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『アラベスク』 Arabesque (1966)

映画プレミアパンフレット 「アラベスク(A4版)」 監督 スタンリー・ドーネン 出演 グレゴリー・ペック/ソフィア・ローレン/アラン・ベイテル/キーロン・ムーア/ジョン・メリベール/ダンカン・ラモント/ジョージ・クールーリス/カール・デュアリング/ハロルド・カスケット

作品メモ

今夜WOWOWで放映されるようなので、以前少し書いておいた下書きに手を加えて緊急?アップ。

製作・監督がスタンリー・ドーネンで『シャレード』の3年後の作品。
どうしても2匹目のドジョウ的雰囲気がただよっているのはいたしかたないところでしょうか。
『シャレード』ほどではありませんが、昔からテレビで何度か楽しんできました。
なのに日本ではなぜかDVDが出なくて、パブリックドメイン化してソフトがあれこれ出ている『シャレード』と対照的に見る機会に恵まれていないのが残念です。

主演は、暗号解読を依頼された言語学者ボロック教授にグレゴリー・ペック。大学の先生が暗号がらみで事件に巻き込まれるとなると、ロバート・ラングドンもののはしりといえるかも?
彼を助けてくれた謎の美女ヤズミンにソフィア・ローレン。

華麗なタイトル・デザインはこれまた『シャレード』と同じくモーリス・ビンダーで、音楽はヘンリー・マンシーニ。

 
 

ロケ地

IMDbでは、

Hurley, Berkshire, England, UK (final scene)
Ascot, Berkshire, England, UK
Crumlin Viaduct, Crumlin, Caerphilly, Wales, UK
Crumlin, Caerphilly, Wales, UK
Gatwick Airport, Crawley, West Sussex, England, UK
London Zoo, Regent’s Park, London, England, UK
Oxford, Oxfordshire, England, UK
Pinewood Studios, Iver Heath, Buckinghamshire, England, UK
Trafalgar Square, St James’s, London, England, UK
Waterloo Station, Waterloo, London, England, UK

『シャレード』はフランスでしたが、今度はイギリスが舞台。

大学

撮影場所は設定通りオックスフォード大学。
ネジム・ベシュラビの秘書スローンが接触してきた冒頭の回廊はセント・ジョン・カレッジWのCanterbury Quadrangle。

動物園

0:32頃。

ロンドン動物園W

競馬場

アスコット競馬場W

観客席の形が今と違いますが、Google Earthのタイムスライダーで確認すると、2006/12/31~2008/10/8の間に改修されたようです。

ウォータールー駅W

鉄橋

クライマックスシーンに登場する目もくらむような高い橋。
IMDbのリストにあるこちら。

Crumlin Viaduct(クラムリン高架橋)W

Photo from Wikipedia (public domain)

場所はこちら。
橋はもうなくなっていますが、Wikimapiaで正確な位置が登録されています。

3人が馬から下りて鉄橋の下を移動しはじめたき、ヘリコプターからの目線で橋が横から写りますが、その時眼下に見える建物と煙突は現存しています↓

この高架橋、Wikipediaによると1964年6月13日に閉鎖、1966年6月に解体開始となっているようで、映画の撮影はその間となるようです。
最初に馬で駆けてくるところは橋の上かと思いますが、すでにレールが撤去されていて、解体を待っているかのようですね。
もう鉄橋の姿を見られないのは残念ですが、むか~しからこの場所が印象に残っていたので、今回解明できてスッキリ♩

ボートを漕ぐところ

Hurley, Berkshire, England, UK (final scene)

ということは、池ではなくテムズ川でしょうか?

資料

コメント

  1. ほりやん より:

    テレビの洋画劇場以来、久しぶりにBS録画分を観ましたが、あの悪役がやしきたかじんに見えてしまってあまり怖さを感じず、サスペンス度が低くなってしまっているので、もうちょっと大物スターを配して欲しかったですね。シャレードのマッソーのような。
    この作品は私の中では「目かくし」という映画と対になっています。精神科医のロック・ハドソンがクラウディア・カルディナーレと一緒に事件を解決するお話ですが、これはDVDにはならないだろうなと諦めていたので半年ほど前にブルーレイが出たときには、よくぞやってくれました、企画した人、えらい、えらい、と大喜びしました。「アラベスク」もつい最近ブルーレイが出ましたね。
    ボートのシーンですが、水の流れがあまり感じないのと向こうに見える木々の感じが川岸ぽくないので、テムズ川ではなく池ではないでしょうか。Hurley, Berkshireの地図を見るとそれっぽい小ぶりの池があります。
    余談ですが、「好きよキャプテン」のリリーズの妹が亡くなりましたね。

  2. 居ながらシネマ より:

    ほりやんさん、コメントありがとうございます。
    すみません! レス付けたつもりがそのまま長いこと放置してしまっていました。

    『目かくし』見たことないのですが、あらすじ読む限りホントに『アラベスク』と対ですね。
    クラウディア・カルディナーレが出ているならぜひ見てみたい気がします。
    『熊座の淡き星影』と同じ年のようで、演じるキャラに幅がある……というよりは当時のアメリカ映画では、どうしても役柄が偏ってしまうのかもしれませんが。

    おかげさまで『アラベスク』もDVDやらBlu-rayが出ているのを知りました。
    これでいつでも手に入ると油断しているとあっさり廃盤になってプレミア付いたりするんですよね 😆

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