくこちら↓。
周囲をマップでウロウロして見つけましたが、最盛期には1棟だけでなくこうした付近のいろいろな建物を使用していたのかもしれません。
発掘現場
場所はニューメキシコ州アラモゴード。
Alamogordo, New Mexico, USA (landfill site)
映画に写し出される周囲の景色から判断して、こちら↓と思われます。
Wikimapiaにもマークされています。
映画では何もない砂漠と言いますか荒野のように見えますが、すぐ東側には大きな道路が走り、店もそれなりに連なっているようですね。
こういったところに大量にこの手のものを廃棄って、環境的に大丈夫だったのかちょっと心配になります。
資料
更新履歴
- 2015/11/14 新規アップ
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