過去 現在 未来の区別は幻想に過ぎない
アインシュタイン
作品メモ
ひとつ前のエントリー『私立探偵ダーク・ジェントリー』同様Netflixで配信中のドラマ。
初のドイツ製Netflixオリジナルで、昨年(2017年)12月に配信開始されたばかりのホヤホヤの作品です。
https://www.netflix.com/jp/title/80100172
ジャンルとしてはやはりSFで、『ダーク・ジェントリー』と同じようなネタを使い、同じように複雑な物語を多角的に紡いでいきますが、受ける印象は真逆の世界。
こちらは森に囲まれたとあるドイツの小さな町を舞台に、複雑にからみあった人間関係を描きながら森の闇のようにディープな人間の業をあぶり出していく、まさにどっぷりダークな連続ドラマです。
一方SFとしても瞠目すべきアイデアと展開があり、さすが緻密なお仕事には定評のあるドイツ人。
まるでバッハの超絶的に込み入った多重フーガをビジュアルにしたような、そんな圧倒的なたたずまいを持っています。
こうしたダークな人間ドラマと精緻に積み重ねられたSF的アイデアがぴったり合わさっているところが真骨頂で、大げさにたとえるなら、『エデンの東』(映画より原作の方)の家族を増やし、救いや許しを消し去って夢もチボーもなくした上で、『プライマー』と合体させたようなものでしょうか(すごいネタバレ??)。
全10話。
最後に一応オチはついていますが、好評だったようで第2シーズンの製作が決定しているとのこと。
※19/5/7 動画リンク更新
企画はバラン・ボー・オダー (Baran bo Odar)Wとヤンチェ・フリーゼ (Jantje Friese)W。
2人が作った『ピエロがお前を嘲笑う』がNetflixの目にとまり『Dark』に至ったとのこと。
演出は全話バラン・ボー・オダー。脚本はヤンチェ・フリーゼ他。
シーズン2
※19/5/7項目追加(※19/6/28下から移動)
シーズン2のリリース日がアナウンスされていました。
6月21日(2019年)とのことで、楽しみです。
※19/6/1追記
5月30日にアップされた最新予告篇。
Trilogyということは3部作になるのですね。
こうなると3シーズンかけて、完璧な世界を構築してほしいものです。
シーズン3
※20/5/26項目追加
シーズン3の公式トレーラーが出ました。
2020年6月27日、いよいよ最後のサイクルが始まります♪
※20/6/14追記 これ↑は配信日のお知らせでこちら↓が予告篇ですね。
解説が必要なら……
複雑なお話ゆえ、その分メモをとるか解説を見ないとたちまち暗い森の中で道に迷うことになります。
特に家系図を作っておくとわかりやすいかもしれませんね。
解説サイトやブログなどはおそらく探せばゾロゾロ出てきそうですが、とりあえず見るならこちら↓のNetflixによる完全ネタバレサイト。
よく整理されていて、ビジュアルも秀逸。これ以上のものはありません。
Instagramも公式アカウントがありますが、こちらもよく出来ています。 (@darknetflix)
Facebookはこちら↓
どれもドラマをご覧になってからどうぞ。
※19/6/28 更新
シーズン2のリリースに合わせて、ネタバレ的メモを追記、全体を整理しました(以後随時更新)。
ネタバレメモは<ネタばれ>とあるところをクリック(タップ)すると開閉します。今のところシーズン1限定ですが、そのうち2も追加すると思います。必ずシーズン1をご覧の上でどうぞ。
※20/6/21 更新
シーズン3のリリース(6/27予定)に合わせて、シーズン2までをまとめて更新しました(以後随時更新)。
※20/7/5 更新
リリース後1週間たったので、シーズン3について大幅に追記しました。
登場人物
カーンヴァルト家
- ヨナス・カーンヴァルト(Jonas Kahnvald)
- ハンナの息子。父親に自殺されたことによるPTSDで、精神科に入院。ペーターの治療を受けていた(フランスへ留学していたことにしている)。ようやく復学したものの、悪夢をしばしば見る。16歳(S1E1ハンナのセリフから)
S1ネタばれ
屋根裏から地図を発見。洞窟探検を進める。ホテルに滞在する謎の男から届いた荷物に父親の手紙(遺書)があり、父親が実はミッケルであったことを知る(S1E5)。何者かが地図に「印をたどれ」と書き込んだため、それに従い洞窟の奥へ進むことに成功。”SIC MUNDUS CREATUS EST”と刻まれた扉を開けて33年前へさかのぼる。しかし謎の男の助言から、ミッケルを連れて帰れば自分が生まれないことを知り、なすすべなく戻って手紙を燃やす(S1E7)。
S1E10で、祖母イネスに知っていたのかと訊くと、イネスは開封した手紙を見せる(この手紙は11月4日にイネスが開封して持っていたもの)。
「校長先生は僕の祖母だった。祖父と母さんは浮気。父は彼の息子。僕は伯母とキスした。僕は元通りにしたい」
たとえ自分が消えても元通りになることを望んで、ふたたび洞窟を抜けて33年前へ。ミッケルの病室を訪れたところでノアとヘルゲに捕えられる。壁紙の部屋に監禁され、そこへやってきた謎の男が実は大人になったヨナス自身であることを知らされる。大人ヨナスが洞窟の通路の分岐点でタイムマシンを稼働させたことにより、1986年の壁紙の部屋で監禁されていたヨナスと1953年にウルリッヒに監禁された少年ヘルゲが接触。ヨナスは33年後の未来(2052年)へ飛ばされる。
S2ネタばれ
それから約7ヶ月経った2053年6月21日。ポスト・アポカリプス状態の過酷な環境で生きる若ヨナス。貯蔵室に資料を貼り、クラウディアが吹き込んだカセットを聞いて学んでいる(S2E1)。
あたりを仕切っているグループにつかまり絞首刑になりかけるが、リーダーが大人になったエリザベートで、かろうじて命は助かる。その時首筋に傷が付いてしまうので、無傷の若ヨナスとはそれで区別がつく。拙記事では傷ヨナスと呼ぶことに(汗)。(S2を見てからS1のホテルの場面を見返すと、大人ヨナスの首筋に傷跡がちゃんとあるのにビックリ)。
手話通訳をしていたグループの女性(顔に傷がある。後にシリヤという名であることが判明)の協力を得て、発電所跡内のダークマター(神の粒子)を安定化、黒い球体の中へ入っていく。
目覚めるとそこは1921年(6月24日)。宿屋で休ませてもらった後洞窟へ入ってみるものの、赤いロープはまだ結びつけておらず、扉の向こうもふさがっている。洞窟の外で宿屋の若者に「あと32年待たないと開かない」と言われる。若者は若き日のノアであり、妹アグネスも一緒に住んでいた。傷ヨナスは若ノアに教会の地下施設へ案内される。そこで会ったアダムは、時間の旅によって身体に痕跡が残ったと語り、自分がヨナスであることを明らかにする。(S2E4)
翌日アダムは傷ヨナスにダークマター(神の粒子)がうごめいている大がかりな装置を見せる。行きたいところへ行けるとのことで、傷ヨナス、父親が自殺する1日前を目指す。
2019年6月20日、傷ヨナス教会から出てくる。水辺で遊ぶ若者たち。何も知らない若ヨナスとマルタは聖クリストファーのペンダントを拾う。若ヨナス、マルタと別れて去る。様子を見ていた傷ヨナス、マルタのそばへ。
「ずっと言いたかった。完璧なカップルだ。僕を信じて」キスして去る。
自宅に行った傷ヨナスはミハエルに会う。「父さんはミッケルだ」と指摘し、手紙(遺書)を見せて自殺を思いとどまらせようとするが、ミハエルには覚えがない。ミハエルは、失踪した時ヨナスに連れられて洞窟へ入ったと語る。翌朝ヨナスはいなくなり1人になっていたとのこと。傷ヨナスには覚えがない。
老クラウディア登場。自分が生まれなければアダムも存在しないという傷ヨナスに「あなたのいない世界も見た。本当よ。予想した世界とは違う」
自分のすべきことを受け入れたミハエルと、泣く泣く別れを告げる(S2E6)。
1987年6月26日、父エゴンを結果的に殺めてしまい泣き崩れる大人クラウディアの前に現れる。老クラウディアから大人クラウディアが何をしたかを聞いていると言い、連れ出す。(S2E7)。
6月27日、黄色いドラム缶の前で大人クラウディアに「未来の僕は穴を閉じて反転させようとしたが失敗した。あなたは小さい部分なら変えられると言った、それで次は成功できる」と言い、ドラム缶の中身を小瓶に入れる。洞窟の先へ進み、大人ヨナスによってふさがれた通路を再開しようとする。「2つの陣営がある。アダムは新世界を作り僕らは現世界を守りたい」
タイムマシンを稼働させたことで、あちこちで異変が発生。
洞窟から出たところで、タイムマシンを置き、クラウディアに貯蔵室へ行くように言って、自分は自宅へ向かう。そこで出会えたマルタと固くハグ、しかしマルタは突然現れたアダムに撃たれ倒れてしまう。町が黒い半球に覆われようとする中、絶望するヨナス。しかしその場にマルタそっくりの女性(髪が短い)が出現、小型の球形の装置を作動させて床に置く。
「いつから来た?」
「”いつから”じゃない、”どの世界”からよ」
カーンヴァルト家が爆風に覆われる。(S2E8)
S3ネタばれ
【髪の短いマルタに助けられたバージョン】
飛んだ先はエヴァの世界で、2019年11月4日の洞窟。マルタ似の女性(エヴァの世界でのマルタ、ただし右頬に小さい傷)は再び球形装置を動かしてどこかへ消えてしまう。
洞窟の外はソファーの位置や形など、微妙に元の世界と異なる。自宅の階段の向きも逆。壁にはウルリッヒ以外のニールセン一家の写真が貼られている。
学校でマルタ似の女性(傷はない)を見つけるが、ヨナスと分かってくれず、相手にされない。
墓地で、レジーナの墓を見る(2019年9月2日没)。神父となっているペーターから、ミハエル・カーンヴァルトの墓はないことを知る(よってヨナスも存在しない)。
夜、カーンヴァルト宅前で左顔に傷のある老女(エヴァ)に話しかけられ、アダムとエヴァの絵が掛けられ、床には2つの世界が対になった家系図が描かれている大きな部屋(以下エヴァの部屋)に案内される。
老女は傷ヨナスに、あなたの世界同様こちらでは3日後に終末が訪れる、と言う。(S3E2)
あなたがくれた、と聖クリストファーのペンダントを取り出すと、傷ヨナスも持っている。(ということは、彼女はマルタ……)
「永遠に繰り返されるデジャブの中で、あなたのマルタを救うには光を選ぶしかない」と言い、ハンドライト(角張ったバージョン)を渡して、こちらの世界のマルタに未来を見せるよう促す。
洞窟を出たヨナス、マルタを誘い再び洞窟へ。こちらの通路には«ERIT LVX» 「光あれ」と刻まれた扉がある。通り抜けて洞窟を出ると、よく晴れ渡っていてあたり一面砂漠の世界。彼方から左顔に傷がある女性(大人マルタ)登場。「未来へようこそ」と言う。(S3E3)
2052年11月6日、砂漠の中の貯蔵室にはチョークで書かれた相関図があるが、多くは棒線で消されている。大人マルタは、2日後にこちらにも終末が訪れ皆死ぬからだと言う。「原発のドラム缶が終末の引き金となるので開けさせてはならない。両方の世界は救えない。代わりに手放すの、あなたの世界とマルタを」
ヨナスとマルタは洞窟を通って2019年へ戻り、マルタの部屋(アダムの世界ではヨナスの部屋)で愛し合う。 (S3E4)
2019年11月7日、2人で原発敷地内へ侵入しようとして、マルタが右頬に傷を負う。自分を連れてきたマルタの傷と気づき、繰り返すのを変えたがっていたはずなのにこれでは変わらないと、エヴァに疑念を抱く。
エヴァの部屋に来ると、エヴァの他に大人マルタ、さらに2人と同じ左側に大きな傷跡を持つ若マルタも銃を構えて登場、驚く小傷マルタの目の前でヨナスを射殺して去る。(S3E5)
【マルタは来ないしひとりで逃げちゃったバージョン】
終末の日、マルタはカーンヴァルト家に駆け込む寸前バルトシュに呼び止められ引き返す。ヨナスは一人で逃げる……(S3E7)
2020年、クラウディアはクラウディア(E)から渡された手帳の地図に「印をたどれ」とあるので、原発を調査、浮いている光の球を発見。触れようとしたところで、ヨナスが止める。生きてたのと驚くクラウディア。
「これは大事故の後の産物だ」「神の粒子ね」とすぐ理解する頭脳明晰なクラウディア。
クラウディアは装置にはこの物質が要るといい、貯蔵室でタイムマシンを見せる。「私はあの物質の正体を知ってる。一緒ならマルタや全員を救える」(S3E6)
2023年、クラウディアと実験を続けるが、いっこうに光の球を破ることができない。あきらめたヨナス、自宅でミハエルと同じように首を吊ろうとするが、若ノアに助けられ、自分の運命では死ぬこともできないことを知る。
2040年、大人になったヨナスは、同じく大人になったノア、そしてだいぶ白髪が増えてきたクラウディアとともに実験を重ね、とうとう光の球を破ることに成功する。しかし物質が安定せず、利用できない。ノアはクラウディアへの不信を口にする。エリザベートは妊娠している。
2041年、エリザベートがノアに楽園の話をねだる間に、アダムによって2053年から送り込まれたシャルロッテと大人エリザベート(S3E5で描写)が侵入、娘シャルロッテを連れ去る。ノア、大人ヨナスに激怒。「クラウディアと共謀したのか? お前を心から呪う」と言われても身に覚えがないヨナス……。
2052年、ついにあの物質を安定化することに成功。貯蔵室で大人ヨナスに老クラウディアは「全てを繰り返させる。若き日の自分を誘導して同じことをさせなさい。あの装置はこの人が修理してくれる」と『時間の旅』を渡す。
「通路を壊して結び目を解きなさい。今回は成功する」と言われ、ケースを持って出て行く大人ヨナス。(S3E7)
(⇒ 以後、«アタッシュケースを持った謎の男»につながる)
【なんとアダムに助けられちゃったよバージョン】
アダムの世界の終末の日、マルタを撃たれて嘆くヨナスの前にアダムが現われ(たった今彼女を撃ったばかり……)、腰を抜かすヒマもなく球形マシンを稼働する。
飛んだ先は、エヴァの世界の洞窟出口。ヘルゲ(E)がチクタク言いながら洞窟にやってくる。追いかけるウルリッヒ(E)を物陰から見ているアダムとヨナス。「マルタを見つけろ、マグヌスたちより先に」と言って球形マシンを渡す。「君たち2人が最後の希望だ。」
ヨナスは森の中を走り、ちょうど老マグヌス(A)、老フランツィスカ(A)に立ちふさがれたマルタ(E)とバルトシュ(E)を見つけ、装置を稼働しながら横っ飛び。マルタとともに消える。
現れたのは、おなじみ冷却塔が見えるT字路。マルタの傷は左頬にあり、バス停は向かって左側にあるので、アダムの世界へ移動したことがわかる。
日付は1986年6月21日で、時計職人のタンハウスが(ここではなく彼の世界で)初めて通路を開く日。
「マルタにそっくりだ」
「私を知らないのね」
確かにそうだけどちょっと意外な会話のあと、洞窟へ向かう。«SIC MUNDUS»の扉を通過すると、その奥は行き止まりとなっている。
タンハウスがスイッチを入れると、洞窟内で3本の光の粒の流れが出現、じきに光の柱が現れ輝きを増してすべてを包む。
光の流れの中で、ヨナスはクローゼットを覗いている少女時代のマルタを見る。傍には母カタリーナ。
マルタはドア越しにこちらを見ている少年時代のヨナスを見る。傍には父ミハエル。
ヨナスとマルタ、光の中で互いを見つけ、ヨナスは球形装置を作動させる。
行き先は、第3の(元の)世界、1971年11月8日(……のはず。タンハウスの息子一家の墓碑銘の日付なので)。
夜道に突然出現した2人を見て、タンハウスの息子マレクが急ブレーキ、怒って出てくるが、この先の橋は通れないことを伝え、「”人は大海の一滴しか知らない”」、「あなたのためならお父さんは何でもする」と言うとマレクたちは引き返す。
使命を終えたヨナスとマルタは、静かにその時を待つ。
「何も残らないの、私たちの存在は、夢なの? 幻だったのかな」
「分からない……完璧なカップルだ。僕たちを信じて」
- ハンナ・カーンヴァルト(Hannah Kahnvald)
- ヨナスの母親。マッサージ師。ウルリッヒ・ニールセンとは不倫関係。
S1ネタばれ
子供が行方不明となったウルリッヒに執拗に迫り家にまで押しかけたため、ウルリッヒに別れを告げられる(S1E5)。
浮気の件がカタリーナにばれるも、ウルリッヒは離婚を考えていたが自分の方から別れを告げていた、などと嘘を重ねるなかなかのキャラ(S1E9)。
1986年の学生時代では、ウルリッヒに惹かれるものの、カタリーナとの仲を妬み、偽証によりレイプ事件をでっち上げ(S1E5)、密告したのはレジーナであると思わせようとする。
また同年町へやってきたアレクサンダーが他人になりすましていることを知り、証拠の品(拳銃とパスポート)を掘り出していた。2019年になってアレクサンダーを恐喝し、ウルリッヒを痛めつけるように要求するというヒールぶり(S1E9)。
1986年では父親がドライクリーニング業を営んでいて、よくあちこち車で同行していた。S1E3では病院でミッケルと出会ってたちまち仲良くなり、S1E6では洞窟から出てきたヨナスに車中から声を掛けている。そういうコミュニケーション能力に長けている面もあり、孤独だったミッケルにとって良き相手となったとも考えられる。
S2ネタばれ
2020年6月21日、大人ヨナスが現れて驚くが、家族しか知らない昔話でヨナスであることを信じる。トンネル破壊に失敗したため若ヨナスが戻れないこと、全てを終わらせるためにここにいると説明される(S2E1)。
大人ヨナスに連れられて洞窟内でタイムマシンを稼働させ、33年前イネスとミッケルが幸せそうに過ごしているのを目撃する(S2E2)。
6月24日、大人ヨナスとともにドップラー家の貯蔵室へ来て壁一面の資料を見る。(S2E4)。
6月26日、ハンナは大人ヨナスが寝ている隙にケースを持ち出し、タイムマシンで1954年へ移動。警察署のエゴンに夫かもしれないとウルリッヒとの面会を希望するが、いざ会ってみると別人だったと言い、助けを求めるウルリッヒを見捨てる。
その後エゴンに、「帰っても何もない、新たに出発したい」と告げ、悪巧みがパワーアップしていく予感……(S2E7)
なお、2019年6月20日の回想の一日では、結婚記念日パーティーで盛り上がったニールセン家の庭先で、荒れた天候の中ウルリッヒとハンナが親密になる様子が描かれる(S2E6)。
S3ネタばれ
1954年9月24日、関係が続いていたエゴンから、聖クリストファーのペンダントをプレゼントされるが、その直後妊娠が発覚、エゴンには産まないと伝え、病院を紹介される。待合室でヘレーネ・アルバース(カタリーナの母親)と会い、カタリーナと名乗る。聖クリストファーのペンダントに興味を示したので、ヘレーネが処置を受けている間にペンダントを彼女の荷物の上に置いて去る。そのままタイムマシンを持ってどこかへ消える(S3E4)
1911年、タンハウス工場に娘を連れたハンナが現れる。娘(顔面の向かって右上から左下に傷がある)を見て、バルトシュは思わず「シリヤ」と言う。
ヨナスを探しにきたというハンナ。外観が変わりつつある大人ヨナス(アダム)にハンナは「これはシリヤ、あなたの妹よ」と紹介。ヨナスの居場所は、老女エヴァが教えてくれたとのこと。
その夜ハンナたちの部屋にやってきたアダムは「全ての駒に位置がある、2人は場違いだ」と言い、ハンナを締め殺し、シリヤを連れ去る。(S3E7)
【エヴァの世界】
カタリーナと離婚したウールリッヒと一緒にニールセン宅に住んでいる。出産間近。ウールリッヒとシャルロッテの関係を疑い始めている。
2019年11月5日、掘り出した包みで、シャルロッテを破滅させるようアレクサンダーを脅す。(S3E3)
終末の日、流産しそうになるが、エヴァから「自分の過去を築き、系図を維持させる」と指示を受けた老エゴンが助けに来る。(S3E6)
- ミハエル・カーンヴァルト (Michael Kahnwald)
- ヨナスの父。ハンナの夫。冒頭いきなり自殺するのがこの人で、「11月4日午後10時13分まで開けるな」という遺書を残す。
自殺したのは2019年6月21日で、これはS2のリリース日 😉
S1ネタばれ
実は洞窟を通って33年前(1986年)にやってきてしまったミッケル。イネスの子ミハエルとして育てられた。遺書はそのことを綴っている(「ミハエルの遺書」参照)。11月4日にイネスが開封した時は視聴者には内容はわからず(S1E1)、11月7日に謎の男からの荷物の中にあったものをヨナスが読んだときに初めて明かされる(S1E5)。
S2ネタばれ
2019年6月20日、その日はニールセン家の結婚記念パーティーが開かれ、ニールセン家の車がカーンヴァルト家に立ち寄る。ミハエルは欠席して家にいたが(そりゃそうだ……)、ミッケルが家の中に入ってきてしまい、ミハエルと遭遇。駆け去る。激しく動揺するミハエル。
その上傷ヨナスまで登場。「父さんはミッケルだ」と指摘し、手紙(遺書)を見せて自殺を思いとどまらせようとするが、ミハエルには覚えがない。ミハエルは、失踪した時ヨナスに連れられて洞窟へ入ったと語る。翌朝ヨナスはいなくなり1人になっていた。傷ヨナスには覚えがない。
老クラウディア登場、自分が生まれなければアダムも存在しないという傷ヨナスに「あなたのいない世界も見た。本当よ。予想した世界とは違う」
ミハエルは自分のすべきことを受け入れ、傷ヨナスが去った後、遺書を書き始める(S2E6)
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
ヨナスは神父となっているペーターから、ミハエルの墓はないことを知る。(S3E1)
この世界ではミハエルは存在しない(よってヨナスも存在しない)。
- イネス・カーンヴァルト (Ines Kahnwald)
- ミハエルの母。ヨナスの祖母。かつて看護師だった。口元のホクロが特徴的。ミハエルが封印した遺書を持っていたのはこの人。ひとり住まいで、(息子の死後?)ハンナ一家とは疎遠になっている。
S1ネタばれ
1986年、警察からの連絡でミッケルを病院で保護、そのままでは施設に送られるところだったが、かつて子供を失ったことがあり(S1E5福祉局の人との会話)、ミハエルという名前で自分の子供として育てることになる。S1E5でミハエルの墓に本を供えるが、これは入院したミッケルに贈り、読み聞かせていた『私は恐れない』。ミッケルは未来からやってきたと言っていたが、事実かもしれないと感じていたことをS1E10でヨナスに語る。
1953年ではまだ初々しい少女。タンハウスの時計店をヤーナと一緒に訪れたとき、建設予定地の少年の遺体のことを話したため、その場にいたウルリッヒが警察へ向かった(S1E8)
S2ネタばれ
警官引退後独自に捜査しているエゴンがミハエルに会いに来たが、いったん断り写真だけ渡す(S2E3)
終末の日(2020年6月27日)にどうなったかは不明。
- ダニエル・カーンヴァルト Daniel Kahnvald
- イネスの父。警察の偉い人でエゴンの上長。
ニールセン家
- マグヌス・ニールセン (Magnus Nielse)
- カタリーナとウルリッヒの子供。マルタの兄。高校生。フランツィスカのことが気になっている。
S2ネタばれ
2020年6月24日、カタリーナの荷物から地図を見つけ、「真実が知りたい」と、マルタ、フランツィスカ、エリザベートと洞窟へ向かう。洞窟の中で謎の装置を持ったバルトシュと出くわす。行方不明事件と装置やバルトシュとの関係を質すも彼が答えないため、装置を奪い、バルトシュを縛り上げて一晩放置(S2E4)。
翌日同じメンバーで洞窟へ向かい、バルトシュに装置がタイムマシンであることを白状させる。バルトシュが装置を動かして見せると、若者たちはそろって33年前へ移動。T字路前のバス停でコール首相のポスターを見て驚く。その様子を捕まったばかりの老ウルリッヒがパトカーから見ている(S2E5)。
2020年6月27日、大ごとになる寸前、ニールセン家にフランツィスカ、バルトシュといたところをタイムマシンを持った大人ヨナスがやってきて、助ける。
1921年では、中高年モード。同じく中高年モードのフランツィスカとともに地下の施設でアダムを手伝っている。傷ヨナスを時間装置で2019年6月20日へ飛ばした時は、「彼に課された使命を話して送り出せば良かった」とアダムに言う(S2E6)。
S3ネタばれ
S2のラストで、大人ヨナス、マグヌス、フランツィスカと一緒に1888年に飛んでいた。燃料はなくタイムマシンは動かない。タンハウスの工場で大型のマシンを開発しようとしている。
1888年9月21日、髪の短いマルタそっくりの女性がが工場にやってきて皆おどろく。彼女は燃料の元となる球を残して姿を消す。(S3E1, S3E2, S3E3)
未来の原発敷地内に作られた施設では、フランツィスカとともにアダムに従っている。
2053年9月23日、マルタ(E)が1888年からやって来たとき、翌9月23日に、「お前は俺たちを1888年に残した。なぜあの物質の生成に手を貸し、姿を消したのか。33年後の自分たちが指示を出していたとは」と言う。(S3E4)
アダムに「役割を果たしてくれ」と言われ、フランツィスカとともにダークマター(神の粒子)型装置でどこかへ送り出される。(S3E6)
【エヴァの世界】
カタリーナとウルリッヒは離婚。カタリーナ、マルタ、ミッケルと一緒にアダムの世界でのカーンヴァルト宅に住んでいる(子供たちは交代でウルリッヒ宅にも行っている模様)。さらにパンク度がアップ?
2019年11月4日、朝っぱらからフランツィスカと2階で楽しむ。
アダムの世界同様その夜友人たちと洞窟へ向かうが、ミッケルは参加せず、異変で逃げる時も誰も行方不明にならない。貯蔵室へ逃げ込んだ5人は、空間の裂け目から少年の遺体が飛び出すのを目撃する。(S3E1)
終末の日、フランツィスカと2人で発電所が黒球で覆われるのを目撃し、爆風に包まれる。(S3E6)
- マルタ・ニールセン (Martha Nielsen)
- マグヌスの妹、ミッケルの兄。バルトシュとつきあっているが、以前はヨナスと良い仲だった。
S1ネタばれ
ヨナスが急によそよそしくなったため、ひとり悩む。自分がヨナスにとっては伯母にあたることがわかったためだが、知るよしもない。
S2ネタばれ
2020年6月26日、カーンヴァルト家に来たマルタは大人ヨナスと遭遇、ヨナスであることに気づく。そこへカタリーナが現れ、ミッケルがミハエルとなったこと、ヨナスは弟の子であることを暴露し、マルタ呆然となる。カタリーナは大人ヨナスに娘に近づくなと警告してマルタを連れ帰る。(S2E7)。
6月27日、ニールセン家で、大人ヨナス、マルタに「数時間後に皆死ぬ、僕を信じて一緒に来てくれ」と請い、銃を突きつけて貯蔵室へ閉じ込めるが、ペーターとエリザベートが貯蔵室に来たときに出て行ってしまい、カーンヴァルト宅へ向かう。そこで傷ヨナスと固くハグ、しかしアダムに撃たれ倒れてしまう。(S2E8)
ネ
タ
バ
レ
2053年では、墓地に2020年6月27日没としてお墓がある(S2E1)。
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
カタリーナとウルリッヒは離婚。カタリーナ、マグヌス、ミッケルと一緒にアダムの世界でのカーンヴァルト宅に住んでいる(子供たちは交代でウルリッヒ宅にも行っている模様)。時折悪夢を見て跳ね起きる。つきあう相手はバルトシュではなく、キリアン(エリックの弟)。
2019年11月4日、学校に傷ヨナスが現れ声を掛けられるが、相手にしない。
アダムの世界同様その夜友人たちと洞窟へ向かうが、ミッケルは参加せず、異変で逃げる時も誰も行方不明にならない。ただしマルタは途中黒い液体まみれの女性を見てしまう。貯蔵室へ逃げ込んだ5人は、空間の裂け目から少年の遺体が飛び出すのを目撃する。(S3E1)
11月5日、ユルゲンの住まいにキリアンを訪ねるが、今回の件がドラッグがらみだとウルリッヒに疑われたと怒り、喧嘩別れ。
後を付けていた傷ヨナスに「つながりを見せて上げる」と言われて一緒に洞窟へ。«ERIT LVX (光あれ)» と刻まれた扉を通り、未来へ。砂漠となった世界で、大人エヴァに迎えられる。(S3E3)
2052年11月6日、貯蔵室で、2日後に彼の世界と同じくこちらにも終末が訪れると告げられる。原発のドラム缶が終末の引き金であり、開けさせてはならないと。ヨナスとともに2019年に戻り、マルタの部屋(アダムの世界ではヨナスの部屋)で愛し合う。(S3E4)
2019年11月7日、2人で原発敷地内へ侵入しようとして、マルタが右頬に傷を負う。自分を連れてきたマルタの傷と気づき、繰り返すのを変えたがっていたはずなのにこれでは変わらないと、エヴァに疑惑を抱く。
エヴァの部屋に来ると、エヴァの他に大人マルタ、さらに2人と同じ左側に大きな傷跡を持つマルタ(E)が銃を構えて登場、驚く小傷マルタの目の前でヨナスを射殺して去る。(S3E5)
自宅に戻ったマルタ、ヨナスの血をぬぐい、聖クリストファーのペンダントを見つめ、その後髪を切る。
ティーデマン家のバルトシュを訪ね、33年前原発で事故が起きた時に未知の物質が産まれて、今日それが終末の発端になると訴える。
アレクサンダーに電話してもらうが通じないため、自転車2人乗りで発電所を目指す。途中老マグヌス(A)、フランツィスカ(A)に止められ、「まずは彼の世界の終末から世界を救いこの世界へ連れてきて。こっちでは止められないが、私たちの世界でなら止められる」と説得され、バルトシュを残し、球形マシンで消える。(S3E6)
S3E7の冒頭、アダムの世界での終末の日に現れ、(ヨナスを連れて行くために)カーンヴァルト宅へ駆け込もうとするが、ここで画面は2分割となる。
【右側】
右側のマルタはバルトシュ(E)に呼び止められる。「アダムはだましてる。君を殺すつもりだ 終末を阻止する気は無い」と言い
球形マシンを取り出し、(他の物語をはさんだ後)S3E7のラスト近くで、二人は消える。(このバージョンではヨナスはひとりで逃げることになり、S3E6で光る球に触れようとしたクラウディアに声を掛けることになる)
エヴァの世界に戻り、バルトシュとともに未来のエヴァの部屋を訪れる。バルトシュは彼らが光だといい信奉者であることを示す。
エヴァは「あなたと私は痛みを共有してる。同じ傷を持つの」と無茶を言い、ナイフでマルタの顔に大きな傷を付ける。
⇒ 以後<髪が短く大きな傷のあるマルタ>参照
【左側】
左側(バルトシュに呼び止められなかった方)のマルタは、ヨナスの前に現れエヴァの世界へ連れて行くが、最後はバルトシュの警告通りアダムに抹殺される運命にある。
⇒ 詳細は<髪の短いマルタ>参照
【分割前(笑)】
ヨナスの【なんとアダムに助けられちゃったよバージョン】では、老マグヌス(A)、フランツィスカ(A)に止められたところでヨナスが横っ飛びで登場、球形マシンによってアダムの世界の1986年6月21日へ移動する。
以後はヨナスと行動を共にするのでそちらを参照。
ヨナスの枝分かれよりさらにわかりづらいですが、ポイントは「起源」を宿したマルタをどの陣営がどのようにマークするかの話で、まずアダムの差し金で老マグヌス(A)、フランツィスカ(A)が彼女をアダムの世界へ呼び込もうとするが、カーンヴァルト宅に駆け込む寸前でエヴァの差し金のバルトシュ(E)が呼び止め、最後は老クラウディアの意図を汲んだアダムの采配でマグヌス(A)たちの前でヨナスが彼女を確保した……ということでしょうか。
- 髪の短いマルタ
- シーズン2から登場するキャラ。
S2ネタばれ
2020年6月27日、終末の日マルタをアダムに撃たれて嘆くヨナスの前に出現、球形の装置を動かしてともに消える。(S2E8)
S3ネタばれ
2019年11月4日、ヨナスをエヴァの世界に連れてきて、去ってしまう。この時右頬に小さい傷がある(S3E1)
1888年9月21日、タンハウス工場にやってきて手伝いを申し出、タイムマシン制作中の大人ヨナスを驚かせる。この時、傷は左頬に移っている(S3E1)
9月22日、悪夢から覚めると、大人ヨナスが傍にいて「ヨナスへ」と書かれた手紙を持っている。バルトシュ、マグナス、フランツィスカと会う。再会を驚くが、大人ヨナスはマルタとは別人だという。異世界について話すもなかなか受け入れてもらえない。何より大人ヨナスにはその記憶が無い。バルトシュが地下施設に案内し、秘密組織SIC MUNDUSについて教え、タンハウスがただ1人残ったメンバーであることを伝える。マルタ(E)はヨナスがアダムであると教える。(S3E2)
その後マルタ(E)はダークマター(神の粒子)の元となるエネルギー球を置いて姿を消す。(S3E3)
2053年9月23日、アダムが迎える。そこはかつて黄色いドラム缶を密封していたプールの部屋。上の方でダークマター(神の粒子)が不気味にうごめいている。(S3E3)
9月24日、1888年での行動について中高年マグヌスが「33年後の自分たちが指示を出していた」と言う。(S3E4)
アダム、「君も知るときが来たのだ」とマルタ(E)をカーンヴァルト家のヨナスの部屋へ連れて行く。「全てが始まったのはこの部屋だった。君の世界で。君の役目は終末の阻止ではなく、起源を生み出すことだった」
アダムが開いた手帳には、エヴァの世界での未来の板書の相関図と同じ図がある。マルタの手を取ってお腹にあてる。
「君たちの息子、それがすべての起源だ。」
名無しの3人組(大人)がエヴァの部屋でアダムとエヴァの絵を見上げる場面に切り替わり、名無しの彼がその息子であることが示される(S3E4)。
その後マルタはシリヤに檻に入れられてしまう。(S3E6)
終末の日、シリヤはマルタの服を着替えさせアダムのところへ連れて行く。ダークマター(神の粒子)型装置の下に座らされ、「君の体の中で育つものは起源だ。それを死なせる。だが普通の方法では殺せない。両世界の終末のエネルギーをこの1点に集中させるのだ。両方の世界が消えて無くなる。完全に消滅するのだ」
アダムは、マルタが付けていた聖クリストファーのペンダントを引きちぎる。
「私と君は過ちなのだ 君の世界でも私の世界でも」
アダムがスイッチを入れると、ダークマター(神の粒子)の渦が高速回転してマルタを包み、絶叫するマルタごと消滅するが……
- 髪が短く大きな傷のあるマルタ
- シーズン3で登場。
S3ネタばれ
2019年、エヴァに対する不信を抱いてエヴァの部屋にきたヨナスとマルタの前に、銃を構えて登場。ヨナスを射殺して去る。(S3E5)
2052年、砂まみれで絵画が焼けているエヴァの部屋。大人マルタに「彼の死は不可欠、2人は過ちなの」と言われるが、動揺を抑えられない。
「ヨナスへ」の手紙をそこで書くと、エヴァが無限大記号を描いて説明する。
「ヨナスは一方で死にもう一方では生きてる。どちらの可能性もループ内で繰り返されている。量子もつれ„Quantenverschränkung“よ。アダムは33年間もつれを断とうとしてきた。でもそれは不可能。毎回ヨナスは私たちに導かれる」(S3E6)
アダムの世界でカーンヴァルト宅へ駆け込もうとしていたマルタが、バルトシュ(E)によって呼び止められ、未来のエヴァの部屋にやって来たとき、エヴァが「あなたと私は痛みを共有してる。同じ傷を持つの」とナイフで左頬に長い傷を付ける。これが傷のついたいわれ。(S3E7)
3人組が登場、息子として引き合わされ、少年は彼女のお腹を抱きしめる。銃が用意され、ヨナスを撃つことを強制される(S3E5ラストの再現)。(S3E8)
- ミッケル・ニールセン (Mikkel Nielsen)
- いちばん下の子。いつも頭をはたかれている。2019年11月4日の夜に失踪。
S1ネタばれ
洞窟を通り、1986年へ移動。病院で保護された後看護師イネスの子供ミハエルとして育てられることになる。
なぜ子供が洞窟の扉をくぐれたのか、S1では謎のまま。
ハンナとは保護されていた病院で出会っている。またノアも幾度か病室を訪れている(S1E5、S1E10)。
S2ネタばれ
2019年6月20日、ニールセン家の結婚記念パーティーの日、ニールセン家のクルマがカーンヴァルト家に立ち寄る。家の中に入ったミッケル、ミハエルと遭遇して、駆け去ってしまう。(その後やってきた傷ヨナスに、ミハエルは失踪した時ヨナスに連れられて洞窟へ入ったと語る。翌朝ヨナスはいなくなり1人になっていたと言うが、傷ヨナスには覚えがない)
1987年6月25日、病院を脱走した老ウルリッヒが現れる。ミッケルは父親であると気づきともに洞窟を目指すが、寸前にエゴンたち警察によって確保されてしまう。
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
カタリーナとウルリッヒは離婚。カタリーナ、マグヌス、マルタと一緒にアダムの世界でのカーンヴァルト宅に住んでいる(子供たちは交代でウルリッヒ宅にも行っている模様)。
2019年11月4日、兄姉たちは洞窟へ向かうが、ミッケルは留守番のため失踪することはない。
シーズン1(アダムの世界)に比べて子役が大きくなっていますが、これなら子守も不要でひとりで留守番できそう 😉
- カタリーナ・ニールセン (Katharina Nielsen)
- ウルリッヒの妻。マグヌス、マルタ、ミッケルの母親。校長。
S1ネタばれ
1986年では、ちょっとヤンキーが入った学生。ウルリッヒとふたりでレジーナをいじめたりしているが、一方でウルリッヒに対する気持ちは純粋なものがある。
S2ネタばれ
2020年6月21日、洞窟へ入っては探索を続けている(S21E1)。
6月24日、シャルロッテに連れられてドップラー家の貯蔵室で壁一面の資料を見、大人ヨナスとも対面するが、事態を受け入れられない。しかしそのすぐ後、学校の昔の資料棚からミッケルを見つけて呆然とする(S2E4)。
6月26日、カーンヴァルト宅へ行き、大人ヨナスと話しているマルタに真相を暴露。マルタを連れ帰る。マグヌスから装置を受け取ったカタリーナ、バルトシュに操作法を訊きに行く。
6月27日カーンヴァルト家、マシンを持ってきたカタリーナ、ヨナスの部屋のリュックの中から、光る球や「印をたどれ」と記された地図を見つける。帰りがけに大人ヨナスと遭遇。異変が始まり、傷ヨナスが通路を開こうとしていることを知ると、マシンを置いて洞窟へ向かい、”SIC MUNDUS……”の扉の前で大量の光の粒子を見る。
S3ネタばれ
1987年9月22日、時間移動に成功していて、カーンヴァルト家を使って休んでいる(イネスとミッケルは、老ウルリッヒによる誘拐未遂事件のため、身を隠しているという設定)。
学校へ行きビラを配っていると若ウルリッヒや若カタリーナ(本人)、若ハンナと遭遇。夏に精神科病棟の患者がミハエルを誘拐しようとしたことを知り警察へ。しかしミハエルの居場所は教えられないとのこと。
精神科病棟で看護師ヘレーネ・アルバースに老ウルリッヒとの面会を願うが、彼女はカタリーナの母親であった(聖クリストファーのペンダントをしている)。老ウルリッヒ、カタリーナのことがすぐにわかり、互いに手を取り泣く。
9月25日?、カタリーナ再び面会に来て、ウルリッヒに入口にいるように作戦を伝える。「ミッケルを救う、絶対に」と言うカタリーナに、「すまなかった何もかも」と謝るウルリッヒ。
カタリーナは、母ヘレーネ・アルバースを森の中で襲いカードキーを奪おうとする。抵抗する母親に思わず「ママやめて」と叫ぶと、ヘレーネは以前処置してしまった子供と重なり合い、悪魔とみなして逆に石で撲殺してしまう。その際引きちぎられたペンダントは、遺体を湖に沈める時に砂に埋もれる。
【エヴァの世界】
メガネを掛けたキャラ。ウルリッヒとは離婚している。
2019年11月4日、マグヌス、マルタ、ミッケルと一緒にアダムの世界でのカーンヴァルト宅に住んでいる(子供たちは交代でウルリッヒ宅にも行っている模様)。
- ウルリッヒ・ニールセン (Ulrich Nielsen)
- カタリーナの夫。マグヌス、マルタ、ミッケルの父親。刑事。ハンナ・カーンヴァルトとただならぬ仲。
弟マッツが失踪した時15歳なので、2019年現在では48歳となるはず。
S1ネタばれ
弟も33年前に失踪したこともあり、息子ミッケルの捜索では暴走気味。停職を食らうもヘルゲが怪しいとにらみ、尾行して洞窟へ(S1E7)。
1953年へ移動。少年ヘルゲを襲って貯蔵室へ監禁。自身はエゴンに逮捕され(発見された少年2人の殺害容疑もあり)、その時代にとどまることになる。その件は新聞記事となっていてS1E10でシャルロッテが確認した(ウルリッヒのマグショット入り)。
S2ネタばれ
1987年では老ウルリッヒ状態となり、精神科に入院している。だいぶ危うい状態だが、面会に来たエゴンに「いつ死ぬか知っている。訃報を読んだ」と語り、再度面会に来たときには「ウルリッヒ・ニールセン、未来から来た」とまで言う。
次にエゴンが面会に来たときに、(イネスから預かってきた)少年(ミッケル)の写真を見せられ、興奮。(S2E3)
とうとう病院を脱走、カーンヴァルト家へ行きミッケル(ミハエル)を見つけると、ミッケルも老ウルリッヒを父親と認め、抱き合う。ともに洞窟を目指すが、寸前にエゴンたちによって確保、病院に戻される途中で、タイムマシンを動かして33年前にやってきた若者たちを見かける。(S2E5)
その33年前(1954年6月26日)には、タイムマシンを使ってやってきたハンナが面会に来るが、別人だと偽られ見捨てられていた。(S2E7)
2019年6月20日、結婚記念日パーティーが盛り上がっている中、ニールセン家の庭先で荒れた天候のもとウルリッヒとハンナが親密になる(S2E6)。
S3ネタばれ
1987年9月22日、終末の日に洞窟の通路を通って33年前にやってきたカタリーナと面会。互いに手をとり泣く。
9月25日? 脱走の段取りを付けたカタリーナ再度面会。何もかもすまなかったと謝る。しかし彼女が迎えに来ることはなかった……
【エヴァの世界】
警察の上司。カタリーナとは別れて、ハンナと一緒にニールセン宅に住んでいる。
2019年11月4日、部下であるシャルロッテと不倫中。
11月5日、自首した老ヘルゲに「生きている。あんただった」と言われる。
終末の日、あごの傷痕で少年の遺体をマッツと確認。拘留中のヘルゲに、マッツを殺したのか、と問うと、「彼女に言われてやった。未来に送れと、溝を埋めるために」釈放して尾行する。シャルロッテに留守電を入れたあと洞窟へ入り、«ERIT LUX»(光あれ)の扉を開ける。(S3E6)
1986年11月8日、洞窟を出たウルリッヒは、山小屋の大人ヘルゲを襲い、石で左目のあたりを殴る。黄色い壁紙が貼られた貯蔵室へ引きずり下ろすが、そこで老ヘルゲが現れ、ウルリッヒをバールで倒し、とどめを刺す。ひっつめ髪のクラウディアも登場。大人ヘルゲ、息を吹き返す。(S3E8)
- マッツ・ニールセン (Mads Nielsen)
- ウルリッヒの弟。33年前、1986年10月9日に失踪している。当時12歳。教会にはお墓がある。
S1ネタばれ
残念ながら、2019年11月5日に森で発見された少年がマッツだった(S1E6のラストで、ウルリッヒが遺体の顎の傷から確認)。
S3ネタばれ
1987年9月22日に発見されないままマッツの墓が建てられ、葬儀が行われた模様。参列者の前でヤーナはトロンテをなじる。(S3E2)
【エヴァの世界】
こちらでもやはり33年前に失踪している。
貯蔵室に突然出現した少年の遺体がマッツのものであることを、ウルリッヒが確認する。
- トロンテ・ニールセン (Tronte Nielsen)
- ウルリッヒとマッツの父。ヤーナの夫。集合住宅に住んでいる。
S1ネタばれ
1986年では口ひげの男。記者。原発所長となったクラウディアと不倫関係にあった。
1953年、母親と一緒に町へやってきた。賢そうな子で、やはりクラウディアと仲が良い。
ネ
タ
バ
レ
2019年に森で発見された子供の遺体は、貯蔵室に出現した体をトロンテとペーターがを運び出して隠したもので、老クラウディアの指示によるもの(S1E10)。自分の子マッツであると確認している上での行動なので、よくよくの理由がありそう?
S2ネタばれ
終末の日(2020年6月27日)にどうなったかは不明。。
S3ネタばれ
1987年9月22日に発見されないままマッツの墓が建てられ、葬儀が行われた模様。参列者の前でヤーナはトロンテをなじる。
バス停でひとりでいたレジーナを乗せ、失踪したクラウディアのことを訊くが、途中で降りてしまう。(S3E2)
1954年9月24日、少年トロンテ、洞窟の前で3人組に声を掛けられる。中心の男は、成長したな、自分には名前がないが、トロンテの名は自分が選んだとも言う。そして、お母さんのものだと、ブレスレットを渡される。
少女たちの会話から、母親アグネスが失踪していることが明らかになる(S3E4)
2020年9月22日、老トロンテ、クラウディアの留守中にレジーナのもとにやってきて、「彼女が君を救うにはこうするしかないんだ」と謝りながら枕を押しつけ殺害。見つけたクラウディアは嘆き、遺体を森の中に埋めて木の十字架を立てる。(S3E5)
年代不詳、そのお墓の前で、だいぶ老クラウディアに近い状態となったクラウディアと話す。「私があの子の父親だとずっと思っていた」
クラウディアは「私もそう願ってきた。でもこれでいい。あの子は部外者よ。 生きられる。頼んだわよ。苦しまないよう手早くしてね」と言い、トロンテがレジーナを殺害したのは、クラウディアの頼みだったことが明らかになる。(S3E8)
- ヤーナ・ニールセン (Yana Nielsen)、
- ウルリッヒとマッツの母。トロンテの妻。マッツが好きだった人形のおもちゃ(ヒーマンのフィギュア?)を大切にとっておいて、時折マッツの墓に供えている。
S1ネタばれ
夫の不実を知りながら長年耐えてきた。
1986年のマッツ失踪時、夫と一緒にいたと証言しているが、実はクラウディアといたことを知っている(S1E6)
1953年ではまだ少女。タンハウスの時計店をイネスと一緒に訪れたとき、建設予定地の少年の遺体のことを話したため、その場にいたウルリッヒが警察へ向かった(S1E8)
終末の日(2020年6月27日)にどうなったかは不明。。
S3ネタばれ
1987年9月22日に発見されないままマッツの墓が建てられ、葬儀が行われた模様。参列者の前でヤーナはトロンテをなじる。(S3E2)
- アグネス・ニールセン (Agnes Nielsen)
- トロンテの母。ウルリッヒの祖母。
S1ネタばれ
1953年、息子トロンテとともに町へやってきて、ティーデマン家に下宿する。
途中この時代にやって来たウルリッヒに名乗って道を尋ねるが、ウルリッヒは祖母と父であることに気づき、呆然とする。
妙にコケティッシュなルックスで、ドリスに関心を示す。
ヴィンデンに来たのは祖母の出身地だったからとのこと(S1E8 エゴンとの会話)
夫と死別。夫は牧師だったが信仰心は疑わしいと話す。「死んで良かったわ」(S1E9 ドリスとの会話)
S2ネタばれ
1987年、トロンテが母親には絶縁した兄がいることをクラウディアに話す(S2E3)。
1954年、貯蔵室で老クラウディアと会う。アグネスの兄がノアであることが示され、新聞の切り抜きを渡される。「今日なの?」
教会でノアに和解の提案をする。手帳の最後の部分をクラウディアが持っていることを伝え、彼女の所在を教える。新聞記事を見たノア、それを信じる。(S2E3)
1921年、少女時代、未来から飛んできた傷ヨナスが家に泊まっている(S2E4)。
6月27日、ノアがアダムに銃を向けた時、ノアを撃つ(S2E8)。
S3ネタばれ
1954年9月24日、洞窟の前で少年トロンテが3人組に声を掛けられ、お母さんのものだとブレスレットを渡される。
アグネスは6月26日からトロンテを残したまま失踪している(日付はチラシの記述から)。ドリスは気になって仕方ない。
3人組とトロンテの会話や、砂漠の貯蔵室で大人マルタが描いた系図で、ヨナスとマルタの下にある無限大マークから左右のアグネスに二重線が延びていることから、トロンテはアグネスと3人組の間の子供であることが伺える。(S3E4)
2053年9月24日?、原子力発電所内のダークマター(神の粒子)の部屋で、アダムに「君は正しい側を選んだ」と言われ、クラウディアに渡すようにと切り抜きを渡される。その後シリヤとハグして、防護服を着てダークマター(神の粒子)が形成したポータルに向かう。(S3E4)
1910年、バルトシュとシリヤの第2子(ハンノ=後のノアの妹)として産まれるが、シリヤは名前を”アグネス”とするように言い残して死んでしまう。(S3E7)
ドップラー家
- フランツィスカ・ドップラー (Franziska Doppler)
- 上の娘。マグヌス・ニールセンとちょっと意識しあう間柄。
S1ネタばれ
時折森の奥の廃線(橋の下)を訪れ、隠してある小箱で誰かと何かをやりとりしている。マグヌスは気になって仕方ないが、S1では明らかにならない。
S2ネタばれ
ホルモン療法の処方箋を父親ペーターに代わってバーナデッテに都合していた(S2E2)。
シーズン2ではほとんどマグヌスと行動をともにしている。
2020年6月27日、大ごとになる寸前、ニールセン家にマグヌス、バルトシュといたところをタイムマシンを持った大人ヨナスがやってきて、助ける。
1921年では、中高年モード。同じく中高年モードのマグヌスとともに地下の施設でアダムを手伝っている。(S2E6他)
S3ネタばれ
シーズン3でもほとんどマグヌスと行動をともにしているので、そちらを参照。
【エヴァの世界】
アダムの世界のエリザベートのように耳が不自由という設定。マグヌスとはこちらでも大変仲良しで貯蔵室で楽しんだりしている。
2019年11月4日、カタリーナ一家が住む家(アダムの世界でのカーンヴァルト宅)で朝からこっそり楽しんでいる。アダムの世界同様、その夜友人たちと洞窟へ向かうが、ミッケルは参加せず、異変で逃げる時も誰も行方不明にならない。貯蔵室へ逃げ込んだ5人は、空間の裂け目から少年の遺体が飛び出すのを目撃する。
終末の日、マグヌスと2人で発電所が黒球で覆われるのを目撃し、爆風に包まれる。(S3E6)
- エリザベート・ドップラー (Elisabeth Doppler)
- フランツィスカの妹。通称エリ。E4から登場。耳が不自由で周囲とは手話で会話。
S1ネタばれ
ひとりで下校時にノアから懐中時計を預り、シャルロッテに渡す(S1E4)。彼女の証言からノアの似顔絵が作られる。
S2ネタばれ
2053年、ポスト・アポカリプス状態と化した世界で、大人エリザベートはアダムを信奉するグループを率い、懸命にサバイバルしている。(S2E2)
隠してある小箱には、ドップラー家の家族写真、毛糸の帽子、ノアと金髪の女性と赤ん坊の写真。赤ん坊の写真からOLして2020年のシャルロッテが現れ、シャルロッテがノアとエリザベートの子であることが示される。 (S2E8)
2020年6月27日、少女エリザベートはペーターに連れられて貯蔵室へ向かう。そこで待っていると最後に若ノアが登場して、目線が合う(S2E8)。
2053年6月27日、大人エリザベートは、壁をくぐり、発電所跡へ入っていく。すると時空の裂け目が発生、向こう側に2020年の防護服を着たシャルロッテが見え、手話で”ママ”と話しかける。互いに手を伸ばして接触した瞬間、エネルギーが解き放たれる。(S2E8)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、少女エリザベートは、破壊し尽くされた町でペーターとともにシャルロッテとフランツィスカを探している。バーナデッテのトレーラーを寝床にしている。カーンヴァルト宅で、後を付けていた若ノアと再会。ペーターは「構うなといったはずだ」と怒るが、若ノアは「その子を守りたいだろ。私も同じだ。次は私が守る。あなたは殺される」と不気味に予言する(エリザベートには聞えない)。(S3E2)
2020年9月25日?、エリザベートがひとりでトレーラーハウスに戻ると知らない男がいて襲われる。帰宅したペーターが守ろうとするが男に刺殺され、エリザベートは男を消化器で殴り殺す。その夜ひとりで震えていると、若ノアが現れる。
2021年、若ノアとともに洞窟の通路を掘り進めている。
2040年、エリザベートは妊娠している。
2041年、ノアに楽園の話をねだる間に、アダムによって2053年から送り込まれたシャルロッテと大人エリザベート(S3E5で描写)が侵入、娘シャルロッテを連れ去る。深く嘆くエリザベート。ノアはヨナスに激怒する。「クラウディアと共謀したのか? お前を心から呪う」(以上S3E7)
2053年9月22日、互いに母親でもあり娘でもあるシャルロッテとエリザベートは洞窟で厳しい生活を送っている。終末の日に裂け目を通して接触した際(S2E8)、シャルロッテがエリザベートのいる時代に飛んだと思われる(S3E2)
2053年9月25日?、シャルロッテとともに黄色い防護服を着て、フランツィスカとハグしてから、ダークマター(神の粒子)の部屋へ入る。 (S3E5)
このあと2041年に飛んで、赤ちゃんシャルロッテを連れ去り、息子一家の交通事故(1971年11月8日)が知らされる直前のタンハウスへ預けるものと思われる。
【エヴァの世界】
耳は不自由ではない。
2019年11月4日、同居している老ヘルゲがエリザベートに「始まりは終わり、終わりは始まり」と繰り返す。(S3E1)
終末の日、ノアが待ち伏せしていて、懐中時計を渡される。そのまま貯蔵室へ行き、若ノアと対面する。(S3E6)
- シャルロッテ・ドップラー (Charlotte Doppler)
- ペーターの妻。フランツィスカとエリザベートの母。警察で指揮を執っている。失踪事件捜査では成果が出ず、ウルリッヒは暴走気味、施設に入っている義父は問題行動を起こすで、いろいろと大変な立場。
S1ネタばれ
死んだ鳥に付いた白い斑点を33年前にも見たことを思い出す(S1E4)。
夫ペーターはゲイでありかつて男娼のもとに通っていたことから、家庭内別居状態となっている。
ミッケルの失踪時、監視カメラに夫の車が映っていたことや、少年の遺体に付いていた赤土がドップラー家所有の山小屋のものと思われることから、夫の行動を疑うようになる(S1E4)。
原発所内の捜査では、フェンスの中の裂け目からひとり洞窟に降り立ち、何もない空間と溶接された扉を確認する(S1E7)。
時計職人H.G.タンハウスの孫であることが、明らかになっていく。
S1E4では、エリザベートがノアから預かった「シャルロッテへ」と刻印された懐中時計を手にする。
S1E5では、ウルリッヒ相手に祖父の思い出を語る。
1986年では、死んだ鳥を拾ったりスケッチしたりしているちょっと不思議な女子学生。
S2ネタばれ
S2ではペーターとともにドップラー家の貯蔵室に多くの資料を集めている。
2020年6月21日、時計店でのペーターとエリザベートの会話で、シャルロッテの両親は幼いときに亡くなっていることが判明。クラウゼンの聞き取り調査で、シャルロッテは祖父タンハウスが引き取って育ててくれたことを語るが(S2E1)、6月25日、貯蔵室で、シャルロッテはタンハウスが実の祖父ではないことを大人ヨナスに語る。
その後シャルロッテは時計店でノアと対面。ノアは赤ん坊とのツーショットを見せ、父親であることを告げる。「最後のページを読んだが、あと2日で終末が訪れる。やっとわかった。アダムを殺せば全員が生きる、貯蔵室の者以外も」。母親が誰かと尋ねても、答えない(S2E5)。
6月26日、ペーターにノアとの会話を伝える。終末が訪れること、貯蔵室のこと、母親がまだ生きているらしいこと。
6月27日、クラウゼンが発電所を捜査することを知り、発電所に向かうが、時すでに遅く、プールの封印は破られ、黒い物質が不気味に広がり出す。すると時空の裂け目が発生、向こう側に2053年の大人エリザベートが見える。手を伸ばして接触した瞬間、エネルギーが解き放たれる。
S3ネタばれ
2053年9月22日、互いに母親でもあり娘でもあるシャルロッテとエリザベートは洞窟で厳しい生活を送っている。終末の日に裂け目を通して接触した際(S2E8)、シャルロッテがエリザベートのいる時代に飛んだと思われる(S3E2)
2053年9月25日?、アダム、シャルロッテに「あと1日で結び目を解くことができる。君の使命は我々と同じように役割を果たすことだ。エヴァは目的を果たせない」となにやら使命を授ける。その後大人エリザベートとともに黄色い防護服を着て、フランツィスカとハグしてから、ダークマター(神の粒子)の部屋へ入る。 (S3E5)
1987年9月25日?、少女時代のシャルロッテ、タンハウスから自分が本当の孫ではないことを聞く。ある晩奇妙な身なりの2人の女が預けていった子供で、「シャルロッテへ」と刻まれた懐中時計を持っていた。その直後、息子夫婦と孫娘が交通事故で亡くなったとの知らせがあった……。
なかなか受け止めきれないシャルロッテ、バス停でひとりでいると、バスから降りてきた若者と知り合う。ペーターと名乗る彼は、母親が亡くなったため、最近存在を知った父親に会いに来たとのこと。話しているうちにシャルロッテに微笑みが戻る。(S3E5)
2041年、エリザベートとノアがシャルロッテを授かった時代、アダムによって2053年から送り込まれたシャルロッテと大人エリザベート(S3E5で描写)が侵入、娘シャルロッテを連れ去る。シャルロッテはベビーベッドにあった懐中時計も持ち去る。(S3E7)
【エヴァの世界】
こちらでも警察官だが、ウルリッヒの部下となっている。実は彼と不倫中。
2019年11月4日、義父ヘルゲを自宅で介護していることが示される。(S3E2)
11月5日、封鎖された貯蔵室で1ペニヒペンダントを見つける。教会でペーターに見せて昨夜ヘルゲがどこかへ行ったかを尋ねる。ヘルゲが警察に自首したとの連絡を受けて2人で警察へ。「私が少年を殺した」と言っているため、拘置される(S3E3)
終末の日、ウルリッヒの家を訪れると、ハンナに香りをチェックされる。ウルリッヒに少年の硬貨とヘルゲの硬貨が細かい傷まで同一であることを伝える。「時を超えたものかも」。
アレクサンダーから発電所に来るようにとの連絡を受け、赤い防護服を着て、2人で黄色いドラム缶の部屋へ入る。3人組が発電所に異変を起こすのに伴い、ドラム缶の中の物質が反応を始める。(S3E6)
- ペーター・ドップラー (Peter Doppler)
- シャルロッテの夫。フランツィスカとエリザベートの父親。精神科医で、ヨナスを看ている。ドップラー家は森の中に山小屋を持ってる。
S1ネタばれ
シャルロッテとは家庭内別居状態(S1E4)。以前はバーナデッテのところに通っていた模様(S1E4,S1E10)。
少年の遺体が発見された日とても動揺していた。その前夜監視カメラにペーターのクルマが写っていたことから、シャルロッテの疑いが深まる。
実はその晩、山小屋の貯蔵室にいて、時空間の裂け目から少年の遺体が出現するのを目の当たりにした。学生証からマッツであることを知り、トロンテを呼んだところで、老クラウディアが登場。マッツをあるべき場所に移すと指示。二人はそれに従った。(S1E10冒頭で当夜を振り返る)
町へやってきたのは1987年とのこと。その前年父ヘルゲが事故を起こしているが、それまでは山小屋のことを知らなかった(S1E7シャルロッテとの電話での会話)。
どのように育ったのか、母親は誰か、など結構謎の多い人物。
S2ネタばれ
2019年、シャルロッテとともにドップラー家の貯蔵室で資料を集めている。
6月24日、大人ヨナスに老クラウディアから預かった茶色い手帳を見せる。「誰がいつ失踪するか書かれてる。タイムトラベルも、理解できない記号も有る。最後は破られている」(S2E4)
6月26日、シャルロッテからノアとの会話を聞く。終末が訪れること、貯蔵室のこと、彼女の母親がまだ生きているらしいこと。(S2E6)
6月27日、エリザベートを連れて貯蔵室へ向かう。入れ違いにマルタは出て行ってしまうが、その後大人クラウディア、レジーナ、若ノアが現れ、5人で終末の時を迎える(S2E8)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、破壊し尽くされた町を、エリザベートとともにシャルロッテとフランツィスカを探している。バーナデッテのトレーラーを寝床にしている。検問所で、あと5日で壁を立てて封鎖することを知る。終末の日の犠牲者の写真一覧で確認するが、家族は見つからない。
カーンヴァルト宅で、若ノアに「構うなといったはずだ」と怒る。若ノアは「その子を守りたいだろ。私も同じだ。次は私が守る。あなたは殺される」(S3E2)
2020年9月25日?、エリザベートを襲った男と闘い、刺殺される。
1987年9月25日?、若者時代のペーター、母親が亡くなったため、最近存在を知った父親に会いにバスでやってくる。出自を知り、ひとりでバス停にいたシャルロッテと知り合う。(S3E5)
【エヴァの世界】
神父。シャルロッテとはよそよそしい。
2019年11月4日、
11月5日、貯蔵室で見つけた1ペニヒ硬貨についてシャルロッテが教会に来たとき、男性(バーナデッテ)と親しげにしていた。ヘルゲが警察に自首したとの連絡を受けて2人で警察へ。「私が少年を殺した」と言っているため、拘置される(S3E3)
- ヘルゲ・ドップラー (Helge Doppler)
- ペーターの父親。かつて原発の従業員だった。左耳を怪我している。現在介護施設にいるが、認知症もあってか奇行が目立つ。同じことがまた起こることをひどく恐れている。75歳(S1E7シャルロッテのセリフ)
S1ネタばれ
1986年では、原発の従業員。地位は高くなさそう。クラウディアが所長に就任した日、発電所入口で『時間の旅』を贈る(S1E3)。
どうやらこの時期までずっとノアの手先になっていた模様。少年たちの誘拐の実行犯か?
1953年では、実業家ベルント・ドップラーの子としてリッチな家(現在の「森のホテル」)に住む。あまり成績は良くない子供で、クラウディアに勉強を教わっている(S1E8)。2019年からやってきたウルリッヒに襲われ、左顔に重傷を負ったまま山小屋の貯蔵室に閉じ込められる。2019年に大人ヨナスが洞窟の通路の分岐点でタイムマシンを稼働させたことにより、1986年壁紙の部屋で監禁されていたヨナスと時空がつながり、手を触れた瞬間その壁紙の部屋に飛ばされる(S1E10)。
こうした経緯を2019年の老ヘルゲがすべて思い出し(S1E7)、洞窟を通り過去の自分を止めさせようとするがスルーされたため、とうとうクルマで若き日の自分に突っ込み、相手に怪我をさせ自身は死亡、身元不明の事故死として扱われた(S1E10)。それを伝える当時の新聞記事は2019年にシャルロッテが確認している(S1E10)。また事故についてはすでにS1E7でペーターがシャルロッテとの電話で語っている。
S2ネタばれ
1987年、少年ヘルゲは例の壁紙の部屋でノアによって椅子に固定されている。これまでと異なり、頭部だけでなく全身を包むように扉が閉まる。
1954年6月23日、自宅に戻りグレタを驚かせる(S2E3)。
1987年、療養中。エゴンが面会に来る。(S2E1)
クラウディアも面会に来て『時間の旅』を贈った訳を訊く。「君なら僕のことを理解してくれるかと。……ノアが、これが善と悪の戦いであり、僕たちが勝てば二度と起こらないと言った。彼のことを信じちゃいけない、こんなの望まなかった」(S2E2)
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
介護施設ではなくドップラー家で在宅介護となっている。
2019年11月4日、1ペニヒ硬貨を見つめ「また起きる」を繰り返している(S3E1)。
11月5日、警察に自首。「私が少年を殺した」と言っているため、ウルリッヒにつかみかかられるが、その時「生きている。あんただった」と言う。(S3E3)
終末の日、ウルリッヒは拘留中のヘルゲにマッツを殺したのか、と問うと、「彼女に言われてやった。未来に送れと、溝を埋めるために」と答える。ウルリッヒはヘルゲを釈放して尾行し、洞窟に入る。(S3E6)
1986年11月8日、通路を通り洞窟を出たウルリッヒは、山小屋の大人ヘルゲを襲い、石で左目のあたりを殴る。黄色い壁紙が貼られた貯蔵室へ引きずり下ろすが、そこで老ヘルゲが現れ、ウルリッヒをバールで倒し、とどめを刺す。ひっつめ髪のクラウディアも登場。大人ヘルゲ、息を吹き返す。(S3E8)
- グレタ・ドップラー (Greta Doppler)
- ヘルゲの母親。厳格。
S1ネタばれ
1953年のパートで登場。実はヘルゲは夫との子ではない可能性があり、そのため愛情を注げない(S1E9 ノアへの告解)。
- ベルント・ドップラー (Bernd Doppler)
- ヘルゲの父親、グレタの夫。
1986年11月5日原発所長の職をクラウディアに譲る。
1953年原発建設の推進者であり初代所長。
S1ネタばれ
1986年夏に爆発事故が起こるも秘密裏に処理し、洞窟内の空間に放射能警告マークの付いた黄色いドラム缶を積み重ねている。同年後を継いだクラウディアに真相を告げ、敷地内のフェンスで囲まれたところへ彼女を連れて行く。そこにある裂け目からロープで下りていき、洞窟を進んでいくとドラム缶の置き場所に出ることができる(S1E3)。公表するかの判断は彼女にゆだねられる(S1E9)。
S3ネタばれ
1987年9月21日、自宅で3人組に絞殺され、マスターキーを奪われる。(S3E2)
1954年9月24日、ドップラー家、建築申請が通らずにベルントが電話で怒っている。ヘルゲを教えに来ているクラウディアが部屋の外でそれを聞く。電話を終えたベルント、クラウディアにお礼を多くあげる。
その夜、玄関先に置かれた市長の署名入りの建築許可証を見る。それは3人組が市長を脅して書かせたものだが、ベルントは知るよしもない。
オーラス・ネタばれ
【第3の世界(元の世界)】
ホームパーティーで、レジーナの家に置かれていた家族写真が、レジーナはベルントとクラウディアの子であることを示している。
ティーデマン家
- バルトシュ・ティーデマン (Bartosz Tiedemann)
- レジーナの一人息子。ヨナスの友人。マルタと良い仲。
S1ネタばれ
エリックが隠していたドラッグの中にスマホがあり、突然電話が入る(S1E5)。売人からだと思ったバルトシュは待ち合わせ場所に行くが、現れたのはノア。どうやらその後ノアの言うことを信じるようになり、手先になった模様。
S2ネタばれ
2020年6月21日、ノアからメッセージがあり、2人で洞窟へ入っていく(S2E1)。
6月24日、洞窟の中で、マグヌスたちと出くわす。持っていた装置を奪われ、縛られて一晩放置。(S2E4)
6月25日、たまらず装置はタイムマシンだと教え、試しに稼働して若者たちを33年前に連れて行く。(S2E5)
6月27日、廃線、橋の下。フランツィスカとマグヌスにバルトシュが合流。装置はカタリーナが持っていると聞き、予定と違うと焦る。どう対処すべきかはノアに聞かされていないと言うバルトシュに、フランツィスカは、あなたの役割は操作方法を説明することだったのかも、と言う。
6月27日、大ごとになる寸前、ニールセン家にマグヌス、フランツィスカといたところをタイムマシンを持った大人ヨナスがやってきて、助ける。
S3ネタばれ
S2のラストで、大人ヨナス、マグヌス、フランツィスカと一緒に1888年に飛んでいた。燃料はなくタイムマシンは動かない。タンハウスの工場で大型のマシンを開発しようとしている。
1888年9月21日、髪の短いマルタ(E)が工場にやってくる。地下施設に案内し、秘密組織SIC MUNDUSについて教え、タンハウスがただ1人残ったメンバーであることを伝える。マルタ(E)はヨナスがアダムであると教え、(S3E2)その後ダークマター(神の粒子)の元となるエネルギー球を置いて姿を消す(S3E3)。
1890年、見切りを付け工場を出て行った時、森でシリヤと出会い所帯を持つ。
1904年、2人の最初の子が産まれ、シリヤは”ハンノ”と名付ける(後のノア)。
1910年、シリヤが娘を産んで死んでしまう。名前は”アグネス”と付けてと言い残して。(ここで演じる俳優さんが交代していて、大人バルトシュとなる)
1911年、工場を訪れたハンナ母娘と出会い、娘の名がシリヤと聞いて驚く。(以上S3E7)
その後のバルトシュの運命は、実はS2E1の冒頭で描かれていた。若ノアと一緒にトンネルを掘っていてその後殺された男が大人バルトシュで、アダムの世界でのバルトシュはそこで(息子に殺されることで)人生を閉じていたことになる。
【エヴァの世界】
こちらのバルトシュは、やや内気で学校でも少しおずおずしている様子。
2019年11月4日、アダムの世界同様友人たちと洞窟へ向かう。途中世界の終わりが来るという噂話をする。洞窟で異変が起きて貯蔵室へ逃げ込んだ5人は、空間の裂け目から少年の遺体が飛び出すのを目撃する。
終末の日、髪を切ったマルタがやってきて、33年前原発で事故が起きた時に未知の物質が産まれて、今日それが終末の発端になると訴える。
父親への電話が通じないため、自転車2人乗りで発電所を目指す。途中老マグヌス、フランツィスカに止められ、「まずは彼の世界の終末から世界を救いこの世界へ連れてきて。こっちでは止められないが、私たちの世界でなら止められる」とマルタが説得され、バルトシュを残して球形マシンで消えてしまう。(S3E6)
その直後、大人バルトシュが球形マシンを使って登場。(直前で描かれた)「自分を守って私たちを救う」というエヴァの指示によるものと思われ、これ以後エヴァのメンバーになったものと思われる。(S3E6)
アダムの世界での終末の日、カーンヴァルト宅へ駆け込もうとしたマルタを呼び止め、一緒に球形装置を使って消える。(S3E7)
エヴァの世界に戻り、マルタとともに未来のエヴァの部屋を訪れる。バルトシュ(E)は彼らが光だといい信奉者であることを示し、その後エヴァがマルタの頬を傷付けるのを目の当たりにする。
- レジーナ・ティーデマン (Regina Tiedemann)
- バルトシュの母親。閑古鳥が鳴くホテルの経営者。発音はレギーナ。
S1ネタばれ
経営が思わしくないだけでなく、S1E6で乳がんが進行していることが明らかになり、つらい状況。
1953年では、やや内向的で、バリキャリの母親クラウディアともうまくいっていない様子。リストカットの跡も見られ、カタリーナやウルリッヒにいじめられるなど可哀相なキャラだが、自分を助けてくれたアレクサンダーにときめき、手助けをする。
S2ネタばれ
S2はずっと自宅療養中。
2020年6月27日、大人クラウディアがやってきて泣きながらハグ。一緒に貯蔵室へ向かう(S2E8)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、廃墟となった警察署でクラウディアの看護を受けているが、容態は思わしくない。
クラウディアの留守中に老トロンテがやってきて、「彼女が君を救うにはこうするしかないんだ」と謝りながら枕を押しつけ殺害。(S3E2)
見つけたクラウディアは嘆き、遺体を森の中に埋めて木の十字架を立てる。(S3E5)
【エヴァの世界】
残念ながら、既に2019年9月2日に亡くなっている。
オーラス・ネタばれ
【第3の世界(元の世界)】
ホームパーティーで満面の笑顔を浮かべた彼女を見ることができ、クラウディアの願いが叶えられたことがわかる。(S3E8)
- アレクサンダー・ティーデマン (Aleksander Tiedemann)
- レジーナの夫。原発の現在の所長。1986年に町へやって来て原発に勤務するようになった。
S1ネタばれ
2019年、ウルリッヒが原発所内で封印された不審な扉を見つけたことから警察の捜査を受けるが、その前に何かを所内から持ち出して大型トラックに運び込ませている(S1E2)。トラックはバーナデッテがいるトラック置き場に置かれたが、大人ヨナスが荷台に侵入、中身が黄色いドラム缶であることが判明する(S1E10)
過去のいきさつはS1E9で語られる。
1986年、肩を撃たれた状態で森へ逃げるようにやってくる。ウルリッヒとカタリーナに因縁つけられていたレジーナを助け、レジーナと親密に。
別人のパスポートを持っていて、その人物アレクサンダー・ケーラー(Aleksander Köhler)になりすます。本当の名前は、ボリス・ニーヴァルト(Boris Nievald)。
レジーナの紹介で原発勤務をクラウディアに直訴、事故を隠蔽しようとしたクラウディアの指示で地下の扉を溶接封印する。(従って黄色いドラム缶のこともその時知ったはず)
別人になりすました際、証拠となるパスポートや拳銃を森に埋めたつもりだったが、ハンナにしっかり目撃され、掘り起こされていた。2019年に至ってウルリッヒに復讐したいハンナがこの件を持ち出し、ウルリッヒを破滅させるように脅す(S1E9)。
S2ネタばれ
原発の閉鎖が迫り、黄色いドラム缶を所内の空のプールに埋め込もうと計画している。
2020年6月26日、クラウゼンになりすましの容疑を追究され逮捕される。実はクラウゼンの弟の名がアレクサンダー・ケーラーであった(S1E7)
ネ
タ
バ
レ
2053年では、墓地に2020年6月27日没としてお墓がある(S2E1)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真で、名前入りのものがある。(S3E2)
【エヴァの世界】
妻レジーナを9月2日に亡くしたばかり。周囲が気遣っている。
黄色いドラム缶の処理はユルゲン・オベンドルフに指示している。
なりすましの件でハンナにシャルロッテを破滅させるよう脅される。バルトシュには脅迫の件を伝えた。
終末の日、シャルロッテに発電所に来るように電話。赤い防護服を着て、2人で黄色いドラム缶の部屋へ入る。3人組が発電所に異変を起こすのに伴い、ドラム缶の中の物質が反応を始める。
- クラウディア・ティーデマン (Claudia Tiedemann)
- レジーナの母親。1986年原発の女性初の所長に抜擢。引き継ぎの際に驚くべき事実を知る。
S1ネタばれ
1986年では、女性所長誕生ということで注目を浴びるものの、仕事中心となり、娘レジーナのことはあまり構っていられない様子。
所長就任の日、門のところで警備員をしているヘルゲから『時間の旅』を贈られる。
記者トロンテとは不倫関係が続いている模様。
社内資料が不自然であることに気づき前所長ベルントを問いただし、夏に爆発事故が起こり秘密裏に処理されていたことを知る。敷地内のフェンスで囲まれた地面の裂け目からロープで下りていき、洞窟を進んでいくと、その先の空間で黄色いドラム缶が積み上げられているのを発見。(以上、S1E3)
クラウディアは事故を隠蔽する道を選び、町にやってきたばかりのアレクサンダーを雇い、扉を溶接させた(S1E9)。
1953年では、グレッチェン(プードル)を大切にしている少女。賢くて少年ヘルゲに勉強を教えている。下宿人として引っ越してきたアグネス・ニールセンの息子トロンテと仲良くなる(S1E8)。
2019年、ひとりで家にいたバルトシュのもとを老いた姿となって訪れ、祖母は死んだとレジーナから聞かされていたバルトシュを驚かせる。「あの夏から全てが変った。当時私は多くの過ちを犯した。時間を巻き戻せるなら別の選択をする」と言い残す(S1E9)。
ノアはクラウディアのことを自分たちとは対立するグループのリーダーと見なしている(S1E10)
S2ネタばれ
1987年6月22日、オフィスに老クラウディアが登場。大人クラウディアにこれから起きることを予言してみせ信じさせる。オフィスにいたグレッチェンもなついている。グレッチェンは1953年に洞窟の奥で老クラウディアが保護し、33年後に連れてきていたため再会できた。
老クラウディア、大人クラウディアをともない、黄色いドラム缶の前でタイムマシンを稼働。「アダムを止めて」と依頼し、何かの地図を渡す。「それまでは従来通り運命のままに。レジーナとの別れも近い。でも成功すればあの子は生きる」黒い球とともに姿が消える。
大人クラウディア、地図をもとにティーデマン家の庭を掘ると、タイムマシンが入ったケースが出てくる。実は33年前、ティーデマン宅が建つ前の土地に、老クラウディアが埋めていたものだった(S2E2)。
ヘルゲに面会し『時間の旅』を贈った訳を聞く。「君なら僕のことを理解してくれるかと。……ノアが、これが善と悪の戦いであり、旅人は何もかも元に戻せる、僕たちが勝てば二度と起こらないと言った。彼のことを信じちゃいけない、こんなの望まなかった」
タイムマシンのケースを持って時計店へ来る。タンハウスに『時間の旅』の著者であることを確認すると、タンハウスはクラウディアの色彩異色症に気づき、以前に会っていると言う。それは老クラウディアのことで、装置の使い方を教えるように言われていた。『時間の旅』も自分が執筆する前にここに来たと言う。
(使い方を教わった後)黄色いドラム缶の前でタイムマシンを稼働させる。
2020年、ケースを持った大人クラウディア、ティーデマン家の庭先から、治療を受けているレジーナを見つめる(以上 S2E3)。
発電所の門で、現在の所長がアレクサンダーであることを知る。
続いて図書館で調査。タブレット操作にとまどうも、彼女自身が謎の失踪をとげたことを知る。またレジーナとアレクサンダーの結婚(1993年8月8日)、レジーナのホテルオープン、エゴンが1987年6月26日に自室で遺体で見つかったことを知り、その後1987年に戻ってくる(S2E4)。
1987年6月25日、未来で印刷しておいたエゴンの死亡記事(6月26日)を再確認してから、エゴンの住まいへ行き、一緒に病院へ向かう。
ベルント元所長から、事故の際「すべての物質に質量を与える」”神の粒子(素粒子)”が発生していたことを知るが、発見の経緯を明らかにできない以上公表できない。(以上 S2E5)
その晩、徹夜でテープに吹き込む。
6月26日、クラウディアは引越しを急がせるが、エゴンはタイムトラベルと原発に関係があり、クラウディアが何か隠していると思い拒絶。言い争いになり頭を打ってしまう。”犠牲もいとわず すべて従来通りに 成功すれば あの子は生きる”が脳裏をよぎり、クラウディアは救急車を呼ばない。
帰宅して泣き崩れると傷ヨナス登場。老クラウディアに鍵を渡されたと言う。彼女が何をしたかを聞いたと言い、連れ出す。(以上S2E7)
6月27日、黄色いドラム缶の前で大人クラウディアに「未来の僕は穴を閉じて反転させようとしたが失敗した。あなたは小さい部分なら変えられると言った、それで次は成功できる」と言い、ドラム缶の中身を小瓶に入れ、タイムマシンを稼働させる。
洞窟から出たところで、傷ヨナス、タイムマシンを置き、クラウディアに貯蔵室へ行くように言って別れる。クラウディアは途中レジーナのもとを訪れて、一緒に貯蔵室へ向かう(S2E8)
S3ネタばれ
2020年9月22日、かつての警察署でレジーナを休ませているが、容態は思わしくない。
貯蔵室でタイムマシンを調べるが、燃料カプセルは空で動作しない。「2020年6月27日の終末を生き延びた少数派です。”神の粒子”を安定化させられれば元に戻せるかも。過去に戻って助けられるかも、全員」と録音する。
寝ているレジーナのもとに、老トロンテ登場。彼女が君を救うにはこうするしかないんだ、と謝りながら枕を押しつける。(S3E2)
発見したクラウディアは深く嘆き、森に埋葬して木の十字架を立てる。(S3E5冒頭)
9月25日?、警察署の建物で、自分とそっくりの人物、エヴァの世界から来たクラウディア(E)と会う。クラウディア(E)は自分たちの陣営に付いて欲しいと言い、2人のクラウディアによって、通路やループについて考証が重ねられていく。クラウディア(E)は真新しい茶色い手帳を渡し、「結び目を解いてはならない、自分の世界で努めて。方法は手帳に書いてある」と言い残し、球形マシンで去る(S3E5)
手帳の地図に「印をたどれ」とあるので、原発を調査、浮いている光る玉を発見。触れようとしたところで、ヨナスに止められる。生きてたのと驚くクラウディア。(このヨナスについては、続く場面でエヴァが無限大マークと「量子もつれ」を使って大傷マルタに説明している)
「光る球は大事故の後の産物で、神の粒子。これが動けば全員を救える」
クラウディアは装置にはあの物質が要るといい、貯蔵室でタイムマシンを見せる。「私はあの物質の正体を知ってる。一緒ならマルタを救える、他の全員を」(S3E6)
2023年、ヨナスと実験を続けるが、いっこうに光の球を破ることができない。
2040年、大人になったヨナスや、同じく大人になったノアも加わり、実験を重ね、とうとう光の球を破ることに成功する。しかし物質が安定せず、利用できない。ノアはクラウディアへの不信を口にする。
クラウディアは彼らには内緒でクラウディア(E)と会っていた。(E)は異世界(die andere Welt)の存在に気づいてないヨナスをそのまま誘導することや、物体もまだ完成させないことを要請(両世界で結び目を維持するため)。
(A)が、未来の私に会ったことあるかと訊くと、(E)はないと答える。
「彼女はこう言ってた。成功すればレジーナは生きる。娘の苦しみを繰り返せという意味とは思えない。結び目は解けるはず。誰も死なせずにね。娘が生きる道は必ずある。エヴァもアダムも知らない道を私は探し出す。私とあなたの世界の両方で」
(A)は(E)を撃ち、(両方の世界を行き来できる)球形装置を手に入れる。
そのままエヴァの世界のエヴァの部屋へ行き、中年マルタからタイムマシンの設計図を受け取る。「クラウディアにこれを。タンハウスに渡すの」
2052年、とうとう物質を安定化することができ、大人ヨナスを「若き日の自分を誘導して同じことをさせなさい」と送り出す。この場面から俳優さんが老クラウディアにバトンタッチしているので、以後<老クラウディア>参照。
年代不詳、回想場面、レジーナのお墓の前で、老トロンテが話す。「私があの子の父親だとずっと思っていた」
クラウディア(だいぶ老クラウディアに近づいてる)は「私もそう願ってきた。でもこれでいい。あの子は部外者よ。 生きられる。頼んだわよ。苦しまないよう手早くしてね」と言い、トロンテがレジーナを殺害したのは、クラウディアの頼みだったことが明らかになる。
その後貯蔵室へ降りていき、ケースから(老クラウディアの)コートを取り出し、髪を後ろにまとめ、手帳を拡げる。(S3E8)
焼けただれたアダムの部屋で、タイムマシンを背負いながら老クラウディアが大人クラウディアに「アダムがヨナスを送り込み、ヨナスとマルタが全ての始まりを止める」
「パパに……悪かったと伝えて」
クラウディア同士泣きながらハグする。
「成功すれば、レジーナは生きる」 (S3E8)
- 老クラウディア
- クラウディアの老年期。S1の最後の方に登場。整理の都合上、大人クラウディアと分けました。
S2ネタばれ
1987年、大人クラウディアのオフィスに現れて、未来の姿であることを信じさせる(S2E1)。
山積みになった黄色いドラム缶の前でタイムマシンを起動、地図を渡して消える。大人クラウディアは地図をもとに自宅の庭でタイムマシンを掘り起こすが、それはその33年前に老クラウディアが建設前の庭に埋めておいたものだった。
1954年6月23日、貯蔵室でアグネスと会う。アグネスの兄がノアであることが示され、新聞の切り抜きをアグネスに渡す。「今日なの?」
警察のエゴンのもとに老クラウディアが訪問。「人が良すぎる、昔からね、もったいない」と(父親に対して)謝罪を繰り返して去る。
時計店に来店。使い古した『時間の旅』を渡し、自分はもう死ぬが、死んだあとにまた会うことになる。その時に使い方の説明を、と言い残す。
山小屋の前でノアと対峙。「アダムが約束した楽園などない」と言うが、ノアは彼女を射殺。
アグネスが読む新聞には「身元不明の女性の遺体が森で発見」。(以上S2E3)
6月26日、横たわる老女を見て、エゴンは警察で謝罪を繰り返した女性であることに気づく。その体は放射能に汚染されていた。(S2E7)
S3ネタばれ
2052年、貯蔵室で大人ヨナスに「ついにあの物質を安定化することができた。全てを繰り返させる。若き日の自分を誘導して同じことをさせなさい。あの装置はこの人が修理してくれる」と『時間の旅』を渡す。「通路を壊して結び目を解きなさい。今回は成功する」
大人ヨナスが出て行くと、手帳の最後の部分を破り、懐にしまう。レジーナの写真を見て、出て行く。
2053年、マルタ(とその子)を抹殺したのに何も起こらずとまどうアダム。その前に現れて「ハロー、ヨナス」 (S3E7)
老クラウディアは、「結び目を生み出した世界に全ての起源がある。結び目を根絶する方法はひとつ。起源となった世界を守り、時空旅行の発明を止めさせるの。両世界は外から生まれて膨らむガン。ガンを消せばその世界の者は生まれず、元の世界に存在していた者は生き続けられる」
さらに、すべてはレジーナのためであること、結び目は解いてはならないので、みなに秘密を隠し続け、まずは同じ出来事を繰り返させたことを語る。
終末の時にわずかだけ時間が止まり、因果関係の連鎖も一瞬止まると言うと、アダムも理解して「その瞬間に変えることができる」と言う。
老クラウディアは球形マシンを見せて、「あなたもヨナスを異なる道へ送りなさい。2人を起源に送り込んで全部を終わらせて」
焼けただれたアダムの部屋で、タイムマシンを背負いながら老クラウディアが大人クラウディアに「アダムがヨナスを送り込み、ヨナスとマルタが全ての始まりを止める」
「パパに……悪かったと伝えて」
クラウディア同士泣きながらハグする。
「成功すれば、レジーナは生きる」(S3E8)
- エゴン・ティーデマン (Egon Tiedemann)
- クラウディアの父。警察官で、1986年に羊や鳥の大量死を目撃する。
S1ネタばれ
1986年ではあと3ヶ月で退職という設定。不良っぽい高校生ウルリッヒを目の敵にしている。動物の不審死も関係していると疑っているが証拠はない。ハンナの証言を信じてウルリッヒをレイプ事件で逮捕するが、カタリーナの証言で釈放せざるを得ない。
マッツ失踪事件の捜査では11月7日火曜日にヘルゲが署に来て聞き取りを行う予定だったが現れず、ドップラー家の山小屋を尋ねるも居留守をされてしまう(S1E9)。捜査手帳には「なぜ森の道じゃない?」のメモが記されていて、2019年に資料をあたっていたウルリッヒがそれに気づく(S1E7)。
1953年ではまだ若い警官。妻ドリスと下宿を営み、町へやってきたアグネスとトロンテのニールセン親子を迎えようとしている(S1E8)。
この時代にやってきてしまったウルリッヒを逮捕(S1E9)、少年ヘルゲ失踪および建設予定地で発見された少年たちの殺害犯人とみなして厳しく取り調べる(S1E10)。
S2ネタばれ
1987年、警官は引退。個人的に事件を調べている。
療養中のヘルゲを尋ねるが、得るものは少ない。
精神科に入院している老ウルリッヒに会いに行くが、「急いだ方が良い。いつ死ぬか知っている。訃報を読んだ」と言われる。次に面会に来たときには「ウルリッヒ・ニールセン、未来から来た」と語る。
ミハエルにも会いにいくが、イネスによって断られ、少年の写真だけ受け取る。
1954年、若き警官時代のエゴンのもとに老クラウディアが訪問。「人が良すぎる、昔からね、もったいない」と言い、(父親に対して)謝罪を繰り返して去る。
帰宅したエゴンに、娘クラウディアが同じことを言う。
1987年、再び老ウルリッヒに面会。少年の写真を見せると興奮する。(以上 S2E3)
1987年6月25日、大人クラウディアの訪問を受け、一緒に病院へ向かう(大人クラウディアは33年未来で新聞を読み、エゴンが翌日死ぬことを知っているので、なんとか守ろうとしている)。
1954年6月26日、横たわる(射殺された)老クラウディアを見て、若エゴンは警察で謝罪を繰り返した女性であることに気づく。その体は放射能に汚染されていた。
若エゴンのもとに(タイムマシンを利用して)ハンナがやってきて、カタリーナ・ニールセンと名乗り、容疑者が夫に似ていると言う。エゴンの案内で、精神科病棟でウルリッヒと面会するも、夫ではないと言って見捨てる。その後ハンナはエゴンに「帰っても何もない、新たに出発したい」と告げる。(S2E7)
1987年6月26日、エゴンはクラウディアに、マッツやヘルゲの失踪、33年前の出来事にタイムトラベルが関わっていることを語る。
帰宅後、クラウディアは引越しを急がせるが、エゴンはタイムトラベルと原発に関係があり、クラウディアが何か隠していると思い拒絶。言い争いになり頭を打ってしまう(S2E7)。
S3ネタばれ
1954年9月24日、関係が続いていたハンナに、聖クリストファーのペンダントをプレゼントする。署に出ると妻ドリスがなぜ署にいなかったのか、いぶかしがる。6月26日に失踪したアグネスがH.T.のイニシャル入りのハンカチを残していた。同じ頃失踪した牧師はハンノ・タウバーでイニシャルが一致することを伝えられる。
ハンナの妊娠を知り動揺するが、産まないと聞いて病院を紹介する。
ドリスに釈明しようとするも離婚を告げられ、以後飲んだくれの生活に。(S3E4)
【エヴァの世界】
終末の日、老エゴンはエヴァから「自分の過去を築き、系図を維持させる」と指示され、流産しそうになるハンナを助けに行く。
- ドリス・ティーデマン (Doris Tiedemann)
- クラウディアの母。
S1ネタばれ
いかにもその時代の専業主婦という雰囲気だが、新しい下宿人アグネス・ニールセンのアプローチを受け、心が揺らいでいく(S1E9)。
S3ネタばれ
1954年9月24日、6月26日に失踪したアグネスのことが気になる。H.T.のイニシャル入りのハンカチを残していたこと、同じ頃失踪した牧師はハンノ・タウバーでイニシャルが一致することを、署の夫に伝える。また教会にも相談に行くが、そこに居たのは3人組で、アグネスへの執着や夫の不実を指摘され、動揺、とうとう離婚を決意する(S3E4)
警察関係
- ウェラー Wöller
- シャルロッテの部下。S1では右目に白い包帯を巻いている。発音はヴェラー。
S1ネタばれ
実は原発所長のアレクサンダーと通じていて、黄色いドラム缶を積んだトラックの処置について指示を受けている。
目については、シーズン1では明らかにならない。
S2ネタばれ
S2では包帯ではなく片目のサングラスで登場。
S2E4で目についてクラウゼンが尋ねた時、もう少しで答えるところだったのに、やはり明らかにされないまま。
もしや赤い洗面器の男の話( ̄-  ̄ )?
意外にもバーナデッテと兄弟らしいが(S2E1 2人の会話から)、ドラマの本筋とはあまり関係なさそう……
S2E8では、アレクサンダーが放射性廃棄物を所内にコンクリートで埋めていて、自分も手を貸したことをシャルロッテに告白した。発電所までの道でシャルロッテに一通りの説明を受けるが、理解を越えている。
ネ
タ
バ
レ
2053年では、墓地に2020年6月27日没としてお墓がある(S2E1)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真で、名前入りのものがある。(S3E2)
【エヴァの世界】
やはり警察官でウルリッヒの部下。目は大丈夫だが代わりに左腕が……。
笑ってはいけないと思いつつ、カット割りが秀逸なので、思わずツボに(S3E1)
オーラス・ネタばれ
【第3の世界(元の世界)】
ホームパーティーの6人の中に入っている。右目は治りかけているが、それについて語ろうとするとまたしても邪魔が 😆
驚いたことに、ハンナの伴侶という設定になっていて、しかもハンナはおめでたという……
このドラマ唯一のなごみキャラに幸多からんことを♪ (S3E8)
- ユスティナ・ヤンコフスキー Justyna Yankowski
- シャルロッテの部下。女性警官。
S2ネタばれ
2053年では、墓地に2020年6月27日没としてお墓がある(S2E1)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真で、3連写真の左側が名前がないが、ヤンコフスキーかもしれない。(S3E2)
- クラウゼン Clausen
- 捜査官。シーズン2で登場。本庁からやってきて、少年失踪・殺人事件捜査の陣頭指揮を執る。
S2ネタばれ
2020年6月26日、アレクサンダーの聴取で、弟の名がアレクサンダー・ケーラーであり、2ヶ月前に差出人不明の手紙を受け取ったことからこの町にやってきたことを告げる。「あんたは私の弟ではない」(S2E7)
6月27日、原発所内の捜査を行い、防護服が並んだ部屋に目を付けて、プールのコンクリートの封印を壊すように命じる。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真で、名前入りのものがある。(S3E2)
その他
- エリック・オベンドルフ (Erik Obendorf)
- 行方不明になった15歳の少年。失踪したのは物語が始まる約2週間前の2019年10月22日。赤毛が特徴的。どこかの部屋に閉じ込められているようだが……
S1ネタばれ
父親とともに、学校でドラッグを売りさばいていた(S1E2)。エリックが失踪したことで、どこかに隠してあるはずのドラッグを見つけ出そうというのが、E1で主人公たちが洞窟へ向かった理由。
動物の壁紙が貼られた部屋で椅子に座らされ、目を覆われる(S1E2)。壁紙の状態から、そこは1986年と思われる。
1953年、原発建設予定地から発見された2人の遺体のひとりと思われる(S1E8)
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
こちらでもやはり行方不明となっている。アダムの世界ではいなかった弟キリアンがいる。
- ユルゲン・オベンドルフ(Jürgen Obendorf)
- エリックの父親。S1E1で妻とともに警察署でシャルロッテに詰め寄っていた。丹古母鬼馬二さん似。
S1ネタばれ
アレクザンダー所長から何かを秘密裏に片付けるように命じられる。ウルリッヒの捜査で、ドラッグを大量に隠し持ち、エリックと2人で売りさばいていたことが判明する(S1E2)。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真に含まれていた(3連写真の右端)。その日死亡したと思われる。(S3E2)
1954年9月24日、ハンナが利用しようとした闇医者の名前がオベンドルフだったが、もしかすると先祖だったかもしれない。(S3E4)
【エヴァの世界】
こちらではアレクサンダー所長から黄色いドラム缶の移動をまかされている模様。(S3E1)
- キリアン・オベンドルフ(Kilian Obendorf)
- シーズン3で登場。
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
エヴァの世界で登場するキャラ。失踪したエリックの弟で、マルタの恋人。
2019年11月4日、友人たちと洞窟へ向かうが、異変で貯蔵室へ逃げ込み、空間の裂け目から少年の遺体が飛び出すのを目撃する。
11月5日、ドラッグがらみではないかとウルリッヒに疑われたことから、マルタと喧嘩別れする。
- ヤシン(Yasin)
- エリザベートのお友達。発音はヤジン。
S1ネタばれ
S1E4で登場。森の中で「ノアの使いだ」というコートの男と出くわし、以来行方不明に。
ネ
タ
バ
レ
1953年に発電所建設予定地で発見された遺体のひとりと見られる(S1E8)。
- H・G・タンハウス (H.G.Tanhaus)
- 時計店の男。
S1ネタばれ
シャルロッテの祖父。『時間の旅』の著者。
S1E2 謎の部屋でエリックが椅子に座らされたとき、テレビで流れていた科学番組にも登場していた。
ネ
タ
バ
レ
1953年に老クラウディアから装置の設計図を預かる。
1986年に大人ヨナスが故障したタイムマシンを持ち込んだことで、装置を完成。
S2ネタばれ
1987年6月23日、タイムマシンのケースを持って大人クラウディアが来店。クラウディアの色彩異色症に気づき、以前に会っていると言う。それは老クラウディアのことで、装置の使い方を教えるように言われていた。『時間の旅』も自分が執筆する前にここに来たと言う。
1954年6月23日、老クラウディアが来店。『時間の旅』を渡し、自分は死ぬがその後でまた会う。その時に装置の使い方を説明するように頼む(S2E3)
2020年6月25日、貯蔵室でのシャルロッテと大人ヨナスの会話から、タンハウスは実の祖父ではないことが判明。大人ヨナスは、彼も自分たちと同じ駒だという。「クラウディアは彼を利用した。ペーターを使ったように。これを作らされた」とタイムマシンを見せる(S2E5)。
S3ネタばれ
1987年9月25日?、少女時代のシャルロッテに、本当の孫ではないことを話す。ある晩奇妙な身なりの2人の女が預けていった子供で、「シャルロッテへ」と刻まれた懐中時計を持っていた。その直後、息子夫婦と孫娘が交通事故で亡くなったとの知らせがあった……。
1974年、息子一家の墓参りをする中年タンハウス。墓碑銘から事故は1971年11月8日に起きたことが分かる。息子はマレク(Marek)、妻はソーニャ(Sonja)、まだ赤ん坊だった孫娘はシャルロッテ(Charlotte)。その後貯蔵室に向かい、実験の準備を進める。
1986年、貯蔵室の実験は大詰めを迎え、タンハウスは2つの赤いボタンを同時に押す……。(S3E7)
1971年11月8日、息子の怒りを買ってしまい、息子一家が帰ってしまうが、なぜか「天使に会った」と言って戻ってくる。孫娘を抱いて目を細める。(S3E8)
- グスタフ・タンハウス Gustav Tannhaus
- シーズン3で登場。
S3ネタばれ
H.G.タンハウスの先祖(公式サイトの系図では、祖父にあたるらしい)。SIC MUNDUSのメンバーである盲目の紳士。SIC MUNDUSの文字が刻まれた父親譲りの杖をついている。タンハウス機械工場のオーナーで、未来からやってきた大人ヨナスたちとの出会いを天啓と受け止め、タイムマシン製造用に工場を提供してる。
旅人(Ein Reisender)のことを世間に公表するために電報を打ちに行く途中、3人組に阻止され殺される(S3E3)
SIC MUNDUSはその後アダムが引き継いだと思われる。
- グスタフ・タンハウスの父親
- シーズン3で登場。
S3ネタばれ
H.G.タンハウスの先祖。タンハウス機械工場のオーナーであるグスタフ・タンハウスの父親。
妻を亡くしていて、妻の名を刻んだ„Für Charlotte“(シャルロッテへ)と刻印された懐中時計を持っている。シャルロッテは『アリアドネ』を愛読していた(S3E3)
- アタッシュケースを持った謎の男
- レジーナのホテルに宿泊し、資料を壁に拡げる謎の男。出かけるときはいつもフードを目深にかぶっている。ケースの中身は、木箱で、そのフタを開けると歯車だらけの謎めいた装置が現れる。
S1ネタばれ
見ていてうすうす見当が付きますが、実は成長した大人ヨナス。
謎めいた装置は時計職人タンハウスが作ったタイムマシン。
S1のラストで、洞窟の中心でタイムマシンを起動させ、それにより破壊するつもりだったが、ノアがバルトシュに語ったところでは、破壊ではなく起点を生み出すものとなるらしい……
S2ネタばれ
2020年6月21日、いきなりハンナのもとに現れ、家族にしかわからない昔話をして成長したヨナスであることを信じてもらう(S2E1)。
翌日、ハンナをともない洞窟内でタイムマシンを稼働させ、33年前のイネスとミッケルが幸せそうに過ごしているのを見届けさせる(S2E2)。
6月24日、カーンヴァルト宅を訪れたシャルロッテと対面。写真店で見つかった白黒集合写真を見せられ、司祭はノアであり、一味であると答える。「シーク・ムンドゥス 旅人だ」
ハンナとともにドップラー家の貯蔵室で壁一面の資料を見る。カタリーナとも対面するが、信じてもらえない。(S2E4)
大人ヨナスは、アダムから抜け道があると聞いたと言う。「アダムはシーク・ムンドゥスの指導者。3日後に最後の周期を始める。それを止めたい」
6月25日、ケースを持ってカーンヴァルト宅を出る。ニールセン宅にてマルタのベッドに聖クリストファーのペンダントを置く。
貯蔵室でシャルロッテに、ノアは旅人で、アダムの操り人形だと語る。シャルロッテはタンハウスが実の祖父でなく育てられただけだと言う。「彼も僕たちと同じ駒だ。クラウディアは彼を利用した。ペーターを使ったように。これを作らされた」とタイムマシンを見せる(S2E5)。
6月26日、ハンナにタイムマシンを持ち逃げされてしまう。
6月27日、ニールセン家で、マルタに銃を突きつけ、貯蔵室に閉じ込める。カーンヴァルト宅でタイムマシンを持ったカタリーナと遭遇。洞窟の通路が開こうとしていることを知ったカタリーナはタイムマシンを置いて洞窟へ向かう。
ひとりでいるところに若ノアが来て、マルタの手紙を渡す。読んで動揺する大人ヨナス、手紙とタイムマシンを持って出て行く。大ごとになる寸前、ニールセン家にいたマグヌス、フランツィスカ、バルトシュをタイムマシンを作動させて助けようとする。
(S2E8)
S3ネタばれ
飛んだ先は1888年(あるいはそれ以前)、核燃料がなくタイムマシンはもう動かない。タンハウス工場で装置の開発にいそしむことになる。
1888年9月21日、左頬に小さい傷がある髪の短いマルタ(E)、タンハウス工場にやってきて手伝いを申し出る。(S3E1)
9月22日、バルトシュ、マグナス、フランツィスカと引き合わせる。「あなたたちのマルタじゃない。過ちを正すと約束した。私の世界でもこの世界でも誰も死なせない」異世界やヨナスについて話すもなかなか受け入れてもらえない。何より大人ヨナスにはその記憶が無い。(S3E2)
その後マルタ(E)はダークマター(神の粒子)の元となるエネルギー球を置いて姿を消す。(S3E3)
終末の日、横たわるマルタの夢を見る大人ヨナス、跳ね起きて「ヨナスへ」と書かれた手紙を読み返す。
「終末は訪れなければならない。私が生きるためには私の死が不可欠。完璧なカップル 私たちを信じて」手紙を燃やす。(S3E6)
1890年、実験がうまくいかず右上腕部にやけどを負う。いっこうにメドが立たない状況にバルトシュは出て行ってしまう(が、シリヤと出会って戻ってきた模様……)
1911年、ヨナスを探しにきたというハンナ。外観が変わりつつある大人ヨナス(アダム)にハンナは「これはシリヤ、あなたの妹よ」と娘を紹介。ヨナスの居場所は老女エヴァが教えてくれたとのこと。
その夜ハンナたちの部屋にやってきたアダムは、「全ての駒に位置がある、2人は場違いだ」と言い、ハンナを締め殺し、シリヤを連れ去る。
- ノア Noah
- 様々な年代に同じ年齢で現れる謎の司祭。
S1ネタばれ
最初に名前が出たのは、S1E4。エリザベートがシャルロッテの名が刻まれた時計を受け取った相手であり、ヘルゲが止めなくてはならない相手として挙げた名前でもある。
1986年に病室のミッケルの前に現れたときは「聖クリストファー教会の司祭」と自己紹介している(S1E4)。
背中にエメラルド・タブレットの刺青を施している(S1E7ラスト)。
ヘルゲを手なずけ、1986年の貯蔵室を使い、子供たちをさらってきては時間旅行の実験台にしていた。
警察にある似顔絵はS1E4,E5でヤシンが行方不明になった際、エリザベートの証言から作成された。
S2ネタばれ
1921年、若者時代のノアは、もうひとり(胸にエメラルドタブレットの刺青)と洞窟を掘り進んでいるが、相手を「アダムはあなたは信仰を失った」と言って殺害(S2E1)。
大人ノアは、アダムから茶色い手帳の失われたページを見つけるように命じられている(S2E1)。
老クラウディアの使者となっているアグネスに、和解の提案をされる。アグネスは、手帳の最後の部分を老クラウディアが持っていることを伝え、彼女の所在を教える。新聞記事(老クラウディアがその前にアグネスに渡した)を見たノア、それを信じる。
山小屋の前で老クラウディアと対峙し、彼女を射殺。
彼女が持っていた手帳の残りを読んで動揺するが、アダムに「ページを持っていたか?」と訊かれて否定する(S2E3)。
1921年、若ノア、未来から飛んできた傷ヨナスが家に泊まった時、大人ノアに会わせて自分がノアであることを示した上で、地下施設に案内しアダムと引き合わせる(S2E4)。
2020年6月25日、大人ノア、時計店でシャルロッテの前に現れる。「同じことを繰り返さないためだった。お前を奪われないため。お前の母親を守るため」赤ん坊とのツーショットを見せ、父親であることを告げる。「最後のページを読んだが、あと2日で終末が訪れる。やっとわかった。アダムを殺せば全員が生きる、貯蔵室の者以外も」。母親については答えないが、今も愛してると言い残す(S2E5)。
1921年6月27日、大人ノアは「私を利用したな」とアダムに銃を向けるも、弾が出ず、アグネスに撃たれる。
2019年6月27日、若ノアが教会から出てきて、カーンヴァルト宅の大人ヨナスにマルタの手紙を渡す。読んで動揺する大人ヨナス、出て行く。若ノアは最後に貯蔵室に現れ、エリザベートと目線が合う。(S2E8)
S3ネタばれ
2021年、エリザベートとともに洞窟の通路を掘り進めている。(S3E7)
2023年、あきらめて自殺しようとしていたヨナスを助ける。
2040年、大人になったヨナスや、クラウディアとともに実験を重ね、とうとう光の球を破ることに成功する。しかし物質が安定せず、利用できない。ノアはクラウディアへの不信を口にする。
2041年、エリザベートがノアに楽園の話をねだる間に、アダムによって2053年から送り込まれたシャルロッテと大人エリザベート(S3E5で描写)が侵入、娘シャルロッテを連れ去る。ノア、ヨナスに激怒。「クラウディアと共謀したのか? お前を心から呪う」
1920年、宿屋に大人ノアやってくる。女主人にハンノと呼ばれて、若ノアが降りてくる。
アダムの部屋で、アダムに迎えられる。「シャルロッテを奪ったのは私ではない。クラウディアが私たちをだました」
ノアが持っていた手帳を出すと、「最後が破かれてる。それを探し出せばシャルロッテと君の目的地へ着ける。君の楽園が見つかるのだ。ヘルゲが君を手伝うだろう。」聖書を渡される。「人生は輪になって巡る。だが今回が最後の周期になる。準備は良いか、ノア」(S3E7)
【エヴァの世界】
2052年11月6日、ヨナスとマルタが帰った後の貯蔵室で、大人マルタと会話を交わす。これがノア(E)の初登場。この世界ではエヴァに仕えている模様。
終末の日、エヴァから「あなたは愛をもたらし、全てを新たにする」と指示を受けた大人ノアは、エリザベートを待ち伏せし、懐中時計を渡す。そのまま貯蔵室へ行き、若ノアと対面させる。(S3E6)
- ハンノ・タウバー
- シーズン2で登場。1954年当時赴任していた牧師。
S3ネタばれ
アグネスが失踪した頃(1954年6月26日)、同じように行方が分からなくなり、頼っていたグレタ・ドップラーを失望させる。
実は、ハンノはノアの本名で、バルトシュとシリヤの息子(S3E7)。
シリヤはハンナの娘なので(S3E7)、ネーミング的には関係ありそう。
また、NoahとHannoもアナグラム的な感じ。
- アダム Adam
- シーズン2で登場。
S2ネタばれ
1921年、教会の地下施設に潜む謎の男。ノアのボスで、クラウディアと対立するグループのリーダーの模様。
茶色い手帳を手にしたノアに「失われたページを見つけるのだ」と命じる(S2E1)
6月24日、2053年から飛んできた傷ヨナスと対面、時間の旅によって身体に痕跡が残ったと語り、自分がヨナス自身であることを明らかにする。
翌日「全てを変える方法があるはずだ」という傷ヨナスに、「発見するまでに66年かかったが、地獄を抜け出す方法がある」と答え、傷ヨナスにダークマター(神の粒子)がうごめいている大がかりな装置を見せる。「これが君を連れて行ってくれる。行きたい場所へ。33年周期を破壊するものだ」
傷ヨナス、全てが始まる1日前の2019年6月20日を目指す。父親の自殺をとめればその後の全ては起きない。ヨナスは生まれないが、他の全員は生きる。マルタも(S2E5)。
傷ヨナスを送り出した後、聖クリストファーのペンダントを握りしめ泣くアダム。部下となっている中高年マグヌスが、「彼に課された使命を話して送り出せば良かった」と言う(S2E6)。
6月27日、「私を利用したな」とノアに銃を向けられるも、弾が出ず、ノアはアグネスに撃たれる。その後潜水服のようなスーツをまとい、うごめくダークマター(神の粒子)へ向かう。
2020年、カーンヴァルト宅へ現れ、傷ヨナスの目の前でマルタを撃って去る。
S3ネタばれ
S3では拠点を未来の発電所の施設内に移した模様。かつての地下の大部屋は、S3E1の冒頭で3人組に焼き払われている。
2053年9月23日、1888年から戻ってきた小傷マルタ(E)を迎える。そこはかつて黄色いドラム缶を密封していたプールの部屋。上の方でダークマター(神の粒子)が不気味にうごめいている。(S3E3)
2053年9月24日?、アグネスにクラウディアに渡すようにと記事の切り抜きを渡して、ダークマター(神の粒子)のポータルへ送り込む。
エヴァの部屋で撮られた3人組の白黒写真を手帳(最後が破れている)に挟み、小傷マルタ(E)に、「66年かかって私はやっと分かった。すべてがつながることをな。君も知るときが来たのだ」といい、カーンヴァルト宅のヨナスの部屋(エヴァの世界ではマルタの部屋)へ連れて行く。
「全てが始まったのはこの部屋だった。君の世界で。年をとった君がある目的のために君とヨナスを送り返した。君の役目は終末の阻止ではなく、起源を生み出すことだった」
手帳を開いて見せると、エヴァの世界の未来の板書の相関図と同じ図がある。マルタの手を取ってお腹にあてる。
「これが全ての起源だ。君の中に2つの世界をつなぐ橋がある。これが結び目の始まりで終わりとなるのだ。君たちの息子、それが起源だ。」
3人組(大人)がエヴァの部屋でアダムとエヴァの絵を見上げる場面に切り替わり、名無しの彼がその息子であることが示される(S3E4)。
2053年9月25日?、アダム、シャルロッテに「あと1日で結び目を解くことができる。君の使命は我々と同じように役割を果たすことだ。エヴァは目的を果たせない」となにやら使命を授ける。その後大人エリザベートとともに黄色い防護服を着て、フランツィスカとハグしてから、ダークマター(神の粒子)の部屋へ入る。(S3E5)
マグヌスとフランツィスカを「役割を果たしてくれ」とダークマター(神の粒子)型装置でどこかへ送り出す。(S3E6)
S3E7で過去の空白部分が埋められる。
1911年、ハンナが娘シリヤを連れて工場にやって来たとき、外観が大人ヨナスからアダムへと変わりつつある。その夜ハンナたちの部屋にやってきて、ハンナを締め殺し、シリヤを連れ去るというダークサイドぶり。
1920年、アダムの部屋は既にできていて、宿屋にやってきた大人ノアを迎える。「シャルロッテを奪ったのは私ではない。クラウディアが私たちをだました」
ノアに持っていた手帳を出させると、「最後が破かれてる。それを探し出せばシャルロッテと君の目的地へ着ける。君の楽園が見つかるのだ。ヘルゲが君を手伝うだろう。」聖書を渡す。「人生は輪になって巡る。だが今回が最後の周期になる。準備は良いか、ノア」(S3E7)
2020年9月の承前。
マルタをダークマター(神の粒子)型装置の下に座らせ、「終わるときが来た。君の体の中で育つものは起源だ。それを死なせる。だが普通の方法では殺せない。両世界で生まれるからだ。破壊するために両方のエネルギーが要る。両世界の終末のエネルギーをこの1点に集中させるのだ。今から彼はあの物質の中で死ぬ。両方の世界が消えて無くなる。完全に消滅するのだ」
アダムは、聖クリストファーのペンダントを引きちぎる。
「私と君は過ちなのだ 君の世界でも私の世界でも」
アダムがスイッチを入れると、ダークマター(神の粒子)の渦が高速回転してマルタを包み、マルタごと消滅。
しかし何も起こらずアダムはとまどう……そこへ老クラウディア登場「ハロー、ヨナス」(S3E7)
老クラウディアはすべての真相をアダムに話し、「あなたもヨナスを異なる道へ送りなさい。2人を起源に送り込んで全部を終わらせて」と言って球形マシンを見せる。
アダムの世界の終末の日、マルタを撃たれて嘆くヨナスの前に現われ(たった今彼女を撃ったばかり……)、「最後の希望だ」と言って球形マシンを稼働する。
飛んだ先は、エヴァの世界の洞窟出口。ヘルゲ(E)がチクタク言いながら洞窟にやってくる。追いかけるウルリッヒ(E)を物陰から見ているアダムとヨナス。「こちらの世界にも抜け道が存在する。ほんのわずかな間時が止まる。マルタを見つけろ、マグヌスたちより先に」と言って球形マシンを渡す。「君たち2人が最後の希望だ。」
アダムは、エヴァの部屋でアダムとエヴァの絵を焼き、ダークマター(神の粒子)の部屋でスイッチを入れる。
未来のエヴァの部屋(絵画が焼け全体が砂に埋もれている)でエヴァと対面。銃を持っているが、弾は入っていなかった。
「終わらないデジャブは私たちが原因だった。そしてそれを終わらせるのも私たちだ。私たちが過ちなのだ。君と私が。2人は起源の世界へ向かった。私たちの2つの世界が創られるのを阻止する」
- エヴァ Eva
- シーズン3で登場。
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
ふだんはエヴァの世界で、アダムとエヴァの絵が掲げられた大部屋にいる。アダムの世界のアダムに相当。ヨナスがアダムになるのと同様、エヴァの世界のマルタがエヴァになる。大人ヨナスがいるのと同様に、大人(中年)時代のマルタもいて、砂漠化した未来世界にいることが多い。左頬に大きく傷がある。
2019年11月4日、エヴァの世界のカタリーナの家(アダムの世界のカーンヴァルト宅)前で傷ヨナスに声を掛けるのが初登場(S3E1)。ヨナスをエヴァの部屋に連れてきて(S3E2ラスト)、あなたがくれたと聖クリストファーのペンダントを取り出す。マルタに未来を見せ、すべてのつながりを示すようにうながす。(その後ヨナスは洞窟から出ていくが、通路を利用したと言うことではなく、単にエヴァの部屋が洞窟の奥深くにあるという設定と思われる)
ヨナスが出た後、3人組が登場。エヴァのメンバーであることが判明。懐中時計とアリアドネの本をデスクに置く(1888年にタンハウスを殺して奪ったもの)。エヴァは、原発の制御システムの書類とマスターキーを並べる。(S3E3)
2019年、エヴァに対する不信を抱いてヨナスとマルタがエヴァの部屋に来るが、傷を負ったマルタが銃を構えて登場。ヨナスを射殺して去る。(S3E5)
2052年、砂まみれで絵画が焼けているエヴァの部屋。傷を負ったマルタが「ヨナスへ」の手紙を書くと、無限大記号を描いて説明する。「ヨナスは一方で死にもう一方では生きてる。どちらの可能性もループ内で繰り返されている。量子もつれ(Quantenverschränkung)よ。アダムは33年間もつれを断とうとしてきた。あなたの中で育つものが外に出ないように。でもそれは不可能。毎回ヨナスは私たちに導かれる、運命から逃げられない」
ずらり並んだメンバーにエヴァが会長訓示(笑)。
「アダムは彼の駒を全て配置した。私たちも同じことをするときが来た。私たちを創った結び目を私たちの手で守る。両方の世界で。彼は絶対に結び目を解くことはできない」とマルタのお腹に触れる。
大人エヴァに「私たちがこの迷宮の壁を造り、それぞれが道となって手を差し出している」
大人バルトシュに「自分を守って私たちを救う」
大人クラウディアに「目となってアダムの世界へ向かう」
老エゴンに「自分の過去を築き、系図を維持させる」
大人ノア、若ノアに「あなたは愛をもたらし 全てを新たにする」
(S3E6)
バルトシュが連れ帰ったマルタの頬にナイフで傷を付け(S3E7)、3人組を息子として引き合わせ、銃でヨナスを撃たせる(S3E5ラストの再現)。(S3E8)
未来のエヴァの部屋で、アダムと対面する。アダムの意図を理解し、その時を待つ。
- 手話通訳の女性(シリヤ Silya)
- シーズン1のラストで登場。
S1ネタばれ
2052年、ポストアポカリプス状態の未来へ飛んでしまったヨナスを「未来へようこそ」といって銃床で殴る。(S1E10)
S2ネタばれ
エリザベートが指揮するグループで、彼女の手話通訳をしている。(S2E1)
壁を越えようとして捕まったヨナスを、なぜか解放して所内の施設の稼働を手伝う(S2E2)
S3ネタばれ
未来で、アダムの部下として働いている。
2053年9月24日?、アグネスが、切り抜き(アダムからクラウディアに渡すようにと渡された)を持ってダークマター(神の粒子)へ向かう前に、ハグする(S3E4)
1890年に飛び、開発作業から逃げ出しかけたバルトシュと出会い、所帯を持つ。
1904年、男児ハンノを産む(後のノア)
1910年、女児アグネスを産んで死んでしまう。
1911年、ハンナが工場に連れてきた女児(エゴンとの子)が、シリヤだった。その晩アダムによってハンナは殺され、シリヤはどこかへ連れ去られた(以上S3E7)
おそらくその後はアダムの部下として働いていたと思われる。シリヤという名前はシーズン3で初めて明らかになったような……
- ヘレーネ・アルバース Helene Albers
- シーズン3で登場。看護師。
S3ネタばれ
カタリーナの母親。
1987年、老ウルリッヒが入院している精神科病棟で看護師をしている。聖クリストファーのペンダントをしている。(S3E2)
1987年9月22日、終末の日に再開した洞窟の通路を使って33年前にやってきたカタリーナが、ウルリッヒとの面会を求めにやってくる。
9月25日? カードキーを求めるカタリーナに襲われ、「ママ」と呼ばれた際に以前処置してしまった子供と重なり合い、悪魔とみなして逆に石で撲殺してしまう。その際ペンダントを引きちぎられ、湖畔のどこかに落とす。帰宅後娘カタリーナにウルリッヒとの関係をののしる。(S3E5)
1954年9月24日、まだ10代の頃、望まぬ妊娠をして闇医者にかかろうとした時、待合室でハンナと出会う。彼女が付けていた聖クリストファーのペンダントに興味を示す。ヘレーネが処置を受けている間に、ハンナはペンダントを彼女の荷物の上に置いて去る。ハンナは本名を隠してカタリーナと名乗っていて、ヘレーネは「素敵な名前ね」とほほえんでいた。(S3E4)
その後授かる自分の娘にカタリーナと名付けたのは、偶然ではないと思われる。
- バーナデッテ Bernadette
- 性転換した娼婦。トラック置き場にトレーラーハウスを置いて客をとっている。
S1ネタばれ
ペーターが以前良く通っていた模様。(S1E4のシャルロッテとの会話)。
S1E10では、トラックに侵入しようとしていた大人ヨナスに声を掛けている。
S1ネタばれ
意外にもヴェラーと兄弟らしい(S2E1 2人の会話から)
廃線の脇に隠した小箱で、フランツィスカからホルモン療法の処方箋を受け取り、お金を渡していた。(S2E2)
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターとエリザベートがチェックしていた終末の日(6月27日)の犠牲者一覧写真で、3連写真の中央が«Benjamin Wöller»とあるので、バーナデッテのことかもしれない。2人はバーナデッテのトレーラーハウスを寝場所としている。(S3E2)
- 3人組 The Unknown (”Young Unknown”, ”Adult Unknown”, ”Old Unknown”)
- シーズン3で登場。少年、大人、老年の3人がいつもセットで行動。
S3ネタばれ
2つの世界を自在に行き来している模様。唇の痕が、向かって左側がアダム、右側がエヴァの世界にいる状態なので、それで区別がつく。
やってることはかなり荒っぽい。
S3E1の冒頭で、アダムの大部屋でタイムマシンの設計図を手に入れた後、部屋に火を付ける。
1987年9月21日、ドップラー家でベルントを絞殺、マスターキーを入手。(S3E2)
1987年9月22日、発電所内で秘書ヤスミンを襲う(おそらく資料を入手)。(S3E2)
1888年9月23日? 旅人(Ein Reisender)のことを公表しようとしたタンハウスを殺害。(S3E3)
2019年11月5日、エヴァの部屋に来て、懐中時計とアリアドネの本をデスクに置く(2代目タンハウスを殺して奪った)。出て行ったヨナスについて「彼の進む道を教えてやれたのに、どんな末路かを」と言う。
エヴァは「彼は周期を断つことを決してあきらめない。理解しないわ、結び目は絶対で有りマルタの死は必然だと。(その他)全員が生きるためには」と言って原発の制御システムの書類とマスターキーを並べる。
1954年9月24日、洞窟の前で少年トロンテに声を掛ける。中心の男は、成長したな、自分には名前がないが、トロンテの名は自分が選んだと言い、お母さんのものだと、ブレスレットを渡す。
同日、教会にドリスが相談にきた時にも登場。アグネスへの執着や夫の不実を指摘し、動揺を誘う。
また、市長を脅して原発の建築許可証に署名させ、ベルント宅の玄関先に書類を置いていく。
2019年9月24日?、エヴァの部屋で3人組(大人)が茶色い手帳の最後に「始まりは終わり 終わりは始まり」と書き込む。見守る少年期、老年期。手帳を書いたのが彼(ら)であることが明らかになる。
アダムが、ヨナスとマルタの息子が起源となると語った直後に、3人組(大人)がエヴァの部屋でアダムとエヴァの絵を見上げる場面に切り替わり、名無しの彼がその息子であることが示される(S3E4)。
終末の日、老人と少年がブラックマターによってエヴァの世界の2019年の終末の日へ、大人が球形マシンによってアダムの世界の2019年事故のあった日へ、それぞれ飛び、原発の体積制御室へ侵入。計器を操作しバルブを開ける。クールなBGMは、S3トレーラーと同じ、♪ Bloc Party “The Pioneers” M83 Remix (S3E6)
相関図
(※19/5/7項目追加)
↑ というリストだけではわかりづらいので……といいますか、1年ぶりに読んだら自分でもワケわからなかったので、Googleスライドで人物相関図を作ってみました。
こちらはシーズン1限定、ネタバレ濃度が薄い方です。全画面表示にするか印刷して(汗)ご覧ください。
(夫婦は「妻・夫」の並び、兄弟は右側が年長の並び)
やっぱりわかりづらいか orz…
※20/7/16追記
ドラマや公式サイトの系図をもとに、S3ラストまでの相関図をGoogleスライドに書き起こしてみました。
S3ネタばれにつき折りたたんでいます。クリックで開閉します。
以下のスライドを用意しました。拡大してご覧ください。(放っておくと自動でスライドが進んでいきます)
- エヴァの部屋の床に描かれた図
- 公式サイトの図
- ラスト(元の世界)での相関図(推定。左右は無関係)
メモ
※19/7/8
旧「メモ」と「ネタバレ的メモ」をまとめました(以後随時更新)。
場所・建物
- 原発
- 町外れ、森のかなたにある。電力供給だけでなく経済的にも町の住人の生活がかかった施設だが、翌年(2020年)停止が決まっている。
- 洞窟
- ヴィンデン洞窟(Windener Höhlen)。ヴィンデンの街から2,3kmのところ、森の中にある。S1E1でウルリッヒがジョギングで通り過ぎる標識に、<ヴィンデン洞窟1km ヴィンデンまで2.5km>と記載。
S1ネタばれ
森の中に横穴式の入り口があるほか、発電所敷地内にも裂け目がありロープで下りていくことができる。さらにドップラー家所有の山小屋のあたりまで伸びているらしい(S1E7ヴェラーの報告)。
洞窟の奥深く、分かりづらいが赤いロープが結びつけられているところがあり、それをたどると”SIC MUNDUS CREATUS EST”と記された扉がある。扉を開けると風が吹きつけ、町全体の電力供給が不安定になる。扉の奥に三叉路になったところがあり、右へ進んで同じような扉を開けると、33年前(1986年)の世界に出ることができる(S1E6のヨナス)。
また左へ進むと66年前(1953年)の世界へ出る(S1E8のウルリッヒ)。
- 山小屋
- 森の道を進んだところにあり、すぐそばに地下貯蔵室がある。ドップラー家所有。
S1ネタばれ
1986年ではヘルゲのものだったが、ペーターが1987年に町に来るまではその存在を知らなかった(S2E7)。ヘルゲはその中でドングリの人形を作ったりして時間を過ごしていた。
- 貯蔵室
- 山小屋のすぐ目の前に入口がある地下室。
S1ネタばれ
2019年ではあまり使われていない状態。
1986年では動物の壁紙が貼られた部屋。ノア神父とヘルゲが少年を椅子に座らせて、貯蔵室型タイムマシンとして時間旅行の実験を行っていた。ヨナスもここへ一時監禁される。その際大人ヨナスが、この部屋の下に洞窟が延びていることを明らかにしている(S1E10)。
1953年ではあまり使われていない様子で、少年ヘルゲがひとりで戦争ごっこをして遊んでいる。階段向かい側の壁には「1953年11月5日」と「1953年11月9日」の2行の日付が刻まれているが、これはエリックやヤシンが1953年に出現した時にノアによって付けられたもの(S1E7ラスト)。
S2ネタばれ
2019年6月21日、貯蔵室は資料で壁一面埋まっている。おそらくペーターとシャルロッテが集めたものと思われる。(S2E1)
2019年6月27日、終末の時の避難場所として使われる。ペーター、エリザベート、大人クラウディア、レジーナ、そして若ノアが利用。エリザベートと若ノアの出会いの場所ともなる。(S2E8)
- 少年たちが閉じ込められていた部屋
- 動物の壁紙が貼られ、テレビで80年代のPVや科学番組が流れている。
S1ネタばれ
実は山小屋の前にある貯蔵室の1986年の状態(2019年にシャルロッテが壁紙の残りを見つけた)。
そこでノア神父とヘルゲが少年を椅子に座らせて、貯蔵室型タイムマシンとして時間旅行の実験を行っていた。
- 学校
- いろんな年齢の生徒たちが学んでいるようですが、S1E6の警察署でシャルロッテが檄を飛ばす直後にインサートされる写真で(おそらく校内に掲示されている)«Gesamtschule Winden»とあります。字幕では「中学」ですが、日本と学制が違うので、「総合学校」ぐらいでしょうか。「ゲザムトシューレ」であれこれ検索してください。
- 教会と墓地
- 森の中にある教会。墓地にはミハエル・カーンヴァルト(ヨナスの自殺した父親)や、マッツ・ニールセン(33年前に失踪した少年。ウルリッヒの弟。発見されなかったがお墓は作られた)のお墓がある。
S2ネタばれ
ポストアポカリプス状態の2053年、ヨナスが立ち寄った時には、2020年6月27日没としてアレクサンダー、ヤンコフスキー、ヴェラー、そしてマルタのお墓がたっていた(S2E1)。
出来事
- 失踪事件
- 2019年ひとりの少年が行方不明に。捜査に進展がなく、住人に動揺が広がっている。33年前にもひとり失踪している。そこへさらに……
- 発見された遺体
- 2019年11月5日の朝(ミッケルが失踪した翌朝)、森でひとりの少年の遺体が発見される。他にも犠牲者が?
S1ネタばれ
発見された遺体は赤土が付いていて、服装は80年代。首に1ペニヒ硬貨を赤い紐でぶら下げていた。目のあたりが焼けただれ、外耳と内耳を損傷、耳石が全部剥がれている。
ネ
タ
バ
レ
この遺体は、1986年に行方不明となったマッツ(ウルリッヒの弟)。S1E6の最後で、ウルリッヒが黄色いトレーナーや顎の傷から確認した。S1E10で、2019年11月4日の夜、山小屋の貯蔵室に時空の裂け目から突然出現、クラウディアの指示により、ペーターとトロンテが森の中に隠したことが明らかになる。
1953年に建設現場で発見された2人は、ひとりはアラブ系とのことでおそらく2019年に行方不明となったヤシン(エリザベート・ドップラーの友達)、もうひとりは赤毛ということで、同じく2019年、物語の冒頭で行方不明となっていたエリックと思われる。
- 鳥や羊の死
- 時折電力供給が不安定になり、鳥や羊が大量に死ぬという不思議な現象。
S1ネタばれ
羊たちは鼓膜が破れ(繊細な動物なので)心停止した。(S1E3 1986年での調査)
鳥も鼓膜が破れ、方向感覚を失って地面に激突した。(S1E4 2019年での調査)
鳥には白い斑点があるが、33年にも同じ物を見ていることをシャルロッテは思い出す。検死官に拠れば、チェルノブイリ事故の時にも見られた変異とのこと(S1E4)。
- 年代設定とドラマの進行
- ドラマが始まるのは2019年。この他1986年、1953年とどうやら33年ごとに節目がある模様。それにしても、似た俳優さんをよく集めたものです……
S1ネタばれ
S1では日付は11月4日から同月12日まで。33年ごとのこの間の時間が並行して進んでいきます。なので3列の年表があるとぴったり収まります。
なお、11月5日はE2で2019年を、E3で1986年をダブって描いているため、10話で9日間の話となっています。
S2ネタばれ
S2では7ヶ月少々後という設定で、2020年6月21日を起点に、未来は2053年、過去は1987年、1954年、さらに1921年までさかのぼります。
日付としては、6月21日から同月27日まで。S1と異なり、1話1日というきっちりした進行となっています(例外はE6で、2019年6月20日が描かれる)。
アイテム
- お菓子
- Raider(ライダー)
英米ではTwixW
巨大なポッキーが2本入っているようなお菓子ですね。チョキの仕草がトレードマーク。ドイツ語読みなら、らいだー。
こちら↓はフランス語版なので、れで。
S1ネタばれ
33年前(1986年)に失踪したマッツの好物だった。S1E1で、ヤーナが森の中で見つけたと言ってウルリッヒに空き袋を見せる。
S1E3では、33年前に来てしまったミッケルが自宅に戻ったとき、TVCMが流れていた。
S1E4では、1人で下校するエリザベートが道端で空き袋を見つける。
S1E7では、ヘルゲが車の中で食べている。
S1E10では、大人ヨナスがタイムマシンを起動したときに、マグヌスとフランツィスカが見ていたTVにCMが映っている。
- トリケトラ
- TriquetraW このドラマのまさにシンボル。
- エメラルド・タブレット
- エメラルド・タブレットW
テキストの中に、«SIC MUNDUS CREATUS EST»があります(18行目右端~19行目)。
ドラマに登場したのは、この絵図の中央にトリケトラをあしらったもので、ドラマオリジナル。
S1ネタばれ
ノアの背中に刺青がほどこされている(S1E4,S1E7)。
1986年の病院の廊下に掛けられていて(S1E4)ミッケルが見つめているが(S1E7)、その後ベッドで傍らに置いている(S1E7)。
- SIC MUNDUS CREATUS EST
- ラテン語。英語なら”THUS THE WORLD WAS CREATED”。”かくして世界は創られる”
元はエメラルドタブレットの中に書かれた文言。S1E6のエピソードタイトルにもなっている(邦題「世界は創られる」)。
S1ネタばれ
S1E6では、洞窟の奥の扉に刻まれた文言として登場。
S2ネタばれ
S2では、秘密結社の名前として登場。
2020年6月21日、タンハウスの店でエリザベートが古書の間から見つけた白黒集合写真(裏面に「1921年1月8日 かくして世界は創られる」)には、中央にアダム、その後ろ左から、バルトシュ、マグヌス、フランツィスカ、アグネス、ノアが写っている。
- ERIT LUX
- シーズン3で登場。ラテン語。”光あれ”
S3ネタばれ
【エヴァの世界】
エヴァが率いる秘密結社の名称であるとともに、洞窟の奥の扉にも刻まれている。
- 黄色いドラム缶
- 放射能警告マークのついた大量のドラム缶。
S1ネタばれ
2019年、少年の行方不明事件で所内に捜査が及ぶことを知ったアレクサンダー所長は、大量の黄色いドラム缶を所外のトラックへ退避させた。それらはウルリッヒが洞窟の奥で見つけた扉(固く封印)の奥にあったものであった。
1986年11月、クラウディアが所長になった時、前の所長ベルントから黄色いドラム缶の存在を知らされる。発電所の敷地内、フェンスで囲った中に洞窟に下りる裂け目があり、その先に放射能警告マークの付いた大量の黄色いドラム缶が保管されていた(S1E3)。実はその夏に事故が起きていて、ベルントは秘密裏にその階を封鎖、廃棄物をその場所に移動させた。真相を知ったクラウディアは事故を公表せず、アレクサンダーを雇って秘密厳守で扉を内側から溶接させた(S1E9)
S2ネタばれ
2020年6月21日、黄色いドラム缶は所内の使用済み燃料保管プールに詰められコンクリートで密封される(S2E1)。ドラム缶の移動については、ヴェラーが手助けしていたことをシャルロッテに告白している(S2E8)。
終末の日(2020年6月27日)捜査中のクラウゼンが怪しみ開封を命じる。(S2E8)
- 赤い紐のペンダント
-
S1ネタばれ
赤い紐の先に1ペニヒ硬貨(1986年製)が付いていて、犠牲となった少年たちの首にかけられていた。
- 鳥のペンダント
-
S1ネタばれ
フランツィスカが身につけていた(S1E2)。マグヌスが、廃線脇に隠された小箱の側(橋の下)で発見。手元に置いていたが(S1E6)、結局彼女に渡した(S1E9)。
- 聖クリストファーのペンダント
- S2で登場。旅人の守護聖人、聖クリストファーWのメダルが下がっている。
S2ネタばれ
マルタとの想い出の品だが、杖をつく旅人ということで、地獄巡りを続けるヨナスのシンボル的アイテムともいえる。
2053年では、山小屋の貯蔵室にマルタの写真とともに置いてあり(S2E1)、傷ヨナスがその時代を脱出しようとする時に持っていく。
2020年では、大人ヨナスが持っていて、マルタのベッドに置いていく。それを帰宅したマルタが見つけ、ヨナスが戻ってきていることを知り(S2E5)、友人たちにそのことを話す(S2E7)
もともとは若者たちが水辺に出かけた時、若ヨナスが拾ったメダル。それにマルタが紐を通してペンダントにし、自分の部屋にヨナスを招き入れた時彼に渡した。2人にとって大切な想い出の品。ミハエルが自殺する前日の2019年6月20日のことで、1921年教会地下の装置から傷ヨナスがタイムリープした先の日。S2E6で描かれる。
S3ネタばれ
1954年9月24日、大人エゴンは不倫相手のハンナに聖クリストファーのペンダントをプレゼントする。その後ハンナは妊娠が発覚。処置する病院の待合室で若い娘ヘレーネ・アルバースと名乗りあうが、彼女が処置をしている間にペンダントを置いて去ってしまう。(S3E4)
1987年9月22日、終末の日、開通した洞窟の通路を使って33年前にやってきたカタリーナが、ウルリッヒとの面会を求めにやって来たとき、応対したヘレーネはそのペンダントを下げている。
9月25日? カードキーを求めるカタリーナに襲われ、「ママ」と呼ばれた際に以前処置してしまった子供と重なり合い、悪魔とみなして逆に石で撲殺してしまう。その際ペンダントを引きちぎられ、湖畔のどこかに落としてしまう。(S3E5) ⇒ S2E6につながる
- 懐中時計
- 裏蓋に„Für Charlotte“(シャルロッテへ)と刻印された懐中時計
S1ネタばれ
2019年11月6日、エリザベートがひとりで下校時にノアと遭遇、シャルロッテに渡すようにと預った。(S1E4)
- 廃線脇の小箱
-
S1ネタばれ
森の奥、廃線となった線路の脇に隠されたお弁当箱のような金属の小箱。中にお金が入っていることがある。フランツィスカが時折その場所を訪れていて、彼女が気になるマグヌスによってその様子が目撃される。S1ではそれ以上のことは解き明かされない。
S2ネタばれ
フランツィスカはホルモン療法の処方箋を父親に代わってバーナデッテに都合していた(S2E2)。
- 古びた茶色い手帳
-
S1ネタばれ
表紙が茶色で、トリケトラが描かれている。手書きで多くのメモが書かれているが、どうやらこれから起こることがすべて書かれている模様。ただし最後の方の大事なところが破りとられている。
ノアが持っていることもあれば、ペーターやトロンテが持っていることもある。ペーターやトロンテは老クラウディアから渡された。
S3ネタばれ
2020年9月22日、ペーターが持っていたのをエリザベートが取り出している。(S3E2)
2019年9月24日?、アダム、エヴァの部屋で撮られた3人組の白黒写真を手帳(最後が破れている)に挟む。
2019年9月24日?、エヴァの部屋で3人組(大人)が茶色い手帳の最後に「始まりは終わり 終わりは始まり」と書き込む。見守る少年期、老年期。(少なくともエヴァの世界で)手帳を書いたのが彼(ら)であることが明らかになる(S3E4)。
- ケースの中身
- 2019年、レジーナのホテルに滞在する謎の男が持っていた大きなケースの中身。
S1ネタばれ
33年前、あるいは33年後に移動できるタイムマシンで、謎の男つまり大人ヨナスが持っていたのはかなり古びた状態。
1986年、時計店にやってきた大人ヨナスが壊れたタイムマシンの修理を依頼(S1E8)。老タンハウスはそれをもとに33年間作り続けてきたタイムマシンの試作機を完成。大人ヨナスはピカピカの試作機にCs-137を挿して、持ち去る。
1953年、時計店にやってきた老クラウディアが、若タンハウスに設計図を渡す。つまり設計図だけでコツコツ作っていたところに、1986年ボロボロの実用機が手に入ったことで、ピカピカの初号機が完成したことになる。
S2ネタばれ
2020年:
まず大人ヨナスが持っていたが(6月22日 S2E2)、そのマシンは、ハンナが盗んで1954年へ飛んだ(6月26日 S2E7)。
また、6月24日には1987年に老クラウディアから示された場所を掘って手に入れたタイムマシンを使って、大人クラウディアが2020年に出現、調べ物をして戻っている(S2E4)。
また、6月25日にはノアの手先になっていたバルトシュが洞窟内で若者たちと遭遇したときに持っていた(S2E5)。ボコられたバルトシュがタイムマシンであることを自白、一度みんなで1987年にお試し往復した後でマグヌスたちが保持。その後カタリーナの手に渡り(6月26日 S2E7)、さらに大人ヨナスの手に渡る(カタリーナは洞窟が開くと聞いて、タイムマシンは持たずに洞窟へ向かった)。そのタイムマシンを終末の瞬間、大人ヨナスは、マグヌス、フランツィスカ、バルトシュを救うために使った(6月26日 S2E7)。
また2020年6月27日、傷ヨナスと行動をともにした大人クラウディアもタイムマシンを使って出現。傷ヨナスに貯蔵室へ向かうようにと言われて別れたあと、タイムマシンを持って自宅へ寄り、レジーナを連れて貯蔵室へ向かう(なので終末の瞬間には、貯蔵室に1個あることになる)。
1987年では、6月22日、大人クラウディアに会いに来た老クラウディアが持っていて、地図を渡した後洞窟の中で稼働させて消える。渡された地図をもとに自宅の庭を掘るとタイムマシンを発見(S2E2)。6月23日夜洞窟で稼働、6月24日に2020年の世界で調べ物をして1987年に戻る(S2E3,E4)。
6月26日誤って父親を殺めてしまった後、傷ヨナスが現れて一緒に2020年へ飛ぶ(S2E7)。
1954年では、6月22日、33年後に大人クラウディアに渡すため老クラウディアが建設前の自宅庭にタイムマシンを埋めた(S2E2)。
- グレッチェン(プードル)
-
S1ネタばれ
1953年ティーデマン家で飼われていて、特にクラウディアになついていた。子供たちとお散歩中に洞窟の奥へ消えてしまう(S1E8)
1986年クラウディアがドラム缶の状態を確認しにきた時に、突然暗がりから登場。再会をはたす(S1E9)
どうしてワンちゃんが洞窟の扉をくぐれたのか、S1では謎のまま。
S2ネタばれ
1953年に洞窟の奥で老クラウディアが保護し、33年後に連れてきていた(S2E2)。
- 『時間の旅』
- 時計職人H・G・タンハウスが書いた本。 „Eine Reise durch die Zeit“
S1ネタばれ
2019年、レジーナのホテルに滞在する謎の男が持っていた(S1E2)。
1986年、ヘルゲが発電所入口で所長に就任したクラウディアにプレゼントした(S1E3)。
2019年、ヘルゲの病室を訪れたウルリッヒがベッド脇に見つけた(S1E7)。
1986年、時計店を訪れた謎の男がタンハウスに持ってきて見せた。もともとは、タンハウスが以前書いた本。500部だけ刷られた(S1E8本人談)。
ドラマの中で意味するところはS1ではまだ不明。
S2ネタばれ
1953年、老クラウディアが持ってくる。それを読んでタンハウスが書いた。SFでよく言うところの存在の輪となっている。
- ミハエルの遺書
- ミハエルが書き遺した手紙。封筒の表に「11月4日午後10時13分まで開けるな」と書かれている。
S1ネタばれ
自分は1986年にタイムトリップしたミッケルであることが書かれている。それをイネスは表書き通りの日時に読み、嘆く(S1E1 視聴者はこの時点では内容は明かされていない)。
一方ホテルに滞在する謎の男(大人ヨナス)が若ヨナスに宛てて送った荷物にも、同じものが入っていた。ヨナスは中身を読んで衝撃を受ける(S1E5)。
ヨナスは33年前に往復した後で手紙を燃やしてしまうが(S1E7)、イネスに会った際に同じものを見せられ驚く(S1E10)。これは実際にはイネスが開封した後持っていたもので、この手紙をヨナスが持ち続け、ホテルに滞在するときが来て、若ヨナス宛の荷物として送り、若ヨナスが(33年前に往復した後)燃やすことになる。(ややこし……)
小ネタ
- ペーターの祈り
- S1E1のラスト近くやS1E10貯蔵室でペーターが唱えていたのは、いわゆるニーバーの祈りW
変わらぬものを受け入れる心と 変えられるものを変える勇気をください
それらを見分けられる知恵を どうかわれに与えたまえ (字幕)
- 映画の再現
- S1E5で若ウルリッヒが若ハンナに「”大人になると心が死ぬ” 」とウキウキ再現して聞かせてるのは、ジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』(1985)。
各種まとめ
時間移動の手段
このドラマでは、いくつもの時間移動手段が登場しますので、そのまとめ。
S1・S2・S3ネタばれ
- 洞窟の通路
- ヴィンデン洞窟の奥深く、”SIC MUNDUS CREATUS EST”と記された扉がある。扉を開けると風が吹きつけ、町全体の電力供給が不安定になる。扉の奥に三叉路になったところがあり、右へ進んで同じような扉を開けると、33年前(1986年)の世界に出ることができる(S1E6のヨナス)。また左へ進むと66年前(1953年)の世界へ出る(S1E8のウルリッヒ)。この2人以外にも、大人ヘルゲとノア牧師、あるいは大人ヨナスは頻繁に利用していたと思われる。
S1の最後で大人ヨナスが中心でタイムマシンを稼働させたことにより、通路は破壊され、S2では使えない状態となっていた。
S2の最後で傷ヨナスによって通路は再開、カタリーナが33年前へ移動する。
直後の大惨事により通路はふさがれ、S3では若ノアとエリザベートが懸命に掘り進んでいる。
- 箱型タイムマシン
- ポータブルとまでは言えないがアタッシュケース大で、女性でも何とか持ち運べる。S1でホテルに滞在する謎の男(=大人ヨナス)が持ち歩いていたのがこれ。洞窟と同様、前後33年に移動できる模様。
元々は1953年、老クラウディアが大人タンハウスに設計図を渡して作らせていた。1986年に大人ヨナスが時計店へ故障したタイムマシンを持ち込み、老タンハウスはそれを参考にして完成。ウルリッヒが置いていったスマホによる通信がきっかけで動き始める。大人ヨナスはピカピカの試作機にCs-137を挿して、持ち去る。
- 貯蔵室型タイムマシン
- ドップラー家所有の山小屋にある貯蔵室が、1986年にノアとヘルゲによる貯蔵室型タイムマシンとして時間旅行の実験に使われていた。前後33年に移動できるようだが、1986年型では少なくとも3人の少年が犠牲になっている。その後若ヨナスもここへ監禁されるが、椅子に座らせられることはなかった。貯蔵室で時間移動が可能になるのは、その真下まで洞窟が延びているためと思われる。
1987年には全身を覆う改良型ができていて、少年ヘルゲが1954年に戻ることができた。
- ダークマター(神の粒子)型
- 据え置きの大型装置。S2で、傷ヨナスが2053年の未来から脱出するために発電所内に発生しているダークマター(神の粒子)を安定させ、稼働させた。どこへ飛ぶかは予想できず、傷ヨナスは1921年(132年前)に飛んでいる。
一方1921年にアダムが教会の地下施設で作っていたのは、ハイスペックな改良安定型。33年縛りはなく、望む時間へ飛ぶことができる模様。ただし、何度も使うとアダムのように人体に影響が出るらしい。
- 時空の裂け目
- S1のクライマックスで、大人ヨナスが洞窟の中心でタイムマシンを稼働させたために生成された。この時は、貯蔵室にいる1986年の若ヨナスと、1953年の子供ヘルゲが対面、接触したとたんに、若ヨナスは2052年へ、子供ヘルゲは1986年へ飛んだ。おそらくダークマター(神の粒子)型と同じ原理であろうが、詳細不明。
同様に、S2のクライマックスで裂け目が発生し、2020年のシャルロッテと2053年の大人エリザベートが接触しているが、その後の大惨事により結果はすぐには明らかにならない。
- ボール型
- S2のクライマックスでマルタそっくりの女性が使用。ソフトボールぐらいの大きさで、ひねるとにょきにょき筒が出てきて光の粒を放ち稼働。進化型タイムマシンと思われるがS2では機能や仕様など詳細不明。
タイムマシンのタイムライン
ポータブル型タイムマシンが、誰の手にありどのように時空を移動したかのメモ。
おそらく全ては同じ1台と思われますが、ややこしいので……。
S1・S2ネタばれ
- 謎の男(大人ヨナス)が持っていたマシン
- 2019年11月4日、謎の男がホテルに泊まった際持っていた(S1E2)
⇒ 11月7日、手に持ってホテルを出て行く
⇒ 1986年同日、タンハウスの店を訪れる(S1E5)
⇒ 11月10日、修理を依頼する(S1E8)
⇒ 11月11日、完成品を持っていく代わりに置いていく(S1E9)
- タンハウス製作の初号マシン
- 1953年11月11日、老クラウディアが持ち込んだ設計図に基づき、タンハウスが製作開始(S1E9)。
⇒ 1986年11月10日、大人ヨナスが故障したマシンを持ち込んだことにより、タイムマシンであることがわかる(S1E8)
⇒ 11月12日、大人ヨナス、できあがった新品の方を持っていき、洞窟の中心で稼働させると黒い球体が現れる(S1E10)
- 老クラウディアが大人クラウディアに託したマシン
- 1987年6月22日、大人クラウディアの前に現れた老クラウディアが、地図を渡した後洞窟の黄色いドラム缶の前で稼働。消える。
⇒ 1954年6月22日、老クラウディア建設前の自宅庭にマシンを埋める。(S2E2)
⇒ その後33年間、マシンは地中
⇒ 1987年6月22日、大人クラウディア、庭からマシンを掘り出す。(S2E2)
⇒ 1987年6月23日、大人クラウディア、タンハウスの店を訪れ、マシンの使い方を習い(1954年、タンハウスは老クラウディアから、後でやってくる自分に教えるよう依頼していた)、その夜稼働させ未来へ。
⇒ 2020年6月24日、大人クラウディア、33年後にやってきて調べ物をして戻る(S2E4)
⇒ 1987年6月26日、大人クラウディア、助けようとして逆に父エゴンを殺めてしまった後、現れた傷ヨナスとともに未来へ(S2E7)
⇒ 2020年6月27日、傷ヨナスと別れたあと、自宅に寄り、レジーナを連れて貯蔵室へ入る(S2E8)
⇒ 2020年9月22日、燃料カプセルが空となり動かない状態のものが貯蔵室にある(S3E2)
- バルトシュが持っていたマシン
- 2020年6月24日、洞窟の奥から来たバルトシュが持っていたが、マグヌス、マルタ、フランツィスカ、エリザベートと鉢合わせし奪われる。(S2E4)
⇒ 6月25日、バルトシュ、装置がタイムマシンであることを白状し、5人で33年前へお試し往復。(S2E5)
⇒ 6月26日、マグヌス、タイムマシンをカタリーナに渡す。(S2E7)
⇒ 6月27日、カタリーナ、大人ヨナスを探しにカーンヴァルト家に来た時異変が起き始め、洞窟の通路が開き始めることを知るとマシンを置いて出て行く。大人ヨナス、ニールセン家に行き、そのマシンでマグヌス、フランツィスカ、バルトシュを終末の日から守ろうとする。
- S2で大人ヨナスが持っていたマシン
- 2020年6月22日、ハンナの前に現れたとき持っていて、お試し稼働で33年前へ往復(S2E2)
⇒ 6月25日、貯蔵室でシャルロッテたちにも披露(S2E5)
⇒ 6月26日、ハンナが盗んで1954年に飛んでしまう(S2E7)
殺人事件一覧
※20/7/6項目追加
このドラマ、振り返って見れば結構な数の殺人事件が起きています。大きなお世話ですが一覧にしてみました。
ほとんどが身内の犯罪で、まとめるとドロドロの2時間サスペンス集合体 🙄
年表
※19/6/25項目追加
※20/6/21更新
シーズン3公開間際ということで、シーズン2も含むネタばれ年表を大幅に更新してアップしておきます。必ずシーズン1と2をご覧になった上でどうぞ。
Dark シーズン1・2 ネタバレ年表(Googleスプレッドシートで作成、ウェブページ形式で埋め込み)
S2は1話1日という進行となっていますが、E6だけ日時が飛んでいます。年表上で表現するのは難しいため、そのままエピソード順に記載しました。
お役に立つ
▼21/2/27 項目追加
最近『ドニー・ダーコ』のエントリーを書いた時に同作を久々に見返して気づきましたが、だいぶ『Dark(ダーク)』が影響受けているといいますか、オマージュが見られるといいますか、重なる部分があるように思えました。自分的には面白い発見でしたので、こちらにも転記しておきます。
あちらも主人公の高校生が、心身ともに傷だらけになりながら時を越えて愛する者を救おうとするお話でした。
似てるかも?と思った箇所をメモしますと……
- タイトル(DarkoとDark)
- カウンセリングを受けている
- 自分を犠牲にして皆を生かす
- 行動する際にフードをかぶる
- 野外に置かれたソファー(『ダーク』では洞窟入口脇)
- パーティーが行われている家の2階で彼女と結ばれる
- 上空に黒い影がもくもく広がる
- 片目の男(『ドニー・ダーコ』ではフランク、『ダーク』ではヴェラー)
- 時間旅行についての本(『ドニー・ダーコ』では『タイムトラベルの哲学』、『ダーク』では『時間の旅』)
- (元)科学者の老婆(『ドニー・ダーコ』ではロバータ・スパロウ、『ダーク』ではクラウディア)
- 地下室の扉(『ドニー・ダーコ』では国語の教師が書き残した言葉、『ダーク』では山小屋の地下室への扉)
ロケ地
IMDbでは、
Saarmund, Brandenburg, Germany
Tremsdorf, Potsdam-Mittelmark, Brandenburg, Germany
Unicorn Cave, Scharzfeld, Germany (Cave scene) (※20/6/21追記 この行が追加されていました)
例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
舞台となるのは、設定ではヴィンデン(Winden)という町。
上記Netflixネタバレサイトで、ハンバーガーメニュー(三の字)の”WHERE”を選ぶと、各年代に登場した物件の画像を見ることが出来ます。
印象に残る場所がいくつもありますが、ほとんど解明できませんでした。
ホテル
„WALDHOTEL WINDEN“(森のホテル ヴィンデン)。
レジーナ・ティーデマンが経営していますが、少年が失踪したこともあり経営は絶不調。
瀟洒な外観が気になりますが、撮影場所は調査中。
E1その他で正面からの姿が登場。
E8では裏手も写ります。
教会
ヨナスの父が埋葬されているところ。
かつてノア牧師が赴任していたところでもあります。
これは画像検索を繰り返して、判明しました。
鬱蒼とした辺り一帯はVFXの産物ですが、建物の素材はこちら↓と思われます。
Südwestkirchhof StahnsdorfW
ベルリンの南西20数km。
4kmほど北に、『ボーン・スプレマシー』で生き残りのメンバーがいた住宅地があります。
資料
更新履歴
- 2021/02/27 「お役に立つ」項目追加
- 2020/07/17 「相関図」追記
- 2020/07/06 「殺人事件一覧」項目追加
- 2020/07/05 シーズン3のネタばれ含めて、全体を更新
- 2020/06/21 6月27日のシーズン3リリースに向けて、全体を更新
- 2020/05/26 「シーズン3」項目追加
- 2019/08/25 「年表」にシーズン2を追加
- 2019/07/08 旧「メモ」と「ネタバレ的メモ」を「メモ」に統合・更新
- 2019/06/28 「登場人物」全体を更新
- 2019/06/25 「ネタバレ的メモ(シーズン1)」「年表」項目追加 「メモ」追記
- 2019/06/01 「シーズン2」追記
- 2019/05/07 「相関図」「シーズン2」項目追加 「作品メモ」動画リンク更新
- 2018/01/28 新規アップ
コメント
いつもこのブログを楽しみにしておりましたが、長い間、新規更新がされなかったので、お体の調子でも崩されたのではないかと大変心配していました。
今年から再開されているのを知り、とても嬉しく思います。
また、本当にたまには(once in a while)でいいですから、日本映画も取り上げてください。
赤松幸吉さん、お久しぶりです。コメントありがとうございました。
ご心配いただき恐縮です。おかげさまでこの1年いたって健康でした。
またぼちぼち(日本映画含めて!)更新していきますので、以前のようにご覧いただけたら感謝感激です 🙂
「ダーク」の詳細な人名、地名、小道具に至るまで大変参考になります!
ありがとうございます!!
S.Tさん、コメントありがとうございます。
とても複雑なお話で、混乱しないように自分のために書いたようなものですが、もし少しでもお役に立てたのでしたら嬉しいです。
でも、あんなオチで続編作れるのか、ちょっと心配ですね 🙂
始めまして。
完璧過ぎるブログに感動しました。
僕自身、Darkを超える作品にはもう出逢わないと確信する程好きなドラマです。
なので何回見てもこのブログは飽きません。
有料でも観覧しますw
失礼ながらもブログに加えても良さそうな内容をお伝え出来ればと思います。
【クラウディアの最終作戦】
S3E2で終末後にクラウディアが聴いてるラジオでフランスチームが「地球が1ナノ秒間静止した」言っていたことをヒントにループを壊す手段を得た。
それをS3E8でアダムへ「わずかだけ時間が止まりすべての平衡が失われる」と説明している。
【シーズン3を含めた年表】
あり得ないくらい面倒な作業ですよね、、、
【クラウディア(A)とクラウディア(E)の会話の詳しい解説】
S3E5で両世界のクラウディアがタイムトラベルが可能になった原理を語ってますが、これについては僕自身あまり理解していません、、、
あと、これは疑問なのですが、もし答えをお持ちであれば教えて頂きたいです。
S3E8でタンハウス息子夫妻を助けたあとにヨナスがマルタに対して、光の中で小さい頃のマルタを見たと語るシーンがあります。
それに対してマルタは「クローゼットね、覚えてる」と過去の記憶として話してますが、そうなるともしかしてヨナス達がオリジナル世界へ行くことまでもがループ内の出来事でしょうか?
でもクラウディアがアダムに全てを説明した際には「こうして私と会うのは今回が初めてよ」と言っているので、矛盾しますね、、、
おおかみさん、コメントありがとうございます。
過分なお言葉恐縮です。拙サイトの他の記事同様、自分用の備忘録として書いていたのですが、いつのまにかボリュームたっぷりとなっていました。そのくらい細かくメモしたくなるほど中身が詰まった魅力的なドラマですよね。
ついつい筆がすべって、「各種まとめ」の「殺人事件一覧」みたいなアホなまとめまで書いてしまいました。
もちろんすべて自分の思い込みで書いていますので、間違いが有りましたらご容赦ください。きっとおおかみさんは私より詳細にご覧になっていると思います。間違いを見つけられましたら、どうぞご遠慮無くツッコンでください♪
> 【クラウディアの最終作戦】
ありがとうございます! このあたりは記事で拾っていませんでしたね。正直S3になるとSF考証的な部分でついていけないところがあって、深く立ち入れないでいました。でもまた見返してみて、できる範囲で追記していきたいと思います。
> 【シーズン3を含めた年表】
これはS1,S2同様にGoogleスプレッドシートで作ってはいました。自分用として非公開にしていますが。
エヴァの世界を色分けすると、同じ年度(列)に入れられるので、結構うまいこと収まりました。
ただ、S1、S2と違って日付(行)ではきれいに分けられないので、シナリオを分解整理したたけになってしまい、S1、S2ほどの面白みはなかったです……。
> 【クラウディア(A)とクラウディア(E)の会話の詳しい解説】
最後に挙げてくださった疑問点とも重なりますが、S3になるとSF考証の部分でついていけない……といいますか、ちょっと無理?があるようなところも感じられ、しつこく追究するのはあきらめてしまいました。
ですのですみませんが私もきちんとは理解していません。
S3は時間もののSFというよりは、違う方向へ行ったような気がしますが……
でもでもラストは大満足でした。
時間ものでありがちなジグソウパズルのピースがすべてぴたりとはまっていく、といった技巧的な部分だけでなく、クラウディアの真の目的が明らかになった時、まるで優れたミステリーのオチを読んだような「やられた」という快感にひたることができました。
そこからシリーズ全体をふりかえると、もうクラウディアさん凄い……としか思えません。
一緒に見た家族の感想も「クラウディア優秀すぎ。そして、ヨナスをお風呂に入れてあげたい」でした 🙂