目次
作品メモ
前のエントリー『善き人のためのソナタ』から、同じ場所、同じ時代つながりです。
初めて観たのは東京国際映画祭(招待作品)。
監督さんたちが舞台挨拶を行いました。
ベルリンの壁崩壊前後のことを描いているとあって、日本人にぴんとくるかどうか心配でしたが、いざ始まってみると笑いあり涙あり、しかもお話の中で当時の庶民の暮らしぶりやその変化が自然に理解できていくという、一粒で何度もおいしい作品で、大いに満足しました。
上映中のお客さんの反応も上々だったように記憶しています。
同じ場所、同じ時代を描いているとはいえ、『善き人のためのソナタ』とはだいぶ趣が異なりますが、同じくらいぜひどうぞとお奨めしたい作品です。
個人的には『ツバル』や『ルナ・パパ』のチュルパン・ハマートヴァが久々のお目見えで嬉しかったです。
でも彼女の名前、なかなか覚えられないんですよね。これ↑も実は調べて書いています……
ロケ地
IMDbでは
Alexanderplatz, Mitte, Berlin, Germany
Berlin, Germany
Charité, Mitte, Berlin, Germany
Eimer Nightclub, Rosenthaler Str., Mitte, Berlin, Germany
Karl-Marx-Allee, Berlin, Germany
Keibelstraße, Mitte, Berlin, Germany
Klinikum Buch, Berlin, Germany
Neue Wache, Unter den Linden, Berlin, Germany
ということで『善き人のためのソナタ』同様、旧東ベルリン地区が主な撮影地となっています。
わずか10数年前の設定ですが、町が大きく変わってしまい、当時を再現するためにポスプロでデジタル・エフェクトをいろいろ加えているそうです。
衛兵交代している場所
画像はWikimedia Commonsから(パブリックドメイン)。
アレクサンダー広場
Alexanderplatz
画像はWikimedia Commonsから(パブリックドメイン)。
主人公のアパート
カール・マルクス通り Karl-Marx-Alleeのアレクサンダー広場に近いところ。
詳しくはロケ地(ネタばれ)↓をご覧ください。
噴水のある広場
バイクで走る場面などで登場。
シュトラウスベルガー広場 Strausberger Platz
画像はWikipediaから(パブリックドメイン)。
ロケ地(ネタばれ)
主人公のアパート
場所はIMDbにもあるようにカール・マルクス通り Karl-Marx-Allee。
アレクサンダー広場のすぐ近くです。
具体的にはこの↓あたり。
- Google Maps ↓
この中央の建物で、屋上の場面もここで撮られています。
母親が外に出てしまう場面
やはりこの場所で撮られています。
概観図を別の角度から見ますと……
建物の左端(南側)が粗大ゴミ置き場。
そのまま通りに向かって歩いている途中に、IKEAの広告ポストや、BMW販売所がありました。
姉が現れた地下道の出口はそのまま今でも見えます。
その後に母親の前をヘリコプターが通り過ぎる場面となります。
ヘリやレーニン像はVFXだと思いますが、街並みはこの場所です。
ヘリが現れるのは、カール・マルクス通りを東に700メートルほど行ったところにある交差点(上記シュトラウスベルガー広場)。
ここから西に向かい、母親の前を通り過ぎていきます。
ちなみに『善き人のためのソナタ』の書店は交差点から東へ600メートルほどのところです。 → 『善き人のためのソナタ』
コカ・コーラの巨大広告
これは全体がCGだと思いますので、建物の特定は難しいかもしれません。
この場面だけでなく母親の部屋から見える景色は、かなりVFXを加えているものと思います。
コカ・コーラのニュースの取材現場
IMDbのtriviaによると
The building Alex and Dennis use in their “Coca Cola news bulletin” is the same one Billy Wilder used for One, Two, Three (1961).
というわけで、IMDbの『ワン・ツー・スリー』filming locationsを見ますと、
Coca-Cola Niederlassung, Hildburghauser Strasse 224 – 232, Lichterfelde, Berlin, Germany (exteriors)
これで解決。
ロケ地マップ
※15/12/28追加
ベルリンを舞台にした映画のロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2015/12/28 「ロケ地マップ」追加
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