作品メモ
『シェーン』に続いて、こちらも以前書きかけのままにしておいたエントリーです。
確かあの湖がどこだか知りたくて調べたような記憶が……
原作メアリー・シェリー。
「フランケンシュタイン」はもちろん科学者の名前ですが、今では科学者が創造した生き物を指すことが多いような。
その外観イメージを定着させたのがこの映画。
なお確か少女との交流は原作にはなかったはず。
フランケンシュタイン博士にコリン・クライヴ、婚約者エリザベスにメイ・クラーク、いわゆる「フランケンシュタインの怪物」にボリス・カーロフ。
監督ジェームズ・ホエール、撮影アーサー・エディソン。
ロケ地
IMDbでは、
Malibou Lake, Agoura, California, USA (creature and young girl by the lake scene)
Little Europe, Backlot, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA
Vasquez Rocks Natural Area Park – 10700 W. Escondido Canyon Rd., Agua Dulce, California, USA (Henry seperates from the group and is found by the monster with torch in his hand)
Busch Gardens – S. Grove Avenue, Pasadena, California, USA (convalescent scene)
Court of Miracles, Backlot, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA (Father brings his dead young daughter to Henry ‘s wedding)
Stage 12, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA
San Fernando Valley, Los Angeles, California, USA
例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
お祝い
0:47
町並みはユニバーサルスタジオのオープンセットのようです。
Little Europe, Backlot, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA
Court of Miracles, Backlot, Universal Studios – 100 Universal City Plaza, Universal City, California, USA (Father brings his dead young daughter to Henry ‘s wedding)
現在のこのあたり。さすがにセットがそのまま残っているとは思えませんが……
- Google Maps
- 34.1396672,-118.3454177
湖
Malibou LakeW, Agoura, California, USA (creature and young girl by the lake scene)
左右のアングル的にはこのあたり(カメラ南東向き)、前後はもう少し前の位置で、おそらく目の前に見える小島から撮られているように見えます。
- Google Maps(SV)
- 34.1095023,-118.7549353
ホントに投げ込まれた少女。現在の基準ならありえない撮影ですが、IMDbのTriviaによると、アメリカでの劇場公開版はその部分はカットされていたとのこと。
またIMDbのTriviaによると、泳ぎはほとんど未経験だったとのことで、余計ムチャです。
岩山
村人たちが松明片手に押し寄せるところ。
『美女と野獣』みたいですが、こっちが先。
Vasquez Rocks Natural Area Park – 10700 W. Escondido Canyon Rd., Agua Dulce, California, USA (Henry seperates from the group and is found by the monster with torch in his hand)
資料
更新履歴
- 2018/09/24 新規アップ
コメント
ブログにあるように、本来は科学者の名前である「フランケンシュタイン」は今ではその科学者が創造したモンスターだと思っている人が多い。
「奇跡の人」(The Miracle Worker)とは、三重苦の障害を克服したヘレン・ケラーだと思っている人が多いが、本当は彼女に奇跡を起こした家庭教師アニー・サリバンを指すのとよく似た思い込みだ。
Malibou Lake は「フランケンシュタイン」のみならず、他のホラームービーでも何度も撮影地に選ばれたらしい。
写真を見ると「成るほど!」とうなずける不気味で死の臭いがする湖だ。
女の子がモンスターに本当に湖に投げ込まれるシーンはショッキングですね。
現在なら、イヌかネコを投げ込んでも、動物愛護団体から凄まじい抗議を受けることでしょう。
モンスターが女の子を抱き上げてからカメラをカットし、常套通り湖の中に投げ入れるシーンでは人形と取り換えて撮影すればよかったのだが、当時はこのような発想は思いつかなかったのだろうか。
女の子も女の子だ。あのようなモンスターが近付いてきたら、逃げるのが普通だろう。
それどころか、一緒に遊ぼうとする。 「何するか!!」
なお、このシーンはyou tube(無料)で見られます。
幼い子どもを殺害するシーンは残虐で痛々しく、映画ではダイレクトな描写は避けるべきだと思います。
日本映画では、「宮本武蔵 一乗寺の決斗」(東映 内田吐夢監督 中村錦之助主演)で 武蔵が吉岡一門の名目人(12歳というまだ幼い少年・吉岡源次郎)を躊躇なく斬り殺してしまいます。
このシーンはストーリー上重要で、かつ史実通りなので、カットも改変もできません。
内田監督はこの居たたまれないシーンを実にスマートにかつリアルに撮っています。
「どうやったか」って? それは映画見てからのお楽しみ
赤松さん、フランケンシュタインのこの場面、けっこうショッキングですよね。
今の基準ですと、娯楽映画で大人はバタバタ死んじゃっても子供とペット(特に犬)は必ず助かるという不文律みたいなものがありますものね。
私も幼い命が……というのは苦手ですが、ご紹介の「宮本武蔵 一乗寺の決斗」は気になってしまい、Amazon Primeビデオでアップされていたので見てしまいました。
なるほど~そういう描写でしたか。
この場面全体が、色彩を無くすなど凝ってますね。
萬屋ならぬ中村錦之助さんも無双の剣豪というより、文字通り泥臭い戦いぶりで、迫力有りました。
あとは佐々木小次郎役が高倉健さんというのがツボにきました。まるで桃太郎さんみたいな出で立ちが印象に残りすぎ、次の「巌流島の決斗」まで見てしまいました 🙂