Think in Russian !
作品メモ
WOWOWのクリント・イーストウッド特集で久々に鑑賞。
もしかすると公開時以来かもしれません。
ど~んという水しぶきとともに海面スレスレに飛ぶ最新鋭ジェット……が自分にとってのメインビジュアル。
VFXはジョン・ダイクストラ。
お話はもうむちゃくちゃですから、ツッコミはなしと言うことで。
ロケ地
IMDbでは
Cut Bank, Montana, USA
England, UK
Glasgow, Montana, USA
Hat Creek, California, USA (opening scene at cabin)
San Diego, California, USA
Santa Clarita, California, USA
Stage 16, Warner Brothers Burbank Studios – 4000 Warner Boulevard, Burbank, California, USA
Thule Air Base, Qaanaaq, Greenland
Vienna, Austria
Zeltweg, Steiermark, Austria
ロケ地的な興味からいえば、やはり旧ソ連モスクワ市内の描写。
作品内容からしてモスクワ・ロケは到底不可能で、ここはウィーン・ロケで切り抜けています。
冒頭
設定ではアラスカ。
Hat Creek, California, USA (opening scene at cabin)
モスクワ空港
赤の広場
このあたりはスクリーンプロセスですね。
ホテル
モスクワ・ホテルという設定。
夜の川
背景の橋の形から撮影場所を探してみました。
赤くライトアップされた橋はこちら。
Schwedenbrücke
アクションシーンがあった青くライトアップされた橋はその西側。
映画の中と地理上の位置は一致しています。
Marienbrücke マリエンブリュッケ
- Wikipedia(ドイツ語) Marienbrücke (Wien)
- http://www.flickr.com/photos/babsf/28973876/
- http://www.panoramio.com/photo/20343965
マップではこちら↓
川はドナウ川に併走するDonaukanal(ドナウ運河)。
地下鉄駅
地下鉄に乗ったところは、パヴェレツカヤ Павелецкая 駅という設定。
撮影はやはりウィーンですが、似たような駅舎やホームが多くて見つけるのがたいへんでした。
特徴としては駅舎の左側に柱のようなものが見えることと、入口の左右に鉄筋の柱があること。
おそらくこちらだと思うのですが、例によって違っていたらごめんなさい。
Stadtpark Station シュタットパルク駅
- Wikipedia(ドイツ語) Stadtpark (U-Bahn-Station)
- Wikimedia Commons(ドイツ語) Category:U-Bahnhof Stadtpark (Wien)
- http://www.panoramio.com/photo/3062612
Photo from Wikimedia Commons (public domain).
マップはこちら。
川縁から南へ約1kmのあたり。
駅舎の中やホームもここと思われます。
標識をロシア語にとりかえ入口左右の鉄筋にそれっぽい赤いたれ幕を下げてはいますが、 その他はほとんどそのまま使っています。
ウィーンっ子が見たらきっと不思議な気持ちになったことでしょう。
参考までに、ホンモノのパヴェレツカヤ駅はこちら。
- Wikipedia(ロシア語) Павелецкая (станция метро, Кольцевая линия)
- Wikipedia(英語) Paveletskaya_(Koltsevaya Line)
次の駅
兵士がホームに現れて緊迫感を演出するところ。
よく見るとこの駅は次の降りた駅を少しだけ擬装して使い回しています。
乗った駅はU4線ですが、こちらはU1線。
降りた駅
これは自信をもって断言できます。
撮影場所はこちら↓
Photo from Wikipedia (public domain).
え~理由ですが、画面をよく見ると電車が入ってくる向こう側の壁に、駅名がドイツ語そのままで”Südtiroler Platz
“と表示されているのでした 😉
路線図もU1線のものがそのまま映っています。
このあたりをきちんと擬装しなかった理由はわかりませんが、作り手もまさか30年近くを経て地球の裏側でHV放送され、そんな些末なことをチェックされるとは予想もしなかったことでしょう……
コメント
私はクリントイーストウッドが大好きですし、万難を排して、ミグを盗むのは爽快でしたね。驚くのは、現在のEU諸国の戦闘機のモチーフになっているファイアフォックスですね。超高速戦闘機の出現を1980年代に予想していたアメリカ人は脱帽します。格納庫からミグに乗り込む前のガントの心境と操縦席に収まった後の操作は、ガントの才能が発揮されていて、飛行中のイーストウッドの渋い演技が見事でした。
古山茂樹さん、コメントありがとうございます。
この映画は劇場公開時に見に行きましたが、手に汗握る主人公の活躍や迫力ある映像もさることながら、使命のために身を挺する協力者たちがしっかり描かれていたのが良かったと思いました。
あとは偽装した燃料補給隊が、追手に手を降ってみせるところとかが妙に記憶に残っています。
思考で制御する戦闘機というのはまだまだ未来のこととでしょうか。
今なら人間が判断するよりAIの方が早くて正確かもしれませんね。