『ジョージー・ガール』 Georgy Girl (1966)

Georgy Girl [VHS] [Import]

ジョージー・ガール♪

作品メモ

ひとつ前のエントリー『ピアニスト』に続いて、テーマ曲だけ有名な映画シリーズ。
まずは曲の方からどうぞ(※14/7/24動画差し替えました)。

   

Very Best Ot the Seekers シーカーズ(The Seekers)の「ジョージー・ガール」。
以前クルマのCM(ホンダ、バモス → YouTube)に使われましたので、若い人でも耳になじんでいるかもしれません。
今でもこういったベスト盤で入手可能。
お気に召したらウェブで済ませるだけでなくぜひお手元にどうぞ。

どちらかと言えば『ピアニスト』で使われたアンドレ・ギャニオンの「想い出をかさねて」より知られているでしょうか。
「もとが映画音楽だということが忘れられてる曲と映画」というジャンルでは、「想い出をかさねて」が十両クラスで、こちらは小結クラス?

というわけで、「ジョージー・ガール」が使われたのは、同題映画『ジョージー・ガール』。
1966年のイギリス映画。モノクロのコメディです。

ジョージーはヒロインの名前。
ルックス的にちょっと微妙な彼女は彼氏いない歴ん年。
彼女に迫る男ときたら、両親が仕えている富豪のおじいちゃんだけ。
ルームシェアしている友人は対照的にモテモテのクールビューティ。ボーイフレンドをとっかえひっかえ楽しんで、ジョージーをいらだたせます。
その友人が妊娠してしまったことから事態はあらぬ方向へ動き出し……
……といったお話。

Georgy Girl 原作はマーガレット・フォースターWの同題小説。翻訳本も出ています。
監督シルヴィオ・ナリッツァーノ、撮影ケン・ヒギンズ。
音楽トム・スプリングフィールド。「ジョージー・ガール」の作曲も彼。

ヒロイン、ジョージー Georgy にリン・レッドグレーヴ。
この役でゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディー部門とニューヨーク映画批評家協会賞の主演女優賞受賞。米アカデミー賞、英国アカデミー賞にノミネート。この時姉ヴァネッサ・レッドグレーヴも『モーガン』で両アカデミー賞にノミネートされています。

富豪のジェームズ・リーミングトン James Leamington にベテラン、ジェームズ・メイソン。
劇中ではおじいちゃんが孫のような若い娘にせまっていくような印象がありますが、設定では49歳(セリフから)。実年齢は単純計算で57歳。

ジョージーがルームシェアするメレディス Meredith にシャーロット・ランプリング。若い!きれい!!
この時20歳。映画デビュー作ではありませんが、『ナック』(クレジットなし。ちょい役)の翌年で、ほとんどほやほや状態。
役柄も、クール……というより我がままでずるい……というよりでたらめで何考えているのかわからないキャラですが、ルックスにとても似合っているように思えます。
共演者に名を連ねていますがジェームズ・メイソンと一緒に写る場面はありません。実現するのは16年後の『評決』で、たった1カット。

メレディスのボーイフレンドのひとりジョス Jos にアラン・ベイツ。
『その男ゾルバ』の2年後、『まぼろしの市街戦』の前年(単純計算で32歳)。こちらも何考えているのかよくわからないキャラですが、コミカルかつ大げさな演技で懸命に演じています。

こういったキャラがドタバタを繰り広げるわけですが、今の目線で見て面白いかどうかは人によって異なるかもしれません。
個人的には当時のロンドンの街並みが見られること、それからやっぱりデビューしたてのシャーロット・ランプリングを拝めたことで、見て損はなかった気分。

allcinemaなどを参照する限り、日本でのビデオ化は無かったようです。
手元にあるのはイギリス盤DVD。英語字幕付き。
アメリカ盤も出ているかとは思いますが、リージョン2(PAL)ですから、小細工せずにそのまま日本のパソコンで再生できるというメリットがあります。
米ドル同様英ポンドもだいぶ安くなってきましたし、送料も以前に比べてかなりお手頃になっています。ヨーロッパものは直接ヨーロッパから購入するのも手かもしれません。

 → 英Amazonでの案内

※16/1/7追記
コメント欄で情報寄せていただきましたが、以前VHSが出ていたとのことです。

ジョージー・ガール [DVD]

Amazon見てみたら、なんと2013年にDVDも出ていたようですね。

ロケ地

IMDbでは、

449 Edgware Road, Maida Vale, London, England, UK (steps to Georgy’s apartment)
Belsize Avenue, Belsize Park, London, England, UK
Belsize Park, London, England, UK
Council Tax Division, Camden Council Finance Department, Belsize Avenue, Belsize Park, London, England, UK (registry office)
Crocker’s Folly, Maida Vale, London, England, UK
Dame Clara Butt House – 7 Harley Road, Hampstead, London, England, UK (James Leamington’s mansion)
Hampstead, London, England, UK
Kensington High Street, Kensington, London, England, UK
Kensington, London, England, UK
Leicester Square, Soho, London, England, UK
London, England, UK
Maida Avenue, Maida Vale, London, England, UK (steps to Georgy’s apartment)
Maida Vale, London, England, UK
Primrose Hill, London, England, UK
Rosslyn Hill, Hampstead, London, England, UK
Shepperton Studios, Shepperton, Surrey, England, UK (studio)
Soho, London, England, UK
St Mary’s Church, Maida Avenue, Maida Vale, London, England, UK (marriage proposal)

街頭ロケが多く、半世紀近く前のロンドンが楽しめます。

OP

ジョージーが横断して美容室に入るところ。
おそらくIMDbのリストにあるこちら。

Kensington High StreetW

具体的にはこのあたりかと思われます。

美容室のガラス越しのショットはSVで再現するとこんな感じでは?

もう何ひとつ同じショップがありません。
建物の柱やバス停の位置などから判断してみました。
例によって間違っていたらすみません。

OPトイレ

髪型を気にしたジョージーが駈け降りるところ。
マップをうろうろしていて見つけることができました。

“LADIES”用トイレがあったのはこの横断歩道の真ん中。
今はふさがれているようですが、この地下にトイレが眠っていることを地元のみなさんはご存知なのでしょうか??

ジェイムズの邸宅

IMDbのリストの住所に今でも建っています。
リストの記述を信じるならば、かつてはDame Clara Butt(クララ・バット)Wの家だった模様。
今は福祉施設か介護施設になっているようなのでマップは略。

ジョージーの住まい

運河のそば、長い階段を上ったところ。
IMDbのリストのいちばん上がこれで、そのままの住所に実在します。
建物も周囲もあまり変わっていません。
運河のあたりは今ではこういった感じ。

もちろん建物や階段はプライベートな物件でしょうから、勝手に上がったりしてはいけません。

夜道を横断するところ

いちゃつくメレディスとジョスにたまらず部屋を出て、ひとり寂しく横断歩道を渡るところ。
通過した車の窓に”MAIDA VALUE STATION”という標識が反射していたので場所がわかりました。

アパートからは北西に900mほどのところ。
この交差点の北側の角から南東側のMaida Value Stationに向かって渡っています。

噴水

2回登場しますがどちらも夜。
場所は調査中。

▼22/11/23 追記
コメント欄で、ほりやんさんから情報を寄せていただきました(2022年11月10日 22:58)。

Marble Arch Fountains, London

情報ソースはこちら↓
https://www.reelstreets.com/films/georgy-girl/

公園

0:44

ジョスが遊具で遊んでいたところ。
調査中。

▼22/11/23 追記
コメント欄で、ほりやんさんから情報を寄せていただきました(2022年11月10日 22:58)。

Paddington recreation groundW, London

現在はグラウンドが並んでいるこのあたり↓
背景の2棟のアパートは今でも確認できます。

情報ソースはこちら↓
https://www.reelstreets.com/films/georgy-girl/

メレディスとジョスが式を挙げた教会

0:45
メレディスとジョスが式を挙げるところ。
調査中。

▼22/11/23 追記
コメント欄で、ほりやんさんから情報を寄せていただきました(2022年11月10日 22:58)。

Hampstead Town HallW, London

情報ソースはこちら↓
https://www.reelstreets.com/films/georgy-girl/

地下鉄駅

ジョスが出てきたところ。
教会の前という設定のようですが、場所はこちら。

ジョージー・ガール Belsize Park 駅Belsize Park StationW

バスを降りたところ

夜になっただけで、場所は冒頭の通りと同じ。

桟橋

ジョスの背後に見える大きな建物は、Old Royal Naval CollegeW
当サイトのエントリーで言えば、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』に登場していました。

教会

走るのをやめたジョージーとジェイムズ。
ジェイムズの背後に写る教会はIMDbのリストにあるこちら。

St Mary’s Church, Maida Avenue, Maida Vale, London, England, UK

ジョージーの住まいから運河沿いに来たところで、映画の中と実際の地理は一致しています。

ラストの教会

ラストの舞台。
調査中。

▼22/11/23 追記
コメント欄で、ほりやんさんから情報を寄せていただきました(2022年11月10日 22:58)。

St Mark’s ChurchW
113 Hamilton Terrace, London

情報ソースはこちら↓
https://lantern-beta.commarts.wisc.edu/catalog/pressbook-col-georgy-girl_0015

資料

更新履歴

  • 2022/11/23 「噴水」「公園」「メレディスとジョスが式を挙げた教会」「ラストの教会」追記 項目名「教会」を具体的なものに変更
  • 2016/01/07 「作品メモ」にソフト情報追記
  • 2014/07/24 The Seekersの動画差し替え

コメント

  1. 通りすがりの者 より:

    私、昔々、ビデオで見ましたよ!! VHSでした。

    リン・レッドグレーヴ、大好きでした。お姉さんより好き。

    興味深い記事をありがとうございました。

  2. 居ながらシネマ より:

    通りすがりの者さん、コメントありがとうございます。
    VHS出ていましたか。後ほど本文に反映させていただきます。
    Amazonを見てみたらいつのまにか日本でもDVDが出ていたみたいですね。

  3. ほりやん より:

    キャプテン、お久しぶりです。

    私は高齢者(65歳)ですが、2歳上の知人がPrime Videoを利用していることを聞き、

    年寄りも使っているのか、若者だけのものじゃないのか、

    ということで遅ればせながら入会しました。

    私の好きな60年代、70年代の洋画もけっこうあるので、

    もういちど見たいと思っていた「36時間」「逃亡地帯」「アルフィー」を

    立て続けに見ました。

    そしてこの「ジョージー・ガール」です。

    「フォローミー」を見て以来ロンドン好きの私には、

    この映画もけっこう楽しめます。

    (噴水)

    例によって下記サイトに教えてもらいました。

    https://www.reelstreets.com/films/georgy-girl/

       Marble Arch Fountains, London

    (公園)

    同サイトより

       Paddington recreation ground, London

    (メレディスとジョスが式を挙げた教会)

    同サイトより

       Hampstead Town Hall Centre, London

    (ラストの舞台となる教会)

    この教会は、上記サイトで紹介されていませんが、

    https://lantern-beta.commarts.wisc.edu/catalog/pressbook-col-georgy-girl_0015

    の「View OCR Text」によって、判明しました。

       St Mark’s Church

       113 Hamilton Terrace, London

    2018年1月の写真を選択すると、全体が良く見えます。

  4. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、コメントありがとうございます。
    返信遅れまして、申し訳ありません。
    お久しぶりに「キャプテン」聞きましたが、思わず「好きよ好きよ♪」と歌い出しそうになりました。

    私も似たような年代ですが、定額ネット配信は3社ぐらいバリバリに利用しています。
    おかげでレンタルショップへはほとんど行かなくなりました。(劇場へはもっと行っていないかも……)
    Prime Videoに『ジョージー・ガール』があるとは知りませんでしたが、Prime Videoは結構昔の作品が入れ替わりで配信となっているので、有り難いですよね。

    いただいたロケ地情報は、後ほど記事へ反映させていただきます。
    またいつでもお気軽にお立ち寄りください。
    ありがとうございました!

  5. ほりやん より:

    リリーズですね。彼女らは数年前にBSフジの「クイズ脳ベルSHOW」に解答者として

    出ていましたが、いや~、こちとらも歳をとるわけですね~。

    リン・レッドグレーヴからの連想で、お父さんのマイケルが出演している

    「チップス先生さようなら」もPrime Videoで見ましたが、タカラヅカみたいに彼女が男装し

    て校長役をやってもいいくらい、父親によく似ています。

  6. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、またまた返信遅れまして申し訳ありません。
    歌の出だしは覚えていても、歌手の名前はすっかり忘却の彼方でした ^^;

    あの一家は皆似てますよね。
    ヴァネッサの娘さんたちは父親にもだいぶ似ていますが、それでも母親の面影は引き継いでいるような。
    大きなお世話ですが、こういう著名な俳優一家に生まれてしまうと、孫は孫で苦労するのでしょうね。
    ……と思っていたら、マイケル・レッドグレーヴの両親も俳優だったようで、リンやヴァネッサの世代ですでに孫といいますか3世俳優でした。

    『チップス先生』ちょっと見返してみましたが、ヒルトン原作ものはどれもツボを心得た内容となっていて、ハズレがなく、安心して見ていられますね(30年代のも好きです)。
    余談ですが、ポンペイのミュージカルシーンで長い通りを俯瞰でとらえたカットは、『旅愁』でもまったく同じカットがあり、いつか記事にしてみようと思います。

  7. ほりやん より:

    「旅愁」をPrime Videoで見ました。
    「長い通りを俯瞰でとらえたカット」が、確かに「チップス~」と同じでした!

    Prime Videoはありがたいです。こういったことをすぐに確認できるのですから。

    何週か前の週刊文春で春日太一さんが、三橋達也・主演の「国際秘密警察 鍵の鍵」を紹介していまして、それもPrime Videoで見ることができました。
    浜美枝や若林映子が共演しているのでOO7映画を見ているような気分でしたが、三橋達也がカッコよかったですよ。

  8. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、遅くなりましたが、雨の休日ようやく時間がとれまして、寄せていただいたロケ地情報を記事に反映させていただきました。
    おっしゃる通り、ネット配信で気軽にチェックできるというのは、本当にありがたい時代になりましたね。一生の娯楽が保証されたようなものです 😀

    アマプラに『国際秘密警察』もありましたか。
    シリーズは007がモロお役に立っていると思いますが、でも浜美枝さんや若林映子さんは『二度死ぬ』より前の出演ですよね。

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