作品メモ
ひとつ前のエントリー『緑の光線』は日本公開が87年4月25日。
下世話な話ですが、今の目線で振り返ればその数日前にNTT株が最高値をつけていて、人々が株式に注目。バブルのギアが一段上がったタイミングでした。
この『マネキン』は翌88年2月20日公開。
前年10月のブラックマンデーでいったんはつまずくものの、『マネキン』公開時には株も不動産も勢いを取り戻していたでしょうか。
いよいよバブルも本格化していくわけですが、もちろんその最中にいてそれがバブルだなどとは知る由もなく、ただ気がつけば業績も好調、実入りも良くなり、「これはホントに調子良いかも??」とふわふわっとしたものを感じるようになった、そんな雰囲気はあったかと思います。
この映画も実にふわふわっとしていて、世相にぴったり。
当時デートムービーとして利用した方も多そうですね (自分もそのひとり♪)
今回久々に鑑賞しましたが、今となっては珍妙としか思えない当時のファッションも、「たしかにあの頃こーだったよな~」となつかしく見ることができました。
一方で、ゆるゆるとした内容は意外にも楽しめてしまい、まあ映画ってこんな感じでムズかしく考えずに見ていれば良いのかも、と思ったりもしたのでした。
今から見るとなると、DVDが廃盤となり、意外と難しいようです。
幸い以前WOWOWで放送された時の録画があるので、今回それを利用しました。
出演は……
主人公ジョナサンにアンドリュー・マッカーシー。
デパートのショーウィンドウに飾られたマネキン、実は古代エジプトからやってきた美女エミーにキム・キャトラル。
ライバルデパートへの転職を賭けて悪巧みをめぐらすボス、リチャーズにジェームズ・スペイダー。
イジわるな警備員フェリックスに、『ポリスアカデミー』の鬼教官、現在は『Major Crimes ~重大犯罪課』のベテラン、プロペンザ刑事として活躍中のG・W・ベイリー。
おネエのスタッフ、ハリウッドにメシャック・テイラー。
監督・脚本マイケル・ゴットリーブ。
エンドタイトルはもちろんこちら↓
スターシップ「愛はとまらない」”Nothing’s Gonna Stop Us Now”W
ロケ地
IMDbでは、
Wanamaker’s Department Store – 1313 Chestnut Street, Philadelphia, Pennsylvania, USA
Boscov’s Camp Hill – 170 South 32nd Street, Camp Hill, Pennsylvania, USA (Illustra)
Philadelphia, Pennsylvania, USA
例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
フィラデルフィア、現在
エジプトはさておき(笑)、時代は現在となり、舞台はフィラデルフィア。
いきなりロッキーの階段が映ります。
ジョージ・ワシントンの銅像がたつ場所は、トマス・エイキンズの名をとって、Eakins OvalWと言うそうです。
最初の勤務先
こちら↓ (カメラ西向き)
プリンス
舞台となるデパート。
Wanamaker’s Department StoreW – 1313 Chestnut Street, Philadelphia, Pennsylvania, USA
現在Macy’s。
内部もここで撮影されているのが凄いですね。
当然撮影は深夜行われたと思いますが、Wikipediaによると、3週間、夜9時から朝6時までとのこと。
中央吹き抜けにあるパイプオルガンは、世界最大の演奏可能なオルガンとのこと。
イラストラ
ライバル店の撮影は、フィラデルフィアから西へ150kmほどワープしたこちら↓
Boscov’s Camp Hill – 170 South 32nd Street, Camp Hill, Pennsylvania, USA (Illustra)
ロキシーにフラれたところ
こちら↓の公園の南西角。
ロケ地マップ
フィラデルフィアで撮影された映画のロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2017/01/09 新規アップ
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