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『ラビリンス』 Labyrint (2015- )

作品メモ

AXNミステリーで日本独占初放送中のミニシリーズ。
チェコとスロヴァキア両国で起きた猟奇連続殺人事件を描きます。

ぱっと見スウェーデン、デンマーク合作のヒットドラマ『The Bridge』がお役に立っているように見えますが、その他にもミステリーやクライムサスペンスのお約束的作劇や絵作りがあれこれと注ぎ込まれ、「あるある」のオンパレード。
必ずしもそれがすべてうまく機能しているわけではありませんし物足りない部分もありますが、何より作り手の意欲が伝わってきて、多少の欠点は気になりません。

同じように日曜日の夜AXNミステリーで放映されている『ポーランド未解決事件課』が今ひとつ乗り切れないのとは対照的。
旧東欧圏だから、と下駄をはかせる必要も無く、すっかり猟奇な世界を楽しんでしまっているところです。

 
 
 

番組資料

AXNミステリーは各国の珍しいミステリーものを流してくれるのは大変ありがたいのですが、サイトに資料らしい資料を載せようという気が見られないのが残念。
IMDbの当該ページにたどりつくことすら難しいことがあります。
データが少ないので戸惑っている方のために……何よりも自分のために、少し資料を整理してみました。

IMDbによれば製作はチェコ共和国の国営チェコ・テレビで、言語はチェコ語。
スロヴァキア語も混じっていることと思いますが、このあたり『The Bridge』同様聞き分けられないので、なんとも残念なところ。

本国では2015年に第1シーズン全7エピソード放映(15/8/31~10/12)。
今年(2017年)3月には第2シーズン放送開始。こちらも全7話となるようです(17/3/13~4/24)。

日本ではAXNミステリーでこの(2017年)3月12日から第1シーズンを放送中(毎週日曜10時)。 今度の日曜日(4/23)が最後となります。
シーズン2も放送予定のようですが、まだあちらでは放送中ですから、S1に続けてすぐとはいかないかも。

一般的な資料としては……↓

シーズン1については、こちら↑のチェコ・テレビのサイトで日本からでも全部見ることができます(シーズン2は地域の制限がかかっていてダメ)。

ストーリー

E6までについて、後でストーリーを思い出せる程度にメモっています。
ネタばれにはご注意ください。

第1話
  • OP地下室 爆発が起きた模様。
  • 大邸宅の女性(ドルフという名)の元へ。女性は死期が近い様子。カレラという息子がいるらしいが、行方不明。
  • 以下物語は3週間前へさかのぼる。
  • 森の中で腹に剣が刺さり体にヘビが巻きついた串刺し遺体が発見。被害者は州副知事のカラスだった。
  • 男2人が古城のようなところで組み立て工事をしている。
  • とある教会で神父が赤ん坊の泣き声を聞く。
  • タマラが登場し、スロバキアでも半年前若い女性(ガブリエラ)が串刺し遺体で発見されていることを知らせる。
  • チェコ側でガブリエラとそっくりの女性(アレナ)が行方不明となる。
  • 看護婦マルチナの自宅へ銀貨が郵送されてくる。
  • 「日焼けした男」が裁判所で判事を射殺、自らも頭を撃ち抜く
第2話
  • アレナの父親コヴァーシュが娘を探して暴走する。
  • 判事射殺の犯人クリーマは無職だが金回りは良く、おそらく何者かに金を受け取り指示されていた。
  • マルチナの元へさらに銀貨が届く。消印をたどってやってきた町で、銀貨の送り主が「日焼けした男」であることを知る。
  • 古城の工事は完成したところで、謎の人物が立ちはだかる。
第3話
  • コヴァーシュを逮捕。
  • コヴァーシュに痛めつけられていた男は、アレナにつきまとっていた際に、「日焼けした」警官と遭遇していた。
  • 赤ん坊の泣き声が聞こえた教会の地下から、盗まれたはずのマリア像が見つかる。
  • カラスの遺体の状況がボスの絵「最後の審判」と似ていることが、専門家に指摘される。
  • マルチナのもとに3度目の銀貨が届く。今度の消印は知っている地名。
  • 逃走中のスロバキア人強盗二人組が、森の中の一軒家で監禁されていたアレナを発見。救出しようとするも……
  • 工事を行っていて拉致された男が、つり下げられた死体となって発見される。
第4話
  • アレナは保護されるも意識不明。
  • クラーリクが一軒家で盗んだノートPCが、質屋に持ち込まれる。
  • ノートPCのパスワードを解除した若者と質屋の店主に危機が迫る。
  • クリーマが告解した神父は、その内容を警察に話すことを拒否する。
第5話
  • ガブリエルはコヴァーシュの娘だった。
  • 警察はクラーリクの足取りを追う。
  • マルチナが拉致される。
  • レメシュたちはカラスとマトゥラが関わった裁判の記録を調べる。
  • タマラたちはよそ者の宿泊記録を手分けして調べる。
  • 司教がクリシュトフ神父の招きで教会を訪れるが……
第6話
  • 教会の爆発で閉じ込められた神父たちの前に謎の男が登場する……
  • 教会の地下にはどこかに通じている抜け道があった。
  • タマラはチェコでの調査中に消息を絶つ。
  • アレナが目覚める。
  • 監禁されたマルチナは犯人と対面する。彼女が知っている人物だった……
  • レメシュたちは犯人を絞り込むが……
第7話
  • 最終回。見てのお楽しみ。

キャラクター

『The Bridge』同様多彩な登場人物が説明抜きで次々画面に登場してきて、混乱します。
キャラ毎にメモすると同時に、第6話までの内容も整理しています(表記は、役名/俳優名)。

捜査陣
レメシュ (Michal Remeš) / Jiří Langmajer”
チェコ、ブルノ警察の刑事。チームを率いて猟奇事件に挑む。バツイチで、奔放な娘アンドレアに悩む。
タマラ・フロンスカー(Tamara Hronská) / Zuzana Kanócz
スロバキア、ブラチスラバ警察の刑事。副知事殺害が半年前の事件と似ていることから、上司の反対を押し切り、チェコ側に来て関連性を調査する。『The Bridge』のサーガ・ノレンほどではないが、個性的。
グロスマン(Dan Grossmann) / Stanislav Majer
レメシュの同僚。仲が良く頼れる友人。
イレーナ(kriminalistka Irena) / Zuzana Kajnarová
kriminalista David / Michal Dalecký
ペトル(kriminalista Petr) / Pavel Batěk
レメシュのチーム
オリヴァ(náčelník Oliva) / Miroslav Donutil
レメシュたちの上司。丸顔の白髪頭。部下に愚痴をこぼすのも仕事のうち。要所ではさすが鋭い指摘もする。
ヤン・ソウチェク / Vojtěch Kotek
地方の警官。妻と生まれたばかりの赤ん坊が大切な家族。
事件の被害者とその周辺
カラス
E1で森のはずれで串刺しで発見された被害者。剣が刺さり蛇が巻き付けられていた。元検事の州副知事。
ガブリエラ・ウホルチコヴァ
半年前スロバキアで殺された若い女性。絞殺の上やはり剣が刺さり蛇が巻き付けられていた。行方不明となったチェコのアレナとうり二つ。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
実はアレナの異母妹。父親コヴァーシュがスロバキアに旅行に行ったときにW不倫でつきあい始めた結果だったことが、E5で明らかとなる。
マチェイ・ラージュ
ガブリエラの事件の犯人とみなされたストーカー。自殺を試みスロバキアの病院に入院中。ガブリエラを撮影した膨大なビデオを所有していて、手がかりとなりそう……
アレナ
行方不明となっているチェコの若い女性。ガブリエラとそっくり。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
やはり拉致されていた。E3の最後で、強盗二人組に救出されるもE4で交通事故にあい、意識不明で聴取できない状態。
実はカブリエラは異母妹であったことがE5で明らかとなる。
コヴァーシュ
アレナの父親。娘を探したいあまり、容赦なく暴力を振るう。義父とは仲が悪い。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
実はガブリエラの父親でもあったことがE5で明らかとなる。
リフテラ
クラブでアレナにつきまとっていた若者。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
娘を探しているコヴァーシュに痛めつけられる。
実際にはアレナにつきまとっていた際「日焼けした」警官に邪魔されてアレナとはそれきり。事件とはおそらく無関係。
クリーマ
E1の最後で、マトゥラ判事をいきなり撃ち殺して、自らも頭を撃ち抜く。
序盤「日焼けした男」として、あちこちで目撃されている。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
無職。癌で余命わずか。良い暮らしをしていたため、誰かに金で指示されたと思われる。
E4で数週間前から教会に通っていたことが判明。神父に告解していたと思われたが、告解の秘密保持の壁にはばまれる。
クリーマの妻
夫の金の出所については知らないと証言。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
E2で受け取った貸金庫の鍵は、おそらく裁判所に入る直前に夫が投函したもの。貸金庫から大金を発見するが、警察には内緒。
マトゥラ判事
E1の最後でクリーマに射殺されたチェコの判事。過去の裁判が事件に関係しているという説も……
マルチナ(Martina Vágnerová) / Kateřina Janečková”
チェコの看護婦。自宅に匿名で銀貨が届けられるようになり、次第にその枚数が増えていく。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
封筒の消印から地方の郵便局を訪ねたところ、差出人は「日焼けした男」だった。 その町でふと立ち寄った教会がクリシュトフ神父の教会だったが、そのことを知る由もない。
三度目の消印はは覚えがある地名で、実はそこの修道院出身。ワケありで修道院に入っていた模様。
E5で拉致、二人組が作っていた檻のようなところに監禁されてしまう。
 

 

 

 
レ  
12歳の時、ヴァーツラフ・ドルフに暴行された。
その裁判を担当した検事と判事がカラスとマトゥラ。
ヴァーツラフは獄中で自殺。それを恨んだ弟カレルが復讐に走っているのが事件の真相だ、というのがE6での警察の推理。
果たして真実は??
Pavel Vágner / Lukáš Hlavica
マルチナの夫
サンデラ
古城のようなところで工事をしていたひとり(屈強な方)。
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E2で謎の男に倒され、引きずられていく。 E3で「最後の審判」のように吊されて殺されているのが発見される。なんとかマスコミは押さえるものの、E4ではネットに動画が公開されてしまう。札付きの凶悪犯だった。
ヤクブ・カンベルスキー(Jakub Kamberský)/ Jiří Hána
サンデラとともに工事を請け負っていた。
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完成後閉じ込められ、E4で謎の男に殺される。
シュテファン・クラーリクとミロ・セレニイ
二人組の強盗。スロバキア人。さほど凶悪ではない様子。スロバキアで犯行後チェコ側に逃亡していたが……
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
E3の最後で森の中の一軒家にたどりつき、ノートPCを盗んだところで、監禁されていた女性(アレナ)を発見。 救出するも、戻ってきた謎の男に狙撃されて、ミロは退場。クラーリクもアレナとかろうじて貨物列車に乗り込んだところで力尽きる。
二人組の窃盗犯
駅構内で荷物を物色している。
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貨物列車に残されたクラーリクと荷物を発見。荷物をちょろまかして中身のノートPCを質屋に持ち込む。
質屋の主人と若者
主人は持ち込まれたノートPCがロックされていたため、知り合いの若者に解除を依頼するが……
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
若者が解除に成功したとたん所在地が明らかになり、二人に犯人の魔の手が迫る……
クリシュトフ神父(farář Kryštof) / Radek Holub
郊外の教会の神父。どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえるようになり、教会の地下を調査したところ……
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
以前盗まれたはずのマリア像を発見。
E5で現場に司教を招くものの、突然爆発が起こり、閉じ込められる。どこからか謎の男が登場して……  

 

 

 
レ  
神父は射殺、司教は拉致されてしまう。
聖ミハエル教会の神父(farár Vojtech)
クリーマが数週間前から通っていた教会の神父。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
神父に告解していたと思われるが、秘密保持義務によりその内容を警察に伝えることはできない。
司教
神父の告解の件で刑事たちが相談に来た。クリシュトフ神父からマリア像についての相談も受けている。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
E5で現地に足を運ぶが、突然の爆発の後、行方不明に。
 

 

 

 
レ  
E6では、爆発の最中カレル・ドルフが登場、司教を拉致し、マルチナと同じ檻に監禁している。
ドルフ夫人
E1の冒頭で登場。資産家風。死の床にある。
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
カレルの母親と思われる。
カレル・ドルフ
??
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
E6でマルチナの口から名前が突然出てきて、視聴者に動揺が広がる(笑)。実は名前自体はE1の冒頭の会話で出ていたが、覚えていませんがな。
詳しくはマルチナの項参照。
ヴァーツラフ・ドルフ
ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
カレルの兄。マルチナの件で、獄中で自殺している。
詳しくはマルチナの項参照。
ヒエロニムス・ボス(ボッシュ)
15~16世紀のフランドルの画家。
犯人はボッシュの「最後の審判」を「見立て」ている。
(ウィーン美術アカデミー付属美術館蔵)

ロケ地

IMDbやWikipediaには情報がありません。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

設定では、チェコ側はブルノ警察、スロバキア側はブラチスラバ警察。

E1

城趾?

不気味な内装工事が行われていたところ。
E1以降も何度か登場。
調査中

クリシュトフ神父の教会

E1以降も何度か登場。

マルチナと夫は”Malá Čistá”(マラーチスタ)で検索して見つけますが、さすがに架空の地名。
撮影に使われたのはDoubravník(ドウブラヴニーク)Wと言う町にあるこちら↓

Kostel Povýšení svatého Kříže (Doubravník))

画像右側がE2で登場した郵便局。
実際に郵便局のようですね。

E2でマルチナたちがクルマを停めたのはこのあたり↓

E2

「前回まで」

E2以降は毎回冒頭の「前回までのあらすじ」のところでブルノWの各地の景色が写ります。
ちょっとした観光案内ですね。

E2はブルノの全景。南側の小山から撮ったもの。

E3

「前回まで」

夜景のビルは、AZ TowerW北側からの眺め。

E4

「前回まで」

城趾?は内装工事(汗)のところかと思いますが、調査中。

貨物列車が着いたところ。
設定ではセリフからチシュノフ(Tišnov)W
ブルノの北西約20km。

列車がやってくるショットで左手の建物はこちら↓なので、実際にチシュノフの駅の模様。

列車は南側から接近。
置き引き二人組が待っていたのは、おそらくこの部分。0:50頃わかりやすく写ります。

修道院

設定ではツェイレニツェ。

聖ミハエル教会

0:27頃
クリーマが通っていたという教会。
リアルでもその名前でした。

Kostel svatého Michala (St. Michael Church)

E5

「前回まで」

夜景の教会は、Red Church (Brno)W

スロバキアの高速道路

0:27
ブラチスラバに戻るタマラのBMWが走っているところ。
このドラマ、スロバキアがあまり登場しない中での貴重な?映像。

その直後山の上のお城がインサートされます。

ブラチスラバ城(Bratislavský hrad)W

斜張橋

翌日タマラのBMWが走って行くのは、そのブラチスラバ城を左手に見るこちらの斜張橋。

Most SNP (NovýMost 新橋)W

その後、ガブリエラの母親がいた町は調査中。

スロバキアの首都ブラチスラバは、ブルノの南12,30km、ウィーンの東50km。

E6

「前回まで」

聖ペトロと聖パウロ大聖堂W

ロケ地マップ

 
 
 
 

資料

更新履歴

  • 2017/04/22 新規アップ

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