作品メモ
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普通ならビデオやCS放送で済ませるところですが、ティム・バートンなら見逃せない、しかも世の中3Dがブームのようだし、一度は劇場で体験しても良かろうと(実は出かけるのが面倒で『アバター』もまだ見ていません)……
そんな思惑で、封切り早々見てきました。
3D映画は字幕版は疲れるということを聞いていたので、吹き替え版を選択。
家族連れに囲まれての鑑賞となりました。
全体にとても手堅く仕上がっていて、見て損のない……どころか良い出来映えだったように思います。
ティム・バートン監督の濃いファンにとっては少し物足りなかったかもしれませんが、アリスのお話をうまく再構成し、監督独自のテイストをしっかり盛り込んだ作品。個人的には十分満足の1本でした。
キャストは、
アリスに新人ミア・ワシコウスカ。
マッドハッターにジョニー・デップ。
赤の女王に監督のパートナー、ヘレナ・ボナム=カーター。
白の女王にアン・ハサウェイ。
赤の女王に仕えるハートのジャックにクリスピン・グローヴァー。
また、とあるクリーチャーの声にクリストファー・リーの名前が。
まだまだお元気でなによりです。
3Dは暗い?
地元のシネコンで見ましたが、画面の暗さにがっくりでした。
暗がりの場面など何がなんだかよくわかりませんし、派手な色彩のはずのインテリアや、コスチューム、クリーチャーたちも全体にくすんでしまっていました。
3Dメガネをはずすと十分な明るさで彩度もばっちりなので、光が左右の目に振り分けられることで単純に光度が半分になってしまうのかもしれません。当然それを計算に入れて、通常の映画より強めの光を使うとか、スクリーンを工夫するとかしているのだと思いますが、全くもって不十分。
正直これなら通常料金で2Dで見た方がずっとましです。
『アバター』も同じようなものだったのでしょうか??
映画だけでなくTVやゲームなど世の中全体が3Dへの流れに乗ろうとしているようですが、『アリス~』を見る限り3D映画の未来がそれほど明るいようには思えませんでした。
ネタばれ的メモ
赤の女王はまあ想定通りでしたが、白の女王も十分ヘンでしたね。
あんな女王様でその後ワンダーランドが無事に治まるとは思えませんし。
ディズニーのアニメのお姫様をパロっているのでしょうか。
あるいはティム・バートンがアン・ハサウェイをいじって喜んでいたとか。
それとも子供の純粋な心で見ればなんの問題もない素敵な女王様なのでしょうか?? だとしたらちょっとショックです。
いちおうディズニーへの手前、姉妹で善悪をくっきり分けている設定でしょうけど、ティム・バートンの中では両者は対等……どころか、実は自分のパートナーの方に肩入れしているような気もしました。
ぜひ赤の女王が華々しく復活を遂げる続編を作って欲しいものです。
ロケ地
IMDbでは
Antony House, Torpoint, Cornwall, England, UK
Charlestown Harbour, Charlestown, Cornwall, England, UK
(Dockers Scene/Alice Sails to China)
Cornwall, England, UK
Culver Studios – 9336 W. Washington Blvd., Culver City, California, USA
Los Angeles, California, USA (studio)
Plymouth, Devon, England, UK
Sony Pictures Studios – 10202 W. Washington Blvd., Culver City, California, USA
The Barbican, Plymouth, Devon, England, UK
邸宅と庭園
Antony House (アントニー・ハウス)
Torpoint, Cornwall PL11 2QA
http://www.nationaltrust.org.uk/main/w-vh/w-visits/w-findaplace/w-antony/
マップ↓
- Google Maps
上記ナショナルトラストの紹介ページで、撮影に関しても触れられています。
撮影は2008年9月。
港
Charlestown Harbour
Charlestown, Cornwall, England, UK
マップ↓
- Google Maps
ここは『鷲は舞いおりた』で登場しています。 → 『鷲は舞いおりた』
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