作品メモ
ひとつ前のエントリー『ニューヨークの怪人』では50年代のブロンクスの街角が1カット挿入されていましたが、こちらは70年代後半のサウスブロンクスを舞台に、ヒップホップ誕生秘話を描いた音楽ドラマシリーズ。
Netflixでこの(2016年)8月12日に配信開始されたばかりのオリジナル作品で、6エピソードがすでに配信済み。続く6エピソードも準備中。
各エピソードに1千万ドル、総額1億2千万ドルをかけた大作です。
https://www.netflix.com/title/80025601
同じヒップホップ界隈を描いていても以前エントリーを書いた『Empire 成功の代償』とはだいぶ趣が異なり、こちらは青春ドラマそのもの。
厳しい環境に生まれ育ったティーンエージャーたちが、成功を夢見て画面狭しとかけまわります。
6エピソードを見た限りかなり出来映えは良く、自分のようにヒップホップに縁の無いオヤジ層でも飽きることはありません。
特にエピソード1は70年代ディスコシーンもたっぷりという趣向で、ノリノリに楽しめました。
企画・製作総指揮バズ・ラーマン……と大物の名前が。
エピソード1では監督も担当しています。
キャスト
執筆現在日本語版Wikipediaに項目がないので、こちらで簡単なキャスト一覧を作っておきます。
- ジーク(エゼキエル・フィゲロ)/Justice Smith(1977年), Daveed Diggs(1999年)
- 詩を紡ぎ出す才能にあふれた高校生。
- シャオリン・ファンタスティック/Shameik Moore
- いつもピカピカの赤いスニーカーを履き、ビルの屋上を飛び移るグラフィティ・アーティスト。とある出来事をきっかけにジークと知り合う。目指すはDJのキング。
- マイリーン・クルス/Herizen F. Guardiola
- ジークの幼なじみ。ルックスも歌唱力も抜群で、ブロンクスを出て成功することを夢見るが、厳格な宗教者である父親といつも衝突してしまう。ジークは彼女のことが好きだが、なかなか打ち明けられない。
- ディージー(マーカス・キプリング)/Jaden Smith
- ジークの仲間、キプリング兄弟の長男。グラフィティ・アーティストで、シャオリンの作品に夢中。3兄弟の両親は美容室を経営。演じるジェイデン・スミスはウィル・スミスの息子。
- ララ・キプリング/Skylan Brooks
- キプリング兄弟のひとり。
- ブーブー・キプリング/T. J. Brown Jr.
- キプリング兄弟のひとり。
- ヨランダ・キプリング/Stefanée Martin
- キプリング兄弟のひとり。マイリーンの親友。
- レジーナ/Shyrley Rodriguez
- マイリーンの親友。
- キャデラック/Yahya Abdul-Mateen II
- 「インフェルノ」を根城とする、「ディスコ界のプリンス」。
- ファット・アニー/Lillias White
- キャディラックの母親で、「インフェルノ」の他夜の稼業を手広くやっている様子。シャオリンのことを気に入っている。
- パパ・フエルテ(フランシスコ・クルス)/Jimmy Smits
- マイリーンの叔父で、地元の実業家、デベロッパー。悪どいこともいろいろやっていそうだが、生まれ育ったブロンクスの再開発に力を注ぐ。市長選では現職のビームを支持、コッチ候補には市政を食い物にしていると批判されている。
- ラモン・クルス牧師/Giancarlo Esposito
- マイリーンの父、フランシスコの兄弟。非常に厳格で、歌に生きようとするマイリーンの夢を決して認めない。
- リンディア・クルス/Zabryna Guevara
- マイリーンの母。
- グランドマスター・フラッシュ/Mamoudou Athie
- 実在のDJ。シャオリンが私淑。
- クール・ハーク/Eric D. Hill Jr.
- 実在のDJ
- グリーン先生/Yolonda Ross
- ジークの学校の国語の先生。ジークの才能に気づきサポートする。
- ジャッキー・モレノ/Kevin Corrigan
- 今はうらぶれてしまった作曲家・プロデューサー。マイリーンと出会い、再起をかける。
- ノトリアス・スリー
- ジークたちの強力なライバル3人組。
ロケ地
IMDbでは、
85 Court St, White Plains, New York, USA (Francisco Cruz Community Center)
St. Mary’s Park, Bronx, New York, USA (the rock)
1520 sedgewick ave, bronx, New York, USA (Kool Herc rave location)
例によって、ウェブマップを頼りに画面とにらめっこでチェックしています。
間違えていたらごめんなさい。誤りのご指摘大歓迎です。
当時の映像やVFXを駆使して70年代を再現していますが、実際にロケも行っているようです。
アパート16G
E1の最初の方で描かれるアパートのロングショット。
VFXの産物でしょうけど、建物そのものは実在します。
カメラ位置はおそらくこのビルで、南向き。
岩山
E1の0:14など。
学校の前にある岩山。
St. Mary’s Park, Bronx, New York, USA (the rock)
背景に見える建物は実際の公立学校。
階段
E1の0:30頃、女子3人組がおしゃれして出かけるところ。
1:07でも登場。
地形や建物などから見つけることができました。
Jerome Aveのこの↓位置で、上った先はW 166th Stにつながります。
フランシスコ・クルス・ブロンクス・コミュニティー・センター
フランシスコ・クルスの本拠地。
85 Court St, White Plains, New York, USA (Francisco Cruz Community Center)
リアルではニューヨーク州ウィンチェスター郡の何かの施設のようです。
ロケ地マップ
ニューヨーク市ブロンクスで撮影された映画のロケ地マップ
資料
更新履歴
- 2016/10/10 新規アップ
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