目次
作品メモ
前のエントリー『アザーズ』に続いて、ニコール・キッドマン主演作をとりあげます。
あのドリームワークス社の第1回製作映画で、監督は劇場用長編は初めてとなるTV出身のミミ・レダー。
ロシアから盗まれた核弾頭をめぐるアクション大作ですが、世界各地を駆け回り、カースタントや軍用ヘリの活躍、さらにはNY市内での大がかりな撮影など盛りだくさんのアクションシーンを次々見せてお客さんを飽きさせないようにしています。
その手腕はなかなかのものかと思いますが、本来ならボスニア紛争もからんでかなりシリアスかつリアルなはずのお話も、あまりの手際の良さにす~っと素通りしてしまうという、良くも悪くもハリウッド娯楽映画の典型にもなっています。
ピアノ曲
生徒に教える曲
ショパン「ノクターン 第15番 へ短調 作品55の1」 → YouTube検索結果自分で弾く曲
ショパン「ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)」 → YouTube検索結果
『戦場のピアニスト』でも流れていました。
ロケ地
IMDbでは
Bratislava, Slovakia
Croatia
Czech Republic
Fifth Avenue, Manhattan, New York City, New York, USA
Jacob Javits Convention Center – 11th Avenue & 34th Street, Manhattan, New York City, New York, USA
Los Angeles, California, USA
Macedonia
New York City, New York, USA
Philadelphia, Pennsylvania, USA
Poland
Russia
Slovakia
The Peninsula New York Hotel, 700 5th Avenue at 55th Street, Manhattan, New York City, New York, USA
United Nations – First Avenue at 46th Street, Manhattan, New York City, New York, USA (exteriors only)
Vienna, Austria
ううっ、ポーランドとかロシアとかスロバキアとか、大ざっぱすぎて使えないっす。
映画本編のエンド・クレジットでは、
Filmed in NEW YORK, SLOVAKIA and MACEDONIA
となっています。
Vieanna, Austria
コルデック運送会社を調査するところ。
責任者ふたりが自ら出向いて無茶なことするという、「ないない」とつっこめる場面。
ウィーンという設定ですが、撮影はIMDbに書かれてあるこちら。
コルデック運送会社はおそらくここ。
画像はWikimedia Commonsから(パブリックドメイン)。
マップは↓
ベンツとBMWが派手なカーアクションを繰り広げるのは、 Hviezdoslav Square。
噴水の前の建物は、オペラ座(旧劇場) old Slovak National Theatre 。
http://www.snd.sk/
画像はWikimedia Commonsから(パブリックドメイン)。
マップ↓
(※15/10/20各マップを更新)
Special Forces Command Center – Turkey
ヘリコプターアクション&橋
このあたりの撮影はマケドニア Macedonia だそうです(IMDbのBoardより)
デューサンが泊まるホテル
代表団が泊まっているという設定でしょうか。
The Peninsula New York Hotel
700 5th Avenue at 55th Street, Manhattan, New York City, New York, USA
デューサンの部屋から見るNYの街。
カメラは5th Ave を南西方向に見下ろしています。
その後のロビーやエレベータなどの場面もこのホテル。
外に出たデューサンが角を曲がる場面でしっかりホテル名が表示されます。
タイアップはばればれですが、逆にNY市内という臨場感や緊迫感はうまく表されているかもしれません。
デューサンの進路
悪夢が甦るのは、5番街のW50と W51 の間。
東側の歩道を北に向かっていますが、ホテルからは南に位置するので、地理的には少しおかしい繋がりになります。
悪夢から覚めた時には、5番街のW54との交差点、北西側の歩道(ホテルのすぐ脇)を南向きに歩いています。
ちょっとしたワープ。
タクシーをつかまえるのははす向かいのGUCCIの前。
E44を目指しますが、3番街とE53の交差点のあたりで降りて、南下。
E52を東へ向かいます。
警官たちが呼び止めるのは、2番街からE43へ東に入ったところ。
教会
背景などから判断して、場所としてはここです。
マップを少し広域にするとおわかりの通り、国連ビルのすぐそばです。
E41がTudor City Plとぶつかるところの東側。
E41に向かう形で西向きに建っていました。
右手には既存の建物がありますから、おそらく教会の左側(爆風が飛び出す部分)だけセットを組み、右側と背景の高層ビルはデジタルマットで仕上げたものと思われます。
ラストカット、E41のはるか向こうの突き当たりに見える白い建物は、ニューヨーク公共図書館。
内部撮影ですが、資料として以下の教会の名前があります。
ただ使われたのが冒頭とラストどちらの教会の場面なのかは不明です。
St. Martin’s Cathedral
Bratislava
(※15/10/20各マップを更新)
資料
更新履歴
- 2015/10/20 「Vieanna, Austria」「教会」のマップを更新
コメント
はじめまして。
ロケ地巡りを趣味にしている私にとって本当に素晴らしい情報です。
一言お礼が言いたくて書き込みをさせていただきます。
本当に有難うございます。
6月上旬にNYに野球を見に行くついでに「ピースメーカー」のロケ地巡りをさせて頂きます。
しかし、よく特定できましたね。素晴らしいです。
ラストの教会の場所と「ダイハード3」の「クロは嫌いだ」の看板で立つ交差点の場所は永遠に謎のままと思っておりましたが、一方がようやく解決いたしました。
ありがとうございました。
derra!さん、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。理由はわかりませんがスパムチェックにひっかかっていたみたいで、今朝表示されるように直しました。どうもすみません。
今出先なので夜また返信します。ダイハード3もチェックしてみますね。
derra!さん、こんばんは。
NYに野球を見にいかれるとのことで、羨ましいです~。泊まりはペニンシュラですか? 🙂 どうぞ、良い旅を。
この記事はだいぶ前に書いたので場所がわかったいきさつはもう忘れてしまいましたが、おそらく背景に見える図書館から推定したのだと思います。もちろん現地に行って確認したわけではありませんので、もし間違っていたらすみません。
『ダイ・ハード3』の交差点は、さすがに映像だけではわかりませんでした。
diehard.wikia.com に”…filmed in Washington Heights in order to avoid any conflict/riot in Harlem. The street signs in Audubon Ave. between 173rd and 177th Streets…”とありましたので、ストリート・ビューで見てみたところ、確認できました。
具体的には、Audubon Ave.と175th St.の交差点のようです。以下SVのリンクを付けておきました。
ブルース・ウィリスが看板をしょっていたところ(SV)
ありがとうございます。
既に録り溜めしておりますので帰国後のラジオ収録でも僕の声でお礼を申し上げさせていただきます。本当に有難うございます。あ、ペニンシュラなんて高級ホテル一生泊れませんわw