作品メモ
ひとつ前のエントリー『未知空間の恐怖/光る眼』の続編。
前作の子供たちは最後ああなってしまったので、続編と言っても仕切り直し。
「父親不明の超常能力を持つ子供たちが集団で大人たちを脅かす」という枠組みだけ使って、まったく別の物語を作り上げています。
お話は……
世界同時に行われた知能テストで発見された6人の天才的な子供たち。
母親たちは男性との性交渉無しに産まれた子供だと証言します。
さらなる研究のため全員がロンドンに集まりますが、彼らの持つ能力が計り知れない価値を持つことがわかり、各国政府は引き上げを指示。
ところが6人は大使館から抜け出して、とある教会にたてこもってしまいます。
近づく大人たちを超能力で撃退する彼らの目的は??
……といったもの。
前作より「人間離れ」の度合いが薄くなっていると言いますか、「話せばわかる」度合いが強くなっていますが、ラスト近くで明かされる衝撃的事実ですべて納得できる仕掛けとなっています。
このワンポイント的SFアイデアは前作同様なかなかのものではないでしょうか。
その分大人たちの愚かさや物語の悲劇性がとても強まり、SFとしてもドラマとしても奥行きのある作品となっています。
後半教会が舞台となってからの展開がややグズグズで惜しまれますが、決して2匹目のドジョウを狙っただけの作品では無く、それなりに見応えがあるような気がします。
出演は……
天才児の調査にあたる心理学者トム・ルウェリンにイアン・ヘンドリー。
同僚の遺伝学者ネビル博士にアラン・ベーデル。
イギリスの天才少年ポールの叔母スーザンにバーバラ・フェリス。
監督アントン・M・リーダー、撮影デヴィッド・ボールトン、音楽ロン・グッドウィン。
ロケ地
IMDbでは、
Bermondsey, London, England, UK
Grosvenor Square, Mayfair, London, England, UK
Lambeth, London, England, UK
London, England, UK
MGM British Studios, Borehamwood, Hertfordshire, England, UK (studio)
St Dunstan’s Hill, London, England, UK
St Dunstan-in-the-East Church Ruins Gardens, St Dunstan’s Hill, London, England, UK (Church)
OPクレジット
少年のスチル。
これだけだとどこなのかまったくわかりませんが、よく見ると後の方(0:32頃)でスーザンを追いかける場面で登場する場所です。
おそらくこちら、ロンドンブリッジ駅の東側のガード下だと思われます。
道路が交差する角度や、鉄橋の右側のたもと?の石の造作など、映画に近いような気がします。
手前右側の建物は見当たりませんが、左側の建物は(メンテはされているものの)ほぼ同じ構造に見えます。
なのでおそらくここで正解かと。
主な舞台となる教会はここからテムズ川を挟んですぐ北側(後述)。
アメリカ大使館前
6人目の子供が合流するところ。
実際のアメリカ大使館前。
そのまま進んでいくのが、IMDbのリストにある、Grosvenor SquareW
高架の下
スーザンを見つけるところ。
これは上述OPクレジットの場所。
坂道
教会の脇のやや曲がった下り坂。
下記教会の東側にあります。
教会(外観)
IMDbのリストにあるこちら。
コメント