作品メモ
駅を舞台にしたよろめきドラマ……というと身もフタもありませんが、とにかく『逢びき』、『逢いびき』、ときたら、『終着駅』もとりあげないわけにはいきません。
『ギルバート・グレイプ』で人妻とつきあってしまったジョニー・デップが食い入るように見ていたのがこの映画です。
よろめいてしまうアメリカ人若妻メアリー・フォーブス役は、ジェニファー・ジョーンズ Jennifer Jones。
イタリアの青年ジョヴァンニ・ドナーティ役は、モンゴメリー・クリフト Montgomery Clift。
思いを断ち切ってローマを離れようとするメアリーとあきらめきれないジョヴァンニ。
激しく交錯する二人の気持ちを縦糸に、駅構内にいる様々な人たちが横糸となって物語が織り上げられていきます。
しかも発車時刻というタイムリミットの中でお話がリアルタイムで進んでいくのですから、その切迫感たるや メロドラマ版『真昼の決闘』と言えるかもしれません。
監督は名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督。プロデューサーも兼ねています。
ジェニファー・ジョーンズの夫で名プロデューサーのデヴィッド・セルズニックは「executive producer (uncredited)」とのこと。
ロケ地
IMDbでは、
Cinecittà Studios, Cinecittà, Rome, Lazio, Italy
Stazione Termini, Rome, Lazio, Italy
というわけで、タイトル通りローマ・テルミニ駅が舞台であり、実際の撮影地でもあります。
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