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『ピアニスト』 The Pianist (1991)

想い出をかさねて♪

作品メモ

ふらりと寄ったお店できれいなピアノ曲が流れていました。
アンドレ・ギャニオンであることはわかりましたが、曲名をとっさには思い出せず。
でも映画のタイトルだけはすぐに浮かびました。自分の中では、映画『ピアニスト』のテーマ曲です。

   

本当の曲名は「想い出をかさねて」。
フランス語タイトルは”Souvenir lointain”で、直訳すれば「遠い記憶」でしょうか。

テレビドラマの『Age,35』で使われた「めぐり逢い」ほどではないかもしれませんが、「想い出をかさねて」も曲そのものは結構知られていると思います。 それが最初に使われた、と言いますか、テーマ曲として作られたのが、1991年のこの映画でした。

ザ・ベリー・ベスト・オブ・アンドレ・ギャニオン その年に出たアルバム『静かな生活』に収録されていますが、今ではいろいろなベスト盤に収められていると思います。
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今となっては、元々が映画音楽であることだけでなく、そんな映画があったこと自体あまり知られていないでしょうし、まして実際にご覧になった方はどれほどいらっしゃることか。
というわけでちょっとご紹介。

トロント郊外に引っ越してきた日本人ピアニストと近くに住む姉妹。
姉妹はイケメンの東洋人に興味津々、あらゆる手を使って彼の関心を惹こうとします。
やがてピアニストはまた引っ越して行ってしまいますが、3人の間にはとある秘密があり……
月日は流れ、3人が再会するときがやってきたのですが……
といったお話。
モテモテの日本人は奥田瑛二さんが演じていました。

確か地上波テレビで放送されたことがあり、それで見たのが最初でした。
日本ではDVDは未発売。海外でもおそらくそうでしょう。
今手元にあるのは、中古のVHS。アスキー(ASCII)ビデオというなつかしいレーベルです。
久々に見返しましたが、映像はもちろん音声もクリアでなく、ちょっとがっかり。

ジャケットを見ると、美しい姉妹が奥田さんをはさんでいる構図がフィーチャリングされていて、「三人で愛しあった官能の一夜……」てなコピーが妄想を激しくかきたてますが、そんな場面ばかりというわけではありません。
さりとて他に何か見どころがあったかと言えば何だかあまり印象に残っておらず、ちょっと扱いに困る映画。
やはり自分にとってはアンドレ・ギャニオンの美しい曲あっての映画なのかもしれません。

出演は、
妹ジーン(Gene) にゲイル・トラヴァース(Gail Travers)。
姉コレット(Colette) にマーシャ・グレノン(Macha Grenon)。
日本人ピアニスト、ヨシ・タカハシに奥田瑛二。

監督は、『KEIKO』のクロード・ギャニオン。
監督も音楽家もどちらもギャニオン(Gagnon)でケベック出身のようですが、特に関係はなさそう?
奥田さんは、その後も同監督の『リバイバル・ブルース』で製作と出演、『KAMATAKI』で製作をつとめています。

原作があるようで、Ann Ireland(アン・アイルランド)という作家の”A Certain Mr. Takahashi”

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というわけで、前のエントリー『静かなる男』からアイルランドつながりにもなっているのでした(強引すぎ……)。

忘れじの面影

忘れじの面影 [DVD] FRT-114 『忘れじの面影』 “Letter from an Unknown Woman” (1948)

イケメンピアニストとの思い出を引きずる……というお話で思い出すのはこんな映画。
ご参考までに。

ピアニストな映画

あくまでタイトルがらみで。

邦題
(allcinema)
原題
(IMDb)
原題直訳 年代 備考
ピアニスト The Pianist ピアニスト 1991 本作
ピアニスト La pianiste ピアニスト 2001 ミヒャエル・ハネケ監督
戦場のピアニスト The Pianist ピアニスト 2002
ピアニストを撃て Tirez sur le pianiste ピアニストを撃て 1960
海の上のピアニスト The Legend of 1900 1900年の伝説 1999
真夜中のピアニスト De battre mon coeur s’est arrêté 私の心臓は打つのをやめた 2005
私のちいさなピアニスト 호로비츠 위하여 ホロビッツのために 2006 韓国映画
4分間のピアニスト Vier Minuten 4分間 2006

ロケ地

IMDbでは、

Montréal, Québec, Canada
Vancouver Island, British Columbia, Canada

と、モントリオールやバンクーバーが撮影の舞台。
もともと音楽ネタを書くための作品紹介だったので、ロケ地はさらりと。

フェリー

エンドクレジットの謝辞に、British Columbia Ferry Corporation の名前があります。
フェリーの埠頭といいますかターミナルは調査中。

タカハシが車で去っていくところ

画面とにらめっこしていてわかりました。
モントリオールの中華街のこのあたり。カメラ南東向き。

この場面のヨシのセリフは、膝かっくんといいますか、そりゃないな~という感じ。
原作もこうだったんでしょうかね……

資料

コメント

  1. 青い鳥 より:

    公開当時、内容と音楽が印象に残りました。
    2019年に子供と二人で、モントリオールとケベックなどに旅行しました。
    8月でしたが、涼しかった(寒かった)です(^-^;
    また、記事を書いて下さい!(^^)!

  2. 居ながらシネマ より:

    青い鳥さん、コメントありがとうございます。
    おお、この映画でコメントいただけるとは、嬉しいです。
    劇場でご覧になったのですね。内容からして、映画館の暗がりでじっくり見るのが良さげな映画と思いますが、おそらく公開規模はそれほど大きくなかったことと思いますので、劇場でというのは貴重な体験でしたね。

    親子で海外旅行も良いですね。近場でも良いから親を一度どこかへ連れていってあげたかったなあ、と今更ながらふと思いました。

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