目次
作品メモ
台北で起きた猟奇連続殺人事件を描くオカルト・サイコ・スリラー。
『セブン』あたりの系譜に連なる内容ですが、キリスト教がらみでないところが目新しく、またVFXもそれなりに導入して、香港あたりのビデオCDで十分なC級ホラーとは一線も二線もを画すレベルに仕上がっています。
惜しむらくはシナリオにやや難があり、特にラストにかけての強引な展開はお客さんをおいてけぼりにしてしまっているようなところがあります。
見終わったあと疑問符が脳内に渦巻くこと必至でして、IMDbの掲示板でも質問が相次いでいたりします。
もしアイデアや筋立てをもっと整理して練っていたら……とまことに残念至極の一編なのですが、あっと息を呑む仕掛けもあったりしてなかなか楽しめる?ので、アジア発異色ホラーとして記憶には十分残る作品となっています。
出演は、事件を担当する地元刑事黄火土(ファン・フォトゥ)にレオン・カーフェイ(梁家輝)、招聘されたFBI捜査官ケビン・リクターにデヴィッド・モース、刑事の妻にレネ・リュウ(劉若英)。
ロケ地
IMDbでは
Australia
Melbourne, Victoria, Australia
Pentridge Prison, Coburg, Victoria, Australia
Taipei, Taiwan
Taiwan
Wikipedia中文版に具体的な台北での撮影場所が載っていました。
全片皆在台北拍攝,男主角黃火土的辦公地點即是現今台北中正分局。黃火土帶其女兒看病的醫院是今臺大醫院舊館。Kevin Richer 來台第一天住宿旅館麒麟大飯店,也真有其所在。另外拍攝地點還包括南港軟體工業園區、林口阿榮片廠、淡水真理大學教堂、三軍總醫院、台北敦化北路的中國信託大樓、台北伊通街一帶和天母一帶。
以下のロケ地情報は主にこの記述を参考にしています。
ただ「全片皆在台北拍攝」とありますが、エンドクレジットに「Melbourne Crew」として現地スタッフの名前が出ていますし、IMDbにも記されていますので、台北の他オーストラリアのメルボルンでも撮影されているようです。
FBIアカデミー
「アメリカバージニア州クワンティコ」と出ますが、おそらくこれが上記のメルボルンでの撮影だと思います。
太豊化学
第1の事件が起きる太豊(タイフォン)化学のビル。
撮影はこちら。
中國信託商業銀行
台北市松山區敦化北路122號
https://www.chinatrust.com.tw/
オフィスの窓の外に特徴的な柱も見えますので、内部もこのビルで撮影されたようです。
マンション
第2の事件が起こるところ。
テロップでは「台北市信義区」と出ます。
病院
娘をみてもらいにいったところ。
臺大醫院舊館
教会
第3の事件が起こるところ。
「淡水信理教会」という設定。
撮影場所(外観・内部)はこちら。
淡水真理大學教堂
251台北縣淡水鎮真理街32號
http://www.au.edu.tw/
ケビン・リクターが待つ空港ロビー
リクターが泊まるホテル
看板がしっかり映りますが、その名前で実在します。
麒麟大飯店
台北市萬華區 康定路103號
警察
黄火土(ファン・フォトゥ)の勤務先。
麒麟大飯店に続くカットで交差点の道路標識とともに映る建物はホンモノの警察のようです。
映画では「台北市政府警察局 中正第一分局」と表示が出ていますが、SVではなくなっていますし、正面の出入り口も閉まっています。
南港中央研究院
寺院のあるビル
映画の中では「世界ビル(世界大楼)」という名前。
実際の撮影はこちら。
南港軟體工業園區(南港ソフトウェアパーク)
http://www.nkzone.com.tw/
カメラがティルト・ダウンして寺院を映すカットでは、背景がこの画像に似ているような気がします。
このロビーにセットを作るわけはありませんから、おそらくここで背景素材を撮影して合成したのではないかと思います。
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