目次
作品メモ
車の陸送屋コワルスキーは、デンバーからサンフランシスコまで15時間で走れるかどうか賭けをします。
白バイ警官を振り切り、ハイウェイや荒野を疾走する白のダッジ・チャレンジャー。
警察無線を傍受しコワルスキーをアシストしようとするDJが現れて、彼のことは次第に知られるようになります。
行く先々でさまざまな人たちと出会いながら、コワルスキー自身の過去も幻想のように去来します。
もはや賭けや仕事のことは意識になく、車と一体化して暴走する彼。
行く手にはブルドーザーがバリケードとなって立ちはだかりますが……
初めて見たのは大昔のテレビ。
バイクに乗った彼女に釘付けになったのはここだけの秘密 😉
音楽も気に入ってサントラLPも買いましたが、もうずいぶん前に処分してしまったような。
その後日本盤DVDが出たときに購入。
久々に見た「サヨナラ」の場面は、なぜかとても気恥ずかしくもじもじしてしまいました。
今見返してみると、あの時代の空気をしっかりと感じ取れる作品ですね。
物語としては良く言えばシンプル、悪くいえばさほど奥行きを感じられませんが、見るたびにタイムカプセルのように当時の空気をふっと伝えてくれる、それだけで十分価値ある作品のような気がします。
クルマ
1970 Dodge Challenger R/T
その他、登場するクルマについては例によってIMCDbのデータが完璧。
ロケ地
IMDbによると
Austin, Nevada, USA
Cisco, Utah, USA
Denver, Colorado, USA
Esmeralda, Nevada, USA
Glenwood Springs, Colorado, USA
Goldfield, Nevada, USA
Lander, Nevada, USA
Nye County, Nevada, USA
Rifle, Colorado, USA
Thompson Springs, Utah, USA
Tonopah, Nevada, USA
Wendover, Nevada, USA
冒頭ブルドーザーで道路封鎖しているところ
バニシング・ポイント(消失点)というべきその場所は、ユタ州のシスコ Cisco → Wikipedia英語
マップではだいたいこのあたりだと思います。
- Google Maps ……※15/6/8 埋め込みマップから差替
- Live Search Maps
- WikiMapia ……※15/6/8追記
警察は東からやってきて、西からやってくるコワルスキーを待ち受けるという形です。
撮影現場
- Google検索結果
- flickr.comでの検索結果
- utahsbest.blogspot.com > Sidetrip: Bizarre Art in Cisco, Utah
- utahsbest.blogspot.com > Ruth’s 66 Cafe AKA: Buffalo Gas Station
※15/6/8追記
このあたりでストリートビューが使えるようになっていました。
OPのガソリンスタンドはかろうじて残っていますが、左へパンした時に道路際に並んでいた建物は、上記カフェを含めてすべて無くなっています。
出発点
コロラド州デンバーという設定ですが、撮影場所はまだ特定できていません。
ラジオ局KOW
スーパー・ソウルのラジオ局。
ロケはネバダ州のゴールドフィールド Goldfield (→ Wikipedia英語)
建物はかつてはホテルだったようですが、ネットで検索してみると今や「出る」物件として知られているようです 😯
The Goldfield Hotel
Goldfield, Nevada
- Google Maps(SV)
右側がKOWの建物。
スーパー・ソウルは画面を左から右へ進んでいき建物に入ります。
その前のカット、スーパー・ソウルが登場するのはこちらから。
通過する町(メモ)
コロラド州(Colorado) Glenwood Spring W , Grand Junction W
ユタ州(Utah) Thompson Springs W, Green River W, Wendover W
ネバダ州(Nevada) Tonopah W, Elko W, Austin W
白バイとのバトル
橋
0:20頃渡る橋。
北から南へ走っています。
Rifle Bridge
Rifle, Colorado
- Google Maps(SV) ……15/6/8追記
- Google Maps
- Live Search Maps
- flickr.com検索結果
現在は閉鎖されているようですね。
下はコロラド川。
Rifleは上記Glenwood Springの西にある町。
カーバトル
ジャガーと競ったのはこのあたり
Hanksville
橋
ジャガーが転落したところ。
上記の先ですが、橋自体はもうなくなっています。
ガソリンスタンド
警官時代に助けた娘がいたところ。
クルマが去るときにとなりの店の看板が見えますが、”CARVER’S CAFE”と読めます。
確証はありませんが、ネバダ州のCarverとすると、背景などから判断してこのあたり。
教会
パトカーに追われて教会の前の狭い坂道をすっ飛ばす場面。
表通りに”HOTEL AUSTIN”のような看板が見えました。
場所はネバダ州のAustin W
- Google Maps(SV)
ロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2015/06/08 「冒頭ブルドーザーで道路封鎖しているところ」「橋」ストリートビュー追加
コメント
うっはーー!!これは素晴らしい!!素晴らしきブログ!!
オダニエルさん、コメントありがとうございます。
何年ぶりかでこのエントリー見ましたが、OPの場所など今では簡単にストリートビューが使えるようになっていますね。少しずつでも手を入れていきたいです。
あ、すみません。すでにご存じかもしれませんが、情報ということで。
この映画が4Kリマスター版で再公開されていますね。
https://vanishingpoint2023.com/
この映画自体は、何回も観ていますが、やはり大画面で観たほうがいい映画かと思いますので、観にいく所存です。
なおIMDbのロケ地が項目が増えていまして、ロサンゼルスやマリブも加えられています。マリブはやはり海岸のシーンでしょうか。
>バイクに乗った彼女に釘付けになったのはここだけの秘密
あのシーンはほんと強烈ですよね。で、のちに彼女が衣装の仕事をしているのには、それを知ったときは私飛びあがりました(苦笑)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gilda_Texter
ところでこの映画は、UKバージョンがあって、そこではシャーロット・ランプリングが出ているとのことで、それはぜひ見てみたいと思っているのですが、まだ見ていません。今回の公開もUSバージョンですが、この映画も、なんだかほんと伝説の映画になりましたね。今回の再公開を観に行く人は、そのほとんどは、たぶん過去にこの映画を観たか、さもなければこの映画の評判を知っている人かと思いますが、この映画のなんともいえない虚無感、あるいはラジオ局が襲われるシーンなどは、まさに『イージー・ライダー』などにも通じるものがあるかと思います。私もその時代を知るものではありませんが、現在の学生などは、私などともまた違ったものを感じるのではないか。いろいろ興味深いところです。
Bill McCrearyさん、コメントありがとうございます。
再公開ですか。
おっしゃる通り、往年の映画ファン(半分ぐらいシニア料金組)の同窓会みたいになりそうですね。
今どきの若者ならどう反応するか気になりますが、「ワケわからなくてつまらない昔の映画」で切り捨てられるのが怖いです……
シャーロット・ランプリングの場面は、あってもなくても物語上は……みたいな印象でしょうか。
イギリス公開版だけイギリスの女優さんの出演シーンを入れた、ということなのかと思いますが。
そういえば、この映画出てくる女性がみな同じようなルックスと雰囲気で、シャーロット・ランプリングもすっかり溶け込んでいるような。
きっとすべてコワルスキーの走馬灯なのでしょうね。
バイクの女性のその後のキャリア、知りませんでした。
あれってペタッとシートにお肌がくっついたりしないのかと思いましたが、カラッカラの気候なのでベタつかないのでしょうね。
日本だとどうなるのか気になりますが、Bill McCrearyさんは確かバイクにお乗りだと思いますので、このところ暖かくなってきたことですし、ぜひご近所をあのスタイルで乗り回していただき、結果をご報告いただけましたら幸いです 😛
人生最後の旅をどこにしようか考えていた時に、あぁそうだSuper Soulのいた所にレンタカーでDODGEを借りて行きたい!でもその場所は大雑把にはわかるけど、詳細な事がわからない。そうしたら何とここにあるじゃないですか!ありがとうございます。
あとはデラニー&ボニーが歌っている宗教団体のステージがあった蛇使いのいるあの場所はどこなんだろう?
懐かしいですね。実家が新宿ミラノ座のそばなので、小学生の頃から1人て見に行っていました。 最初はサンダーバードでしたけどね。猿の惑星とバーバレラが上映していた時にはバーバレラはちょっとエッチで恥ずかしくて映画館に入れず猿の惑星を見て衝撃のラスト。
バニシング・ポイントもミラノ座か新宿プラザのどちらかで見てハマりました。ずっとSuper Soulの真似ばかりしていたな。
詳しく情報に出会えて嬉しかったです。ありがとうございます!
NORIさん、コメントありがとうございます。
小学生が一人で新宿ミラノ座ってすごいとか思ってしまいましたが、まだ噴水があった頃でしょうか。
The Goldfield HotelはWikipediaで単独項目になったようで、拙記事のリンクも更新しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Goldfield_Hotel
ただGoldfieldの町自体は、シャッター商店街通り過ぎてなんだか風前の灯火のような状態ですね……
> あとはデラニー&ボニーが歌っている宗教団体のステージがあった蛇使いのいるあの場所はどこなんだろう?
これ気になりますが、手がかりとしては周辺の地形ぐらいですね。
特徴的な岩山もありますから、粘ればわかるかも??
人生最後といわず、ぜひドライブ旅行楽しんでください。
法定速度は守ってくださいね 🙂
宗教団体の集会が行われていた場所ですが、気になったので調べてみました。
と言いましても、Movie Locatinsの受け売りですが……
https://movie-locations.com/movies/v/Vanishing-Point.php
> The striking hill with its rocky crown can be seen back about 100 miles south of Austin, toward Goldfield (the town from which Super Soul is broadcasting), west of US Route 95 on the road to a spot called Gemfield.
ということで、Goldfieldの町の近郊を探してみました。
蛇を持ったオヤジがステージに向かっていく背景に、ツーブロックのような頭をした特徴的な岩山が見えますが、こちら↓ではないでしょうか?
https://maps.app.goo.gl/GDqKVieYiFJqk9f4A https://maps.app.goo.gl/TXn5vDhNZP32PdbH8
37.740218919019846, -117.27112576364506
スーパーソウルのDJブースから北西へ約5kmのところです。
ここらへんはGemfieldというらしいですが、まあGoldfieldだのGemfieldだの、一攫千金の匂いがプンプン漂ってきますね~