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『フルメタル・ジャケット』 Full Metal Jacket (1987)

フルメタル・ジャケット [DVD]

Let me see your war face!

作品メモ

『メディカル・レッスン 青春解剖学』(1989)『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-)とマシュー・モディーン出演作を見てきましたが、もう一本。
スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(80)の次作で、この次が遺作『アイズ ワイド シャット』(99)となります。

出演は他に、ヴィンセント・ドノフリオ、ロナルド・リー・アーメイ、アーリス・ハワード。
製作・監督・脚本(共同)スタンリー・キューブリック、撮影ダグラス・ミルサム。

音楽のアビゲール・ミードは監督の娘ヴィヴィアン・キューブリックの別名。1時間過ぎ頃の埋葬の場面で、ムービーカメラを構える報道人としても登場。『2001年宇宙の旅』『バリー・リンドン』『シャイニング』でもちょっとずつ出演しています。

作品についてはあちこちであれこれ書かれているでしょうから、そういった記事をご覧ください。

これで当サイトでのキューブリック作品は、『シャイニング』(80)『バリー・リンドン』(75),『アイズ ワイド シャット』(99)『時計じかけのオレンジ』(71)と合わせて計5本。
『2001年宇宙の旅』(68)より後年の作品は、網羅できたことになります。
記念に?まとめてキューブリック監督作品のロケ地マップを作成してみました。各エントリーの最後に掲載しましたので、よろしければご覧ください。

 

ほほえみデブ

個人的に好きな俳優ヴィンセント・ドノフリオの出世作ですが、「ほほえみデブ」の役作りのため7ヶ月かけて70ポンド(31.75kg)増量し、撮影後は9ヶ月かけて元に戻したとのこと(IMDbのTrivia)。
でも最近はすっかり自然増量してしまっていますね(汗)

「ほほえみデブ」と字幕がついていますが、原語では”Gomer Pyle”(ゴーマー・パイル)。
『マイペース二等兵』Gomer Pyle, U.S.M.C. (1964-1969)Wの主人公Gomer PyleWから。

輝け第1話 ↓
まるで『フルメタル・ジャケット』がリメイク版のように見えてしまうかも 😉

 
 
   

ロケ地

IMDbでは、

Beckton Gasworks, Beckton, London, England, UK (Hue ruins scenes)
Norfolk Broads, Norfolk, England, UK
Isle of Dogs, London, England, UK (Da Nang scenes)
Parris Island, South Carolina, USA (archive footage)
RAF Swinderby, Swinderby, Linconshire, England, UK (Parris Island scenes)
Cliffe marshes, Cliffe, Kent, England, UK (Vietnam countryside scenes)
Bassingbourn Barracks, Bassingbourn, Cambridgeshire, England, UK (Parris Island scenes)
Epping Forest, Essex, England, UK (training camp scenes)
Pinewood Studios, Iver Heath, Buckinghamshire, England, UK (studio)

設定では前半はサウスカロライナ州の訓練基地で、後半はベトナム(ダナン、フエ)。
撮影は全部イギリス国内。
ベトナムの場面は、わざわざ椰子の木を何百本と輸入して彼の地の雰囲気を作り上げています。

例によって、IMDbのリストとウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。

訓練基地

設定ではサウスカロライナ州パリス・アイランド。

Bassingbourn BarracksW, Bassingbourn, Cambridgeshire, England, UK (Parris Island scenes)

IMDbのリストではもう一箇所↓

RAF SwinderbyW, Swinderby, Linconshire, England, UK (Parris Island scenes)

こちら↓は短い森のショットでしょうか?

Epping Forest, Essex, England, UK (training camp scenes)

射撃訓練場については、Wikipediaに情報がありました。

A British Army rifle range near Barton, outside Cambridge, was used in the scene where Hartman congratulates Private Pyle for his shooting skills.

ダナン

……という設定でしょうか。カメラを盗まれるところ。
スタジオセットか、どこかの街角を偽装したのか、不明。調査中。

田舎道

Cliffe marshes, CliffeW, Kent, England, UK (Vietnam countryside scenes)

ヘリコプターから見た湿地帯もこちらで撮影されたように見えます。

逃げるやつはベトコンだ
逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!

廃墟

1:06
「カウボーイ」と再会したところ。
セットでしょうけど、前項目か次項目かは不明。

フエの廃墟

Beckton GasworksW, Beckton, London, England, UK (Hue ruins scenes)

1970年まで使われていたガス工場施設。

1985年撮影

1987年撮影

これまでのエントリーでは、『1984』(’84)でも登場。
他にもいろいろと撮影に使われているようです。

年代を見ると、『フルメタル・ジャケット』が最後。
1週間かけて爆破解体、さらに6週間かけて美術スタッフが鉄球クレーンで壁に穴をあけたりしてセットを作り上げたとのこと。[1]http://www.washingtonpost.com/wp-srv/style/movies/features/kubrick1987.htm
最後にキューブリックがボコボコにして役目を終えたとも言えます。

Google Earthに1945年の空撮画像があるので、これと本編やスチルの画像を組み合わせれば、厳密に場所が特定できるかもしれません。
ヒマな時に試してみます。

ロケ地マップ

 
 
 

資料

更新履歴

  • 2016/07/24 新規アップ

References

References
1 http://www.washingtonpost.com/wp-srv/style/movies/features/kubrick1987.htm

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