作品メモ
ひとつ前のエントリー『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)で、主人公一家の娘役を達者に演じたミリー・ボビー・ブラウンの出演作。
Netflixのヒット作『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)の少女エル(イレブン)役で一躍注目された彼女ですが、『アンデッド』はその2年前、IMDbのフィルモグラフィでは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ワンダーランド』(2013)に続く2本目で、今よりさらに子供?の彼女が大人顔負けの演技を披露しているのを見ることができます。
お話は、永遠に生き続けようという秘密結社にまつわるダークなスリラー&ホラー。
ミリー・ボビー・ブラウンが演じるのは、サイコパスな殺人鬼に体を乗っ取られた少女という役柄で、あどけない少女が汚い言葉を吐き散らしたりエグいことをやっちゃうというあたりが、なんとなく『エクソシスト』を連想させます。
ちょっと引いてしまうぐらいドギツいセリフもあり、そんな演技をさせてダイジョブかと心配になりますが、きっと今時の現場ではちゃんとケアする専任スタッフがいて撮影を進めていったのでしょうね。
主演の元ロス警察ジャックにジョン・シム。当サイト的には『ひかりのまち』や『時空刑事1973 LIFE ON MARS』。
その妻エイミーにミラ・ソルヴィノ。あいかわらずお美しいです。
エイミーの様子が時折おかしくなるのに気づいたジャックですが、ある日とうとう失踪。彼女の行方を捜すところからドラマが始まります。
一方、オレゴン州に住むとある一家では、9歳の娘マディソンが失踪。どうやら凶悪な何者かに体を乗っ取られてしまったようで、行く先々で血の雨が降ります(汗)。
やがて他人の体を乗っ取って永遠に生き続けようという秘密結社の存在が明らかになっていくのですが、この結社はシェパードと呼ばれる組織と業務提携(笑)している模様で、乗っ取る体を特定したりあの世に送ったりするような荒っぽい仕事は、シェパードにアウトソーシング(笑)しています。
そのシェパードの殺し屋リチャードにジェームズ・フレイン。
マディソンを乗っ取ろうとした凶悪なシリアルキラー、マーカスにアレックス・ディアカン。
全体的にホラーの雰囲気はよろしいのですが、面白いんだか面白く無いんだか、何かスッキリしないストーリー展開が続き、娯楽作品としてはモヤモヤっとしてしまったような……
オチはなかなか良かったような気もしますが、もしかすると第2シーズンへの色気もあったかな~といった回収方法でした。
原題の”Intruders”は、冒頭シェパードに襲われた家の息子が警察への通報で「侵入者が……」と言いかけるので、そのあたりからでしょうか。
もちろん他人の体に侵入して甦るというあたりにもつながっているのでしょうけど。
これを「アンデッド」と言ってしまうとゾンビものみたいで、ちょっとニュアンスが異なる邦題となっています。
全8話のミニシリーズ。
BBCアメリカとイギリスBBC TWOの共同製作で、BBCアメリカでは2014年10月~12月に放映。
DVDのキャッチが、
「XーFILE」×「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のスタッフが放つ戦慄のパラノーマル・サイコ・スリラー!
となっているのは、
脚本が『X-FILE』の共同製作総指揮、脚本のグレン・モーガン。
演出が『ブレアウィッチ・プロジェクト』のエドゥアルド・サンチェス。
……だからでしょうか。
原作は、マイケル・マーシャル・スミスの”The Intruders” (2007)。
おそらく翻訳はなし。
ロケ地
IMDbでは記載なし。
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
街角
主人公夫婦が住む町の街角。
設定では、ワシントン州シアトル近郊のバーチ・クロッシング(Birch Crossing)という町ですが、おそらく架空の名前。
撮影はシアトルのすぐ北側、カナダ、ノースバンクーバーのこちら↓の交差点。
- Google Maps(SV)
- 49.326798,-122.950616
小さく見える標識でわかりました。
地名としてシアトルがよく出てきますが、おそらく全てカナダ側で撮影されているのではないかと推測。
ホテル
妻のメモからあたりを付けたホテル。
実名をセリフで言ってロビーも撮影に使っていますから、2時間ドラマ的タイアップの香りが漂います。
(でも実際にはバンクーバーにあるので、シアトルで泊まろうとしても無理……)
ル・ソレイユ・ホテル Executive Hotel Le Soleil
567 Hornby St, Vancouver, BC V6C 2E8
- Google Maps(SV)
- 49.285253,-123.118237
拠点のビル
秘密結社の拠点となるビル。
CGの産物かと思うのですが、もしかするとリアルかも??
ロケ地マップ
※20/3/2項目追加
バンクーバーで撮影された映画
資料
更新履歴
- 2020/03/02 「ロケ地マップ」項目追加
- 2020/02/17 新規アップ
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