目次
作品メモ
ひとつ前のエントリー『無防備都市』と並ぶロベルト・ロッセリーニ監督の代表作。
連合軍やパルチザンがナチスドイツをイタリアから駆逐していく中で、各地に生まれた6つのエピソードが語られます。
『無防備都市』同様、はるか昔テレビで見て強い印象……というよりはトラウマに近い記憶を刻まれてしまった映画。
特に最後のエピソードは、子供向けに翻案されて読んでいた『若き親衛隊』を思い出して、さらにトラウマが増幅されたかもしれません。
音楽レンツォ・ロッセリーニは『無防備都市』と同じ。
ロケ地
IMDbでは、
Florence, Tuscany, Italy (episode IV: Firenze)
Maiori, Salerno, Campania, Italy (episode I: Sicilia and episode IV: Appennino Emiliano)
Naples, Campania, Italy (episode II: Napoli)
Porto Tolle, Rovigo, Veneto, Italy (episode VI: Porto Tolle)
Rome, Lazio, Italy (episode III: Rome)
例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
第1話
シチリア島という設定ですが、撮影はこちら。
Maiori(マイオーリ)W, Salerno, Campania, Italy (episode I: Sicilia and episode IV: Appennino Emiliano)
海辺の城塞はこちら。
Torre Normanni
今はリストランテになっているようです。
Ristorante Torre Normanna
http://www.torrenormanna.net/
第2話
解放されて連合軍の補給基地となったナポリが舞台。
Naples, Campania, Italy (episode II: Napoli)
広場
子供たちが側転芸?を披露していたところ。
Piazza San Domenico MaggioreW
人形劇場前
0:28
子供に引っ張られて、トラムが走る大通りを横切りますが、こちら(カメラ西向き)。
劇場の建物は建て替えられているでしょうか。
広場
0:31
千鳥足の兵士が少年についてきたのは、こちらの広場。
教会の塔
0:31
瓦礫の背景に見える教会の塔は、おそらくその次のジープを走らせて町へ向うシーンに写っているものと同じ。
Santa Maria del Carmine (Naples)W
子供を捕まえて
0:38
子供をいったんジープから降ろしたところ。
港沿いのこちら。
背後の倉庫は今でも確認できます。
逃げた子供を捕まえたところは上記と同じ場所で、こちらの教会の前。
Chiesa di Santa Maria di Portosalvo(サンタ・マリア・ディ・ポルトサルヴォ教会)W
第3話
解放後6ヶ月のローマが舞台。
DVDのジャケットにもなっている悲しいエピソード。
フランチェスカ役のマリア・ミチは、『無防備都市』の女優マリーナ・マリの人。
Rome, Lazio, Italy (episode III: Rome)
夜の店
フランチェスカたちがいた店は、MOKA ABDULとあります。
場所は、次にエントリー予定の『自転車泥棒』で、自転車を盗まれる場面で写っていましたのでわかりました。
劇場
彼女が逃げ込んだ劇場は調査中。
見逃した劇場の女性が印象に残ります。
住まい
セリフでは、Piazza dei QuiritiW。
回想場面が実際にここで撮られたかはわかりませんが、参考までに。
たしかに中央に噴水がありますね……
去る兵士
兵士たちが去って行ったのは、コロッセオのこのあたり。
第4話
市街戦が展開するフィレンツェを舞台に、パルチザンのリーダーとなった恋人の身を案じるアメリカ人看護婦を描きます。
Florence, Tuscany, Italy (episode IV: Firenze)
Maiori, Salerno, Campania, Italy (episode I: Sicilia and episode IV: Appennino Emiliano)
物影
1:06
彼方にヴェッキオ宮の塔が見えるところ。
直後坂を登っていき英軍士官が双眼鏡を使っているところに来ますが、庭園奥の小高い所。
回廊
1:10
イタリアの警官(でしょうか?)が何気に教えてくれた方法で川を渡る2人。
日本語字幕だけでは正直意味不明のやりとりでしたが、見ていればピッティ宮殿からウフィツィ美術館まで、ヴェッキオ橋経由でつながっているヴァザーリの回廊(Corridoio Vasariano, Vasari Corridor)Wのことであることがわかります。
映画の中で2人が身をかがめて走っていたのは、渡った後のアルノ川に並行したこの部分。
回廊の入口はホントはピッティ宮殿の中ですが、そちらは壊れていて通れないという設定。
美術館内
2人がやってきたのは、ウフィツィ美術館の南西の角。
窓の外はこういった眺め。
右手前から奥へ伸びていく赤い屋根の部分が、2人が通ってきたヴァザーリの回廊。
「橋は全部落とされた」↓
「ドイツ兵だ」↓
赤十字
1:16
けが人を運ぶ赤十字が曲がったのはこの角。
並木道
1:19
マッシモが飛び出したところ↓
映画では側面がかなり傷んでいましたが、修復されています。
第5話
山岳地帯でのエピソード。
僧院の外観が写りますが、これは資料がないと難しいかもしれません。
第6話
Porto Tolle, Rovigo, Veneto, Italy (episode VI: Porto Tolle)
川はポー川(Fium Po)W
ロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2016/01/19 新規アップ
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