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『おませなツインキー』 Lola (1970)

おませなツインキー [DVD]

ラストの衝撃の真相

作品メモ

前のエントリー『わらの犬』から、スーザン・ジョージつながりで。
ロンドンとニューヨークを舞台に、16歳のイギリス人少女と中年アメリカ人作家の恋模様をコミカルに描きます。
今なら速攻で逮捕的な男を演じているのがチャールズ・ブロンソンでヒロインがスーザン・ジョージという、時代の空気がたっぷり詰まった作品となっています。

出演は他にオナー・ブラックマン、トレヴァー・ハワード、ジャック・ホーキンスとなにげに豪華。
それらのキャラクターがうまく出し入れされているとも思えず、筋立ても今いち盛り上がりにかけるかもしれませんが、アイドル映画にいちいち目くじらたてることもないでしょう。
ただ日本の『おくさまは18歳』みたいなノリにしていれば、さらに楽しめたかもという気もします。

監督は職人リチャード・ドナー。
“Lola”はアメリカでのタイトルで、イタリアでのオリジナルタイトルは”Twinky”。

ロケ地

IMDbでは

Glasgow, Strathclyde, Scotland, UK (wedding sequence)
London, England, UK
New York City, New York, USA

スコットの住まい

窓の外に橋が見えるのが手がかり。
テムズ川にかかるこちらの橋で、スコットの住まいは北側。

Battersea Bridge

結婚

Glasgow, Strathclyde, Scotland, UK (wedding sequence)

空港

ニューヨークへやってきた2人。
特徴的な天井からして、JFKのこのターミナルでしょう。

TWA Terminal (現第5ターミナル)

この場面で、ブロンソン出演作に必ず登場していた愛妻ジル・アイアランドが出てきます。 → 参考リスト
降りてくる乗客のひとりとしてほんの1カット。
ヒッチコックのカメオより短いかも。

ニューヨークでの住まい

これまた橋が見える部屋。
橋はこちら。

Queensboro Bridge クイーンズボロ橋

住まいは西側(マンハッタン側)。

お城のある公園(ラストネタばれ)

むか~しこの映画を見たとき、ラストでツインキーがお城を見上げたり自転車を走らせていたのはロンドンのどこかの公園だと思っていました。
例えばキネマ旬報データベースの物語紹介でもそこはロンドンであると書かれています。

でも今回場所を突き止めようと画面とにらめっこしていて、愕然としました。
そこはニューヨークのセントラルパークなのです。
お城はこちら↓

Belvedere Castle ベルヴェデーレ城

マップではこちら↓

つまり彼女は書き置きで嘘をついていて、ロンドンには戻っていなかったというオチとなります。
それとも作り手としてはあくまでロンドンという設定で、ちゃっかりニューヨークロケのついでにそれっぽいお城を利用して撮ってしまったのでしょうか??

資料

コメント

  1. ほりやん より:

    この映画もVHSからの生還組です。昔この作品を見たとき、大地真央の消費者金融のCMじゃないですけど、「ブロンソン、何やってくれてるんですか」と思いました。
    それにしてもあのお城がセントラルパークにあるとよく見抜けましたね。キネ旬の担当者がロンドンだと思うのも無理ないですね。ロケ地を突き止めようとされているキャプテンだからこそ、見つけ出せたのだと思います。「居ながらシネマ」の本領発揮ですね。
    ただツインキーが自転車を降りてあのお城に向かう前に、緑色の路線バスが画面を横切るのですが、車体側面の広告が「ロンドンへ直行便 TWA」とあるので、やはりここはニューヨークだったのですね。

    スクールバスから降りてきた生徒の食べ物を取り上げた女の先生は、「フォローミー」で映画館のモギリをやっていた女性ですね。

    昨日はクリスマスでしたが、同じくVHSから復活組の「天国への逃走」(ジョージ・ペパード監督・主演)を見て、心が温まりました。

  2. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、コメントありがとうございます。
    生還組が次々誕生ですね。
    『おませなツインキー』少しDVDを再生してみましたが、まあホントおっしゃる通りで、犯罪の香りしかしませんね(汗) 当時の目線ではどうだかわかりませんが。
    数年後に『小さな恋のメロディ』ですが、爽やか度数が全然違ったりして……、

    バスの場面をコマ送りにしてみましたが、広告もそうですし、左ハンドルで右側通行ですから、やはりそこはあくまでNYという設定なのですね。なるほどー、一目見るなり、そこはNYと気づかなくてはならなかったのですね。これでスッキり、ご指摘ありがとうございました♪

    それから食べ物をとりあげた先生、これはさすがに全然気づきませんでした。
    細かすぎてわからないネタ、また何か見つけられましたが、ぜひお知らせください 🙂

    それからそれから、『天国への逃走』は、以前何かのコメントでタイトルを寄せていただきましたので、その時どこぞやのネットでみてみてました。
    少々過ぎてしまいましたが、クリスマスに見たくなる映画ですね。
    自分的にはロードムービーというのもポイント高いです。
    主役の他に製作監督(おそらくストーリーも)とひとり何役もこなしているようですが、よほど作りたかったお話なのでしょうか。

  3. ほりやん より:

    「天国への逃走」をそのとき見てくださっていたのですね。「天国」のペパードに成り代わりましてお礼申し上げます。
    ペパードファンなのでどの出演作も好きなのですが、ペパードという人間を一番よく表している作品だと思っているので特に気に入っています。ビル・コンティの音楽も良いですしね。
    暮れの慌ただしいときにコメントをくださりありがとうございました。よいお年を。

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