ジョルジュ・ドルリューの音楽だけでもおつりたっぷり
作品メモ
先日(2008年秋)ムービープラスで『未来警察』を観ました。
当時は結構わくわくしたビジュアルも今見返すと微笑ましいところがあったりして。
さらに主演のトム・セレックも久々にご対面のような気がして、微妙な懐かしさとともに観ることができました。
トム・セレックというとなんだかバート・レイノルズとダブッてしまうのは私だけでしょうか。 😉
それはさておき、個人的には彼の出演作の記憶は80年代後半から90年代にかけてに集中しているようです。
『未来警察』『ハイ・ロード』『スリーメン&ベビー』、それに『彼女のアリバイ』です。
この映画ですが、日本では未公開でVHS発売のみ(のはず)。
90年代にテレビで鑑賞後(たぶん深夜枠)、2000年代になってアメリカ盤DVDをゲットしました(リージョン1、スタンダードサイズ、字幕なし)。
ストーリーその他は一番下の資料リンク先をご覧ください。
他愛のないロマンチック・サスペンスといいますかラブコメですが、なんといってもジョルジュ・ドルリューの音楽の素晴らしさ。
これに惹きつけられました。 →
youtube検索
美しい旋律のテーマ曲が幾度も流れて、そのたびに彼女を見つめるトム・セレックのようにうっとりとなります。
次の瞬間大変な目にあうのはこの手の映画のお約束ですが……
このテーマ曲は野田秀樹さんの舞台『から騒ぎ』でメインに使われていました。
こちらもNHKテレビで放送されたときに鑑賞。シェークスピアの世界を角界に置き換えて自由奔放に翻案した楽しい舞台でした。
映画は音楽が良いとそれだけで十分幸せですね。
トム・セレックは『ハイ・ロード』も中身はしっちゃかめっちゃかでしたが、音楽(ジョン・バリー)の一点買いで十分おつりが来たような気がします。
※2012/6動画↓追記
ロケ地
IMDbの情報ではロケ地はBaltimore, Maryland, USA
エンドクレジットにも
“THANKS TO THE BALTIMORE & MARYLAND FILM COMMISSIONS”
とあります。
ということで、ボルチモアを探ってみました。
映画冒頭
絵から実写にオーバーラップしていくところはおそらくここで、北にカメラを向けています。
裁判所
6分目ぐらいに出てきます。ホンモノの裁判所のようです。
Baltimore County Court
- Google Maps(SV)
(※15/3/31 アングル修正)
Green Spring Station
郊外のLutherville (Wikipedia英語版)にあるショッピングモール。
彼女が悪漢たちに追われる場面(0:33)がここ。
背景に映っている看板でわかりました。
俯瞰で数秒映る中庭もLive Search Mapsの概観図なら確認できます。
資料
関連記事
ジョルジュ・ドルリュー
- 『かくも長き不在』 Une aussi longue absence (1961)
- 『かもめの城』 Rapture (1965)
- 『まぼろしの市街戦』 Le Roi de coeur (1967)
- 『サン・スーシの女』 La passante du Sans-Souci (1982)
- 『リトル・ロマンス』 A Little Romance (1979)
- 『彼女のアリバイ』 Her Alibi (1989)
- 『恋のエチュード』 Les deux anglaises et le continent (1971)
- 『映画に愛をこめて アメリカの夜』 La nuit américaine (1973)
- 『突然炎のごとく』 Jules et Jim (1962)
- 『軽蔑』 Le Mépris (1963)
更新履歴
- 2015/03/31 「裁判所」ストリートビュー修正
コメント
突然のコメント失礼いたします。
野田秀樹の「から騒ぎ」とても好きな舞台でした。
劇中ひとつずっと気になってる音楽がありまして、ご存知であればお教えいただきたいのですが、
唐沢寿明と三浦洋一が土俵でガップリ四つに組んでいる場面で、二人と行司が静止状態のまま土俵が回転するところがありますが、そこで流れる音楽が何かご存知でしたら、是非お教えください。この20数年ずっと気になってしました。
みみおさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
野田さんの『から騒ぎ』、楽しい舞台でしたよね。他にも『十二夜』などテレビで楽しませていただいたものです。
お尋ねの件ですが、とりいそぎビデオを見てみました。
1時間30数分あたりからの、勇壮なオーケストラの曲でしょうか? (赤いリボンを使った新体操みたいな振り付けがあるところ)
これはどこかで聴いたことがあるような。
おそらく映画音楽だとは思うのですが、今すぐには出てきません。
お役に立てずすみません orz
こういうモヤモヤは一度生まれると気になるもので、なんとか判明したいものです。
(わかりましたらここに書くことにしますね)
『から騒ぎ』、本当に久々に見返してみたら、最初いきなり『ベンハー』で始まっているんですね 😉
大団円の音楽(ポール・ウィンター)はテレビで見たとき知らなくて、調べて買い求め、しばらくハマっていたことがありました。
映画や舞台で使われる音楽の力って大きいですよね。
お忙しい中、失礼な私の突然の質問にお時間を取らせてしまってすみませんでした。
主の誠意に感謝いたします。ありがとうございました。m(_ _)m
お役に立てず、すみません。
あいかわらずモヤモヤが続いていますが、もし思い出せたらこちらでご報告します。
みみおさん、もうこちらをご覧いただいてはいないとは思いますが、ようやくわかりましたのでご報告。
ビル・コンティでした。
ドラマ『南北戦争物語 愛と自由への大地』North and South (1985)のテーマ曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZL8oMlRBOtU
『ライトスタッフ』だったかもと思い、それはハズれでしたがその延長でサントラ聞きまくり判明しました。
1年9ヶ月ぶりにスッキリです♪