It was always you.
作品メモ
ひとつ前のエントリー『アンデッド』で主役を演じたジョン・シムの出演作。
やはり全8話のTVミニシリーズです。
お話は、香港を拠点に仕事をしていた妻が突然事故死、現地へ飛んだイギリスの大学教授が、真相を明らかにしていくというミステリー&サスペンス。
英語はなんとか通じるものの文化習慣が異なる遠い外国で、警察の協力も得られないまま、主人公が懸命に真相に近づいていく、というあたりがメインの筋立てとなっています。
行政長官選挙も絡んできて、ある種のポリティカルサスペンス的要素もありますが、昨今の香港をめぐる政治状況と重なるものはありません。
そのあたり食い足りなく感じる人もいるかもしれませんが、死んでしまったひとりの女性の生き方が浮き彫りになっていくプロセスは味わい深く、彼女を巡る2人の男性の心理も丁寧に描かれて、印象に残ります。
視聴後の余韻は、今までのエントリーで言えば、『リバー』あたりに通じるものがあるかもしれません。
キャスティングでは、なんといってもアンソニー・ウォン(黄秋生)が共演しているのが注目。
すっかりホサれていた彼が出ているというだけで、見る価値十分あります。
こちらは予告篇。
『アンデッド』に続いて、ジョン・シムのアップがサムネイル 🙂
だいぶおっさんになりましたが、人のことは言えません……
テーマ曲↓ 音楽はRaffertieW
タイトル
イギリスITVで2018年9,10月に放映。その時のタイトルは、”Strangers”。
Amazon prime オリジナルとして、”White Dragon”というタイトルで配信(米Amazon 日本では視聴不可)。
日本ではAXNミステリーで、2019年12月14日に『ホワイト・ドラゴン』として一挙放送(英題タイトルも”WHITE DRAGON”)。
ところが、IMDbではカタカナで「ストレンジャーズ」となってしまっています。こちらのタイトルで日本で放送なり配信なりされたことがあったのでしょうか??
もうワケわかりませんが、このエントリーでは邦題を『ホワイト・ドラゴン』とし、英語原題は両者併記することにしました。
登場人物
このドラマ、おそらく日本語版Wikipediaの項目は作られそうもないと思いますので、こちらで整理しておきます。
主人公と家族
- ジョナ・マーレイ Jonah Mulray/ジョン・シムJohn Simm
- 大学教授。ハイテクに疎く飛行機嫌い。妻の死を知り初めて香港へ飛ぶ。
- メーガン・ハリス Megan Harris/デヴラ・カーワン Dervla Kirwan
- ジョナの妻。仕事で香港と頻繁に行き来していた。結婚して3年、知り合ったのは5年前 [1]E1 0:16頃のセリフから。ただし、E5の結婚式の回想シーンで、実は出会う18年前大学生の時に知り合っていた、とスピーチしている
- エマ Emma/ロザリンド・ハルステッド Rosalind Halstead
- ジョナの妹。兄を心配し、イギリスからサポートする。
チェン一家
- デヴィッド・チェン David Chen /黄秋生(アンソニー・ウォン)Anthony Wong
- ジョナが香港で出会った男。元刑事で警察官からは裏切り者と見なされている。
- ラウ・チェン Lau Chen /ケイティ・リューング Katie Leung
- デヴィッドの娘。2人で繁華街のアパートに住んでいる。ゾウへの抗議活動に積極的に参加。
香港警察
- ダニエル・ツイ Daniel Tsui/トム・ウー Tom Wu
- 香港警察の刑事。どうも事件をうやむやにしようとしてる様子。
- フェリックス・チョン Felix Chong/Thomas Chaanhing
- 香港警察の刑事。デヴィッドの元相棒で、メーガンとも友人。果たして信頼できる?
- ウィルフレッド・チョウ Wilfred Chow/Christophe Tek
- 香港警察の刑事。丸顔眼鏡。
イギリス領事館
- サリー・ポーター Sally Porter /エミリア・フォックスEmilia Fox
- 香港のイギリス領事館二等書記官。メーガンの件を担当。ベン・トレスと婚約していて、彼のマンションに住んでいる。
- アーサー・バック Arthur Bach/ティム・マッキナリー Tim McInnerny
- イギリス領事館総領事。サリーの上司。『ノッティングヒルの恋人たち』のマックスですね。
ゾウ社
- レイチェル・ハーグレイブス Rachel Hargreaves/ラクエル・キャシディ Raquel Cassidy
- ゾウ社の広報部長。ナンバー2(E4)。『ダウントン・アビー』のバクスターさんですね。
- ゾウ・シャオドン Xiadong Xo/ケネス・ツァン Kenneth Tsang
- 地元の大物経営者。次期行政長官候補。低所得者向けの住宅建設予定地を高級リゾート地にしようとして、若者たちの激しい抗議活動を受けている。
その他
- マイケル・コーエン Michael Cohen/アンソニー・ヘイズ Anthony Hayes
- クロニクル紙の記者。特ダネを求め、ベンから情報を得ようとしている。
- カイ・ファン Kai Huang/ジェイソン・ウォン Jason Wong
- 闇組織の一員。レザを使ってジョナの身辺を探っている。
- ファラズ・レザ Faraz Reza/Ryan McKen
- 凹型の集合住宅に住むパキスタン人の移民。普段は建設現場で働き、金をためてイギリスに行くことを夢見ている。ホテルの部屋からジョナのパスポートやノーパソを盗んだのがこの男。
- ベッキー Becky/Kae Alexander
- ラウと留置所で知り合った娘。誰かの指示を受けているようだが……
- コンラッド・デイビス Conrad Davies/アンドリュー・ノット Andrew Knott
- 何者かに雇われ、クールな顔で「問題処理」を行っている。
- ベン・トレス Ben Torres /クリスチャン・コントレラス Christian Contreras
- サリーの婚約者。収入のわりにリッチな部屋に住んでいる……
エピソード&ロケ地
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
他の映画にも登場する有名物件から新しい物件までいろいろ登場してきて、ロケ地チェック的にはとても楽しめました。
E1
ロケ地はIMDbでは
Radisson Blu Edwardian, Heathrow, London, England, UK (Jonah’s Hong Kong hotel and bar)
Victoria Harbour, Hong Kong S.A.R., China (evening establishing shot; scene shortly after Jonah listens to his wife’s voicemail)
Hong Kong S.A.R., China (establishing shots)
Hong Kong (Various internal and externals)
大仏(1)
OPで何ショットか香港らしさをアピールする景観が写りますが、そのひとつ。
大嶼(ランタオ)島、昴坪(ゴンピン)のこちら↓
- 22.253924, 113.904999
- Google Maps(SV) ……E1でのカット カメラアングル
E2(0:16頃)やE8では、1カットだけでなくもう少ししっかり登場。
こちら↓はmilouさんから以前提供していただいた画像です。
ようやく使わせていただくことができました。ありがとうございます♪
©2011 milou アルバム「香港一般」から |
撮影は2011年2月とのことです。
煙っているのは雨のため。
milouさんは、この画像を含む香港旅行記を4travelにアップされていますので、ぜひごらんください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
2011年 香港:人生最後の海外??
空撮
メーガンがメッセージを吹き込みながら車を走らせるところ。
香港島の南東、石澳(セックオー)道のちょうどこの↓位置。
- Google Maps(SV)
- 22.2258399,114.2445228
ちらりと見えるビーチがきれいですね。
その後のワンカットはどうやって撮影したのか気になりますが、とにかくなかなかインパクトがありました。
布袋澳湾(ポトイオ・ベイ)から見る夕焼けはとても美しいのよ
出発した空港
ヒースロー?
香港島遠景
0:06
香港島の遠景は、こちら↓のフェリーターミナルの西側あたりからドローンで撮ったものと思われます。
- Google Maps(SV)
- 22.300292,114.189341
到着した空港
おそらくホンモノの香港国際空港。
警察署
0:10
妻を確認した後に来たところ。その後も何度か登場。
設定では「香港北區警署」。
ビル名が「聯昌生大廈」とありますが、擬装。
撮影は九龍、木廠街(Mok Cheong Street)のこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.322406,114.191508
向かいの「協安汽車玻璃有限公司」が実在していたので、場所がわかりました。
デヴィッドのあとをつけていて会話となったのは、角を曲がった九龍城道のこのあたり↓
- Google Maps(SV)
- 22.322044,114.190965
呆然とするジョナがつかまるのは、九龍城道が馬頭角道と交わるこの角の手すり。
- Google Maps(SV)
- 22.321626,114.190738
ラウの抗議行動
0:19
ゾウの記事を読み返してから立ち上がるラウのカットの後で、夜の横断歩道がインサートされますが、これは重慶大厦の前ですね(彌敦道 ネイザンロード)。
- Google Maps(SV)
- 22.296492,114.172297
ここは0:39でも登場するので、画像はそちらで。
ラウが道路に絵を描き中指を突き出したのは、香港島へワープして銅鑼湾(コーズウェイベイ)、東角道のこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.280685,114.184708
ホテル
0:24
ジョナが滞在するホテルは、IMDbのリストのこちら↓ ……ということで香港ではありませんでした。
Radisson Blu Edwardian, Heathrow, London, England, UK (Jonah’s Hong Kong hotel and bar)
- Google Maps(SV) ……ロビーと階段
- 51.4813616,-0.4412575
凹型高層アパート
0:28 他にE4(0:16) E5(0:16)等
レザの住まい。
E1ではジョナの部屋から盗んだものを金に換えています。
相手は後ほど分かりますが、カイ・ファン。
場所はこちら↓の有名物件。
- Google Maps(SV) ……谷間
- 22.284149, 114.212167
ドラマのタイトルバックも、ここですね。
これまでのエントリーで言えば『ゴースト・イン・ザ・シェル 』に登場。
画像はそちらを参照ください(Bill McCrearyさんの画像やブログ記事へのリンクなどあります)。
デヴィッドとラウの住まい
0:30
繁華街に面したアパート。
道路に沿って架かる歩行者用通路が特徴的なので、どこだかわかります。
旺角道Wが洗衣街WにぶつかるT字路のあたり。
歩道橋は旺角行人天橋系統W
0:30のエスタブリッシングショットは、おそらくそのアパートからの眺め↓
- Google Maps ……カメラ西向き
- 22.321155,114.171535
部屋は最上階の角部屋。
この場所が登場するのは他に、E2(0:07, 0:15, 0:25) E3(0:08) E5(0:08)
建物の真下はこういった様子。
連絡通路
0:33
マイケル・コーエンがラウに電話をかけたところ。
香港島の中環(セントラル)スターフェリー乗り場へつながる通路。
- Google Maps(SV)
- 22.285158,114.160172
どうやらデヴィッドが失職するきっかけとなった記事を書いたのも、マイケルのようですね。
※20/4/5追記
Bill McCrearyさんのブログから転載させていただきました。
ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
電話しているマイケルの背景は、ちょうどこんな感じ。
重慶マンション
0:39
サリーと話した後、携帯の充電器を求めてやってきたところ。
『恋する惑星』でおなじみ、九龍尖沙咀、彌敦道(ネイザンロード)のこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.296481,114.172367
ラウの路上抗議行動(0:19)の前にインサートされた横断歩道もこちらでした。
夜景はこんな感じ。
こちら↓はmilouさんから以前提供していただいた画像です。
ようやく使わせていただくことができました。ありがとうございます♪
©1997 milou アルバム「香港一般」から |
milouさんは、この画像を含む香港旅行記を4travelにアップされていますので、ぜひご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
ということで、撮影は1997年2月のようです。
『恋する惑星』(94)の頃に近いですね。
それから同じくいつも画像を提供していただいているBill McCrearyさんのブログでも重慶大厦が登場する記事をアップされていますので、こちらもぜひどうぞ。
(他にも書かれているかと思いますが、とても全部チェックできませんでした……)
ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
※20/4/5追記
Bill McCrearyさんからこちらの記事もご紹介いただきました。
みなさん、結構こちらへお泊まりになっているのですね 🙂
ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
早朝の様子。
ラストの夜景
0:42
妻の携帯メッセージを聞いて呆然とするところ。
香港文化中心W前の広場。
こちら↓はmilouさんが4travelにアップされた香港旅行記のものです。ぜひ旅行記の方もご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
2008年 香港・マカオ 1/2:2回目の春節 (香港編)
撮影は2008年。
ジョナがいたのは、この画像では尖沙咀鐘楼Wの手前、テラスの下の部分。
E2
IMDbのリストでは以下の通りで役に立たず。以下のエピソードも同様なので、引用は略します。
Hong Kong S.A.R., China (establishing shots)
Hong Kong (Various internal and externals)
寺院の前
0:08
デヴィッドの家を訪れたジョナが、外で会話するところ。
- Google Maps(SV)
- Google Maps(SV)
- 22.309861, 114.170523
E1「重慶マンション」でご紹介したmilouさんの旅行記に、天后廟も登場しています。
ドラマでは写っていない場所なので画像引用はしませんが、ぜひご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
屋上ラウンジ
0:10
夜景が美しい超高層ビルの屋上。
婚約者ベンがシバオの怒りを買うところをサリーが見かけます。
シバオはなぜか領事館から漏れてしまった情報によって、行政長官選挙から脱落した、という設定。
場所は、おそらく湾仔(ワンチャイ)のこちら↓
ウールームールー (Wooloomooloo Steakhouse)
31/F & Rooftop The Hennessy 256 Hennessy Road entrance on 213, Johnston Rd, Wan Chai, 香港
- Google Maps(SV)
- Google Maps(SV)
- 22.277680,114.176092
- Tripadvisor
ベンの住まい(入口まわり)
0:13
高級マンションの入口まわりが写りますが、E6 0:16 で設定上の物件名がわかります。
大仏(2)
0:16
妹との電話でその日行った場所を回想するところ。
生前メーガンが見て欲しいと言っていたのは、E1の冒頭でインサートされていた天壇大佛。
最初にジョナが歩いて行くのは、ロープウェイ駅の前。
- Google Maps(SV)
- 22.256501,113.901754
次の大仏が遠くに見えるカットはこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.256422, 113.902687
最後は門の前の広場。
- Google Maps(SV)
- 22.255175,113.906265
こちら↓もmilouさんから以前提供していただいた画像です。
ジョナが歩いて行ったのはこの案内図の道。
©2011 milou アルバム「香港一般」から |
撮影は2011年2月とのことです。
milouさんは、この画像を含む寶蓮禪寺の訪問記を4travelにアップされていますので、ぜひご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
警察官のたまり場
0:19
電話に出ようとしないフェリックスに苛立ち、デヴィッドがやってくるところ。
入口まわりがはっきりとは写っていませんが、おそらく上述、油麻地天后廟(E2)のすぐ北側にあるこちら↓
美都餐室(Mido Cafe)W
63 Temple Street, Yau Ma Tei, 香港
- Google Maps(SV) ……入口
- Google Maps(SV) ……ドラマでも登場した2階席
- 22.310244,114.170311
milouさんの4travelの旅行記にもここの画像が掲載されていましたので、引用させていただきます。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
ミニバスで来たところ
ラウがジョナを連れて赤いミニバスでやって来たところ。
流浮山(ラウファウシャン)のバスターミナル↓
- Google Maps(SV)
- 22.467382,113.983900
マップでは「流浮山海鮮漁村」とありますが、確かにドラマにも見られるように海鮮もののお店が多く並んでいますね。
レストラン「布袋澳湾(ポトイオ・ベイ)」はその奥にあるという設定。
「布袋澳湾」
メーガンが香港で使っていた部屋があるところ。
外側はリアルかもしれませんが、店内はライトの様子からスタジオセットのようにも見えます。
E3
エスカレーター
サリーがレザの尾行を恐れつつ上がるところ。
『恋する惑星』でおなじみとなったこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.2836538,114.1549207
降りたのはこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.2826045,114.1538747
レザにつかまったのはこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.2827233,114.153799
レザは「ウェルスプリングマンション 331号室へ 明日の正午」と言いますので、あの凹型アパートはこういう名前という設定なのですね。
このエスカレーター、milouさんの4travelの旅行記にも登場していますので、どうぞご覧ください。
ホテル車寄せ
0:17
ここで初めてホテル正面の車寄せが写りますが、ロビー同様こちらのホテルのもの。
Radisson Blu Edwardian, Heathrow, London, England, UK (Jonah’s Hong Kong hotel and bar)
- Google Maps(SV)
- 51.4811616,-0.4411666
赤い的士(TAXI)で着いたり、アジア系のエキストラを配置していますが、そこはロンドン。
XO HKインターナショナル
0:18
大企業ゾウ社の本社ビル。
外観は調査中。
上階からの眺めは、香港島、鰂魚涌(クオリーベイ)のこちら↓のビルからのもの。
- Google Maps(SV)
- 22.286095, 114.213393
ゴミ集積所
0:23
メーガンが最後に残した写真にゴミ収集車が写っていたため、ジョナとデヴィッドが探りに来たところ。
設定では「沙田(シャティン)ゴミ集積所」。
場所は調査中。
監視カメラの映像が入ったHDDを持ち出すなど、ちょっと展開が強引マイウェイ。
E4
水辺の公園とビル
0:08
デヴィッドがジョナからの電話をとる直前のショット。
水辺に長く伸びているのは↓こちらの公園。
- Google Maps(SV)
- 22.299986, 114.187135
E1(0:06)の空撮と同じ時に撮ったのでしょうね 😉
ジョギングする公園
0:10
サリーがジョギング中にマイケルの電話をとるところ。
調査中
屋上レストラン
0:14
ジョナがサリーからメーガンのことを聞くところ。
銅鑼灣(コーズウェイベイ)、ミッドタウン最上階のこちら。
Penthouse
30/F, Soundwill Plaza 2 – Midtown, 1-29 Tang Lung Street, Causeway Bay
銅鑼灣登龍街1至29號金朝陽中心二期30樓
http://www.penthouse-dining.com/
https://www.midtown.com.hk/eng/shops/the-penthouse.aspx
- Google Maps(SV)
- 22.279004, 114.181941
マカオ遠景
0:27
マカオのカジノ
カジノ前の市内の景観は、こちら↓の歩道橋からカメラ南向き。
SVは2008年撮影で、左手にあるはずの勵宮娛樂場(レジェンド・パレス・カジノ)はまだ姿がありません。
次のショットは、その勵宮娛樂場の看板↓
デヴィッドが入ってきたのはこちら↓から
0:32にジョナがやって来た際は正面から入ってきますが、VFXで”LEGEND HOTEL CASINO”が”ILLUSIONS HOTEL & CASINO”と書き換えられていました。
ジョナがラウのスマホを使ってデヴィッドの居所を探った時は、”The Illusion”とメッセージを返していましたので、設定上は「イリュージョン」というカジノとなります。
それにしては「勵宮娛樂場」とあっさり実際の名前を見せちゃってますが、漢字ですから…… 😉
E5
市街地
0:15
サリーに帰国するよう諭される場面の直後にインサートされるカット。
歩道橋とその向こうにビルが何棟か重なって写されます。
ビルは、これも『ゴースト・イン・ザ・シェル』でハンカ・ロボティクス本社ビルとして登場した物件(香港島金鐘 Admiralty)。
このドラマでは西側からのこういった↓アングル。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』の方にmilouさんやBill McCrearyさんの画像を掲載させていただいていますので、そちらをご参照ください。
カイ・ファンの住まい
0:19
船の借主としての情報をたぐって、ジョナがやってきたところ。
実は父親のチョイ・ファンの家。
夜市夕景
0:20
1カットインサートされる夜市の夕景。
デヴィッドたちの住まいのすぐ近く。
九龍の花園街(Fa Yuen St)。カメラ北向き。
- Google Maps(SV)
- 22.321599,114.170676
ちょうど歩道橋(旺角行人天橋系統)から撮られたこの画像と同じアングル。
※20/4/5追記
Bill McCrearyさんのブログから、画像を転載させていただきました。
ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
まったく同じ場所ですね。
よりドラマの雰囲気に近いでしょうか。
ありがとうございました♪
洋品店
0:20
我Love香港のTシャツを着ているジョナ。
サリーからの電話を受けながら、「才俊洋服」とある店の前で立ち止まります。
九龍尖沙咀、加拏分道(Carnarvon Road)のこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.297966,114.173131
その前に通りに出てきたのは、ここ↓
- Google Maps(SV)
- 22.298057,114.173246
結婚式場
0:20
カイ・ファンの弟の結婚式が行われるところ。
寺院で行われるという設定(カイ・ファンの家の前での使用人のセリフから)で、入口あたりで「三聖堂(サンシェン・ホール)は?」と道を訊いていますが、あたりの景色は普通の公園のように見えます。
実際の撮影はこちら↓
九龍寨城公園(Kowloon Walled City Park)W
九龍城砦があったところですね。
ジョナが入ってきたのは東側の門↓
- Google Maps(SV)
- 22.332433,114.191205
式場はこちらの門の前↓
- Google Maps(SV)
- 22.332028, 114.190507
以下はmilouさんから以前提供していただいた画像です。
こちらもようやく使わせていただくことができました。ありがとうございます♪
撮影は2008年2月。
©2008 milou アルバム「香港一般」から |
ドラマの門は東側ですが、こちらは南側の門。
門柱は同じような意匠ですね。
©2008 milou アルバム「香港一般」から |
記念館。
©2008 milou アルバム「香港一般」から |
こういった模型が展示されているようです。
milouさんは、これらの画像を含む香港旅行記を4travelにアップされていますので、ぜひご覧ください。
4travel > milouchatさんのトラベラーページ
水族館
アーサーとサリーが密談するところ。
香港島南区黄竹坑(Wong Chuk Hang)のこちら。
香港海洋公園海洋奇觀(The Grand Aquarium)
https://www.oceanpark.com.hk/tc/experience/attractions/attractions/grand-aquarium
- Google Maps(SV)
- 22.2458204,114.1748221
E6
拘置所(1)
0:03
カイ・ファンが拘置されているところ。
「九龍収押中心」は架空の名前。
撮影場所は、最終回で明らかになりますので、そちらを参照ください。
警察前
0:06
釈放されたジョナと保釈されたデヴィッドが出てくるところ。
標示は、「石硤尾(セッキップメイ)通報センター・九龍機動隊基地」。
撮影場所不明。
キャラド投資会社
0:14
メーガンの勤務先。
金の出所を探りに、ジョナとデヴィッドが訪問します。
外観として登場したのは、こちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.284612,114.154732
メーガンは不動産部門にいた模様。
取引明細の地番は、”忌利文道(クレイグミン・ロード)266″
手付金が500万ドル。香港ドルですから、1HKD=14JPYとしておよそ7000万円。
支払元は「サード・エンパイア」.
ベンの住まい(全体外観)
0:16
マイケルが侵入したマンション。
設定上の名前が「王室豪庭(キングリー・コートヤード)」であることがわかります。
全体の外観に使われたのはこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.267549,114.183134
マイケルはゴミ箱からメーガンの名刺を見つけます。
公園墓地
0:22
ジョナがマイケルと待ち合わせたところ。
新鑽石山撤灰公園
- Google Maps
- 22.346615, 114.207305
船着き場
0:24
サリーとベッキーが会っていたところ。
奥に見えるのがジャンボキングダム。
- Google Maps(SV)
- 22.245051,114.164430
カフェの外
0:32
ジョナが忌利文道の書類の物件へ侵入しつかまった後、デヴィッドが身元を引き受けて2人で話したカフェ。
Coco Cafe
東涌馬灣新村2號地下
- Google Maps(SV)
- 22.279888,113.941203
円筒吹き抜けのアパート
0:35
ジャック・ベニテスを探してやってきたところ。
ベニテスはメーガンの口座に手付金として大金を振り込んだ「サード・エンパイア」の代表者名。
香港島にあるこちら↓で、『ゴースト・イン・ザ・シェル』に「アヴァロン・アパート」として登場していた物件。
- Google Maps(SV)
- Google Maps(SV) ……内部
- 22.278907, 114.193884
行ってみると、ジャック・ベニテスはまだ少年であることが判明。
その父親が、ゾウのお抱え運転手でした。
火鍋料理店
0:43
ラウが拉致されたところ。
銅鑼湾(コーズウェイベイ)のこちらの店先↓
上品火鍋料理
天后清風街5-11號
5-11 Tsing Fung Street, Tin Hau
- Google Maps(SV)
- 22.2847838,114.192155
E7
監禁場所
0:34
「カメ止め」の浄水場のような場所ですが、気になるので調査中。
E8
IMDbのリストでは
Hong Kong (Various internal and externals)
Old Billingsgate, London, England, UK (Sally talks to Jonah on the phone – externals)
Ngong Ping, Hong Kong (Jonah says goodbye to Lau Chen)
水辺の公園
0:26
マイケルがレイチェルと会うところ。
- Google Maps(SV)
- Google Maps(SV)
- 22.289430, 114.145038
広場で市民が太極拳をしているショットがインサートされますが、おそらく別の場所。
その後マイケルがジョナと落ち合うテラスは、同じ敷地のこのあたり。
ロンドンの川縁の広場
0:32
サリーがジョナに電話をかけてくるところ。
IMDbのリストにあるこちら
Old Billingsgate, London, England, UK (Sally talks to Jonah on the phone – externals)
拘置所(2)
0:37
E6に続いて登場。
「九龍収押中心」は架空の名前。
E8では周辺も写るので場所が判明。
こちら↓の下水処理場をそれっぽく擬装していました。
深井污水處理廠(深井汚水処理廠)W
33號 Sham Tsz Street, Sham Tseng, 香港
- Google Maps(SV) ……出入口
- Google Maps(SV) ……ジョナとラウが立つ水際
2人を横から捕らえたショットで、遠くに見えるのは、青馬大橋Wの北東部分。
- Google Maps(SV) ……全体の俯瞰空撮
今回、この「見立て」がいちばん面白かったかも 😉
大仏(3)
E1,E2で登場済みのこちら。
ジョナとラウが散骨したのはこちら↓
- Google Maps(SV)
- 22.256319,113.901860
南無阿弥陀仏
無限なる目覚めを信じよ
ロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2020/04/05 「連絡通路」「重慶マンション」「夜市夕景」にBill McCrearyさんの画像を追記
- 2020/02/22 新規アップ
References
↑1 | E1 0:16頃のセリフから。ただし、E5の結婚式の回想シーンで、実は出会う18年前大学生の時に知り合っていた、とスピーチしている |
---|
コメント
すみません。拙記事のご紹介ありがとうございます。もっと早くコメントしなければいけなかったのですが、遅れてしまったことをお詫びいたします。
>香港島の中環(セントラル)スターフェリー乗り場へつながる通路。
外観ではなくて通路の中の写真ですが、拙ブログにありました。
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/ac260260037a4ff5b4c4b1a7a8c21a57
2010年の写真です。
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/d6fbe72332a2bea33d5a978f40d8929f
2015年の写真です。フェリーも、埋め立てられて乗り場まで遠くなっているし、また地下鉄も発達しているので、実用的なものより観光用にシフトしているようですね。
>(他にも書かれているかと思いますが、とても全部チェックできませんでした……)
香港に行くと必ず寄っておりますからね(苦笑)。泊ったこともありますし、両替はいつも、インド料理を食べたりと、なかなかスリリングな建物です。最近はだいぶきれいになり、セキュリティもしっかりしてきました。また、香港の警察かイミグレか定かでありませんが、真夜中にパスポートチェックを受けたこともあります。
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/522d80ecc4bcef939741a8410214ca15
>デヴィッドたちの住まいのすぐ近く。
九龍の花園街(Fa Yuen St)。カメラ北向き。
こちら拙記事でも写真がありました。夜できれいでした。
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/29f18f87cd52e447585b78ee43eac622
2006年の写真です。
それにしてもこういう写真を見ていてつくづく思いますが、気楽に海外に渡航できるのはいいですね。まさか伝染病を理由に出入国が事実上できなくなるあるいは大幅な制限がかかるような事態が今の日本であるなんて想像していませんでした。
Bill McCrearyさん、コメントありがとうございます。
またまたコメント表示がいったん保留になっていてすみません。
先ほど画像をいただいて記事に反映させていただきました。
今回もバッチリな画像で、ありがとうございました。
仰る通り、昨今の事情によりなかなか面倒なことになってしまいましたね。頻繁に旅行されている方にとっては、ストレスたまる一方と思います。
自分も仕方ないので、休日は籠ってタブレットで映画やドラマ見たりこんな風に記事を更新したりしてますが、そういえば普段と同じですね、これ 😉
丁寧にまとめられていて、感動しました
かなり前に録画したままだったこのドラマを今日見て、とても面白かったのでネットで情報を見ていたところでした
途中7話だけ何故か録画できていなくて、こちらで詳細を知ることができました
ありがとうございます
以前、私も香港を旅行したことがあり、個人的には香港はそんなに好きな街ではないのですが、不思議な魅力のある場所だとは感じました
このドラマを見ていて、またその不思議な魅力を思い出しました
見てよかったです
ドラマも、こちらのサイトも^_^
Summerさん、コメントありがとうございます。
このドラマけっこう気に入りましたが、メジャーな作品ではないと思いましたのでつい細かく書き込んでしまいました。
こういったエントリーは愛着があるものでして、それにコメントいただけてとても嬉しいです 🙂
7話はどんな内容だったのか自分の記事を読み返してみましたが、なるほど事件の肝心かなめの背景が描かれていて、これが抜けていると最終回もあまり伝わってきませんね。
(愛着あるとかいいながら、書いた内容すっかり忘れていました……)
ご覧の通りのへんてこりんなサイトを長年たらたらやっていますので、機会がありましたらぜひまたお立ち寄りください。
ありがとうございました。
こちらの記事のエントリーからは2年越しですが、本日BSイレブンで最終回を視聴しました。今更のコメントすみません。
ラストシーン、主人公ジョナがイギリスに帰国し、メーガンが借りていた貸倉庫を訪れ、自分に宛てた封筒を手に取ると、中から出てきたカードに記されていたメッセージ。
Jonah.
If you find this, then it’s because I never got the chance to tell you myself.
It was always you. M x
最後の一文の字幕翻訳は、
「いつもあなたに救われてた」
でした。ドラマの流れに沿った日本語として不自然さがなく、有力なひとつの解釈でもあるとは言え、同時にかなり恣意的な訳とも思えて、「It」の解釈は他にはないの?そしてその根拠は?…とネット検索していたら、こちら様に辿り着きました。
当初の目的は果たせなかったものの、とても読み応えのある記事で、脳内再上映でもされているような感覚で全編の内容を反芻できました。
ありがとうございます。
他の作品に関するエントリーも追い追い読ませていただきたいです。
ドラマ前半、ジョナがメーガンに自著をプレゼントして、それに「always yours, Jonah xx」と書かれていたため、香港での夫のデヴィッドに妻への疑念が兆すシーンがありました。
この「always yours」と先の「It was always you」がリンクしているとしたら、「It」イコール「The man who owned my heart」とでも解釈できるでしょうか。そうだとしたら、生さぬ仲の娘を救って落命したデヴィッドにはあまりに残酷な話です。
そういう意味では、「いつもあなたに救われてた」は、2人の夫の双方に、それこそ救いを残した名訳なのかも。
それとも、「救い」という解釈に至るヒントが、作中他にもあったのを自分が見逃しているのでしょうか。ついに明確な形では明かされない重婚の謎。気になるなぁ…。
みどりさん、コメントありがとうございます。
拙サイトでは、見ていてビビっときた表現をエントリーの先頭に引用していますので、おそらくそれで検索にヒットしたのかもしれませんね。本文ではそのことに全然触れていないのに、読んでいただき、空振りに終わってしまい申し訳ありません。これだとタイトル詐欺……
たしかに”It was always you. “を「いつもあなたに救われてた」とするのは、ちょっと立ち入りすぎた訳し方かもしれませんね。
これとか”always yours”とか、きっと英文でよくある表現なのかと思いますが、訳し方が状況によって難しそうです。
今全編見返す時間がないため記憶(というより印象)に頼った書き方になりますが、このメッセージは自分が死んだ後でジョナが読むことを想定しているわけで、そうなると謝らなくてはならないことや感謝の気持ちとか、無量無数の思いがこもっているのでしょうね。メッセージにこそ含まれていませんが、その後”that … “と続いてそれらがたっぷりふくまれているような。
気になるのは確かですが、このドラマ、もともとお話自体結構無理があり、逆に行動や心理を完全に解明してしまったら、薄っぺらい印象におわってしまったかもしれません……(と言ってごまかす 🙄 )
時期外れのコメントに、丁寧なリプライありがとうございます。
確かに、エイリアンとして東洋という異界に降り立った主人公の不安や混乱を追体験することこそがこのドラマを見る醍醐味だとすれば、宙ぶらりんのまま放置されるのが、あるべき楽しみ方かもしれませんね。
最近の他エントリー一覧を拝見したら、「唇からナイフ」とか、「豚小屋」とか、「揺れる大地」とか、ついぞ目にすることなく忘れかけていたけれど、かつて見まくったタイトルが並んでいて、香港の迷路を抜けたらそこはイタリア。たまりません!
ホワイトドラゴン(このタイトルも謎。Strangersならわかるけど)のお導きに感謝です。
みどりさん、またまたコメントありがとうございます。
> エイリアンとして東洋という異界に降り立った主人公の不安や混乱を追体験することこそがこのドラマを見る醍醐味
そうですよね、誰目線かと言えばもう欧米目線なわけで、アジアを舞台にした異世界冒険物ですね。しかも見ている自分は東洋人なのに欧米目線を通して東洋を見るという、結構脳内で認識が複雑に反響したりします。
ある種『ブラック・レイン』的な楽しみ方といいますか。
> 宙ぶらりんのまま放置されるのが、あるべき楽しみ方かもしれませんね。
同じように、死んでしまった妻についても、ストレートに解答を示されるよりは、その真相に到達できなかったことでかえって印象に残ったのかもしれませんね。ミステリーとしてはほぼ回収していても、最後のところでちょっと未達の部分を残すことで印象が深まるといいますか、ツァイガルニク効果といいますか(違うか……)
ジョナの側にしても、帰国するまであれこれモヤモヤは残っていたと思いますが、最後”It was always you”を見て、妻のことをすべてまるっと受け入れたのであれば良いかなとか。
> ホワイトドラゴン(このタイトルも謎。
ドラゴンが香港(中国)だとすると、単純にホワイトは白人なんでしょうかね……
それだとベタすぎるので、なにか意味深なことがあるのかもしれませんが。
エントリー一覧を見てくださったようで、ありがとうございます。
基本的にロケ地チェックのサイトでして、まとめてチェックするのが楽なので今はイタリア映画を続けていますが、ジャンルやお国はできるだけ偏らないようにしていますので、またどうぞお立ち寄りください。
ありがとうございました。